レッツポコポコ、初インタヴュー! ゆるめるモ! プロデュース・チーム手がける第2弾グループ始動
ゆるめるモ! プロデュース・チームが手がける第2弾グループ、レッツポコポコ(通称レッポコ)のデビュー・ミニ・アルバムをハイレゾ配信。 作曲にハシダカズマ(箱庭の室内楽) 、ヤシロユウキ(SSQ / ex.SALADABAR / ex.NATSUMEN)を迎え、「なつかしくて新しい」をテーマにした昭和歌謡リスペクトな全8曲(インストを含む)を収録。ゆるめるモ! から移籍した千歳ちの(ちーぼう)と新メンバー琴海りおが加入し、本格始動し始めたレッポコの初期メンバー3人に初めてのインタヴューを敢行した。
レッポコのデビューEPをハイレゾ配信
レッツポコポコ / カラフルポコポコ
【収録曲】
1. 魔法の「カギカッコ」
2. クルクルポコポコ
3. 友よポコポコ
4. セイセイマゴマゴ
5. 魔法の「カギカッコ」(Instrumental)
6. クルクルポコポコ(Instrumental)
7. 友よポコポコ(Instrumental)
8. セイセイマゴマゴ(Instrumental)
【配信形態】
24bit/48kHz(WAV / FLAC / ALAC) / AAC
【配信価格】
単曲 249円(税込) / まとめ価格 1,200円(税込)
INTERVIEW : レッツポコポコ
レッツポコポコは、2015年10月〜12月にかけてオトトイの学校にて田家大知が講師を務めた講座〈アイドル・グループのつくり方~超実践編~〉で産声をあげたアイドル・グループである。同講座では、田家によってグループのコンセプトが語られるだけでなく、実際にメンバー・オーディションも受講生の前で行われるなど、まさに実践型の講座となった。
とはいえ、8人いた初期メンバーは4人になり、夢那ゆには活動休止期間、ゆるめるモ! から移籍した千歳ちの(ちーぼう)と琴海りおが新メンバーとして加入し、2016年8月17日現在は5人で活動をしている。プロデューサーには現役女子大生の小松なつきが就任し、デビューEP『カラフルポコポコ』のリリースをもって本格デビューを果たすこととなる。
「なつかしくて新しい」をテーマにしているように、ゆるめるモ! とは一線を画した穏やかで昭和チックな要素を持っているのがおもしろい。まだまだ初々しい彼女たちへの初インタヴューをお届けする。
取材&文 : 西澤裕郎
写真 : 稲垣謙一
王道っていうよりちょっと変わったグループがいいなと思って
ーーまずは自己紹介からお願いします。
小枝えこ(以下、えこ) : レッツポコポコ(以下、レッポコ)のリーダーの小枝えこです。デッサンを2、3年勉強していたので、割と絵は上手く描けるかなと思います(笑)。1日1枚書いてインスタグラムにあげようと決めてやっています。
ーーどうやってリーダーに決まったんですか?
えこ : ん~~、どうしてだっけ(笑)?
こひな : しっかりしていて、みんながついていけるような人だから!
ーー学校とかでもそういうリーダー的タイプなんですか?
えこ : あっ、全然。ここだけです(笑)。
ーーあははは。じゃあ、続いてこひなさん。
久々御こひな(以下、こひな) : 久々御こひなです。匂いを覚えるのがすごく得意です。例えば、駅のホームで「あ、この匂い嗅いだことある!」ってなると記憶が蘇えって匂いとつながります。そういうことが昔からあって、知り合いのアイドルさんの匂いがするな~と思ったらその人が別の階にいたなんてこともありました(笑)。
ーーそんなことあるんですね!? 匂いを嗅ぎ分ける能力(笑)。
こひな : 昨日もありました。新メンバーの琴美りおちゃんの匂いがするなぁと思っていたら、近くにいたんです。
ーー動物的ですね(笑)。それでは、れいさんお願いします。
愛須れい(以下、れい) : 愛須れいです。特技は… あまりないんですけど、羊毛フェルトとか好きです。ハマる時はハマって飽きたらやめて、またそういう時期が来たらハマるという繰り返しです。
ーーそもそも、3人はなぜオーディションに応募しようと思ったんですか?
えこ : 私はゆるめるモ! さんに楽曲提供している方たちの音楽がすごく好きで、田家大知さん(ゆるめるモ! プロデューサー)やハシダカズマさんと関われるいい機会だと思ったので応募しました。アイドルになりたかったというよりは何か新しいことを始めたいという感じでした。
ーープロフィールを見ると昭和歌謡が好きってことを公言していますよね。
えこ : もともと気になったことは図書館に行ったりネットで調べるタイプなんですよ。昔の音楽を検索して聴きまくっていた時代があったんですけど、今より昭和の曲のほうがいいなと思って(笑)。オーディションでは、うしろ髪ひかれ隊さんの曲を歌いました。最近は本田美奈子さんの顔がめちゃくちゃ好きです。
ーーでは、こひなさんがオーディションを受けた理由をおしえてください。
こひな : 私は完全にノリで履歴書を送りました。最初は友達が受けたいって言っていたんですけど、その友達は大阪に住んでて東京に来れないってことで、うちがノリで送ってみたんです(笑)。
ーー実際にノリでうけて合格の連絡が来た時はどういう気持ちだったんですか?
こひな : すごく嬉しくて足が震えました。もともとゆるめるモ! さんや田家さんのことは知っていて、ここに受かったらラッキーだなと思っていました(笑)。
ーーそれじゃあ、落ちてもそんなショックじゃなかった?
こひな : あまり落ちることは考えていなかったです。
ーー性格的にポジティブなんですね。
こひな : ネガティヴです(笑)。
ーーえ、今の発言からネガティヴな要素は感じなかったですけど(笑)。
こひな : 根暗で控えめな性格なんです(笑)。
えこ&れい : (爆笑)。そんなことないよ(笑)。
こひな : 受かるとも思っていないし、落ちるとも思っていないし、不思議な感覚でした。
ーーアイドルは好きだったんですか。
こひな : 私立恵比寿中学さんとかゆるめるも! さんが好きだったんですけど、全般的には在宅で曲だけ聞いていた感じです。今も休みの日は普通に家にいます。
ーーそれじゃあ、レッポコが始まってだいぶ生活が変わったんじゃないですか?
こひな : 変わりました。それまでは寝てばかりで、ちょっと体が重たかったんですけど、最近は身軽になりました(笑)。
ーーそれはよかったです(笑)。れいさんはどうして受けようと思ったんですか?
れい : 昔から普通の生活を送るのはつまらないなと思って、芸能系に興味持っていたんです。ゆるめるモ! さんとかが好きで、オーディション情報を見たときに「これ受けないと自分が変わらないな」と思って受けました。
ーーそれまではどんな生活を送っていたんですか?
れい : 中学の頃とかはずっと家にいました。それに比べたら高校はちゃんと普通に行っていたんですけど、それでも毎日がつまらなくて…。
ーーいくつもグループがあるなかで、なぜレッポコを選んだんでしょう。
れい : 王道っていうよりちょっと変わったグループがいいなと思って。ゆるめるモ!さんが王道ではないので、新しいグループも他のと違うのかなと思って応募しました。
「殺人鬼みたいな目をしている子がいた」みたいに書かれていて(笑)
ーー新宿LOFTでのデビューライヴには100人近いお客さんがいましたよね? 初ライヴであんなに人かいるっていうのは正直どんな気持ちでした?
えこ : お客さんが3人だったらどうしようと思っていたから嬉しかったです。あとアイドル・フェスで見たことのあるアイドルさんと共演できて、それを半年前の私が知ったら、すごくびっくりしているだろうなと思います。
こひな : 私は嬉しかったのと同時にちょっと怖かったです。人が多くて目線がずっとこっちに向いてることがすごい怖かった。あと眩しかった(笑)。ライトがこっちを向いていて目の前が見えなくて、ライヴが一瞬で終わっちゃったように感じて、何が起こったのかわからないくらい必死でした。
れい : なんだろう… とにかく緊張していました。
えこ : 1番緊張していたよね(笑)?
ーー2人から見てもわかるくらい緊張していた?
えこ : ライヴが終わった後Twitterを見たら「1人だけ殺人鬼みたいな目をしている子がいた」みたいに書かれていて(笑)。最初の方は緊張して、れいが笑えなくて。
ーー今はだいぶ慣れてきましたか?
れい : 今はだいぶ...。
えこ : 笑えるようになったよね(笑)。
ーー田家さんや小松さん(レッツポコポコ・プロデューサー)からは、レッポコをどういうグループにしていこうか聞きましたか?
こひな : そこは漠然としていて、やりながら模索している感じなのかなと思います。個性もありつつみんなが仲良くしていて、見ているお客さんが楽しくなっちゃうような和気あいあいとした感じかなと思っていて。楽屋でもそのままのキャラクターなので、それがいい意味で出たらなと思います。なんか真面目な答えになっちゃった(笑)。
ーーレッポコの中で、それぞれどういう部分が自分の個性だと思っていますか?
えこ : 多分、根が真面目だから、みんながいろんなとこ行っちゃうと「まとめなきゃ!」と思っちゃうんですよね(笑)。
ーーやっぱりリーダー気質なのかもしれないですね。
えこ : これまでそういう役を買って出たことがなかったんです。自分の真面目なところがあまり好きじゃなかったので、真面目キャラにはなりたくなかったんですけど、結局やっちゃってるなぁっていう(笑)。レッポコに入って、こんな変な子たちが集まるんだと思ってすごいびっくりしました(笑)。
ーーちなみに他の2人のどんなところが変だと思いました?
えこ : ん~~、れいは… 最初どこ見てるのかわからないし、この距離でしゃべっていても話が届いているのかわからないし、コミュニケーション困難みたいな感じでした(笑)。でも、最近になって面白いところとかもいろいろわかるようになってきました。こひなは最初からぶっ飛んでいて、常識がないというか、私の知ってる常識とは違うものを持っている。性格が正反対なのでおもしろいです(笑)。
ーー(笑)。こひなさんはレッポコにおける立ち位置というか強みってどんなとこだと思いますか?
こひな : ん~~~。今は明るい部分が結構出ていると思うんですけど、過去に辛いことがたくさんあったので、メンバーと話し合えるのは自分かなって思います。
ーーあえて辛いところは出さないようにがんばっている?
こひな : いや、そんなでもないんですけど、小学生の時は明るかったんですよ。中学生からどんどん暗くなっていってしまって、レッポコが始まってから変わんなきゃなと思ったら、小学生の頃みたいな感じになりました(笑)。
ーーれいさんは自分のどんなところが強みだと。
れい : ん~~。なんか考えていたんですけど、あんまり分からないなって。
ーー今はまだ探してる途中って感じですか。
れい : はい。
ーー歌とかダンスは自信ありますか?
れい : いやダンスとかすごい苦手なんですよ…。ずっと前にダンスを習ってたんですけど…。
一同 : えっ!? 習ってたの?? 初めて聞いた!
れい : 習ってたんですけど、下手すぎて。後から入ってきた人にも全然追いつけなくて、で、あ~もうダメだと思って。3年くらいやってたんですけど…。
一同 : え~~!? 3年もやっていたの!? 知らなかった(笑)。
「えっ、ポコポコしてるってなんだろう…」と思って
ーーあははは。今回リリースするミニ・アルバムについても話しましょうか。1人づつそれぞれ好きな曲、もしくは思い入れのある曲を教えてもらえますか?
れい : 私は「魔法の「カギカッコ」」が好きです。他の曲とは違ったテイストで、聴くとウキウキして楽しめる感じがいいなと思います。自分で聴いていても笑いが出てくるというか、ニコニコしちゃいます。
こひな : 私は「セイセイマゴマゴ」が好きです。初期からある曲なんですけど、初めて落ちサビの歌割をもらえた曲で、歌っていてすごく楽しいし、「この曲が1番こひなっぽっさが出てる」ってファンの人たちが言ってくれるんですよ。それがすごく嬉しくて「セイセイマゴマゴ」が歌える日は嬉しいです。
えこ : 好きとはまた違うんですけど、思い入れで言うと「友よポコポコ」かな。ライヴでやっていて楽しいのは「魔法の「カギカッコ」」なんですけど、「友よポコポコ」は一番最初に聴いた曲で、「なんじゃこれ!」みたいな(笑)。歌詞を見るとポコポコしか言ってないし(笑)。あと、デモっていうのを初めてみんなで聞いた曲なんです。田家さんの声で「友よ~」って入っててすっごい面白かったです。笑い止まらなかったよねみんな? 懐かしいなぁって思う。
ーーグループが出来立ての頃にみんなで聴いた思い出の曲なんですね。
えこ : そうですね。ライヴでやっている回数ももしかしたら1番2番目に多いんじゃないかなと思います。
ーーそういえば、最初のライヴの時、3曲披露してましたけど、全部収録されてましたっけ?
えこ : あのときは「友よポコポコ」「セイセイマゴマゴ」と、今回収録されなかった「恋は蜃気楼」を歌いました。
こひな : 「恋は蜃気楼」が本当は1番好き(笑)。
ーーそう言われると聴きたいですね。これから、収録されるかもしれないってことでいいですか?
一同 : かなぁ~?
ーーあと、みんな気になっているのが「レッツポコポコ」という名前だと思うんですけど…。
えこ : 田家さんがグループ名を発表したんですけど、最初に1人ずつ感想を聞いたんですよ。みんな「まぁ、いいと思います」みたいな感じでした(笑)。でも私は結構いいと思いました。すごくキャッチーだし。
ーーなんか言いたくなる感じありますよね。
えこ : 略して『レッポコ』っていうのも、スマートでいいかなって思います。
こひな : 私は最初、理由を聞いたんですよ。そしたら「みんなポコポコしているから」って言われて、「えっ、ポコポコしてるってなんだろう…」と思って。言っている意味がわからなかった(笑)。
ーー今も何がポコポコしているかわからない(笑)。
こひな : わかんないです。
ーーあはははは。でも名前は気に入っていますか?
こひな : ん~~~。
一同 : (笑)。
こひな : 最初のメンバーには「ダサい」って言っているメンバーもいました(笑)。
ーーれいさんはどう思いましたか。
れい : 最初聞いた時は想像をはるかに超えていてびっくりしたけど、今は慣れちゃいました(笑)。
ーー音源がリリースされたりライヴが増えて、今まで以上に世の中に知られる機会も増えていくと思うんですけど、レッポコをどんなグループにしていきたいですか。
えこ : いわゆる”アイドルヲタク”以外の人にも聞いてもらえるようなグループになりたいです。あと、「今日ポコポコしに行くね~」と言われたりもするので、みんながライヴでポコポコできるグループになれたらいいなと思います(笑)。
こひな : 歌もキャッチーで、耳に入って来やすくて1回聴くと脳から離れない感じの曲が多いので、小さい子から年齢が高い人まで口ずさめるようなアイドルになりたいです。
れい : 似た感じになっちゃうんですけど、一部の人ではなくて、たくさんの人に知られて聞いてもらえるようなアイドルになりたいと思います。
ーーこれから新メンバーが加入して5人体制になるわけですけど、雰囲気が変わるかもしれないですね。練習では参加していると思うんですけど、なにか変わりはありそうですか?
えこ : ん~~。初期とは結構変わったかなと思います。明るい子が増えたから、楽しいですねいつも(笑)。
ーー3人と比較すると、より明るい子が入ってくるということ?
えこ : ん~! いや、テンションは似ているかもれないです! おしゃべりだし明るい。
ーー入ってみてどうなるか、楽しみですね。
3人 : 楽しみです。
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LIVE INFORMATION
レッツ初初(ういうい)~レッポコ初ワンマン~
2016年9月22日(木・祝)@渋谷TSUTAYA O-nest
時間 : OPEN / START : 17:30 / 18:00
料金 : 前売 2,500円 当日 3,000円
PROFILE
レッツポコポコ
2015年1月より始動した、ゆるめるモ! プロデュース・チームによる新グループ。「なつかしくて新しい」をモットーに、無邪気でナンセンスな歌謡ポップスを聞かせる。2月21日に行われたお披露目ライヴ・イベントでは約100人を動員。5月に発売された『アイドルとヲタクの大研究読本』の「2016年このアイドルに注目せよ!」というコーナーでも紹介されている。