3776最新作は「宇宙の始まりから、終わりまで」×「高校生の日常」!?──2024年最大の衝撃作、その全貌を徹底解説!
富士山ご当地アイドル3776が、衝撃的な新アルバム『The Birth and Death of the Universe through Mount Fuji』をリリース!「宇宙の始まりから終わり」と「高校生活」を重ねた壮大なコンセプトを、ポップ・ソングで描き出す唯一無二の作品です。OTOTOYでは、メンバー井出ちよのとプロデューサー石田彰にインタビューを実施。この傑作がどのように生まれたのか、ぜひ音源とブックレットとともにお楽しみください!
ハイレゾ音源のダウンロード販売はOTOTOYだけ!
【アルバム購入特典】
『The Birth and Death of the Universe through Mount Fuji』デジタル・ブックレット(PDF)
3776『The Birth and Death of the Universe through Mount Fuji』OTOTOY限定パッケージ販売スタート!
アルバム『The Birth and Death of the Universe through Mount Fuji』のOTOTOY限定パッケージが販売スタート! ハイレゾ音源に加え、デジタル・ブックレット、井出ちよの直筆サイン入りメガジャケ、さらに井出ちよのデザインのオリジナルTシャツがセットになったスペシャル版です。販売期間は2024年12月12日(木)18:00~12月26日(木)23:59まで。この機会をお見逃しなく!
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※音源データはご購入いただいた時点でダウンロード可能となります。
※ご購入者様への商品の到着は、メガジャケおよびTシャツは、販売期間終了後(2〜3週間後)を予定しておりますが、お住いの地域によっては前後する可能性がございます。
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INTERVIEW : 井出ちよの (3776) × 石田彰 (3776プロデューサー)
2024年最大の問題作の登場!!! 年の瀬にベスト・アルバムを選出するセレクターは、このアルバムを無視してはいけない。音楽アルバムは、この領域までいけるのだ。
インタヴュー : 飯田 仁一郎
文 : 西田 健
写真 : 大橋 祐希
1アト(100京分の1)から1000穣無量大数まで全部言ってます
──アルバム『The Birth and Death of the Universe through Mount Fuji』がリリースされます。井出ちよの名義でのソロ活動や、即興曲を中心とした3776Extendedというスタイルでのリリースはありましたが、3776としてアルバムを出すのは前作『歳時記』から約5年ぶりですね。
井出ちよの(以下、ちよの) : 実は私の方から、「もう一度3776をやりましょう!」って石田さんに言ったんです。その結果、石田さんも乗ってくれました。
石田彰(以下、石田) : 実は〈閏日神舞〉(2020年2月29日に東京キネマ倶楽部にて行われた主催イベント)で、3776としては区切りをつけた感覚だったんです。3776Extendedは続けていたけど、ちよのさんも上京して別のグループ(nicora ray ark、うさぎのみみっく!!)で活動すると聞いていたから、上京したのに「富士山ご当地アイドル」をやるのも変だと思ったんですよ。それて地元でライヴをして終わりにしようと思っていたら、コロナ禍になってしまった。それでちよのさんがやる予定だった他のグループの活動も上手く動けなくなったし、「また3776をやりましょう」ということになったんです。だからコロナ禍がなかったら、この作品を作ることもなかったですね。
──今作は「宇宙の始まりから、終わりまで」という軸と「だれかの高校入学から卒業まで」の軸が絡み合う、壮大な作品になっています。なぜこういうコンセプトにしたんでしょうか?
石田 : まずいつも通り「富士山」を題材にしてアルバムを作ろうと思ったんですけど、富士山はなにでできてるかを考えていくと「原子」にたどり着いたんです。そこで「原子」と「宇宙」というテーマが結びついて、「富士山」を中心に「宇宙の始まりから、終わりまで」を描いたらおもしろいかなと。あとはコロナ禍がはじまったとき多くの人が亡くなってしまったじゃないですか。それで「死」を身近に感じたことも関係しているのかなと。「自分が死んだら、焼かれて最終的には雲くらいにはなれるかもしれないけど、星にはなれないよな」とか、そういうことを考えていたから、こんなアルバムを作ろうと思ったのかもしれません。
──なるほど! さらにそこに「高校入学から卒業まで」の軸を重ねたのはなぜでしょう。
石田 : まあ高校生活はどちらかというとおまけです。あるとき「宇宙の誕生から終わりまで」と「高校に入って卒業するまでの話」って重ねられるんじゃないかなって思ったんです。宇宙や原子の話だけじゃ感情移入もしにくいなと(笑)。
──歌詞はどのようなものをイメージして書かれたんですか。
石田 : 高校が舞台の歌詞がほとんどなんですけど、それぞれ全部違う世界だと思ってください。主人公は14通りのバラバラの子で、それぞれ「月」とか「地球」とかモチーフがあります。一貫してひとりの高校生の話でもなく、ましてやちよのさんの話でもないです。
──ちよのさんのソロ作『わたしの高校生活』では、ちよのさん自身の高校生活の話をヒアリングして、楽曲を書き下ろしていましたが、今作は全然違うんですね。
石田 : そうです。例えば「嫌じゃー」(“The Birth of the Universe (主役は私だもん!)”収録)とかは、ちよのさんの口癖からとりましたけど、それくらいですね。
『わたしの高校生活』のインタヴューはこちら
──今作には、ちよのさんの「100…1000…」というカウントが全編に渡って入っているのが、印象的です。
ちよの : 1アト(100京分の1)から1000穣無量大数まで全部言ってます。今までは、「子、丑、寅、卯......」とかを繰り返すだけだったんですけど、今回は繰り返しのところが一個もないんです。読む用の楽譜のようなものも作りました。
石田 : 一応メロディーになっているから、一緒に言おうとすれば言えると思います。1億を10で割ったら1000万じゃないですか。だから1億から2億までカウントするときに、間があきすぎるから、1000万とか言っています。1アト秒から始まって、2アト、3アトって、だんだん早くなって消えていくんです。そしたらゆっくり10アトが始まって、また同じように20アト、30アトってなっていく。そういう感じです。
ちよの : イントネーションも決めていたので、労力が今までの5倍くらいかかってます。カウントも全部一気には言えないので4回くらいに分けてレコーディングしているんですよ(笑)。曲録るより時間がかかりました。
石田 : ブックレットを見てもらえれば、理解もしやすいかなと思います。
──今作には、ちよのさんのナレーションによる宇宙に関する物語が、楽曲の間に入っていますよね。
ちよの : ナレーションの中にも、年号が入るんですよ。その年とカウントする年が同じタイミングにならないといけないので、前後の文章を調整して、以前録ったカウントに合わせているんです。そこもかなり大変でした。