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飯田仁一郎が、アンダーグラフの歴史を深く深く、掘り下げます。そこから見える、1人のミュージシャンと、彼の音楽を取り巻く歴史とは? で明かされたのは、彼の音楽との出会いから、上京、メジャー・デビューまでの様々な苦労や、アンダーグラフらしい音楽を追求する熱い想い。となる今回は、メジャー・デビュー直後の変化から、「音楽で生活をする」という状況に至るまでの辛さや喜びについて、話を聞きました。
インタビュー : 飯田仁一郎(Limited Express (has gone?))
文 : 櫻井希
写真 : 雨宮透貴
INTERVIEW : 真戸原直人 (アンダーグラフ)
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〜4ヶ月リリース第二弾シングル『第三次成長期』について〜
アンダーグラフ / 第三次成長期
【価格】
mp3、wav共に 単曲 250円
【Track List】
01. 第三次成長期
4ヶ月連続配信第2弾はデビュー曲「ツバサ」を手がけた島田昌典との再タッグを組んで制作されました。当時と同じスタジオと環境で邂逅し、新しい楽曲が生まれました。アンダーグラフにとって3回目となる成長期を現した疾走感溢れるロック・チューンをお届けします!
「アンダーグラフらしさ」を目指した新たなシングル
ーー連続リリースの第二弾となる「第三次成長期」は、真戸原さんの中でどのような曲ですか?
プロデューサーの島田昌典さんとやるって決める前から曲はできていたんです。バンドとして新体制となっても、ギターを中心としたものが作れるのかって実験的にやっていて。メジャー・デビューするまでが一次、それから今までが二次、と2回の成長期があったなって僕は思うんですけど、その次の「第三次」に向かうために書いた曲です。
ーーすごく直接的な歌詞ですよね。バンドが3人体制となって、「それでも俺たちは行くんだぜ!」みたいな感じですか?
ほんとそういう感じです。アンダーグラフには優しく包み込んでいく感じの曲が多かったんですけど、自分の意思表明的なものもちゃんとやろうっていうのがあったので、こういう歌詞が生まれてきました。
ーーいつ頃できたのですか?
連続配信する4曲の中でも、一番最初なんです。新しく3人体制でのギター・アレンジを始めた中では、完成に向かったのは一番早かったです。
ーーなるほど。島田さんとは、以前も一緒に?
まずデビュー曲「ツバサ」があって2枚目のアルバムを一緒に作った後に、一回離れたんですよ。それ以来なんで、6年ぶりくらい。
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ーー2枚目で島田さんと離れたのには、なにか理由が?
島田さんは、僕らが出したものをよりブラッシュ・アップして曲にしてくれる感じの人。でも、もっと大胆な事をやってみたいって思ったので、違うプロデューサーの人とやってみようと。
ーー作品制作においては、大きな方向転換ですよね?
島田さんとの仕事に関しては、色々と勉強をさせてもらいました。島田さんとやっているとすごく居心地が良くて、ストレスも無いし、楽しく思えました。でも、このままだと成長しないんじゃないかって思ったんですよね。なぜだかはわからないですけど。
ーーサディスティック!
そうなんですかね? 宅見将典さんというプロデューサーと一緒にやろうかっていうタイミングも重なって、メロディから全部アレンジしてもらったりとか。3枚目は色々試しましたね。
ーー久々に島田さんとやってみてどうでしたか?
今回は原点に帰るっていうコンセプトで「第三次成長期」を作ったんです。昔はすごく大変だった事も、今はすごいスムーズにできたりとかして、自分で独自に覚えたって思っていたやり方もほとんどが島田さんから教わっていたんだって気付きました。
ーー例えばどんなこと?
ギターの重ね方もそうだし、一本目の音の作り方とか。周りからは「そんなにギター重ねるんですね」ってよく言われていて、それが好きなんだって思ってたんですけど、それが実は島田さんに教わってできるようになったことだったり。
ーー久しぶりに一緒にやってみて、成長を感じられた部分はありましたか?
歌入れですかね。昔はうまく歌うことに必死になりすぎて楽しくなかったりしたんですけど、久々に島田さんとやってみると、歌うことを伝えることに変えていくということを、以前よりできている気がしました。
ーー歌うことを伝えることに変えるというのは、常に意識されていることなんですか?
元々分かってはいたんですけど、レコーディングってなるとかっこつけちゃうというか、きれいに録りたくて枠にはまっちゃう傾向があって。でももっと、自分が思っている以上に感情を出しても大丈夫なんだなって。初めてメンバーだけでアレンジとレコーディングを全てやった「また帰るから」のレコーディングの時くらいから、出せるようになったのかもしれないですね。
島田昌典がプロデュースしたアーティストはこちら!!
back number / あとのまつり
そのメロディに耳を奪われ、その歌詞に胸が締め付けられ、その声に心を鷲掴みにされる。昨年の1st ミニ・アルバム『逃した魚』のリリース以降、新人離れした圧倒的なクオリティの楽曲と卓越した表現力が各所で注目を集め続けているセンチメンタル・ギター・ロック・バンド“back number”、待望の1stフル・アルバムのリリースが決定!! 切なすぎる歌詞はさらに深みを増し、美しすぎるメロディはさらに洗練され、涙なくしては聴けない感動の名作の誕生です。
矢野絢子 / 岸のない河のほとりで
アルバム・コンセプトは「共に生きる」。誰のせいでもなく、自分が選んでもしくは選ばれて生まれて生きてるこの時代、土地、状況、限られた時間の中で、目の前にあるものと共に生きることを考え続けること。
カラーボトル / 情熱のうた
2007年にデビュー以来、ココロ揺さぶるロック・バンドとして人気を上げてきた仙台出身の4人組、カラーボトル。ファン待望の今作は、彼らの今を詰め込めた熱いミニ・アルバムは名曲ばかり7曲を収録!