マイクを手にし、二コ動から飛び出し、お茶の間へ! 短期連載「Q'ulleがマイクを持った理由」 ver.1 まなことやっこ

ニコニコ動画の「踊ってみた」ジャンルで絶大な人気を誇った7人組ダンス・グループ、DANCEROID。惜しくも2014年7月に解散した彼女たちのなかから5人のメンバーが、Q'ulleとして戻ってきた。その手にはマイクを持って… あらためて活動するにあたって、なぜ彼女たちは歌うことを選んだのか? そして歌うことを選んだことによって何が変わったのか? サウンド・プロデューサーであるボカロP、DECO*27を含め6人。これから3ヶ月に渡って2人ずつにじっくり話を訊くことで、彼女たちの始まりのストーリーを描く。

今回、セカンド・シングル『MONSTER』のハイレゾ配信とともに登場してもらったのはまなことやっこ。DANCEROID外でもふたりで「踊ってみた」を投稿するなど、最も一緒にいた時間の長い彼女たちはそれぞれ何を思い、いまここにいるのかを訊いた。

Q'ulle / MONSTER

【配信形態 / 価格】
WAV / ALAC / FLAC(24bit/48kHz) : 単曲 540円(税込) / アルバム 1080円(税込)
>>ハイレゾとは?
>>CD音質(16bit/44.1kHz)、mp3のご購入はこちら

【Track List】
01. MONSTER / 02. ONI / 03. MONSTER (Off Vocal karaoke ver.) / 04. ONI (Off Vocal karaoke ver.)

ファースト・シングルもハイレゾで再登場!!

Q'ulle / mic check one two

【配信形態 / 価格】
WAV / ALAC / FLAC(24bit/48kHz) : 単曲 540円(税込) / アルバム 1080円(税込)
>>ハイレゾとは?
>>CD音質(16bit/44.1kHz)、mp3のご購入はこちら

【Track List】
01. mic check one two / 02. NOT / 03. mic check one two (Off Vocal karaoke ver.) / 04. NOT (Off Vocal karaoke ver.)

INTERVIEW : まなこ×やっこ

左からまなこ、やっこ

2015年3月15日(日)に行われたQ'ulleの2部制の『MONSTER』リリース・イベントで、ライヴ後に公開インタビューをやらせてもらう機会を得た。1部は、お世辞にも良いライヴと言うことは出来なかった。そのときのまなこの悔しそうな顔は、あまりにも印象的だった。また各メンバーが、初めてのワンマン・ライヴ(2014年12月29日@原宿アストロホール)を越えるライヴが出来ないと嘆いていることも印象的だった。でも1部終了後、メンバーみんなですぐ反省会やリハーサルをして、2部にのぞんだそうで、2部のライヴは、少なくとも僕の知る限りで過去最高のライヴを見せてくれた。「たった3時間で最低を最高に変えれるって、もう可能性の固まりじゃん!」心の底からそう思えた。2部のライヴが、初めてのワンマン・ライヴを越えたのかどうかは聞けてないけれど、メンバーの、そしてまなこのライヴ終了後の最高の笑顔は、僕らを武道館へ、そしてお茶の間へ連れて行けるに充分な可能性を秘めていた。さぁ、Q'ulleの熱くてエモい季節が始まる。

インタヴュー : 飯田仁一郎 / 渡辺彰浩
文 : 飯田仁一郎
写真 : 外林健太

マイクを持つことによって、今度は自分たちの中のものを出していこうって

――Q'ulleにとって『MONSTER』は、なぜ思い入れが強い作品になったのでしょう?

まなこ : ファースト・シングルの『mic check one two』とは雰囲気がガラッと変わったので、ロックなQ'ulleらしいし、今の私たちに相応しい曲だから。違いをガツンと響かせられるようにしたいと思ってました。

――なぜQ'ulleはロックになったのですか?

やっこ : Q'ulleというのは、CuteとCoolをかけた造語なんですよ。元々やっていたユニットDANCEROIDは"歌わないアイドル"というキャッチフレーズでやっていたんですけど、マイクを持つことによって、今度は自分たちの中のものを出していこうっていうスタイルに変えようと思ったんです。「アイドルとは言わせねぇ!」みたいな気持ちもあります。

――でも、アイドルなんですよね?

まなこ : 見る人によって捉え方は様々でいいから。
やっこ : DANCEROIDのころはダンスのみだったので、かちっと決まったフォーメーションで決まった振り付けでとにかく全員が揃ってることが大事っていうのが大前提だったんですけど、Q'ulleには、自由に動いていいよとか、好きな風に歌ってとかそういうところがあって、メンバーの自分らしさみたいなのを出していけてるんじゃないかと思います。

――ずっと同じ振り付けで踊ることに窮屈になってきてた?

やっこ : 窮屈になったというよりは、上を目指すにあたって、アーティストとしてやっていきたくなったんです。

――なぜアーティストだったのか? なぜ武道館、横浜アリーナを目指したくなったのか? Q'ulleって、どこを見てもなぜ? が残っているアーティストだと思うんです。DANCEROIDはそれなりに評価も得ていたし、やっぱりこれじゃ駄目だと思ったんですか?

やっこ : 解散が決まったときに、これで終わりでいいのかなと思って。私はそのとき高校卒業の歳だったので、お婆ちゃんからは「今からでも大学行けば?」と言われて、「私このまま普通の人に戻るの?」と思ったときに、「戻れないな」というか。私としてはDANCEROIDでも大きな箱でライヴがしたいと思ってやっていたけど、出来なかったから納得がいってなかった。だからQ'ulleの話をいただいた時に、この5人だったらもっと上のところを目指せるようになるんじゃないかなと思って。

――DANCEROIDが解散した後、Q'ulleは、どのように集まっていったんですか?

まなこ : 解散したメンバーがとりあえずそのときの思いを言いあって、むずかしいなとか自信ないなっていう子もいつつ、そこから今の5人がこのままじゃ終わりたくないって言ってメンバーとして残りました。

――大きい舞台に立ちたかった?

まなこ : 私はDANCEROIDのときからとにかく大きな箱でライヴがしたい。満員のお客さんに見てもらいたいっていうのがあって、それは、Q'ulleでやっていったら叶えられるんじゃないかなって思ったんです。

お客さんにダンスだけしか伝える手段がなかったけど、歌うとより表情とか感情が込めやすくなった

――そういう風に思ったきっかけのアーティストとかっていたりします?

まなこ : ゆずが昔からすごい好きで。

——えっ! ゆず? あの弾き語りの?

まなこ : 高校生のときに横浜アリーナにライヴを観に行ってすごく感動して。Q'ulleは歌ったり踊ったりしてるけど、ゆずは歌と弾いているギターで人を感動させられるんだなって。それから私は横浜アリーナに立ちたいって思うようになりました。

――だから横浜アリーナなんだ。やっぱりDANCEROIDのときから歌いたいって気持ちはあったの?

まなこ : あったけど、ダンスも素人だし、DANCEROIDをやってるときはダンスのことでいっぱいいっぱいでした。

――DANCEROIDをやるにつれ、どんどんダンスが上手くなっていったと思うんですけど、そのときのダンスの目標は誰だったんですか?

まなこ : やっぱりいくら(いとくとら)さんですかね。ずっと観てたので。
やっこ : 私もニコ動をやり始めたきっかけはいくらさんなので。いくらさんと出来てることもすごいなと思ってたし、横に並んで見劣りしないようになりたいとずっと思っています。

――歌わないダンス・アイドルから、もっと大きい舞台を目指したいからQ'ulleを組んだっていうのは分かるんですけど、なぜダンス・ロック・アーティストに変化しようと思ったんですか?

やっこ : 格好いい曲をやってても、どこかしら可愛らしさが出てるっていうところのギャップがいいみたいな。今回のダンスのちょっとしたところとか、表情とかで普通のアーティストには出せない私たちだけの可愛さが出るってところにキュンとしてもらえるんじゃないかなって。

――いきなりロックをやれと言われてスッと入ってきました?

やっこ : Q'ulleを歌うユニットにしようってなったときに、私は自分が歌が得意じゃないっていうのも分かっていたので、やっぱり歌わないと駄目なのかなぁ〜って正直思ってて。でもワンマンで歌ったときに「あ、歌うの楽しい」って思いました。お客さんにダンスだけしか伝える手段がなかったけど、歌うとより表情とか感情が込めやすくなったと思って。
まなこ : アイドルって人を元気にさせるとか楽しませる曲が多いけど、ゆずって歌で引き込ませて、人を感動させるんです。自分もそういう感じの曲を歌いたいなと思いつつ、Q'ulleでもそういう曲が出てきたので、「私、今、ゆずだ。ゆずっぽいぞ」みたいな。知らない人がライヴを観ても好きにさせられるようなパフォーマンスをしたいなって思ってます。

――今でも踊ってみたとして動画を上げていますが、踊ってみたとQ'ulleで区別をしていたりしますか?

やっこ : 私はわけています。踊ってみたのおかげでDANCEROIDに入れたわけだし、DANCEROIDをやっていたから今、Q'ulleになれてるわけだから、踊ってみたを捨てたいっていう風には思ってないんですよ。趣味としてずっとやっていきたいと思っていて。踊ってみたからQ'ulleに入ってくれる人もいるかもしれないし、チャンスはあった方がいいじゃないですか。

そこ(いくらさんやDANCEROID)を崩していかないともっと大きくなれない

――Q'ulleは、インストアライヴが多くて大変じゃないですか?

やっこ : 実は、ライヴは、DANCEROIDの方が多かったですね。
まなこ : 毎月定期公演としてライヴをやっていたし、アイドルのイベントにも出ていたし。
やっこ : 週3、4本ライヴがあって、平日学校終わってダッシュみたいな。
まなこ : DANCEROIDのときは数が多すぎて、1つ1つのライヴに入れる力が足りなかったって思ってて。今もインストアとかいっぱいやらせてもらってるけど、前と同じでは駄目だから、インストアの4曲ですらもう本気というか、インストアで観に来てくれている人を全員引き込みたいなって考えています。

――地方とか回ってたら踊ってみたのファンが来ますか? Q'ulleのファンが来ますか?

やっこ : 現地の子が来てくれますね。東京はアイドル方面から来てくれるお客さんが多かったりするんですけど、地方に行くと女の子しかいなかったりね。
まなこ : その地方の子って会いたい人なんですよね。Q'ulleのことも応援してくれてると思うけど、地方に今まであんまり行くことがなかったから、いくらさんに会いたいって人がやっぱり多い。

――いくらさんやDANCEROIDは、今でも大きな壁なんですね?

まなこ : そこを崩していかないともっと大きくなれない。だからメンバー1人1人の気持ちが大事。

――まなこさんとやっこさんは、付き合いはどれくらい?

やっこ : ちょうど2年半くらいですかね。DANCEROIDのオーディションのときに会ったのが最初で、まなこが振り付けをした動画をあげてて、そのときメンバー内で暇だったのが私たちだったんです。
まなこ : 同い年だったしすることなくて。曲を必死に覚えなきゃとは思ってたけど。

私はまなこちゃんのこと大好きなんですよ。何がって顔が1番好き

――で、自然に仲良くなっていった。2人共暇だったから、手伝い合いながらみたいな?

やっこ : やりたい事が一緒だったっていうのが1番大きい気がします。
まなこ : 何かしなきゃって思って。

――実際2年半って、2人でいる時間としてはメンバーのなかでも1番長いですよね? やっこさんはまなこさんのこと、正直どう思っていますか?

やっこ : 私はまなこちゃんのこと大好きなんですよ。何がって顔が1番好きなんですよ。ちょっと撮影とかでメイク濃い目にしてもらって、ちゃんと整えてもらってるときとか。すっぴんのときも好きなんですけど。あとは脚の形が好き。太ももが細すぎず、太過ぎずみたいな感じが好きなんですよ。あとは声も好き。

――めっちゃ好きですね。

やっこ : 大好きなんです! 私、人が好きなんですよ。この台詞、まなこ、聞き飽きてますからね(笑)。
まなこ : 毎回同じ。

――努力家だとかそういうところはない?

やっこ : 見た目はそれで、中身に関しては本当に努力家だし、私が結構だめだめなので言ってくれたりとか、教えてくれたりとか振り付けもしてくれるし、時間の使い方が上手い。やっぱそれも頑張って要領良くしているんですよ。努力型の天才。

――やっぱりまなこさんには影響されているんですね?

やっこ : ただの友達ではないって感じ。目標でもあり、ライバルでもあるみたいな。

――まなこさんはやっこさんのことをどう思っていますか?

まなこ : 趣味が合う。趣味が合うから話してたら朝の4時みたいな時とか。そんな感じですかね。
やっこ : 軽っ!

――完全に軽いですね。100対1ぐらいでしたよ。

やっこ : たまにデレてくれるんで。今がツンで9.5割って感じ。なのでデレを引き出していただいて(笑)。

――分かりました(笑)。まなこさん、もうちょっとないですか?

まなこ : なんだろう……。
やっこ : ないのぉ……。
まなこ : 細かいところはしっかりしてると思います。Twitterとか見ててわかるんですけど丁寧に返しているし、ファンの人を大事にしてるなって思います。あとはキャラがぶれない。

ニコ動から飛び出して、お茶の間で「Q'ulleってあの子たちだよね」って言われるところまでいきたい

――あんまり出てこなかったですね(笑)。いくらさんはどんな存在ですか?

やっこ : 頭おかしい(笑)。
まなこ : 馬鹿だなって。本当頭おかしいんですよ。無駄な才能を持っていたり。何してるんだろうって思います。
やっこ : DANCEROIDのときは先輩って感じで、絶対敬語使わなきゃって思ってましたけど。
まなこ : 最近は「おい!」とか(笑)。
やっこ : いい意味でね。DANCEROIDのときも、先輩からそんなに敬語とか使わなくていいよって言ってもらえていたけど、なかなかそれが直せなくて。
まなこ : だから、向こうもどう扱っていいかわからないみたいな。
やっこ : Q'ulleになってから一緒にいる時間が更に増えて、やっていることもいろいろ増えて仲良くなりましたね。本当に仲良くなったがゆえの馬鹿って感じ。

――ゆずきさんはお2人にとってはどんな方ですか?

やっこ : きんぐ(ゆずき)さんは努力家。きんぐさんも可愛いんですよ。表現力があって、PVの表情が凄く好きです。きんぐさんがいると雰囲気出るんですよね。

――やっこさんは人のいいところを見つけるのが得意なんですね。

やっこ : そうですか? じゃあ今度から特技「人のいいところを見つけること」って書きますね(笑)。

――まなこさんは、ゆずきさんのことをどう思っていますか?

まなこ : 見えないところで凄い頑張ってる。1番Q'ulleに対して悩んでくれていると思うし、いろんな面で助けられています。

――まぁむさんはお2人にとってはどんな方ですか?

やっこ : まぁむさんがいないとまずい。しんみりするなって時にまぁむさんが「あ、忘れものした…」とか突然言いだしたりするんです。だから会話が途切れなかったり、ギスギスしたりとかがないんですよ。

――DECO*27さんの楽曲については?

やっこ : ニコニコ動画を知った時に既にDECOさんの曲が大流行してて、それを聴いていたので、まさかその人にやってもらえるとはって感じなんですよ。全部の曲が好きだし、全部の歌詞が深かったり、可愛かったり。
まなこ : 私たちもDECOさんの作った曲とか歌詞を大切にして歌ったりしているんですけど、DECOさんも私たちに作る曲を大切にしてくれてるなって思います。

――DECOさんとゆずの曲はどっちが好きなんですか?

まなこ : どっちも同じくらい好きですよ。

――お、100点の答えですね。

まなこ : え? なんでですか? ゆずって言うと思いました?

――ゆずって言ってほしかったです(笑)。

まなこ : 嫌ですよ(笑)。DECOさんはもともとファンで、カラオケでよく歌うくらい聴いてたりして、まさかDECOさんがやってくれるんだって、最初は嬉しかったしびっくりしたけど、ファンの人とかの反応を見てて、DECOさんでよかったなって。

――もっとアクティブにもっと激しくなっていくのかなって『MONSTER』を聴いて思ったんですけど、これからどんなふうにQ'ulleはなっていくんですか?

まなこ : もっとお茶の間に行きたいんですよね。ニコ動から飛び出して、お茶の間で「Q'ulleって知ってる?」って聞いたときに「あの子たちだよね」って言われるところまでいきたい。ライヴが出来て、実際に動員がめちゃくちゃあるアーティストになりたいなと思います。

――Q'ulle、まずは武道館まで行けそうですか?

やっこ : 行きます! 夏にアルバムを出して全国ツアーをやるんですけど、会場を満員にしたいっていうのが目標ですね。

――ゆずに負けないように頑張ってください。

まなこ : 負けないです!

RECOMMEND

LIVE INFORMATION

Q'ulle 1stアルバム「Q' & A ~Q'ulle and Answer~」&全国6都市ツアー「君の答えは…?」

2015年6月21日(日)@福岡VIVRE HALL
2015年6月28日(日)@池下CLUB UPSET
2015年7月5日(日)@北海道cube garden
2015年7月12日(日)@大阪FANJ twice
2015年7月18日(土)@宮城HooK SENDAI
2015年7月26日(日)@渋谷WWW

PROFILE

Q'ulle

動画投稿サイトの人気カテゴリ〈踊ってみた〉で人気を集めたDANCEROIDの元メンバーで結成されたガールズ・ユニット。メンバーは、いとくとら、ゆずき、まぁむ、まなこ、やっこの5人。踊りに特化したDANCEROIDの解散後、DECO*27をサウンド・プロデューサーに迎え、“歌って踊れるダンスロック・アーティスト”を目指し2014年10月に結成。2015年1月、デビュー・シングルとなる『mic check one two』をリリース。ネットからリアルへと飛び出し、精力的な活動を展開。

>>Q'ulle Official HP

 
 

インタヴュー

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by 岡本 貴之
筆者について
J J (JJ)

パンク・バンドLimited Express (has gone?)のギター・ボーカル。BOROFESTAの主催者。ototoyのチーフ・プロデューサー。JUNK Lab Recordsのレーベル・オーナー。ライターやイベント・オーガナイズも多数。ototoyでは、リミエキのJJとして喋っている時は、JJ(Limited Express (has gone?))と記載しています。