青柳拓次、鈴木正人、栗原務の3人によるLITTLE CREATURESと言う存在に憧れている。飄々と最先端のPOPSを奏でる。何度聞いても、抜群のセンスと決定的なオリジナリティを持っている。そのマイ・ペースな活動さえも、全てをわかっているかのようなタイミングの良さだ。2010年は、8月に青柳拓次が『まわし飲み』というソロ・アルバムを発表。もう溜息がとまらない! 歌のうまさ云々ではなくて、POPSなものに震えたのは、いったい何年ぶりだろうか? オリジナリティがあることは、奇抜なことをすることではない。ずれていることなのだ。そして1ヶ月後、内田也哉子、渡邊琢磨、鈴木正人によるsighboatの『marvel』が発売。こちらも、溜息がとまるわけがない! クールでビューティだ。sighboatの奏でるサウンドは、美しすぎて狂気だ。そして飛び込んできたLITTLE CREATURESがアルバムに向けて始動したと言うニュース。彼ら3人が作るなら、素晴らしすぎた『まわし飲み』『marvel』さえも越えてくるだろう。POPSの未来は、LITTLE CREATURESが作っている!
インタビュー & 文 : JJ (Limited Express (has gone ?))
青柳拓次ソロ作とsighboatの新作をmp3音源とWAV音源で同時配信スタート!
青柳拓次 / まわし飲み
LITTLE CREATURES、KAMA AINA等で活躍する青柳拓次の最新作。青柳拓次名義では約3年ぶりのリリースとなる今作は、彼が旅を通して感じたことを綴った全篇日本語詞による独特の世界観に、中国古筝、二胡、篠笛、太鼓等の楽器が自然に調和した、アジア発のニュー・スタンダードとも言うべき作品。前作『たであい』が「静」だとしたら、今作『まわし飲み』は「動」のアルバム。彼ならではの視点で捉えた「和」を表現した、2曲のカヴァーを含む全14曲を収録。
sighboat / marvel
内田也哉子、渡邊琢磨、鈴木正人による、奇跡のユニット「sighboat(サイボート)」。3人の温かなヴァイヴの躍動感溢れる新作『marvel(マーヴェル)』がついに完成した。1stアルバムから約5年ぶりのリリースとなる今作は、約3年の時期をかけて制作〜熟成された、sighboatが提案する2010年型ロック・アルバムだ。渡邊と鈴木が書き下ろしたメロディアスな楽曲、内田の"marvel"な歌詞と柔らかな歌声が融合した、ポップでキャッチーな入魂の全10曲を収録。
青柳拓次の旅の軌跡『まわし飲み』
ーー今回の作品は、青柳拓次さん(以下青柳)の各国を回ってきた旅の軌跡を感じることができましたが、前回の作品から今回の作品の間に、どの国に行かれました?
青柳 : 前回のアルバムが3年前だから、それから今回のレコーディングまで、色々行きましたね。今回の作品に割と反映されてるのは、アジアの地域だと思います。主に台湾とか上海、日本各地ですね。ヨーロッパになると、ベルリンやオランダとか。
ーー青柳さんが様々な国を回る理由は、単純に好きだから? それとも、それが自分の音楽の糧になるからでしょうか?
青柳 : どっちもですね。台湾に行く前がギッチギチに仕事が詰まってたんですよ。その仕事が終わる頃に台湾に行こうと思って早めに予約しといて、それを楽しみに頑張ろうと(笑)。馬の目の前に人参みたいな(笑)。向こうに行ったら真剣な遊びというか、現地の音楽家に会ったり、色んな文化に触れたり、写真撮ったり、物書きしたり。東京じゃ絶対に味わえない感覚なんです。常識が変われば目線が変わりますしね。
青柳 : やっぱり歌詞に如実に出ますね。「猫空(マオコン)」って曲があって、それはまさに台湾のお茶処に行って目の前で起きたことをツラツラ書いたものです。唐津の呉服屋の若旦那が、地元の陶芸家の所とかに色々連れてってくれて、そこで見て感じたことを歌詞にした曲もあります。見たままのことと、感じとった詩情を歌詞にしてる曲が多いですね。
ーーそれは旅で自分が見たものを伝えたくて歌詞にするのですか?
青柳 : 歌詞は日々書いてて、それを人に見せたり、見せなかったりしますが、制作の発見と発明の喜びを聴き手とシェアしたい気持ちがあるのかもしれませんね。音楽を作るのも、毎回何かを発見して、こういうものがあったら良いんじゃないかって思いながら発明しているような感覚なんですよ。自分のクリエイティビティーに於いては、みんな同じような作業をしている気がします。
ーー青柳さんは様々な国の要素を取り入れながらも全曲日本語で歌われてますが、理由はありますか?
青柳 : 日本語の歌詞で、もっとこういうのがあったら面白いなって思って作ってますね。今、現代の日本語の歌もので中々面白いものに出会えないな、と常日頃思っているなかで、自分が音楽の中でフィットする形を探していたので、自らそのフィットする形を作ったって感じです。日本語の面白さを日々感じているので、何かできないかなって。
ーー青柳さんにとって日本語の面白さはどこですか?
青柳 : 実は歌詞っぽい日本語ってあると思うんですけど、そういうのが苦手なんです。普通の会話とか、自分と違うジェネレーションの言葉が好きですね。例えばおじいちゃんが何気なく使う言葉とか。シンプルですごく生き生きしてる言葉とかを表現できたらなって思いますね。割と童謡とか民謡に自分の好きな言葉が入ってることが多いんですよ。たぶん邦楽のPOPSの歌詞には殆ど影響を受けていなくて、文学とか日常の会話、特にお年寄りが多いですけど、そういう所から影響を受けていると思いますね。あとは、二の句をつげないような真っ直ぐな言葉も好きです。
ーー例えばお年寄りの他に、どういった人達との会話から影響を受けますか?
青柳 : ハワイに行った時に、現地の日系の人達は昔のままの日本語を使うんですよ。昔の邦画を見てる様な会話を実際にしてて感動しましたね。エキゾチックな響きの日本語にも惹かれてしまいます。
ーー『まわし飲み』という言葉をアルバム・タイトルにした理由を教えてください。
青柳 : 最初は「あいのて」っていう案があったんですが、それだと腑に落ちすぎてきれいにまとまりすぎてしまう感じがあって、なるほどっていう所で終わっちゃう感じがしたんです。どうにかならないかなって思ってる時に、昔の武将達が戦の前に連帯意識を高める為にお茶を回し飲みした話とか、南米から帰ってきた友達が、南米では皆がマテ茶を回し飲みしてたよって話を聞かせてくれたり、お茶にまつわる会話が多かったんです。一般的には回し飲みっていったら酒をイメージするんですけど、回し飲みでも色々あって、酒の回し飲みとお茶の回し飲みの二面性が面白いなって。なんとも破壊力のある言葉だな、というか(笑)。
青柳 : どちらでもいいですね。その回し飲むって行為が「愉しく面白い」なって思うんですよね。
ーー本作を制作するにあたって、木津(木津茂理)さんという方が確信を与えてくれたと伺ったのですが、どういうことか教えていただけますか?
青柳 : 以前から色々な国の音楽のリズムを聞いてきたんですが、なかなか自分がフレッシュに思えるリズムが日本の身の回りで見つけられなくて。そんなことを思ってる時に細野晴臣さんの作品で木津さんが叩いているのを見た時に「これは初めてのものを見てしまった」という感覚になった。いわゆる祭りとか鼓動(佐渡の太鼓集団)とかのイメージと少し違って、自分が今まで聞いてきた世界中のフォーク・ミュージックやら民族音楽やらと同じライン上に彼女の音楽があったというか。グルーヴのシンコペだったりリズムのパターンとか丸いグルーヴというか。どうしても日本の音楽のグルーヴは縦の印象が強かったんですが、それを横に感じることができるようになった。他にも自分と共感できた所が、彼女は高い音の締め太鼓と大きい平太鼓を叩きながら歌うんですが、そのスタイルを初めてやった人なんです。そのオリジネーターというところにも共感しましたね。後、声の出し方。邦楽器と洋楽器の音の違いみたいなものを、彼女の声にも聞いたというか、そういう所がかっこいいなって。人柄もロックな人というか自由な感覚の人で、一緒に楽しくやれたんです。
ーー木津さんは青柳さんと同じ方向を向いていたんですね。
青柳 : そうですね。フィールドが違っても大事な所が同じである気がしましたね。
ーー鈴木正人(以下鈴木)さんは『まわし飲み』を聞かれてどう思いましたか? せっかくお2人が揃っているので、お互いの感想を聞かせてもらおうと(笑)。
鈴木(鈴木 正人):(笑)。前作は一緒に作ったんですが、基本的には流れとか内容は前作の延長線上にあるんだなって。リズム楽器が色々入ってるから、すごい面白い作品だなって思いますね。一見和風というかアジアっぽいんですけど、メロディーや音楽の構造はPOPSにあるなって思いましたね。大体日本の人がやると、「本物をやらなきゃいけない」みたいに変にはまり込んでいく所があると思うんですけど、そういうのが無くて、もっと軽やかな感じになってるなって。すごく青柳らしい音楽だなって思いましたね。
青柳 : 本当は正人(鈴木)にもお願いしようと思ってたんですけど、忙しそうだったので(笑)。
鈴木 : (笑)。
"意図せずとも違うものになっていく"sighboatの魅力
ーーでは『まわし飲み』の1ヶ月後に発売となったsighboatの『marvel』ですが、前作から5年ぶりなのは、鈴木さんが忙し過ぎたから?(笑)
青柳 : (笑)。
ーーその5年は長い気がしましたか?
鈴木 : まぁ、パーマネントじゃないというか、元々コンスタントに活動していこうみたいな趣旨ではないので、期間は空いたかもしれないですけど、本人達はそんなに気にはしていないですね。
ーーこの5年の間には曲作りやバンドとしての活動はされていたんですか?
鈴木 : いや... ライヴをちょこちょこっとやった位で、何にも無ければバンド皆で集まることはないんです。
ーーレコーディングはいつ頃から?
鈴木 : 前作が出て1、2年経ってから新しいものを録り始めようって話してたんですけど、色々な事情でうまくことが運ばず、気づいたら5年も経ってたっていう。3分の1の曲はもうあって、アレンジも出来上がってたんですが、後の曲は短時間で書いた感じかな。今回は琢磨(渡辺琢磨)と俺で半々位ですね。詞は也哉子(内田也哉子)ちゃんで。
ーー最後の日本語の曲が印象的でした?
鈴木 : これは日本語が合う気がしたんですよね。也哉子ちゃんに「たまには日本語でどう?」 って言って出来上がった曲かな。也哉子ちゃんの詞は今まで英語かフランス語ばっかだったんだけど、日本語で歌っても良いんだろうなって思ってたんです。sighboatでは日本語の詞は初めてですね。
ーーこの曲を最後に持ってきたのは、sighboatにとって次が見えたのかなって。
鈴木 : 曲自体はこういうスタイルで作曲するのは好きで、自分の曲でもいくつかこういう曲はあるんですよ。ただ也哉子ちゃんの詞が面白いなって、いったい何を歌ってるんだろうみたいな(笑)。
ーー作曲に関しては、分業なんですね。
鈴木 : そうですね。俺も自分の書いた曲はアレンジまで全部詰めてくるし、琢磨もそうかな。
ーーsighboatはどういう繋がりで結成されたのですか?
鈴木 : 最初は琢磨がCOMBOPIANOで詩の朗読をしてくれる人を捜してて、その時のディレクターが也哉子ちゃんを琢磨に引き合わせたんだと思います。それで最初は2人で色々やってたみたいなんですけど、「也哉子ちゃん、歌も歌ってみたら良いんじゃない?」って話が出たらしく、「じゃあ鈴木君手伝ってよ」みたいな。だから、本当は也哉子ちゃんのソロ・アルバムを作る予定だったんですよ。だけど也哉子ちゃんがバンドがいいって言って、こういう形になったんです。最初のアルバムを作ってる時は、まだ也哉子ちゃんのソロ・アルバムを録る予定だったんですよ。
ーー千住(千住宗臣)さんがドラムを叩かれていて、長年一緒にやっていたかのようにハマっていると思いました。やはりCOMBOPIANO絡みで千住さんにドラムをお願いしたのでしょうか?
鈴木 : そうですね。琢磨の繋がりですね。ある時期から、琢磨が関西の人脈を持つようになっていって、その流れで千住君とも知り合ったんだと思います。千住君が僕等と合流したのは大体2、3年前くらいですかね。琢磨はもっと前からやってたのかもしれないけど。
鈴木 : ドラム上手だなってまず思いましたね。その頃俺はジャズ系の人とやることが多かったので、千住君みたいなビシビシくるドラムの感じが新鮮でしたね。
ーーすごいグルーヴのあるアルバムでしたが、バンドをまとめあげる難しさはありますか?
鈴木 : 作品を作ってる時は特に思わないですね。琢磨がちゃんとピアノを弾いてくれないとか... (笑)。
ーー実は、個性的なメンバーですよね(笑)。
鈴木 : そうですね(笑)。琢磨はめちゃくちゃな人間ですよ(笑)。色々な仕事の現場で色々な人と仕事をしてきたけど、琢磨はちょっと特殊かな。20歳位の時から知ってるから付き合いは長いんですけどね。まぁ、昔に比べたら丸くなった気はしますけど。
青柳 : そうだね。だいぶ丸くなった気がするよね(笑)。
鈴木 : 也哉子ちゃんもちょっと普通じゃないというか... (笑)。
青柳 : でもバランス的にもいい気がするけどな。人間関係的にうまくいってそうな。
鈴木 : 也哉子ちゃんはsighboatで歌い始めたから、「私これでいいのかしら。大丈夫かしら。」とかいつも言ってるけど、歌い始めるとすごい堂々としてる。そのしおらしい所とは別にパンク的な感じの部分もあったり、アンビバレントな感じの人ですね。前に也哉子ちゃんが酔っぱらって、俺を後ろから抱き上げたことがありますもん(笑)。
ーー渡辺さんも酔うとすごいんですか?
鈴木 : 琢磨は理屈っぽくなる(笑)。
ーーなんだかんだでいいバランスなんでしょうね(笑)。今回の作品には、テーマみたいなものはありましたか?
鈴木 : 也哉子ちゃんがロックをやりたいって言ってて。彼女は、割とロックが好きなんですよ。レッチリが好きって言ってたし、NYのアンダー・グラウンド・シーンのバンドとかもよく知ってますし。前作よりもシンプルにというか、ある意味ロックよりなアプローチにしようかって。
ーーじゃあ基本的には内田也哉子さんの要素を前に押し出してあげるみたいな感じなんですね。
鈴木 : そうですね。やっぱり也哉子ちゃんがいて、それに対して琢磨が色々な視点からこういう風にやったら、こんな一面を見せたら面白いんじゃないかって発想でやってると思うんですよ。
ーーロック的なニュアンスという流れの中で、千住さんに至ったという感じですか?
鈴木 : そうかもしれないですね。
ーータイトルである『marvel』というのはどなたが考えられたのですか?
鈴木 : 也哉子ちゃんが付けました。マーベラスとか素晴らしいという意味が込められてると思います。也哉子ちゃんは直感でなんでも決めることが出来るので、特に深い意味はないと思いますね。
ーーsighboatの世界観は鈴木さんや渡辺さんが楽曲を作り、也哉子さんのやりたいことがちりばめられてるいる、也哉子さんのソロ・プロジェクトが発展した形なんですね。
鈴木 : そうですね。
ーー鈴木さんは色々なプロジェクトに携わっているとは思うのですが、他には無いsighboatの魅力って何ですか?
鈴木 : 人間の組み合わせが強いというか、そこからイメージして音楽を作るんで... 。あんまり他にはいないタイプの人達だから、意図せずとも違うものになっていくんです(笑)。
ーー青柳さんは、sighboatの今回の作品を聴かれてどう思いましたか?
青柳 : 僕も3人をよく知ってて、やっぱりsighboatって人間関係のバランスがいいなって。それぞれが作った曲をそれぞれがアレンジまで詰めてるんだけど、それぞれがバラバラでやってる感じがしないんですよね。曲を作ってる2人が、也哉子ちゃんを核としたsighboatってバンドを尊敬してる感じがする。キャリアも長い2人が、音楽的な技術や知識を使ってプロフェッショナルな仕事で、也哉子ちゃんの天然の感じを生かしているバランスが、とってもいいなって思いますね。後は、『platform zero』って曲では、ヴォーカルが今までのsighboatには無い一面だなって思ったり、3曲目のメロディーがすごく良いなって思ったりしましたね。
>>青柳拓次 & 鈴木正人 インタビュー後半はこちら
PROFILE
青柳拓次 / Takuji Aoyagi
テキスト、サウンド、ビジュアルを用いて表現するアーティスト。
LITTLE CREATURES、ソロユニットのKAMA AINA、青柳拓次名義で音楽活動中。
コトバのイヴェント「BOOKWORM」、レーベル「CHORDIARY」を主宰。
87年、高校在学中にLITTLE CREATURESを結成。90年にシングル「THINGS TO HIDE」でデビュー。その後、渡英。帰国後の93年、Double Famousを結成。99年、映画『タイムレスメロディ』で初主演。KAMA AINA名義で同映画のサウンド・トラックを担当し、釜山国際映画祭でグランプリを受賞。04年、KAMA AINAのベスト・アルバム『music activist』を海外レーベルDomino/geographicからリリースし、イギリスのClassic FMで「Album of month」に選ばれる。KAMA AINAとして、フアナ・モリーナ(04年)、マネー・マーク(05年)とのイギリスツアー、細野晴臣&東京シャイネスとのツアー(05年〜06年)、 06年4月からイギリス9都市を巡るライヴ・ツアーを敢行し、アルバム『club kama aina』をEfterklangが主催するデンマークのRumraketよりリリース。2007年11月、青柳拓次名義での初のアルバム『たであい』をリリース。06年〜09年まで、ロード・ムービー・ドキュメント・プロジェクト「海から見た、ニッポン」のサウンドトラックを担当。他、アーティストへの楽曲提供や、映画・演劇音楽、資生堂、NTT Docomo、無印良品など多数のTVCMソングを担当する。また、詩画集「ラジオ塔」の発表、リーディング・イヴェント『BOOKWORM』主催、フリー・ペーパー『bounce』、雑誌『ソトコト』でコラムを連載するなど、言葉の世界でも活動中。
鈴木正人 / Masato Suzuki
1971年6月ベルリン生まれ。ベーシスト/アレンジャー/プロデューサー。1987年、高校在学中にLITTLE CREATURESを結成し、90年にシングル「THINGS TO HIDE」でメジャーデビュー。その後、渡米しバークリー音楽院に入学。帰国後、バンド活動と平行して、ベーシスト、プロデューサーとしても活動。これまでに手掛けたアーティストはUA、ハナレグミ、畠山美由紀他多数。2005年7月には、LITTLE CREATURESの約4年ぶりとなる新作『NIGHT PEOPLE』をリリースし、同月に池上本門寺・特設野外ステージにてデビュー15周年記念イベントを行った。2006年、自身初となるソロ・アルバム「UNFIXED MUSIC」をintoxicateレーベルよりリリース。2007年には菊地成孔ダブ・セクステットに参加し「The revolution will not be computerized」をリリース。人と人、音と音を繋ぎながら、シーンにおけるキーパーソンとして、その存在感を高めている。
sighboat / サイボート
エッセイ執筆や絵本の翻訳を中心に文筆活動を行う内田也哉子、COMBOPIANO名義で独自のサウンドを追究し続けるピアニスト、コンポーザーの渡邊琢磨、UA他多数のアーティストのサポートメンバー、プロデューサーとしても活動するLITTLE CREATURESの鈴木正人によるユニット “sighboat”。2005年3月、1stアルバム『sighboat』でデビュー。そのポップでありながら、ヒリヒリとした世界観で多くの人々を魅了している。