みきちゅ終焉の真相は? 活動休止前の新曲&GOMESSとコラボ楽曲配信とともに全てを明かす!!
16歳から活動をはじめ、全曲の作詞作曲プロデュースを自身で手がける“アイドル・シンガー・ソングライター"、みきちゅ。2012年、「閃光ライオット」オーディション史上初のアイドルとしてZepp Sendaiに出演、2013年、テレビ朝日「musicる」にピックアップ、2014年には講談社「ミスiD2015」のメンバーに。そして2015年1月26日、自身の22歳の誕生日に原宿アストロホールワンマンライヴを成功させ、同日に発売した『可愛い屋さん』はオリコンデイリー7位を記録と、順調な活動を続けているかに見えた。しかしそんな彼女が先日行われた「TOKYO IDOL FESTIVAL2015」のステージにて突如活動休止を発表。
「みきちゅには解散も卒業もないよ」と言っていた彼女がなぜその道を選んだのか? ロング・インタヴューにてその真相を解き明かすとともに、新曲+コラボ曲のハイレゾ音源をお届けする。しかもそのフリースタイル・ラッパーGOMESSとのコラボ曲「スポットライト」のmp3音源はフリーダウンロード!! 彼女の現在の心境を表すかのようなこの曲、聴き逃さないでほしい。
みきちゅ×GOMESSの不可思議なポエトリーポップ・デュオ、little actによる
「スポットライト」のフリー・ダウンロードはこちらから!
活動休止前に届けるみきちゅの新作!!
みきちゅ / 天才の羽根
【配信形態 / 価格】
24bit/48kHz(WAV / FLAC / ALAC) / AAC : 300円(税込)
アイドルとしてシンガー・ソングライターとしての要素をたっぷりと詰め込んだボリュームになっており必聴。とある1枚のファンレターに書かれていた「みきちゅの十字架を少しでも背負えたら楽になるかな?」という一言がキッカケになり曲が出来上がった。編曲はひめキュンフルーツ缶やnanocuneを手がけている山下智輝。
フリースタイル・ラッパーGOMESSとの手を組んだ不可思議なポエトリーポップ・デュオ
littleAct / スポットライト
【配信形態 / 価格】
24bit/48kHz(WAV / FLAC / ALAC) / AAC : 300円(税込)
みきちゅの会場限定盤のみに収録されていたコラボ楽曲「スポットライト」がこの度、正式音源化。ステージから観える風景を歌ったこの楽曲は、まるで先日、衝撃の活動休止を発表した彼女の心境を吐露しているようでもあり、涙なしに聴くことが出来ない。みきちゅの伸びやかな歌声、奏でる美しいピアノの旋律に、GOMESSのリリカルな言葉の数々が乗ることで、規定のジャンルにはない新しい風景を作り上げている。
littleActとは?
アイドル・シンガー・ソングライターみきちゅと、フリースタイル・ラッパーGOMESSが手を組んだ不可思議なポエトリーポップ・デュオ。出会うこと、言葉を交わすこと、笑うこと、泣くこと、歌うこと、別れること… 人生におけるありとあらゆるエレメンツは、全て、たった一つの《小さな行動=little act》から始まる。「このデュオが起こしていく小さな行動が、誰かの人生を彩るものになりますように。」
みきちゅの“消えたくない歌声"と、“何も恐れることのないピアノの旋律"に、GOMESSの“生きている言葉"が吹き込まれて誕生した、偶然の積み重ね。これまで交わる事のなかった2人が今ここに出会い、規定のジャンルにはない新しい風景を作り上げる。
INTERVIEW : みきちゅ
「TOKYO IDOL FESTIVAL2015」のミスiDのステージでみきちゅに与えられたソロの時間は、たったの3分間。そのラスト5秒で、活動休止を満員のお客さんに伝え、彼女は袖に引っ込んだ。そのときに吹いた「エー!」という言葉の風を忘れることが出来ない。PerfumeだってNegiccoだって、売れるまでに時間がかかったんだよ。そんなこと彼女はわかっているはずなのに選んだ、みきちゅの活動休止。その宣言に込められた真意を訊く。
インタヴュー&文 : 飯田仁一郎
構成 : 天野東成
写真 : 大橋祐希
他の人から見た私って誰かにプロデュースされてるアイドルさんより個性無いんだってわかって
――みきちゅは夢を諦めたのでしょうか?
諦めたわけではないです。私は音楽に助けられて生きてきたから、とにかくたくさんの人に自分の曲を届けたいっていうのが夢。だけど同じことを続けても果たしてその夢が叶うのかなって。誰かひとりでも聴いてくれる人がいれば、私ここにいていいんだ、歌う意味があるんだって思ってて。今自分が居る場所と立ち位置に目を向けずに、いつか誰かが見つけてくれて奇跡が起こって、もっと大きい会場でパフォーマンスが出来るってずーっと思い続けてきたんです。
――なるほど。
もちろん仙台でフリーのアイドルも少ないなか、色んなライヴに出たり、テレビ局が特集を組んでくれたり、CDがオリコンデイリー9位になったり、奇跡は本当に何回も起こりました。だからこのままいけばいつか報われると思ってた。だけど、4月に事務所体制が変わって新しく就いてくれたマネージャーさんに、あるイベントが終わった際に私のライヴを観ていて「どうすんのこれ? このまま王道アイドルでいって売れるわけないじゃん」って言われて、そこで初めて現実を見て…。
――そう言われた原因は何だったんでしょう?
誰からも嫌われないような美しいアイドルを作ってきたんです。私も一応アイドルオタクなので、どういうアイドルが流行っているか見てきたし、シビアにアイドルを見てきたつもりでした。ただみきちゅだけは、いつかチャンスが巡ってくると思っていたんです。だから彼氏も作らず、髪も染めず、ピアスも開けずにひたすら頑張ってきた。
――でもマネージャーにこのままじゃダメだって言われたときに、みきちゅはそれが駄目だって思っていたの?
実は自分自身では王道アイドルじゃないと思っていたんです。セルフ・プロデュースで、ストレートながら普通の人が使わない歌詞やコード進行を考えたり、ギターを西川進さんに弾いて頂いたり、音楽的にも出来ることを最大限に詰め込んで。色々考えてやっているつもりだったけど、他の人から見た私って誰かにプロデュースされてるアイドルさんより個性無いんだってわかってすごく辛かった。
――それに強く不安を感じたと。
不安と(これまで)作ってきたみきちゅを他人に壊されたくないっていう気持ちが強くて。私自身でみきちゅを大切に思いすぎて縛られていたんです。
人生の休息は要らないけど、自分の音楽はもう1度考え直したい
――そこで何故やりかたを変えずに活動休止を選んだのでしょうか?
実は事務所を辞めてフリーに戻って、ZEPPでワンマンをやって終わりにしようと思ってました。でも終わりに向かっていく1年間なんて絶対みんな応援してくれないだろうし。そのときはラストライヴで完全に引退してカフェの店員さんになろうと思った。私自身作詞作曲が好きだけど、自分が表舞台に立てないならそれもやらないくらいの気持ちだったので。それらは自分が表現者としてやるための手段でしかなかったから。だけど、終わろうと思ったら逆に何でも出来ると思ったのと同時に「私の夢はここで終わるわけにはいかない」と思ったんです。
――なるほど。
自分の感覚だけを信じて6年間ずっと突っ走ってきたので、1回どこかで休憩しないと本当に独りぼっちになると思って。
――みきちゅさんの夢って具体的には何ですか?
ずっと言ってきたのは… 武道館でライヴが出来るアーティストになりたい!
――なるほど、今回はその武道館っていう夢を叶える為のポジティブな終わりだと。
今は悲しいけど… そうであってほしい。これまでスタンディングのライヴの楽しさを大事にしてきたけど、武道館に立つんだったら、ホールでも魅せられるライヴを、エンターテイメントとしてやらないといけない。みきちゅミックス(※よっしゃみきちゅー! みきちゅ、みきちゅ、みきちゅ、みきちゅ、みきちゅ、みきちゅ、みきちゅー! というコール)してくれる人からしたら、今まで自由に動いて踊っていたのに、もうどこの席になるかもわからない、1番後ろの席かもしれない状況になるわけで、そしたら今みんなのコールがないと盛り上がれないパフォーマンスをしてる自分じゃ駄目だと思ったんです。もっと魅せられるライヴをしないと。みんなが名前を読んでくれることが幸せでもあったのですが、1回終わりにして、新しいエンターテインメントをやりたいと思ったんです。
――みきちゅの曲は封印されるんでしょうか?
みんなの中で生き続けてほしい。ほんとに1回区切りをつけないと…。
――でもファンからすると、まだまだみきちゅには可能性があると思っているんじゃないですか?
そう思ってもらえてたら嬉しいです。実際そう言ってくれている人もいて、それは素直に嬉しかった。だけど変わるなら早くしないとダメだと思って。何かが変わったほうがみんなもっとハッピーになれると思うから。
――でもみきちゅふぁみりは、現状ではハッピーじゃないんじゃないですか?
地獄に突き落としちゃいました。しかも夢の舞台Tokyo Idol Festivalで。でも言うんだったらみきちゅふぁみりがたくさんいる場所で言わないとと思ってて。しかも折角ならしんみり終わるんじゃなくて、「えー!」ってならないと終わる意味がないし、次に繋げる意味もなくなっちゃうから。
――今回思い切って活動休止を発表されたわけですが、次の動きとして何かファンの方達に言えることはありますか?
歌うことは辞めないです。小さいころからずっと音楽をやってて、もうそれしかないので。ただ1回ちゃんと考えてからじゃないとみんなを振り回してしまうから。それにもう22歳だし、次に失敗したらほんとに次がないのかなとも思うから。人生の休息は要らないけど、自分の音楽はもう1度考え直したいです。
――みきちゅさんは、アイドルになりたいんでしょうか? 歌うたいになりたいんでしょうか? それとも役者になりたいんでしょうか?
エンターテイナーになりたい。だから最近演技の稽古も受けるようになって。そんななかでひとつのことに向かって稽古をされている皆さんを見て、自分の世界が広がったりもして。だからやっぱり表現する側の人間でありたい。
――つまり、みきちゅではない新しい何かになってまたZEPP、そして武道館を目指していくと。でも、エンターテイナーとは?
歌って終わりじゃなく、ライヴに来た人が震えるほど感動するようなことがしたいんです。今までは自分の中のどうしようもない感情をみんなに聴いてもらって、それで自分の存在意義を確認していたような感じだったから。
――今までは、みきちゅの感情をストレートにぶつけていたけどそうではなくなると。
そうですね。アイドルだけど自分の気持ちを伝えるっていうのはずっとやってきたので、また違う自分の在り方を魅せられたら。
私はただのアイドルで終わる気は全くないし、みんなを地下アイドルのオタで終わらせる気もない
――「天才の羽根」という曲には、どんな想いが込められているんでしょうか?
これは活動休止するなんて全く考えてないころに、アストロホールのワンマンで新曲として弾き語りで披露した曲だから、未来のために作ったんです。でもそれだけじゃなく、ファンの方からみきちゅの歌を聴いて何かを始めようと思ったとか、みきちゅに出会って新しいことを始めようと思ったと聞いたときに感じた、私でも誰かの世界を変えることが出来るんだっていう、嬉しさと怖さみたいなものを大事にした曲なんです。
――なるほど。
2番のサビで『君が私に永遠を望むと君の前から消えてしまうよ』って言う歌詞を書きました。「みきちゅはずっとこのままでいてね」って言われるたびに、どこかでこのままではいたくないと思ってた自分がいて。君の好きなみきちゅのままではいれないって言う気持ちなんです。
――つまりこの曲は、みきちゅとの決別の歌と考えて良いのでしょうか?
うーん… でもこのタイミングだから出すんじゃなくて、1番良い曲だったから出すだけ。活動休止せずにこのまま続けるっていう道を選んでたとしても、同じタイミングでこの曲は出してましたよ。おそらく。
――ちなみにみきちゅは、アイドルを辞めるんですか?
うーん、今のところは。
――つまりみきちゅの活動休止=みきちゅがアイドルをやめる時っていうことで良いんでしょうか?
うーん… 今までも純粋なアイドルとは自分では思っていなくて、アイドル・シンガー・ソングライターっていうジャンルを作ってきたから、アイドルという単体ではなくアイドル・シンガー・ソングライターという作ってきたジャンルの中では存在したい気持ちですね。
――そこはみきちゅ時代から変わらないですね。littleActは新しい活動のひとつとして提案されていくものなんでしょうか?
自分だけじゃ作れない世界を一緒に作るのも続けたいとは思いますけど、やっぱり1回休憩して考えた方が良いのかなぁって…。現状ではなんとも…。
――GOMESSさんとは、どういう風に知り合ったんですか?
元々『ミスiD』のカラフループという曲の歌詞を書いていたので名前だけは知ってて。ある日たまたまYouTubeでGOMESSさんの「LIFE」って曲を聴いた時に… そう… 傷付けられたんです! 音楽でここまで感情が動くんだなって。共通の知り合いもいたので、ライヴを観に行かせて頂いたのが始まりですね。
――でもlittleActも新しいみきちゅの解ではないってことなんですね?
はい。まだ日々考え中です。アイドルが好きじゃない方にも心に届く音楽をやっていきたいっていう想いはずっとあるので視野には入れつつ。littleActも新しいみきちゅの一端というか、全てではなく、もっと他にも今までやれなかった、やっていなかった新しいものを作り出す事を考えているので、そこは期待して待って頂けたら…。
――未来に関してはまだ漠然としているけれども、アイドル・シンガー・ソングライターであることは変わらず、みきちゅではなくなる…。
まずはちゃんとみきちゅを終わらせないといけない。今ラスト・ワンマンに向けて短編映画みたいなムービーをちゃんと残したいと思ってて。それが6年間やってきた自分への使命というか、応援してくれた人への感謝というか。
――10月24日のclub asiaのワンマンで最高の形で終わる為に、この先2ヶ月は活動するということですね?
そうです。実際9月はライヴが少なくなるので、今はみきちゅの活動としてダンスレッスンもやらせて頂けるようにもなったのでダンスを頑張ります。最後まで歌も含めて進化し続けたい! 今をとにかく一生懸命生きて、時間ができたらまた考えて、中途半端じゃない形でできるだけ早く戻ってきたいと思います。
――みきちゅ自身の方向性がずいぶん変わったんですね。
沸ける現場とか、騒げる現場って言われるのが辛くて。私の曲でみんなが盛り上がって、ステージを見なくても後ろ向いたり好きに踊ったりして。昔はそれで良かったんですけど、さらに今はステージから目が離せないくらいのステージングが出来ないと駄目だと思って。
――でも今の話を聞いて僕は安心しました。10月24日のワンマンで、ほんとに色んな想いがあって、それでも1回終焉させるんです。でもその次の未来は現在は殆ど考えてないんです。っていうのはカッコいいと思いますよ。
未来のこと考えると楽しくなるから、今がおざなりになっちゃいますよね。みきちゅは武道館に立てなかったらほんと死んじゃうと思ってて。そのくらい終わらせるのは重い。けど過去に縛られながら応援してくれるみんなを広い所に連れて行けない悲しさと戦いながら続けていくほうが辛いと気付いたし、そう意味がないんです。
――なるほど。ということは終焉10月24日… その前の地元仙台での10月12日の2本のライヴではこれまでのみきちゅさんの集大成を全てぶちまけると。
はい、もう後悔ないライヴをします。
――そんなみきちゅさんが、みきちゅふぁみりに一番伝えたいことは何ですか?
今までみきちゅを支えてくれて、一緒に作ってきてくれたみんながいたからここまで来れたし、ずっとみんなのことを考えてやってきました。だからこそ今回の発表で裏切られたと思う人もいると思うし、もうイイヤって思っちゃう人もいるかも知れないけど、私はただのアイドルで終わる気は全くないし、みんなを地下アイドルのオタで終わらせる気もないので、最後まで一緒にみきちゅを楽しんで、それからの私にも期待してくれたら嬉しいです。
LIVE INFORMATION
ミリオンドール 第2回ファンミーティング
2015年8月14日(金)@AKIBAカルチャーズ劇場
出演 : みきちゅ / 伊藤美来 / 都築かな
みきちゅ presents Magic Ace Vol.4
2015年8月15日(土)@渋谷eggman
出演 : みきちゅ / SAWA / 3776 / エレクトリックリボン / 校庭カメラガール / ぽわん
課外授業 vol.2
2015年8月16日(日)@Glad / VUENOS
※同時開催(店舗連動型公演)
はるのひかり音楽祭2015-郡山編-
2015年8月17日(月)@PEAKACTION
はるのひかり音楽祭2015-仙台西口編-
2015年8月18日(火)@PARK SQUARE
小池美由Presents「小池のおもてなしVol.3」
2015年8月22日(土)@Yokohama O-SITE
JAM EXPO 2015
2015年8月29日(土)@横浜アリーナ
AOMORI ROCK FESTIVAL’15~夏の魔物~
2015年9月12日(土)@夜越山スキー場
みきちゅ presents Magic Ace Vol.5 Final
2015年9月20日(日)@新宿MARZ
みきちゅ最後のお楽しみ会
2015年10月12日(祝月)@仙台Flying Son
みきちゅ、終焉。
2015年10月24日(土)@渋谷club asia ※ラストライヴ
PROFILE
みきちゅ
1993年1月26日生まれ。宮城県仙台市出身。絶対音感を持つ生粋のシンガー・ソングライターでありアイドルでもある。
16歳から事務所に所属せずフリーとして音楽制作やライヴ活動を精力的に行っていく。その後、本人がアイドルに目覚め“アイドル・シンガー・ソングライター"を名乗り全曲、作詞作曲セルフ・プロデュースを始めた。2012年には「閃光ライオット」オーディション史上初のアイドルとしてZepp Sendaiに出演、EMI Music Japan×雑誌zipper主催オーディションで「Girls on the run」グランプリ獲得。
続く13年にはテレビ朝日「musicる」の「もし売れ」コーナーでは氣志團の綾小路翔氏に「この時代に自分でやってる感は心を打つ」と評価された。14年には講談社「ミスiD2015」のメンバーとなり活動の幅を広げ、15年1月26日、自身の22歳の誕生日に原宿アストロホールワンマンライヴを成功させ、同日発売「可愛い屋さん」はオリコンデイリー7位を記録。2015年5月〜は毎月自主ライヴを企画し、個性ある共演者を呼び話題となっている。
アイドルの傍らピアノ弾き語りライヴも精力的に行っており、ダークな世界観を別名儀「mikichu*」としても展開中。