【ExWHYZ】Episode10 yu-ki「一度解散をしてるから、今この瞬間を大事にしたい」
〈ExWHYZ TOUR 2023 ‘eLATION’ part.2:with Special Guest Series〉を控えているExWHYZ。個別インタヴュー第4弾は、yu-kiが登場。〈ExWHYZ TOUR 2023 ‘eLATION’ part.1:Live House Series〉や武道館公演を経ての心境の変化、10月18日にリリースされる1st EP「HOW HIGH?」について、そして今後の展望についても訊きました。明るい性格の裏にあった苦悩も赤裸々に語ってくれました。
メンバー・mayuが作詞を手掛けたハイスピードトラック
INTERVIEW : yu-ki (ExWHYZ)
いつも明るく、グループのムードメーカーのyu-ki。そんな彼女が精神的にいっぱいいっぱいになっていた時期があったことを今回のインタビューで語ってくれた。そうした状況のときにいち早く気づき声をかけてくれたmayuとのエピソードから、「最強のラッパーになる!」というyu-kiらしい宣言まで、彼女らしさ満載の取材となった。
取材&文 : 西澤裕郎
写真 : まくらあさみ
mayuちゃんが声をかけてくれて、練習後2人でカフェに入って話して
ーー7月から回っているライブハウスツアー〈ExWHYZ TOUR 2023 ‘eLATION’ part.1:Live House Series〉、どんなツアーになっていますか?
yu-ki:それぞれ自分のやりたいパフォーマンスに挑戦したり、グループとしてこういうチャレンジをしてみよう、こうやって盛り上げてみよう、みたいに挑戦しながらできている日々だなと思います。
ーー衣装もExWHYZらしさがあっていいですよね。
yu-ki:ずっとパンツの衣装いいなと思っていたからうれしくて。ちょっと大人になったExWHYZだから、ヒールも履けるのかなって思います。衣装を作ってくれているそってぃー(外林健太)さんが、「yu-kiは前のチャック開けてもいいよ」って言ってくださって、やったー!と思って(笑)。
ーー前のチャックを開けたかったんですね(笑)。
yu-ki:K-POPのガールズグループとかを見ていて、布面積が少ないのにおヘソを出していても、かっこいいなと思っていて、私もそうなりたいなという憧れはあって。今回の衣装でそういう部分にも挑戦できてうれしいですね。
ーーライブハウスツアーということで、物理的な距離が近いことも今のExWHYZのライブのグルーヴに繋がっている部分があると思いますか?
yu-ki:距離が近い分、マスターのみんなの熱量がダイレクトに伝わってくるんです。全員の顔が見れるから、気持ちが通じ合っているのが分かりやすくて、自分もテンションが上がるなと思いますね。
ーー今年5月に開催した日本武道館公演、yu-kiさんにとってどんなライブになったか振り返ってもらえますか?
yu-ki:武道館前に、自分自身がいっぱいいっぱいになっちゃったときがあって。振りも入ってこないし、もう無理かもと思っちゃったときがあったんです。そのときにmayuちゃんが声をかけてくれて、練習後2人でカフェに入って話して。そのあと何時間か一緒に散歩して、ボロ泣きになりながら自分の思っていることを全部伝えたんです。mayuちゃんが、そっかぁって話を聞いてくれて。「yu-kiは、いいところいっぱいあると思うし」ってたくさん話してくれて、一気に気持ちが軽くなって。頑張ろうとあらためて思えて武道館には挑めました。私は結構緊張しいだから、やばいかもと思っていたんですけど、ステージに立った瞬間、みんな距離が近いというか、近くにいてくれる感じがして。アウェイ感が全くなく、みんながいてくれて温かく感じたんですよね。だから、自分自身も楽しんでできたし、今まではミスをしたらずっと引きずっていたけど、その日はミスがあったとしても気持ちを切り替えて、楽しんで最後までできたなって思いますね。
ーー武道館直前にいっぱいいっぱいなっていたのは、いつぐらいの頃ですか?
yu-ki:1~2ヶ月前ぐらいですかね。
ーー武道館がプレッシャーに感じていた?
yu-ki:うーん、なんだろう。知らないうちにストレスを溜め込みすぎて、それがいっぱいいっぱいになっちゃってたのかなと思って。あまり人に悩みとか、自分のネガティブなマインドを話せないから、それを溜め込みすぎてしまったのかなって思います。
ーー音楽活動を始めて、そういうことは初めて?
yu-ki:そうですね。
ーー普段はパリピキャラだから、無意識下でずっと蓄積されてきたんですね。
yu-ki:それがこのタイミングで出てしまいました(笑)。
ーーそこでWACK合宿オーディションから一緒のmayuさんが声をかけてくれたのは、とても心強いことですね。どんなこと話したか他にも教えてもらえますか?
yu-ki:「私なんてさ」みたいな、ちょっと自虐を挟んで笑わせてくれたり、暗くなりすぎない雰囲気で話してくれて。長年ずっと一緒にいるからこそ、分かってくれたりとか気づいてくれたのかなというのは思いますね。
ーー実際武道館のステージに立ってみてどうでしたか?
yu-ki:直前まで、全部振付通りに踊る予定だったんですよ。だけど、もしかしたら端のお客さんが見えづらいかもしれないとみんなで話し合って、2曲ぐらい自由にステージを歩き回るパフォーマンスにするのはどうかなってメンバーで決めたんです。スタッフさんに相談したら、いいんじゃない?って言ってもらえて。広かったけど1人1人を感じられた感じがしました。
ーーWACKのグループとして初めて武道館に立ったわけですが、ライヴ終演後は感慨深さというより、カラッとしていてとても明るかったですよね。
yu-ki:たしかにそうですね。楽しかったっていう達成感と、ライブタイトルも私たちのファーストステップって言っているとおりゴールなわけじゃないし、みんなとその一歩を踏み出せてうれしい気持ちの方が大きかったのかなと思います。
ーーこの間の横浜のライブを観させてもらったとき、マスターが楽しみ方を完全に掴んでいて、メンバーも自分たちの魅せ方が分かってきたのかなと思ったんですけど、そこらへんの手応え、ExWHYZらしさみたいなものは見えてきた感触はあるんでしょうか。
yu-ki:まだまだこれからと思うけど、マスターも細かいビートや裏拍で踊ってる人とか見えたりするんですよ(笑)。そういうのを見るとうれしいなと思うし、音に乗ってたり、自由に楽しんでくれている姿が見られる場面が増えてきていて。それは私たちが目指しているものに近いというか。一緒に踊ってくれる人もいれば、写真を撮ってくれる人もいるし、推しメンだけを見る人もいれば、踊り狂う人もいる(笑)。でも、曲によってはみんなで1つになって一緒に歌ってくれたり。ライブ1つの中にいろいろな楽しみ方があっていいなと思いますね。