徳島からの刺客ヤングパーソンクラブからのお年玉
今四国でもっともヤバイ・バンド! 徳島県を中心に活動する4人組、ヤングパーソンクラブがOTOTOYに初登場。絶妙な歌詞とストレートなサウンドが魅力の彼らから、5曲入りシングルが到着しました。さらに、新春特別企画として「ヤングパーソンクラブおみくじ」なるものが登場。メンバーによるイラスト&アドバイスが掲載されていて(これまた絶妙なゆるさが癖に! )、ますます彼らのことが気になること間違いなし。ceroやシャムキャッツ等が好きな人には、絶対におすすめ!
新春特別企画「ヤングパーソンクラブおみくじ」(フリー・ダウンロード)
【収録内容】
楽曲 : おたんじょうび会
おみくじ画像 : 花吉 / 楽吉 / 夢吉 / 素吉 / 晴吉のいずれか1種類
無料です。大吉も凶も入っていませんが、今年の運勢を占えます!
5曲入りシングル『やわらかな光』
【収録曲】
1. おたんじょうび会 / 2. ウインドウショッピング / 3. Dr バードウォッチング / 4. ティーンネイジ・ファンク・RAKUGO / 5. 車社会
販売形式 : mp3 / wav
販売価格 : mp3、wavともに600円
★全曲まとめ購入者には、味のある書き下ろしWEBブックレットをプレゼント!
ローカル・シーンで起こった突然変異
Limited Express (has gone?)のツアー先、徳島県で出会ったヤングパーソンクラブに一目惚れ。ローカル・シーンでしか生まれない、完璧な突然変異。ダニエル・ジョンストンの不完全さ、ceroの同時代性、そしてfOULのエモさを併せ持ち、会場を笑いで包んでしまう。彼らが面白いと思ってやっていることは、全く外れることはなく、聴衆を巻き込んでいく。メンバーは、唯一まともなリーダー&ベースのマツダノリヤス。3回一緒にライヴをやっているが、いまだ目があったことのないギターのイノウエヒロミチ。ライヴのうち半分以上を欠席するドラムのオーニシユージロー。そして、最もヤバイ、ボーカルのF。とにかく見かけはただの老けた青年だが、ライヴではほとんど外すことなく、笑いをさらい、ライヴ後は、物販に長蛇の列を作らせる。どうも大阪生まれであるとか、家に蟻の巣があるとか... 様々な噂を聞くが、実態は、全くもってただのいい人なのだが...
本作『やわらかな光』は、そんなヤングパーソンクラブが初めてスタジオ・レコーディングをした記念すべき初作である。フリー・ダウンロードで展開する「おたんじょうび会」では、「あの子の誕生日を祝うのをもうやめた」と歌うが、全く悲しそうではなく、もちろん嬉しそうでもなく、ただただ飄々としている。2曲目「ウインドウショッピング」は、何度聴いても、「ウインドウショッピング」なる言葉は、みじんも出てこないし、3曲目「Dr バードウォッチング」の「鳴くよぴよぴよ〜」のフレーズは、延々に頭の中で鳴りだすし、4曲目「ティーンネイジ・ファンク・RAKUGO」に関しては、「こっ、こっ、小遊三」ってただただ叫んでるだけだし、5曲目「車社会」では、免許を持っていないのに、必死に車社会のことを歌う。彼らはもちろんコミックバンドではないし、これだけ適当に遊んでいるのにそれでも聞き入ってしまうのは、Fの言葉選びの一つ一つが抜群にセンスが良いのと、イノウエヒロミチの書く曲が、実は非常に質が高く、アメリカの良質な歌ものインディー・シーンなんかを彷彿させる。
Limited Express (has gone?)は、「音楽しかない」と思った。彼らは、「音楽もある」と思った。その違いは、楽曲の「軽さ」に大きな影響を与えていて、逆立ちしたって彼らのような「軽さ」を出せないことを、非常に悔しく思う。さらには、徳島と言う四国の片田舎で生まれた彼らの音楽は、cero等のシティ感とも違い、ローカル全開な「軽さ」があって、そこもまた、妬みの種になってしまう。徳島では、ライブハウスを満員にしてしまう程の人気を、彼らはこの1年で獲得している。こんな素敵な音楽が鳴る場所、徳島を思いながら、また彼らのライヴが見れる日を心待ちにしている。(text by 飯田仁一郎(Limited Express (has gone?) / OTOTOY編集長))
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ヤングパーソンクラブ PROFILE
リーダー、ベース : マツダノリヤス
ギター : イノウエヒロミチ
ドラム : オーニシユージロー
ボーカル : F
みなさんこんにちは、僕たちは徳島県を中心に活動するヤングパーソンクラブといいます。みなさんの夕飯のおかずが一品増えるようなライブを心がけています。よろしくおねがいします。