2023/04/04 13:30

先週のオトトイ(2023年4月4日)

OTOTOY編集部が先週の事を振り返るコーナー。先週のオトトイ。

OTOTOY NEW RECOMMEND

毎週月曜更新中、OTOTOY編集部が自信を持ってオススメするSpotifyプレイリスト、「OTOTOY NEW RECOMMEND」。

今週の追加曲を編集部コメントと共にご紹介。

ーCANDYGIRLの新曲は、ダンサブルなポップチューン! (藤田)

ーアルバムついにリリース! 来日公演を切に切に願います (高田)

その他の収録曲は、是 “誤作動”長瀬有花 “アーティフィシャル・アイデンティティ”The Beths “Watching The Credits”クラムボン “ソナタ”SPRINGMAN “カポック”

Spotifyで試聴の後はぜひぜひOTOTOYで音源の購入を。

編集後記

björkを東京ガーデンシアターでみた
ビョーク+オーケストラ編成の “orchestral” と、ビョーク+フルート・セプテット+合唱隊+ハープ+パーカッション/ドラムス+マニピュレーター/キーボード+終始投影されるTobias Gremmlerによる映像+数々の舞台装置 (ビョークが中に入って歌うチェンバー・ルームもあり) からなる “cornucopia”。orchestralは普通に「ああ良いものを観た」なのですが、cornucopiaはただひたすらに凄まじかったです。さまざまな経路で視覚と聴覚が刺激される。ライヴというより舞台芸術、舞台芸術というより体験。見たことのない生態系がそこにあり、観ている者たちがその生態系に巻き込まれそうでありつつも、確かな膜で隔てられている。2019年4月の初演からどの程度アップデートされているか分からないのですが、2023年春、“Generative AI” の熱に浮かされている今でこそ、発せられる音と光景の隅から隅までが心に響きました。「ポピュラー音楽」の枠組みからの逸脱を恐れない彼女の音楽を、観る者に訴えかける「なにか」として構築する凄腕、おそるべしです。またcornucopiaは世界各地での公演のたびにさまざまなアップデートとローカライズがされており、その努力を惜しまぬ姿勢にも頭が下がります。ここから何を受け取るかは人それぞれでしょう。個人的には「人は束になって力を合わせ使えるものは何であろうがすべて使って戦え」と受け止めました。「Tabula Rasa」の “You are so strong” というフレーズの繰り返しで終わる本編ラスト。くらうっていうのはこれか、と。凄かったです。(高田)

『I!I!I!I!』
最近は自分の連載以外編集業務は開店休業中気味だったんですが、先週久しぶりに記事を1本。“変則4人編成チアパンクバンド” ニーハオ!!!!の5枚目のアルバム『i!i!i!i!』に関する記事を公開しております。本編自体がかなり濃厚ですが、スペインのポップ・シンガー、ROSALÍAがコンサートの開演前SEで使用したりという流れから思わぬ動きが起こったり…なんていうアルバムに関する以外のエピソードも面白く仕上がってます。アルバムはOTOTOYでは1週間先行配信中、デジタル・ブックレットも付いてます。明日4月4日(火)に下北沢THREEで開催される50曲(!)披露の初ワンマンも楽しみ。(高木)

4つの“個”が主張する──ニーハオ!!!!、〈コーラスパンク〉を高らかに叫ぶ最新作

新宿と渋谷
不可抗力によって中野から渋谷近辺まで友人と歩く羽目になった。どうせならと少し迂回して新宿をかすめて渋谷に向かったのだが、改めて渋谷より新宿の方が自分の好奇心を駆り立てると実感した(比較する必要はないのであるが、そのときふと考えてしまった)。どこに出るにしろ渋谷を通らないといけないエリアに住んでいるため圧倒的に渋谷に降り立つ機会が多いが、憩いの東急百貨店は閉まったし何より人が多すぎる! 規模の違いでもあるが、新宿はエリアによって棲み分けができていて面白いなと思う。デパートに関しても絶対王者・伊勢丹が未だ君臨する中、新興勢力もいきいきとしており街が活気付いているように感じる。三省堂が実質なくて、渋谷ジュンク堂もないなら紀伊國屋に行くしかないなとも。クラブも新旧が入り混じりつつ点在して、なおかつそれぞれ色があるのが魅力的だ。便利は便利であるが、最近はいかに渋谷に降り立たないかを考えている。といってもこの文章を書くためには渋谷に向かわないといけないのだが…。(草鹿)

良すぎた新譜
OTOTOYでの配信はないのですが、どうしても紹介したい新譜がネットレーベル〈Lost Frog Productions〉より3/31にリリースされました。『HYPERFLIP OVERTURE』です。“国内精鋭アーティストによる全曲感情MAXの国産dariacore/hyperflipコンピレーション” と銘打たれたこちらの作品…私の稚拙な文章では言い表せない、高すぎる完成度です。まさに感情がMAXになります。サンプリングの元ネタのチョイスがどの曲も絶妙で、聴いていてずっと楽しい(12曲目に収録されている"℉"は完全オリジナルだそうです、サンプリング主体となっているdariacore/hyperflipでは珍しい試みのようで、新たな可能性を感じます)。まだまだこの手の音楽を聴き始めて日は浅いですが、これからもシーンのさらなる発展を観測できることを楽しみにしています。円盤がゲットできなかったのがめちゃくちゃ心残りだ…。(藤田)

先週の特集記事

役者、中村ゆりかが音楽で表現したかったコトとは?

【ライヴレポート】ナナシス、「EPISODE 2053」初のリアルイベント!──〈Tokyo 7th シスターズ 2053 1st Live Startrail〉

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.214 朝に踊る、躍る

【PIGGS、とらえる vol.25】BAN-BANが目指す、期待を超えるパフォーマンス

小さなミスを認め、空を見上げよう──谷口貴洋の日常から生まれる発想

私たちはいま、IDOL真っ最中!──めろん畑a go goソロ・インタヴュー前編

4つの“個”が主張する──ニーハオ!!!!、〈コーラスパンク〉を高らかに叫ぶ最新作

いまは0点でも100点でもいい──小池貞利(the dadadadys)が貫くストレートな表現

わたしたちとおしゃべりしよ?──illiomoteが映す世の中の歓喜と悲哀

これは、ファーストでありベスト・アルバム──安月名莉子が歌に込めた、青く燃ゆる想い

怒り狂ってナイアガラ──〈アーカイ奉行〉第10巻

バンドが進む新たな道を指し示す、ライヴの力──ブラック・カントリー・ニュー・ロード来日直前インタヴュー

OTOTOY NEW RECOMMENDから

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