これぞポエムコアの闇深さ!! BOOL、新アルバムをリリースーー浅見北斗(Have a Nice Day!)との対談掲載
詩の朗読と、様々なジャンルのトラックを組み合わせた新ジャンル、ポエムコア。そのオリジネーターであるBOOLが2ndフル・アルバム『OMOSHIRO DARKNESS』をVirgin Babylon Recordsよりリリース! arai tasuku、world's end girlfriendやcanooooopyなどがミックス、アレンジを手がけた本作には、30分を超える大作や、公募でコーラスを集めて構成されたポエムコア版「We Are The World」まで14曲を収録。本作のリリースを記念し、11月のリキッドルームのリリース・パーティでBOOLがオープニングの朗読を務めたHave a Nice Day! より浅見北斗(Have a Nice Day!)を迎え対談を敢行。インターネットでの盛り上がりをルーツに持つ2人の熱い対談とともに音源をお楽しみください。
おもしろさとダークさを兼ね備えた、ポエムコア新境地作品!!
BOOL / OMOSHIRO DARKNESS
【配信形態】
ALAC / FLAC / WAV / AAC
【価格】
単曲 162円(税込) / アルバム 1,620円(税込)
【Track List】
1. Fried Chicken Yesterday
2. 闇ヲ走ル
3. みみくん
4. エロ本と俺
5. アイドルちゃん
6. バナナくん 前編
7. ギャルEYES
8. 鉄棒おじさん
9. ポエムコア体操
10. Under the Pylon」
11. 夏の夜の思考
12. 盆栽
13. バナナくん 後編
14. The Panty Anthem
15. OSHIRI(アルバムまとめ購入者のみ特典)
16. 深夜工場(アルバムまとめ購入者のみ特典)
※アルバムまとめ購入のお客様にはボーナス・トラック特典として「OSHIRI」と「深夜工場」の2曲がついてきます!!
INTERVIEW : BOOL × 浅見北斗(Have a Nice Day!)
2015年11月18日、恵比寿リキッドルームにて開催されたHave a Nice Day!『Dystopia Romance』のリリース・パーティー。Have a Nice Day! が登場するかと思いきや、そこに現れたのは黒いマントをかぶった男、BOOLだった。オープニングでハバナイの楽曲「ゴリラステップ」に乗せて披露したポエムコアは、逆光に照らされたBOOLのシルエットと不気味な雰囲気のトラックと相まり、それを目にした観客たちはBOOL、そしてポエムコアに衝撃を受けた。
このたびリリースされた2ndアルバム『OMOSHIRO DARKNESS』は、ポエムコアらしいポエムコアというよりも、ライヴを意識してメロディが強めのものだったり、ラップに近い楽曲もある。そこで、先述のライヴで一緒になったHave a Nice Day! より浅見北斗を迎え対談を行うことにした。また、レーベルオーナーのworld's end girlfriendも同席してもらった。3者に共通するのはインターネットからの影響。また、ラジオ番組からの影響も少なくない。果たして、ポエムコアは世に広まるのか? その一言一句に注目してみてほしい。
インタヴュー & 文 : 西澤裕郎
ポエムコアとは?
ポエムコアとは、BOOLが2006年、自主制作アニメの制作にあたり、音声コンテとして音声パートのみのデモ音源を作り始め発展させたスタイルを、2012年に「ポエムコア」と名付け、ネット・レーベルを中心に発表し広まり出した音楽ジャンルである。
ポエムコアの音楽的特徴として、その特異な制作方法があげられる。まず先行して、深夜の暗い部屋の中でポエム・テープというポエムの朗読音源が作成される。そのポエム・テープを元にトラックが作成され、最終的に楽曲として成り立つのである。歌やラップなど小節に言葉を当てはめていく作曲方法とは根本的に異なるのだ。
ポエムコアではトラック・パートの音色、ビート・パターンなどに規定はない。求められるのは、一定のBPMに沿っている訳ではない、非音楽的であるポエム・パートをどのようにリズムに配置しポエム・パートの世界観をどう演出し、どう音楽として聴かせるかだ。
そしてそのポエム・パートの世界観の指標となる三大要素がポエムコアには存在する。
それが以下だ。
「ナイフのような自意識 」
「スケベ心」
「闇」
ポエムコアは、不良、インテリ、オタク、どのクラスタに当てはまるカルチャーかと問われれば、そうしたクラスタのどこにでも少なからず存在するクソメン&クソガール(TBSラジオ「おぎやはぎのメガネびいき」で提唱されている名称)のものだとはっきりと答えるだろう。
ただ、そもそもの話になっちゃうけど、ポエムコアって絶対広がらないと思う
ーー2013年頃から、新宿LOFTを中心にJUKE / FOOTWORKが盛り上がっていきましたが、そこにHave a Nice Day!(以下、ハバナイ)もBOOLさんも接近することで、それぞれのカルチャーが混じってさらにエネルギッシュになっていった印象があるんですけど、当時、浅見さんはBOOLさんのことはどう見ていたんでしょう?
浅見北斗(以下、浅見) : 2013年11月29日にBOOLくん主催の〈POEM CORE TOKYO 闇祭〉ってイベントがあって、そこにNATURE DANGER GANGと§✝§(サス)が出ていたんですよ。当時、新しいインターネット音楽ジャンルとしてポエムコアが出てきていて、§✝§はウィッチ・ハウス、ネイチャーはヴィジュアルとかの部分を含めたヴェイパーウェイヴ的な部分があったから、インターネット的文脈でめっちゃセンスいいなと思っていました。
BOOL : NATURE DANGER GANGのことは〈POEMCORE TOKYO〉用に音源を送ってきてくれたときに初めて知ったんですけど、その曲をやるっていうのでライヴを観にいったらすごいなと思って。そのときLOFT界隈っていう人たちがいるんだなって認識したくらいで、それまでは知らなかったんです。
浅見 : たぶん発生がほぼ同時期なんだよね。2013年の5月からNATURE DANGER GANGがスタートして、その直後くらいにBOOLくんが呼んでいる。最近あんまりそういうインターネットっぽい感じのおもしろいイベントないよなあ。
BOOL : ヴェイパーウェイヴもあまり流行ってないし、そういうインターネット感っていうのは、もう古くなってしまったのかなって感じますね。当時凄く好きだったHi-Hi-Whoopeeがそういった音源を積極的に扱って盛り上がってましたが、今はもうHi-Hi-Whoopee自体ないし、下手でもいいんだ、なんでもいいんだっていう空気が今はあんまりなくなってしまったのは残念ですね。ただ、何年かに1回またやってくるんじゃないかなっていうのは思ってます。
ーーBOOLさんの音源リリース元のVirgin Babylon Recordsのレーベル・オーナーで、world's end girlfriend(以下、WEG)のフロントマンでもあるworld's end girlfriendも、インターネット的な世界に少なくない影響を受けていますよね。
world's end girlfriend(以下、WEG) : インターネットに特別ってわけじゃなく、現実の一部だけど。自分が小さかったとき、パッと疑問に思ったことにサクっと答えてくれる博士が身近にいて欲しかったんですけど、インターネットが出てきたとき、「あ、これ、子供の頃欲しかった博士だ!」と思った。2chとかもそうだけど、表に出ていない人間のドロドロした部分がバッと出るところが自然な状態というか、そういうもんだよなって。
浅見 : そういうのが見えるから、やっぱりインターネットはいいですよね。
WEG : 若い世代の人たちは、子どものころからインターネットがあるじゃないですか? 人間の嫌な部分も自然なものとして観ながら成長すると批判とかディスとか全然平気になるかもなと思っていたんだけど、若い人みてると一層敏感 / 繊細なんだよね。そこはちょっと意外でした。子どもの頃からあるからフラットに見れるのかなと思ったんだけど。
浅見 : すげー鈍感なのかなっていうのと、そこで傷つくのかー! みたいなこともあるし、よくわからないところも多いですよね。さっき言ったみたいに、今インターネットからおもしろい音楽が出てきていないなかで、BOOLくんは、転がし方、アイデア次第でいろいろ変わるんじゃないかと思っていて。もっと演劇的なことを繋げてやると面白いんじゃないかって思うし。このあいだのリキッド(2015年11月18日、Have a Nice Day!『Dystopia Romance』リリース・パーティー)で暴れているやつらもなんかも「これは何か違う」って感じたみたいだし、むしろこれから現場のほうでBOOLくんは面白がられそうな感じがすごくある。
BOOL : 実験の場っていうわけじゃないけど、今年から〈おもしろダークネス〉っていうイベントを始めて、地道に現場で1からやってくことをしているんです。いろんな視覚的要素とかも、実験しつつやってこうかなと思っていて。
浅見 : ただ、そもそもの話になっちゃうけど、ポエムコアって絶対広がらないと思う。
ーーえ?!
浅見 : なんでかっていうと、ポエムコアっていうジャンルのオリジネーターであるBOOLくんの表現があまりにも確立しすぎちゃっていているから、新しい人が出てくる余地がないんだよね。そういう意味では、ポエムコアが今後どう広がっていくかってことより、今後BOOLくんがどう変貌していくのかが面白いんじゃないかなと思うんだよね。すごくでかい会場でBOOLくんのワンマン・ショーをやって、演劇的な空間としてライヴを見せつつ、それが1つの物語になっている。そんな2時間ないし、3時間くらいの長い劇みたいなライヴがすごく観たいなあ。
BOOL : 実は、ポエムコアって名前がない段階で、市民会館の少ホールみたいなめちゃくちゃ入るところでやったんですけど7人しか集まらなくて(笑)。ちょっと早すぎるなと思ったんで、いずれはやりたい気持ちはあるんですよ。
浅見 : それはたしかに人来づらいよね(笑)。今このタイミングだからこそやるべきだよ。いっても天下のVirgin Babylonじゃん。
BOOL : それは自分の力じゃない部分もあるので(笑)。今回のアルバムにしても、最終的にWEGさんが6曲くらいミックスとかアレンジとかやってくれているんですよ。
なんだかんだいっても、ダチョウ倶楽部とかのブリーフ1枚のおじさんって、おもしろいじゃないですか
ーー前作は、先立てあったポエムテープに各ミュージシャンが音楽をつけていった感じがありましたけど、今作はメロディがあってもっと音楽的な内容になっていますよね。
BOOL : 今回はトラック先行にしてライヴを意識した曲が多いです。作る段階でポエムだけ言っている曲だと、ライヴでやったときにタイミングがめちゃくちゃになっちゃったりするんで。だったらトラック先行で作った方がいいんじゃないかと思って。そういう方法で作っても、最終的にはポエムコアっぽい肌触りになると思っていたので、そういう作り方をしたんです。
浅見 : ひとつ疑問だったんだけど、なんでポエムに「ブリーフ」がよく出てくるの?
BOOL : それは、やっぱり面白いから。なんだかんだいっても、ダチョウ倶楽部とかのブリーフ1枚のおじさんって、おもしろいじゃないですか。ただ、自分自身はブリーフ1枚で勝負出来る「おもしろおじさん」の域には達してないので、ポエムで物語っていこうと思ってます。
ーーあと「エロ本」もよく出てきますよね。
BOOL : やっぱり、エロ本ってどこか物悲しいっていうか、ネットでエロは変わっちゃったじゃないですか。若い世代は、エロが本になってるものにわざわざお金出して買うなんて信じられないんじゃないかな? それって、CDを買うって行為と似てるのかもしれないですよね。今作はエロ本3部作みたいになっていて、最初の曲では「自分は隣街まで走ってエロ本買いに行くことがオールド・スクーラーだ」っていう感じ、2曲目でもそういうことを歌っていて、3曲目で擬人化しちゃう。エロ本を生身の女性と完全に思い込んでしまっている男の話になってます。エロ本はやっぱり臭いや、感触があるっていうのがデータと決定的にちがいますね。
ーー(笑)。そういえば、浅見さんの書く歌詞には性的な表現ってあんまりないですよね。興味ない?
浅見 : うーん、興味ないわけではないんですけど… なんだろうね。セックスの歌を歌ってもしょうがないしっていうのもあるし。
BOOL : ポエムコアでもセックスは出てこないですね。結局そこまでいかない男の話っていうか。
浅見 : 童貞感ね(笑)。
BOOL : それもあるし、「スケベ」で止まっている。「エロ」じゃないんですよ。青年誌じゃなくて、少年誌レベル。そうした行き場のないスケベ心が飛翔する物語なんですよポエムコアは。
ーー今作の曲は、前作『THIS IS POEMCORE』をリリースしてから、ずっと作っていたものなんでしょうか。
BOOL : 前作を出してすぐくらいからずっと作っていました。あんまりよくないなと思っても、とりあえずその日の晩にsoundcloudにあげちゃおうってスタイルで。仕事が終わって帰宅して24時に作り始めて、深夜2時くらいにアップしてました。アルバムの曲を作ろうと思って作ってなかったから、アルバム用に作ろうとした「ポエムコア体操」とかは、構想とか実際に作るのには試行錯誤して結構時間かかりましたね。
浅見 : BOOLくんは、どういう環境で作ってるの?
BOOL : 普通に深夜に真っ暗な部屋でブリーフ一枚で作っています。今回は昨年末にエレキベースを手に入れて、練習しながら勝手に作ったフレーズにポエムを乗っけることが多かったです(笑)。
ーー前作はポエムを吹き込んだポエムテープがあって、曲ができていったので、だいぶ作り方も変わったんですね。
BOOL : そうですね。ベースを中心としているので(笑)。ロイヤル・ブラッドみたいにベースを歪ませて、ギターみたいな音にするような感覚で作ったんです。ただ、その方向性のやつは今回のアルバムには入ってないですけど(笑)。
ーーポエムコアに対して、もっとストイックなのかと思っていたら、意外とそうでもないんですね(笑)。
BOOL : まったくストイックじゃないです。芯がない(笑)。音楽的思い入れも、あまりないですね。
WEG : BOOLは、延々とくだらないことを産み続けていて、これはすごいなと思うんだよね(笑)。芯がないことやり続けてるのはすごい。何かしら芯はあるんだろうけど。
BOOL : 悪ふざけ的なことをやりたいなって思うんです。くだらなければくだらないほどモチベーションが上がる。逆に「こうなったらこうなる」って分かってるものはあまりやる気にならないっていうか、どうしようもないことを本気でやるのが面白い。お笑いでも、そういう笑いが1番好きなんで。
むしろラジオしか聴いてないです。あんまり音楽聴いてない(笑)
ーーBOOLさんの創作の泉はラジオだって、前回のインタヴューでも言ってましたもんね。とくに「おぎやはぎのメガネびいき」。浅見さんはラジオ、聴きますか?
浅見 : めっちゃ聴くとかじゃないですけど、JUNKとか聴いてますよ。1時から始まるから、大体寝る時間に聴いてます。すげえ楽しみに1時まで起きてようっていうんじゃなくて、聴いてそのまま寝ようって感じ。でもBOOLくんがラジオ聴くっていうのは、なんか納得したな。
BOOL : むしろラジオしか聴いてないです。あんまり音楽聴いてない(笑)。最近1番おもしろいのは「ゴチャ・まぜっ!」や「アッパレやってまーす!」っていう、加藤浩次とか、よゐこの有野とかいろんな芸能人が出てくるMBSの番組。関西のラジオって大人数でやるのが多くて、ロンドンブーツとかもその枠でやったりとか、一流芸能人が集結している。水曜日は、AKBの高橋みなみとラルクのTETSUYAと、ケンコバとTMRの西川さんと、料理の先生の森崎さんとかの凄い組み合わせでやってて、よく聴いてます。
ーー言ってみれば、ハガキ職人的な部分もあるというか、リスナーの投稿が番組を作っているところもあるのがラジオの魅力でもありますよね。
BOOL : そうですね。バラエティっぽい楽しい感じが好きなんです。そこにダークなミュージックを合わせたものをやりたいと思っていて。ラジオのバックにポスト・ロックとかエレクトロニカみたいなものをつけたら面白いんじゃないかなって。
ーー今作で、ポエムコアらしいポエムコアって「バナナくん」だと思うんですけど、これはどういう背景で作ったんでしょう。
BOOL : さっき言った〈おもしろダークネス〉ってイベントをやるにあたって、arai tasukuさんとコラボレーションして作ろうってことになって、ライヴ用に作り始めたんです。いいのができたので、今回のアルバムの軸にしようと思って。ただ、全部で35分くらいあるから、1曲にしちゃうとさすがに長いなと思ったんで、前半後半にしてアルバムに溶けこむ構成にはしてあります。
ーーいいところで前半が終わりますよね(笑)。それも、ちょっとラジオっぽいっていうか、後半に続くみたいにcmが入る感じ。
BOOL : 週間少年ジャンプみたいに、いいところで終わらせるみたいなね(笑)。
「We Are The World」的にポエムコアをやったら、ちょっとばかばかしくていいなと(笑)
ーーちなみにハバナイの楽曲でも、BOOLさん一緒に曲を作ってますよね。リキッドルームでは共演もしましたけど、浅見さんからのオファーなんですか?
浅見 : そうです。俺がBOOLくんとやったら面白いかなと思ってオファーしました。「ゴリラステップ」って曲を作りたいと思って、トラックとサビだけ作ってBOOLくんに渡して作ってもらったんですよ。インターネットのこととか、結構そういうことも入れてくれて、すごく内容を汲んでくれて。〈スカムパーク〉とかも知っているし、出てもらったりしてるし、中身のことも知っているから、そういうこととかフィジカルのこととかを歌ってくれて、すごくうまくいった気がする。
BOOL : そういうシーンみたいなものを歌おうかなってことは最初から思っていて。体験記じゃないけど、そういう感じでやりやすかったですね。結果的に、その曲とハバナイの新しいアルバムの内容が一致してたっていうのはすごいなと思います。
浅見 : まさにそう。リンクしてるなと思った。
BOOL : 感動させる方向になるべく持っていって、最終的にはふざけてるんです。川縁で全裸でゴリラのようなステップするっていう内容だから(笑)。ハバナイがリキッドをエモ商法でやっていたから、それだけで終わらない感っていうのを残したかったんです。エモまでいききらない、ゆるいところもあるよって。泣いて終わるんじゃなくて、盛り上がってやるっていう気持ちがあったんです。
ーーでも、なんでゴリラなんですか?
浅見 : 長州(ちから)くんがやっていたイベントのタイトルに「ゴリラステップ」って入っていたので、リスペクトをしつつっていうのと、長州くんが後輩にめっちゃ低く見られていて可哀想だからフックアップしたくて(笑)。
BOOL : あと、ゴリラっていうモチーフはポエムコアでも頻繁に出てきますよ。すごい使いやすい。
浅見 : ゴリラ、使いやすいよね。1曲目をこの曲にしてよかったし、BOOLくんと作ってよかったなと思っていて。1番最初にアルバムの内容みたいなものを提示して、そこからひたすらいつもの感じになっていく。最初にテーマを示して始まったから、すごくよかったなと思っています。俺、やっぱりBOOLくんに、ああいうデカイステージでやってもらいたい。登場人物としてゲストが出てきて、語り合った瞬間みたいなのがあって、そこからまたインストが始まる。そういうやつやってもらいたいですね。3時間くらいの。
BOOL : 僕は常に客観的に神の視点で高い場所にいて、その下でゲストが入れ替わりながらやるっていうのがいいですね。ラジオDJ的な進行みたいな感じでやってくっていうのも面白い。
ーーそれこそ大所帯でラジオをやっているみたいな感じですね。
BOOL : 今回1番最後に収録している「The Panty Anthem」っていう曲も公募で集めた35人のポエムが入っていて。ネットでデモをダウンロードできるようにしていて、4つのフレーズをどうにでもやっていいから、音声データとして作ってもらって送ってもらって構成したんです。
WEG : 「We Are The World」的な感じでポエムコアをやったら、ちょっとばかばかしくていいなと思って(笑)。ミュージシャンでもなく、イケテルのもパッとしないのも関係なく入ってるカオスな感じにしたかったんです。
ーー浅見さんの声も入っているんですよね。誰が誰なのか全然わからないのもいいですね。
BOOL : そう、有名とか無名とかも関係ないんです。そういうものの向こう側にある、なんかよくわからないヤツらっていうか、頑張りによって無名な人が逆に輝くっていうのが正しいと思うんですよ。
ーーそういう意味だと、やっぱりラジオも普通の人がはがき職人として輝いてますからね。
BOOL : そうですね。すべてフラットになれるというか。ワンフレーズだから、すぐに次の人がフォローしてくれるっていう部分もあるし、グルーヴが生まれるんですよ。スベったあとに挽回するっていうことができる。
浅見 : そういえば、レコ発はやるんですか?
BOOL : レコ発っていうか、〈おもしろダークネス〉をレコ発にしようかなと思ってます。
ーーレコ発で浅見さんもぜひ「The Panty Anthem」を。
BOOL : ぜひ!!
浅見 : いやいやいや(笑)。
BOOL : ハバナイがいないと大きいところで入らないのでお願いします(笑)!
BOOL過去作・関連作品
ポエムコア・オリジネーターBOOL、初のフル・アルバムをハイレゾで!!
BOOL / THIS IS POEMCORE(24bit/48kHz)
【配信形態】
ALAC / FLAC / WAV(24bit/96kHz)、AAC
【価格】
単曲 150円(税込) / アルバム 1,500円(税込)
【Track List】
1. Xline(prod. 青木裕 / downy)
2. ロペリリ(prod. world's end girlfriend)
3. 狐大学生(prod. hanali)
4. プロジェクトリーダー ぺテオカ隆介
5. よじり棒Ⅱ
6. ねぇトニー
7. マーニョ(prod. 食品まつり)
8. 父はドラゴンハンター(prod. DJ JET BARON)
9. MEMETAN(prod. Go-qualia)
10. 夜道(prod. canooooopy)
11. ロペリリ・カラオケ (prod.world's end girlfriend)
>>>前回のインタヴューはこちら
BOOLが作詞 / 朗読で参加の作品
world's end girlfriend / ゆでちゃん(24bit/48kHz)
【配信形態】
ALAC / FLAC / WAV(24bit/96kHz)、AAC
【価格】
249円(税込)
【Track List】
1. ゆでちゃん
Vampillia and more / 在りし日の声 Voices of Days Past(24bit/48kHz)
【配信形態】
ALAC / FLAC / WAV(24bit/96kHz)、AAC
【価格】
単曲 150円(税込) / アルバム 1,500円(税込)
【Track List】
1. 春日狂想 (feat.BOOL) -- world's end girlfriend
2. 頑是ない歌 (feat.Smany) -- world's end girlfriend
3. 宿酔 -- Vampillia
4. 死別の翌日 -- Vampillia
5. 春日狂想 (Instrumental) -- world's end girlfriend
6. 頑是ない歌 (Instrumental) -- world's end girlfriend
7. 宿酔 (Instrumental) -- Vampillia
8. 死別の翌日 (Instrumental) -- Vampillia
Have a Nice Day! 配信中の作品
モッシュ・レコーディング敢行!!ライヴ収録音源
Have a NiceDay! / エメラルド〜おやすみホログラム×Have a Nice Day! エメラルドEPリリースパーティー@渋谷WWW(24bit/48kHz)
【配信形態】
ALAC / FLAC / WAV(24bit/96kHz)、AAC
【価格】
アルバム 1,000円(税込)
【Track List】
1. ソンビパーティー
2. too long vacation
3. fuck yesterday
4. 秘密警察
5. Are You Ready?(suck my dick)
6. フォーエバーヤング
7. エメラルド
>>モッシュ・レコーディングの様子はこちらから
おやすみホログラムとのコラボ曲をハイレゾで
Have a Nice Day! × おやすみホログラム / エメラルド(24bit/44.1kHz)
【配信形態】
ALAC / FLAC / WAV(24bit/96kHz)、AAC
【価格】
単曲199円(税込) アルバム 1,000円(税込)
【Track List】
1. エメラルド
2. Drifter(Have a Nice Day! remix)
3. ロックンロールの恋人
4. 夜、走る人
5. フォーエバーヤング(おやすみホログラム cover.)
ライヴ定番曲も収録されているフル・アルバム
Have a Nice Day! / Welcome 2 SCUM PARK
【配信形態】
ALAC / FLAC / WAV / AAC / MP3
【価格】
単曲 199円(税込) アルバム 1,800円(税込)
【Track List】
1. city of snob
2. American Dream,Helters Disco Showcase
3. ハートに火をつけて
4. 夜のハジマリ
5. ゾンビパーティー
6. Kill Me Tonight
7. FUCK UNIVERSE
8. ミッションインポッシブル
9. DEATH FROM ABOVE
10. マッスルシティー
11. tropical storm
12. フォーエバーヤング
13. Kill Me Tonight Remix (Feat. EQ Why)
LIVE INFORMATION
「おもしろダークネスvol.6 〜OMOSHIRO DARKNESSリリースパーティー〜」
2016年1月10日(日)@西麻布BULLET’S
open / start : 17:00-22:00
ADV : 2000yen(1drink付き)
LIVE / DJ : BOOL feat. world’s end girlfriend + VJ Yasuyuki Yoshida / arai tasuku feat. BOOL / mus.hiba / HiBiKi MaMeShiBa / kumorida / emeow(MEOW!!!) / 春太郎 / AMANDA and more
クイズ大会 : クイズくん a.k.a.泥団子食べ太郎
PROFILE
BOOL