
世界を変えるアーティストを! NEW SENSATION!
インディーズに力を入れるレコード店disk unionと配信情報サイトOTOTOYがガッチリタッグを組んで、1ヶ月にわたって、たった一つのアーティストを押し続ける企画、「NEW SENSATION」! この企画でもっとも大事にするのは、バイヤー目線。広告予算がなくても、メジャー・レコード会社が決まっていなくても、「こいつら、絶対すげぇ! 」そんなバンドが現場にはいっぱいいるんです。「NEW SENSATION」は、disk unionとOTOTOYがバイヤーの威信をかけ、本当に押したいもののみを展開する気合い2070%のコーナー。「本企画から必ず世界を変えるアーティストを出します!」そう誓い合い、高円寺の居酒屋で杯は交わされたのでした。(OTOTOY編集長 飯田仁一郎)

第10弾アーティストは、STOCKMAN!
記念すべき第10回は、渋谷を自由自在に駆け回るSTOCKMANが登場! 2001年に結成された当初はパンク・バンドだった彼ら。紆余曲折を経て辿り着いたのは、最高にファンキーで、最高にグルーヴィーで、とにかくハッピーな変幻自在のオルタナティブ・ロック。渋谷を中心としたカルチャー・シーンをかき混ぜる彼らが、3年ぶりのEPをリリース。弾き語りの楽曲や、ソウルフルなパーティー・チューン、そしてメンバーのソロ作など、幅広い楽曲を収録した意欲作を大プッシュ!! ぴか一にCooooooolなその楽曲を、是非ご堪能あれ!
STOCKMAN / FAMILIA
【販売形式】
mp3 / wav
【販売価格】
mp3 840円 / wav 1,000円 (まとめ販売のみ)
【Track List】
1. familia / 2. CRAZY'S ALL RIGHT / 3.MARBLE / 4. to be… / 5. ame
渋谷在中、悪そな奴らはだいたい友達だと思うのですが、そんなことをみじんにも感じさせないその佇まいが、まずかっこいいと思いました。犬式、らぞくあたりに衝撃を受けた世代が独自の感覚で奏でるのは、更に自由で、更にオープンなソウル・ミュージック! ツアーのどこかで、是非お邪魔したいと思います。
高円寺発渋谷経由野外行き。「パンク/ハードコアの出自ながら自身の音楽性を突き詰めていく中でオーセンティックなダンス・ミュージックになった」というのはマウンテンモカキリマンジャロとも通じる所があるけど、より自分達の純粋な音楽性を爆発させている所が非常に痛快なんです。それでいて下手なミクスチャー・バンドに堕す事なく、高い音楽性を保っているのは彼らが本当に音楽を好きで、突き詰めてやっているのだ。音楽性ではなく、精神的ミクスチャーとでもいうか。今回の”NEW SENSATION”はSTOCKMANです!

INTERVIEW : STOCKMAN
インタビュ― : 飯田仁一郎
文 : 井上沙織
――前作『EXOTIC』から3年の間、バンドはどのように動いていたのでしょうか。
てっつ(Guiter & Vocal) : 楽曲制作に加えて、女の子のシンガーを入れた編成(LululuとSTOCKMAN)と、ラッパーを入れた編成(BENCH x STOCKMAN)での活動をやっていました。
さくら(Bass & Dance) : 3年前の夏にCDを出して、その年末に一回活動をストップしていたんです。僕が病気になって入院していて。左半身が麻痺しちゃって、ライヴが出来なくなっちゃったんですよね。
トゥービー(Keybord & Vocal) : 翌年の頭には動き出したので、休止していたのは実質2ヶ月くらい。サポートを入れて活動をするというわけでもなく、一旦活動を止めていました。
――LululuさんやBenchさんと一緒にやりだしたきっかけは?
さくら : Lululuは、前のアルバムにコーラスで参加してもらったりしていたので繋がりがあって。試しに1曲一緒にやってみたら面白かったんですよね。
てっつ : BENCHくんは元々LiquidFunkっていうミクスチャーのバンドをやっていた、歌もラップもする人で。以前一緒に出たライヴがあって「折角だから一緒にやってみようよ」ってやってみたら、雰囲気がバチッと合って。そこから本格的に一緒にやろうかって話になったんですよね。
トゥービー : あくまでベースにあるのはそれぞれの活動なんです。それを互いに持ち寄って起こる反応が面白いなと思って。
――STOCKMANはどういうスタンスのバンドなんでしょう。
丈丸 : 売れることにガツガツ固執するよりは、楽しむことが前提にあるよね。
――リリースのペースとしては、結構前作から空いていますよね。
さくら : そうですね。作ろうって話はしていたんですけど。
てっつ : 結構のんびりしているバンドなんでね(笑)。
丈丸 : ライブは結構やっていたんですけど、音源としては空いちゃいましたね。
ハードコア少年たちが行き着いた先が、渋谷の街だった
――少し遡りますが、結成の経緯を教えてもらえますか?
さくら : 高校が一緒だったんです。
てっつ : 軽音部で、RANCIDやSOBUTとかをコピーしていました。
――パンクから今の音楽性へと変わっていったきっかけはあったのでしょうか。
トゥービー : これっていう転機は特になくて、少しずつ皆の聞く音楽が変わっていって。
てっつ : ひとつ大きな転機があるとすれば、昔はトゥービーがフロント・ボーカルだったんですけど、いきなり小さいキーボードを買ってきて。そこからうたものが減って、インストっぽくなりはしましたね。
さくら : あとは、野外でライヴをする機会が増えて変わったところもありますね。元々野外フェスに出たいねって話をしていたんです。いざ出演が決まって、最初の頃は「よし、ハードコアやってやるぜ! 」と思っていたんですけど。やっていくうちに段々変わってきちゃって。
――ちなみに、野外でのハードコアはどうだったんですか?
さくら : 最高に気持ちよかったですけどね。
一同 : 笑
トゥービー : やってやった感はありましたね。
さくら : ただ、周りの人の感じも違うし、「あれ? 俺ら浮いてるな! 」みたいな(笑)。
――フェスに出だして少しずつ音楽性が変わっていったと。
さくら : そうですね。もともとパンク好きだった少年たちがどんどん地下に潜っていってハードコアに至って。
てっつ : ジャパニーズ・ハードコアのほうにね。
さくら : 高円寺から吉祥寺とかにも足をのばしてみたりしつつ、行き詰まりを感じるようになってしまったところで、外でやる機会も増えてきて、最終的に渋谷に流れていったんですよね。
――流れ着いた先が渋谷だったのは何故なのでしょうか。
てっつ : 高校が渋谷にあったので、元々遊び場所が渋谷だったんですよね。だから逆に「なんで渋谷でやらないんだろう? 」って思いはじめて。
――渋谷ではどんな遊びをしてたんですか?
丈丸(Drums & Microphone) : 超普通ですよ(笑)。駐車場でおでん食べたり。
トゥービー : 場所が渋谷なだけで、やってることは田舎の少年と一緒です。
さくら : 空き地探したり、壁登ったりね(笑)。

――当時の渋谷はどんな感じだったんでしょう。
さくら : 僕ら自身のことで言えば、クラブに憧れていました。その頃club asiaによく遊びにいっていて、「ここでやりたい」と思うようになったんですよね。音も良かったし、人がいっぱいいる感じがたまらなく楽しかった。
てっつ : asiaは他のクラブと違ってバンドもよく出ていたし、ライヴがあるときによく行っていたよね。
さくら : そこから「踊れる音楽」ってところに興味を持つようになって。
てっつ : ハードコアでも踊れるんだけど、「気持ちよく踊る」っていうところに意識がいくようになりましたね。
トゥービー : わかりやすくしたいと思うようになったよね。
さくら : その頃一番よく聴いていたのは犬式とからぞくでした。あの人達は、クラブとライヴを繋げて、ひとつの新しいシーンを作っていたと思うんです。それが格好良いなと思っていましたね。
音楽に救われて、やっぱり音楽って良いなと思った
――それでは『FAMILIA』について話を聞かせてください。1曲目はてっつさんのソロ曲「familia」で始まります。
てっつ : 朝というか、始まる感じにしたいと思っていました。ただ、がっつりテーマを決めていたわけではなくて、この3年で作ってきたものを当てはめていった感じです。
さくら : 「FAMILIA」っていうタイトルは、凄い前からあったんですよね。
――タイトルにはどんな意図があるのでしょう。
さくら : 僕が1回入院したときに音楽への考え方が変わって。ガキんちょの頃からずっと音楽が只ただ好きでバンドをやっていたけど、初めて自分自身が音楽に救われて、音楽ってそんなにすごい力があるものなんだって分かって。やっぱり音楽って良いなと思ったし、家族や周りの皆にも支えてもらったから、そういうのを含んだタイトルにしたいって話したんだよね。

――「familia」はそのイメージにインスパイアされたところもあるのでしょうか?
てっつ : いや、元々は違うタイトルで作っていました。歌ものにしようと考えていたんですけど、「しっかり歌うより鼻歌くらいがちょうどいいんじゃない? 」って話になっていって。イントロダクションとしても丁度いいねってことでアルバムと同名の「familia」ってタイトルになりました。
――「CRAZY'S ALL RIGHT」は、今のSTOCKMANのモードそのものなのかなと思いました。ライヴでも盛り上がりそうですし。
さくら : 全員でジャムって広げていった感じですね。
トゥービー : 和歌山の友達のところに合宿しにいったんですよ。そこで鍵盤のフレーズができて、そこから踊れる感じに作り替えていきました。
さくら : この曲では丈丸が初めて歌っているんですよね。
丈丸 : 今まで、俺だけコーラスすらしていなかったんですけど、「歌ってよ」って言われて。
さくら : 外人さんっぽいモノマネうまいし、ちょっと入れてよって(笑)。
てっつ : 理由それなんだ(笑)!
――(笑)。続いて「MARBLE」。
さくら : この中では一番古い曲ですね。今回のレーベルの社長が「FREEDOM SAMPLER」っていう、自分の好きなバンドを集めた無料のコンピを配っていたんですけど、震災の後に「今回は500円で売って、売上を東北へ寄附しよう」ってことになって。それに収録されていました。
――「to be…」はトゥービーさんのソロ曲ですね。
トゥービー : 全体の流れを考えて、インタールード的に間に入るものとして、好き勝手にやりましたね。
さくら : ソロ曲に関しては、挑戦って意味合いでひとりでやってみてよって振りました。
――そしてリード曲でもある「ame」。
さくら : コードはトゥービーが持ってきたんだよね。
トゥービー : 鍵盤のイントロのメロディがあって、こんな歌詞を付けたいってイメージがあって。
てっつ : それを僕が書き換えていきました。
挑戦でもあるし、今出来る事を形にした感じ
――今作はどんな位置づけの作品なのでしょう。
さくら : 今を切り取ったものですね。
トゥービー : やりたいことをやった感じがあるよね。
てっつ : 挑戦でもあるし、今出来る事を形にした感じです。
さくら : 今年はBENCHxSTOCKMANでの活動を主体にしていこうと思っていて。でもSTOCKMAN自身を紹介できるものが3年前のアルバムになってしまうので、挨拶できるように、アップデートしたものを作ろうと思ったんです。
てっつ : 言葉では説明しにくいバンドなので、やっぱり挨拶代わりの一枚があったほうがいいよねって。
――フル・アルバムの制作は考えていますか?
さくら : STOCKMANとしては考えていないですね。
トゥービー : とりあえず、BENCHxSTOCKMANで音源を出してからだよね。STOCKMAN名義でアルバムを出したいとも思うけど、まだ頭がそこまで追いついていないんです。

――それだけ今、BENCHxSTOCKMANが充実しているんですね。
一同 : そうですね。
てっつ : 思った以上にハードに忙しくなってきていて。
さくら : イベントに呼んでもらうのはもちろん、自分達が能動的に動いていることが大きい気がしています。ただ、STOCKMAN名義でもう一枚くらいこのサイズの音源を出したいとも思っています。アルバムよりもちょうどいい長さというか、しっかり通して聴けるところに魅力を感じているので。
――STOCKMANとして目指しているところはありますか。
さくら : 音楽も絵も、自分たちでやっていきたいですね。将来的には全部自分たちで出来たらいいなと。
トゥービー : GARAGE BROTHERS(さくらと丈丸によるクリエイティブ・チーム。今作のイラストは丈丸が手掛けている)でレーベルつくるとかね。
てっつ : 僕らはバンドなんですけど、音楽だけで繋がっているわけじゃない仲間なので、もっと全体的に面白いことができたらいいなと思っています。
トゥービー : もちろんバンドはずっとやりたいけど、+αでね。
LIVE INFORMATION
FAMILIA TOUR
2/9(Sat)@東京 代官山UNIT
2/10(Sun)@埼玉 北浦和KYARA
2/15(Fri)@愛知 上前津ZION
2/16(Sat)@大阪 緑橋seven days
2/17(Sun)@兵庫 神戸K-108
2/22(Fri)@東京 渋谷clubasia ”ZAVAVA” -“FAMILIA”release party-
2/24(Sun)@山口 防府BAR印度洋
3/1(Fri)@長野 白馬Tracks Bar
3/2(Sat)@群馬 伊勢崎funky dish cafe
3/9(Sat)@神奈川 横浜Jack Cafe Basement
3/16(Sat)@奈良 polkadot
3/17(Sun)@兵庫 神戸K-108
3/31(Sun)@三重 四日市subway bar
4/2(Tue)@愛知 名古屋JB’s
4/14(Sun)@北海道 札幌KLUB COUNTER ACTION
4/20(Sat)@岡山Muzik Kichen YAWD.
4/28(Sun)@神奈川 善行Z
各公演の詳細は
STOCKMAN PROFILE

Drums & Microphone 丈丸
Keybord & Vocal トゥービー
Guiter & Vocal てっつ
Bass & Dance さくら
それは2001年のこと。
15才の春に渋谷で結成されたファンキーな4人組。
結成当初は全員モヒカンでパンクしていたが紆余曲折、変幻自在に音楽シーンを飛びまわり、
ヤツらがたどり着いた音はPOPでGROOVYでCRAZY!
disk unionでの展開
下記の店舗で試聴機展開&2/25発行のFOLLOWUPにてインタビュー掲載!
お茶の水駅前店 / 新宿本館BF 日本のロック・インディーズ館 / 下北沢店 / 吉祥寺店 / 町田店 / 横浜関内店 / 横浜西口店 / 淵野辺店 / 津田沼店 / 千葉店 / 柏店 / 北浦和店 / 池袋店 / 渋谷中古センター / 中野店 / 立川店 / オンラインショップ
NEW SENSATION Archives
左上から
第1回 : 笹口騒音ハーモニカ
第2回 : トリプルファイヤー
第3回 : いったんぶ
第4回 : peno
第5回 : JAPPERS
第6回 : ミツメ
第7回 : 倉内太
第8回 : ROTH BART BARON
第9回 : sukida dramas