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「素晴らしいとか美しいとか・・・とにかく言葉に出来ないけど少年ナイフなんだよ! 」
クリスマス・イヴの夜、<SPACE bootleg X'MAS TOUR>のトリを務めたブラッド・サースティ・ブッチャーズの吉村秀樹が放った一言は、少年ナイフのライヴを観て僕が感じたことと全く一緒だった。ギター、ベース、ドラムの3人編成で、シンプルなコード進行に乗せて歌う。至極ストレートなロック・ミュージックなのだけれど、やはりこの音楽は彼女たちにしか鳴らせない。他のバンドがコピーしても全くの別物になるだろう。例えるなら、少年ナイフと他のバンドの差異はコンテンツの差ではなく、それを展開するハードウェアの差くらい違う。少年ナイフという土俵の上で奏でられる彼女たちの音楽は、他の土俵で相撲を取っている他のバンドとは比べようがない。とにもかくにも少年ナイフなわけなのである。
そんな彼女たちの15枚目の最新作『Free Time』は、痛快なくらいにポップで多彩なアルバムとなっている。拝金主義に疑問を投げかける曲からカピバラの曲まで、とにかくタイトル通り自由なテーマで曲が綴られている。2009年には36日間31公演の北米ツアーなど海外ツアーも数多く行い、結成約28年ということを全く感じさせない彼女たちに、ライヴのあり方からダウンロード配信のことまで話を伺った。
インタビュー&文 : 西澤裕郎
ライヴ・ハウスがレジャーの中心みたいな場所だったりする
ー昨年は16年振りのヨーロッパ・ツアーと12年振りのオーストラリア・ツアーを行いましたけど、久しぶりのツアーはいかがでしたか?
ナオコ(以下、N) : 行く前はもう忘れられているんじゃないかと思っていたのに、お客さんがいっぱい来てくれて、売り切れる会場もあったりして、それにびっくりしました。しばらく行っていないのに、その間リリースされたアルバムを持ってくれているお客さんもいて、そこから曲を色々リクエストしてくれたりだとか、ライヴ中に曲名をいっぱい言ってくれたりしてびっくりしましたね。当時からのファンの人も沢山いたし、ネットで情報を仕入れたのかもしれないですけど、若い人たちも沢山来てくれました。あとは子どもと親と一緒に来てくれた人たちも沢山いて嬉しかったですね。
ー特に印象に残ったライヴはありますか?
N : 全部かな(笑)。
リツコ(以下、R) : 私はオーストラリアがよかったですね。人もやさしいし、街もきれいで。店が閉まるのが早くて、夜に人が歩いてないことが多いんですけど、それでもライヴ会場を開いてみたらお客さんがいっぱいで、初日のメルボルンとか500人くらい来てくれたんですよ。驚きと感動がすごかったです。オーストラリアは土地が広くて、飛行機で会場を4カ所まわったんですけど、勝手に「お客さん来るのかなー」ってイメージを持っていたんです。自然とコアラのイメージが強かったんで(笑)。でも本当にきれいだったし、お客さんも沢山来てくれたので嬉しかったです。海外の場合、ライヴ・ハウスっていうよりもバーっていうイメージなんですよ。日本みたいにライヴだけを観にいく場所っていうよりは、お酒を飲むための場所もあって、ライヴが始まったらステージの周りに来てみたいなね。
N : 本当にレストランが併設されているような会場だとか、ボーリング場がライヴ会場の中にあるところもあるんです。
R : ボーリング・レーンの真ん中でライヴやりましたよね。ボーリング・レーンが横にあって普通にボーリングやっていて。ライヴを観てるんですけど、MC中に横をボールが通っていってストライクとってたり(笑)。逆に考えたら、ライヴがある意味メインではないのかもしれないんですよ。生演奏を豪華に聴けるボーリング場みたいな(笑)。それくらい音楽が身近にあるのかなって思いました。ライヴの捉え方が違って、日本ではかしこまってTシャツ着てタオル巻いてライヴ行くぞみたいなことが、向こうではちょっとお酒飲みに行こうかとかボーリングしに行こっかとかいう、目的の先に生演奏とかライヴがある感覚なんです。
N : リッチモンドとか少し都会から離れた場所だったら、そこに行けばボーリングも出来るしライヴも観れるしある程度おいしい軽食も食べられるしっていうので、ライヴ・ハウスがレジャーの中心みたいな場所だったりするんです。ボーリングじゃなくても、ライヴ会場とレストランがある場所だったら、面白そうなバンドがそこに来る時はいつも来る常連みたいなお客さんもいますしね。
普段から描いていることが、曲を作らなきゃっていう時に急に爆発する
ー『Free Time』に収録されている曲は、ツアー中に出来た曲なんですか?
N : 私は怠け者なんで、曲はいつもレコーディングの日程が決まってから大急ぎで作るんです(笑)。本当はもっと前から準備しておかないといけないんですけど、レコーディングの日程が決まると急にエンジンがかかって、1日1曲ずつくらいのペースで書けちゃうんです。
ーじゃあ、今回はいつ頃から作り始めたんですか?
R : 8月の中旬からレコーディングだったんですけど、8月8日にサマー・ソニックに出たんですね。そのサマソニが終わってからです(笑)。だから実質1週間くらいで曲を書き上げて、それを3日くらいでアレンジとか考えて。本当に曲を作ってからレコーディングまでの期間が2週間なかったと思います(笑)。「曲作らないかん! 」とかいいながら、出演の次の日も全員でライヴ観にいってしまって、本当にやばいってなって。それで翌々日の晩あたりにナオコさんから曲がダーって届き出して(笑)。
ー(笑)。ということは、ヨーロッパ・ツアーでは披露してないんですね。
R : そうですね。ただ、そのヨーロッパ・ツアーの時の体験や経験が題材にはなってますね。
N : 4曲目の「Do You Happen To know」っていう曲と8曲目の「P.Y.O.」っていう曲は、イギリスとかヨーロッパをツアーしていた時の経験が題材になっています。「Do You Happen To know」っていうのは「ひょっとして私のギターを知りませんか?」っていう歌なんですけど、ヨーロッパ・ツアーの帰りに私が関空にギターを忘れていったんです(笑)。スペア・ギターで少し小ぶりのギターだったんですけど、あまりにも手荷物が多かったんで、ちょっと置いてそのまま帰っちゃったみたいで。ギターを忘れたこと自体に3日間くらい気がつかなくて、関空に電話したら関空警察にあるってことで取りにいったらそのままあって。日本は素晴らしいなって(笑)。
R : だから、この曲演奏しながら、ヨーロッパ・ツアーのことがめっちゃフラッシュ・バックします(笑)。
N : 8曲目の「P.Y.O.」っていうのはイチゴ狩りの歌で、セルフで取ってくださいよっていう「pick your own」の頭文字。ブライトンからロンドンに移動する間に、自分で収穫したイチゴを量り買いして食べたりしていて、それが面白かったんです。
ー日常の出来事を曲作りの際に思い出して作るんですか?
N : 曲を書く時点になってネタ帳を見て、そっから歌詞に広げていったりとか、面白いことを思い出したりとかしてそれを曲にしたりとかしているんですけど、普段からノートに書き留めたり頭に描いていることが、曲を作らなきゃっていう時に急に爆発する。でも本当はもっと早いうちに作っとかなくちゃいけないんですけどね。曲を作ってそれをいったんライヴでやってみて、お客さんの反応とかを見てそれを修正するとかできたらそれが理想なんですけどね(笑)。
ー活動当初からそうした方法で曲を作ってらっしゃるんですか?
N : 今思えば1枚目のアルバムだけ前からたまっていたのを録音していて、2枚目以降は結構同じような感じかな(笑)。次のリリースが決まったってレーベルの人から言われると、「よし、書こう」って考えて(笑)。最近は一日一曲ペースで1週間とか10日でまとめて作れるけど、前はそこまで密ではないけど「作ろう」って言われてから一気に作ってましたね。
R : 今回15枚目ですよ!
(一同笑)
「本当の自由とか幸せみたいなものはお金で買えるのだろうか? 」
ー(笑)。お二人は急に曲が送られてきて、どうですか?
R : 急に来る上に全部パソコンの打ち込みなので、ファミコンみたいな感じで全曲同じ曲に聴こえるんですよ(笑)。でもメロディはすごいしっかりあるんです。歌詞がない曲とかもたまにあるのにメロディはすごいしっかり出来ていて。普通歌詞がないとメロディ・ラインとか曖昧になりそうじゃないですか。メロディ・ラインが最初の段階からすごくしっかり出来ているのがすごいなと思います。歌詞は届くけど、タタタタタタタって感じで吹き込んであるだけっていう。歌詞は書面で届いて、メロディ・ラインはベースで入ったデモが届く。そこからイメージをしてるんで、歌詞がなかったらイメージのしようもないからどうしようかって(笑)。タイトルもGGGとか(笑)。それをリハーサルの時に打ち合わせしたり、そこにドラムが合わさったりしていると、不思議と出来上がっていくんです。
エツコ(以下、E) : スタジオに入って、メロディを歌いながら3人で合わせると形になっていくんです。
ー3人がスタジオに入って、すぐにまとまるものですか?
R : まずナオコさんに歌ってもらうんですよ。そん時にまた浮かんだものを合わせてやってみるとか。だから変にデモの曲を頭に入れてやらないほうがいいんだと思います。その場に行って合わせてみて出来ていく。
ー先にメロディがあって歌詞を乗せていくんですか?
N : どっちって決まっているわけじゃないですけど、自分の場合は先に歌詞があって、そこにメロディを乗せていくほうが簡単に出来るんですね。メロディはいくらでも浮かぶんですけど、歌詞を作るのが難しくて。だから、その難しい歌詞が先にあればそこにメロディをつけられるけど、メロディが先に出来ちゃうとそこに言葉の数を合わせていかなきゃいけないので難しい。あと何について歌えばいいのかわかんなくなってくるし。
ー「perfect freedom」で始まり「Star」で終わるっていうのがおもしろいと思いました。両方、お金や名声を手に入れた瞬間に、逆に幸せを手放してしまうみたいな曲じゃないですか。
N : 拝金主義を非難しているような内容のある歌詞なんです。「perfect freedom」は、お金で買えないものはないっていう人もいるけど、「本当の自由とか幸せみたいなものはお金で買えるのだろうか? 」っていう疑問を投げかけている歌詞。最後の「Star」って曲も、スターになりたいって願望のある人がついにスターになって、お金とかを好きなように使えるようになったけど、最後は寂しく死んでいって星になったみたいなストーリー。そのわりに3曲目の「Economic Crisis」で経済危機のことを歌っているので、拝金主義を否定しているくせに真ん中で拝金主義みたいな曲を作ってしまった。至っていい加減なんですよ(笑)。
ーこれらの曲は歌詞が先にあったんですか?
N : 「Economic Crisis」は英語の歌詞が一番最初に出来て、それにメロディをつけて、日本語の歌詞をあとからつけたんです。前回のアルバム『Super Group』は全曲英語でやっているんですけど、日本でリリースしたら日本のお客さんから日本語の詞を聴きたいって言う声があったので、今度は英語の歌詞で作っちゃってもなるべく日本詞にしようってことで、日本語を10曲中6曲にしたんです。もともと「P.Y.O.」とかも英語の歌詞が出来ていたんです。
ー日本語より英語のほうが作りやすいですか?
N : そうですね。好きな音楽がアメリカとかイギリスのロックなので、私にとっての音楽の歌詞は英語なんです。ロックの言葉は英語だと思っているから、英語が一番作るメロディにしっくり来ますね。日本語は<あ><い><う><え><お>みたいにきれぎれで一文字ずつ切れちゃうけど、英語って全部が繋がっているというか波のようなイメージ。日本語はデジタル・チックなイメージ。英語のほうがアナログ的なのかな。そういう流れるような言語のほうが、ロックのメロディに合いやすいと思うんです。だから本当は英語で歌いたいんですけど、日本語がいいって言ってくれるお客さんもいてくれるんで、じゃあ日本語でもやろうって思ってやっています。
ー81年に結成されて持ち曲も沢山あると思うんですが、ライヴでやる曲はどういう風に決めているんですか?
N : それはすごい難しいんですけど、最新アルバムの曲が2割くらいと、あとはシングルになった曲や各アルバムから1、2曲持ってきたりとか、ライヴで盛り上がりそうなアップ・テンポの曲を持ってきたりとかして選んでいます。いつも同じ曲だとつまらないから、その都度色んな曲を変えてやっています。あとは誰かがこの曲やってほしいみたいなリクエストが聞こえれば、その曲をやったりとか。
ライヴがますます重要になってきているんじゃないかって思います
ーデータで配信することに関してはどうお考えですか?
N : ダウンロードだと1曲ずつバラバラに聴くことが多いけど、自分はアルバムとして聴くのが好きなので、どっちかというとアルバム全部を楽しみたいんです。アメリカに1ヶ月以上行ってたんですけど、見かけたCDショップが1軒か2軒くらいしかなくて、本当に全然ないんですよCDショップが。通販でアルバムを買うかダウンロードするかどちらかで、CDはスーパー・マーケットのレジ前とかに超有名な人のアルバムだけが置いてあるっていう状態になっている。アメリカではiPhoneがめっちゃ普及していて、どこでもネットに繋げられるし、カメラの機能もあるし、音楽を聴く機能もある。そういうのが普及しているとみんなもそれで音楽を聴くようになるから、ますますダウンロード中心になっているんじゃないかなと思うんです。でも、ライヴの物販コーナーとかでお客さんの声を聴いていたら、「ナイフのビニール盤のレコードないですか? 」っていう声がすごく沢山あって、レコードからCDになって、ダウンロードになってまたレコードを求める人がいるから、一巡してきてるんじゃないかとも思うんですね。その分ライヴとかに足を運んで生の音楽を楽しもうっていう人も沢山いて、ライヴっていうのがますます重要になってきているんじゃないかなって思いますね。
ーCDや音源だけじゃなく、やっぱりライヴにも足を運んでほしいですか?
N : もちろん、どちらもしてほしいですけどね。日本の場合はライヴに来る人は大半が若い人で、それはなぜかっていうとライヴの始まる時間が19時とか割と早い時間だから。それで会社とか行ってる人はちょっと残業あったらもうライヴに行けない時間になってしまったりする。それと、日本だと小さい会場が多かったりするけど、アメリカは割と土地があることもあって会場が広くて、バー・コーナーがあって隣にレストランを併設しているみたいなところが沢山あるので、そこに行けば食事も出来るしライヴも観れるしっていう状態なんです。ライヴが始まるのも22時とか23時とかで、ヘッド・ライナーは24時からとかそれくらい遅い。だから仕事終わって1回家帰ってお風呂入ってからでも来れそうな時間なんです。だから何歳の人でも来るし、ライヴへ行く人の総人口もすごく多いんですよ。日本の場合、就職したらそういうところに足を運ばない人とか卒業しちゃうみたいなところあるんですけど、アメリカでもヨーロッパでもオーストラリアでも最近行ったところだったら何歳でも歳関係なくライヴを観にきてくれる。音楽好きな人が多いってこともあるし、それだけ気軽にライヴに足運ぼうっていう人が多いのは、日本と違う環境のおかげかもしれないですね。
ーそうした日本の状況は、活動してきて実感として変わってないですか?
N : なかなか変わってきていないですね。やっぱり、日本でライヴを観るところってライヴ観るだけで終わりだから。そこでゆっくりご飯食べたりお酒飲んだりってのがあんまり出来ない。海外に比べて、お客さんがライヴの入場料以外にいっぱいお酒飲んでお金落としてくれるわけでもないから、バンドから出演料をとっている会場も多い。外国だったらバンドからお金とるってことをあんまり聞いたことがなくて、ギャラなしか5千円くらいとか。お客さんを呼べないバンドでも、ギャラなしだとしてもご飯は食べれたりする。お酒も日本の半額以下で安いですし、その分お客さんがいっぱい飲んだりできる。だからみんな気軽に音楽を聴きにいける状況なのかもしれないですね。
ーさきほどアルバムを通して聴かれるとのことでしたが、今回のアルバムのコンセプトとかテーマとかあるんですか?
N : いつも作る前はテーマも何も考えていなくて、レコーディングの日程が決まってから詰めてやっているので、コンセプトは特にないんです。訊かれた時に答えられるようにあとからコンセプトを考えるので、実はコンセプトは今日決めたんです(笑)。とにかく自由に楽しく聴いてほしい、そういうことですね。
(一同笑)。
R : 少年ナイフの場合はアルバム全曲を通して聴いてもらいたいと思うんで、一応PV制作曲とかはあるけど、これがシングルみたいな感じじゃなくて、どの曲も力の入れ方が変わってないんですよ。録り終わった後でどの曲でPV作るみたいな感じなので、出来れば1曲単位じゃなく全曲ダウンロードしてほしいですね。私自身本当に好きなバンドとかはシングルじゃなくアルバムで買いたいから、アルバムをダウンロードするんですね。ナイフもそういう風に聴いてほしいです。だからナイフの場合コンセプトとかはいらないかなとも思うんです。アルバム・タイトルとかPV作る曲とかは必要なのでこれって決めてるだけで、どういうやり方をしても最終的に少年ナイフというアルバムになると思うんです。
N : 曲調もハード系もあればパンク・ポップな曲もあるし、バラードとか童謡チックな曲もあるけど、全部が少年ナイフなんです。同じような傾向の曲ばかり作るバンドもあるけど、ナイフは様々な曲調が多いから全部楽しんでほしい。
R : だから『Free Time』っていうのはナイフのテーマってわけではないけど、自由で楽しくっていうのがいつも一貫したテーマなのかなと思います。
ー最後にナオコさんから一言お願いします。
N : もっとライヴに来て騒ごうぜ(一同爆笑)。始まる時間とか来にくい時とかもあるかもしれないけど、だんだん日本でもライヴが観やすいようになったらいいなと思うし、ライヴは楽しいから観にきて。その前にCDとか音楽も聴いてね。
少年ナイフと一緒にこちらもどうぞ
Everything Goes Wrong / Vivian Girls
2008年10月に米ガレージ・ロック・レーベルIn The Redからリリースされたデビュー・アルバム(再発盤)から1年振りに、Vivian Girlsが2ndアルバムをリリース。6日間かけたという本作品のレコーディングは、全てがアナログ機材で収録。ラモーンズ、60’sガールズ・グループ、サーフ・ロックやインディー・ポップといった前作と同じ影響下にありつつも、The Gun Clubやニール・ヤングの影響も加えたと言う本作は、爽快でキャッチーなガレージ・サウンドに少しムーディーな雰囲気がプラスされています。
Friend Opportunity / DEERHOOF
真にインディペンデントで自由な精神を守りながらも絶え間なく変化し続け、現在KILL ROCK STARSの中で最もキャリアの長いバンドであるサンフランシスコのアヴァン・ポップ・バンド。ジャキっと攻めたギターとリズムでキテレツな展開を施すバンドですが、日本人ボーカルSatomiによるふわふわとしたメルヘンな歌声が程よい緩さを醸し出していて、心地良さをも感じます。
Mudhoney / MUDHONEY
1988年結成。シアトル出身。バンド名はラス・メイヤーの映画「マッドハニー」に由来。グランジ・オルタナティヴシーンの雄として、カート・コバーンやソニック・ユースに絶大な影響を与え、彼らからの尊敬を受けています。シアトル/SUB POPを代表するバンドとして全米のインディー・シーンに君臨。92年には”シアトルの最後の大物”としてメジャー・レーベルに移籍するも、99年に再び SUB POPに戻り、結成後20年以上経った今でも、活動を続ける伝説的なバンド。
PROFILE
Naoko / なおこ ギター・ヴォーカル・ベースetc,
Etsuko / えつこ ドラムスetc,
Ritsuko / りつこ ベース・ヴォーカル
Atsuko / あつこ ベース・ヴォーカル・ドラムスetc,
Naokoを中心に大阪で結成される。ちなみにバンド名は、彼女が見つけたポケット・ナイフの銘柄。1983年に1stアルバム『Burning Farm』をインディーズのZero Recordからリリース。同アルバムは1985年にアメリカのインディーズ・K Labelより発売される。そのオリジナルなサウンドはアメリカ、イギリスやヨーロッパで人気を博し、1992年に日本、アメリカやイギリスでメジャー・デビュー。以後、アルバム・リリースとワールド・ツアーをコンスタントに続け、今日にいたる。1998年にベーシストが脱退、ステージではAtsukoがベースにシフトし2人ユニットとして活動。そして2006年5月に新たにドラムにEtsukoを迎え、3ピース・バンドとしての少年ナイフが復活した。日本のミュージシャンの「海外進出」が珍しくなくなった今でも、少年ナイフほど世界中のロック・ファンから愛されている日本のアーティストはいない。少年ナイフのサウンドは、70年代後半から80年代にかけてのパンク・ニュー・ウェイヴから大きな影響を受けている。事実、メンバーは日本の音楽シーンには興味がなく、アメリカやイギリスのロック・ミュージックを聞いて育ってきた。少年ナイフは、面白いと思ったものならなんでも柔軟に自分たちの音楽に取り入れ、それを独自のスタイルで表現する。Naokoのメロディー・メイカーとしての才能、アイロニカルな歌詞。決して商業主義に日和らないバンドのポリシー。そこに音楽を愛する人々にこそ、このバンドが「愛される」理由がある。
LIVE SCHEDULE
Free Time Tour 2010
2010/3/20(土)@大阪 十三ファンダンゴ
OPEN 18:00 / START 19:00
3,000YEN (adv.drink fee charged@door)
2010/3/14(日)@名古屋 新栄 アポロシアター
OPEN 17:30 / START 18:00
3,000YEN (adv.drink fee charged@door)
2010/3/13(土)@東京 新代田 LIVE HOUSE FEVER
OPEN 18:30 / START 19:00
3,000YEN (adv.drink fee charged@door)