2020/04/06 20:00

先週のオトトイ(2020年4月06日)

OTOTOY編集部が先週の事を振り返るコーナー。先週のオトトイ。弊社もリモートワークしてます。

OTOTOY NEW RECOMMEND

毎週金曜更新中、OTOTOY編集部が自信を持ってオススメするSpotifyプレイリスト、「OTOTOY NEW RECOMMEND」。
今週は8曲を追加しました。
どこの国の言葉でもないユカリサ語を唄う3つの声 ユカリサ “musuitai”
odolのリアレンジ・シリーズ第3弾、スティーヴ・ライヒを彷彿とさせるピアノを印象的に使ったミニマル・ミュージックなアレンジに。 odol “人の海で (Rearrange)”
冬の輪郭を溶かし、春の訪れを感じさせる浮遊感と多幸感に溢れたミツメの新曲 ミツメ “睡魔 ”
体が火照ってしまうほどの美しいサウンド・アレンジと、強く優しい歌声が響くカネコアヤノの新曲 カネコアヤノ “爛漫 ”
ぶつかり合う正義に手向けられる歌 鈴木実貴子ズ “限りない闇に声を”
この曲は孤独に優しく寄り添う Oh Wonder “Lonely Star”
混迷の時代に25周年目を迎えたリラックス・スモーカー・ビート  Nightmares On Wax “Aquaself ”
大阪のネオ・チンピラがメジャーへ! 期待大のEPよりタイトルトラック GOBLIN LAND “KANSAI STAR”

Spotifyで試聴の後はぜひぜひOTOTOYで音源の購入を。

編集後記

DÉ DÉさんのベランダ
土曜日は秋葉原MOGRAオーガナイズの配信フェス〈Music Unity2020〉を見ていました。 これは各地のクラブが結集して、箱もしくは自宅からDJの配信をリレー形式でつないでいくというもの。参加DJさん全員素晴らしかったです。なかでもDÉ DÉ MOUSEさんのベランダでの配信が最高でした。日本一かっこいいベランダだと思いました。まだアーカイブ残っているのでぜひ、見てください。本当に最高なので。 僕はこの土日、渋谷で開催予定だったサーキット・フェスSHYNCRONICITYに行く予定でした。O-nestのトリのDÉ DÉさんで爆踊りする予定でした。音楽は現地でも体感したいなと思います。 ライヴハウスやクラブ、もちろんそこでイベントをやる人たちはいろんな思い出この状況を過ごしています。今日公開になった小岩BUSHBASH柿沼さんのインタヴューで語られていることは、現在各地のクラブやライブハウスで起きていることだと思います。OTOTOYではライヴハウス支援企画Save Our Placeも進行しています。ライヴハウスやクラブに一刻も早く日常が戻ってくることを願っています。(西田)

できることをコツコツと
〈SUPERSONIC 2020〉の第1弾出演アーティスト、そして〈FUJI ROCK FESTIVAL '20〉の第2弾出演アーティストが発表されましたね。SUPERSONICでは、ヘッドライナーのTHE 1975はもちろん観たいし、ベアバッドゥービーやイージー・ライフ、ドミニク・ファイク、コナン・グレイなど注目の若手もいるしな〜。でもフジロックにもムラマサやクレイロ、FKA ツイッグス、あとOTOTOYでもずっと応援してきたTENDOUJIが今年はメインステージに出演! う〜ん、どっちのフェスに行こうか…… と毎年恒例の悩み事をしています。とはいえいまの状況なので、まずはどちらのフェスも無事に開催できることを心から願っています。 そんななかOTOTOYでは先週『Save Our Place』という新しいプロジェクトのスタートを発表しました。OTOTOYの音源配信サービスを使って、アーティストの音源を販売、その売り上げをライヴハウスに支援していきます。僕らにとって大事な"場所を"、そして音楽文化をしっかりと守っていくべく、僕らOTOTOYもできることを精一杯やっていきます。(鈴木)

Save Our Place (at Home)
OTOTOYで『Save Our Place』というプロジェクトをはじめました。これは、アーティストの皆さんがリリースする音源やライブ収録音源を音楽ファンの皆さんに購入していただき、その収益を(アーティストにではなく)ライブハウスやクラブなどの施設に送る、という取り組みです。平常時から、お金というものは回ってこそ、そして音楽は人と人とのあいだで分かち合えてこそのものだと思います。そしていま、その一部の流れが滞りつつあります。幸いなことにOTOTOYがしているようなインターネットとウェブサービスを介した音楽のやりとりは、“stay home, keep distance (家にいよう、距離をとろう)”を守っていても行うことができます。であればその仕組を使い、かつて皆がクラブやライブハウスに集い、音楽が鳴り響く時間と空間を分かち合い、その結果として動いていたお金の流れを多少なりとも再現できるのはないか。そういう発想からこのプロジェクトがはじまりました。もちろんこれが一番良い仕組みだというつもりも、他のやり方を否定するつもりも毛頭ありません。私どもOTOTOYが我々なりに考えた我々ができるひとつの手立てです。いろんな手段があって良いと思うのです。そのひとつとなれれば幸いです。さて、やることはまだまだあるぞー! (高田)

10代の自分の耳を頼る
日々変化していく状況の中で、少しずつすり減っているのを感じてます。元気が無いといわれればそうでもないのだが、元気があるかといわれるとそうでもないんですが、先が見えないことへの恐怖心は確かにあって、なんとかごまかしているというのが本音でしょうか。そうした気持ちが作用してなのか、ここ1週間ほど新譜をチェックする手が少し止まっていて、10代の時に熱心に聴いていた音楽を改めて聴きかえすということが増えてます。空で口ずさめるぐらい何十回、何百回と聴いた音源の安心感に身を任せたくなっているのかなと。新しい刺激を得たいという欲求は日々の生活の安心あってこそだと、こうした現状を体験しているいま、強く感じている次第です。ただ、今出来ることはウイルスへの対策は最大限に、気持ちの糸を切らさない程度に前を向くことしかないかなと思っているので、OTOTOYでスタートした『Save Our Place』はもちろん、それぞれが出来るところで助け合っていきましょう。。(高木)

ページをめくると
昨年末から他の本と併読していた全700ページに及ぶ小説『七つの殺人に関する簡潔な記録』(マーロン・ジェイムズ)を先週末でやっと読了。読んでいるだけで手首が痛くなるようなサイズの本で移動などにむかないので家でちょびちょび読んでましたが、最近夜も出ることないので一気に進んで、やっと読了。ボブ・マーリー暗殺事件をひとつのピークにした、ジャマイカン・ギャングスタ=ポシーたちの群像劇。1960年代末のキングストンにはじまり、1980年代〜1990年代初頭のNYはブロンクスとその闇のなかで行われた暴力に次ぐ暴力、そしてセックス、ドラッグ・ディール、といった具合のノワールもの。ジャマイカの政治史をわりと史実通りにというのを、ひとつ背景にしながらジャマイカ音楽が鳴る、そんな本です。小説と言えばルッソ兄弟(『アベンジャーズエンドゲーム』など)の監督で映画化が決定しているニコ・ウォーカーの『チャリー』も最近ではおもしろかった。モラトリアムから抜け出すために軍に入隊、出兵したイラクでPTSDとなり、入隊前からのオピオイド(鎮痛剤)依存のさらなる悪化からのヘロイン中毒の地獄、そして銀行強盗という著者の半生を描いたもの。オピオイドといえばラッパー、リル・ピープや、プリンス、マイケル・ジャクソンなどの死因に深く関連しているといわれるアメリカの現在の闇とも言われるドラッグですが、ベス・メイシー著『DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機』はこの辺のことを追ったノンフィクション。こちらいま読み途中ですがなかなかおもしろいです………… となんかドラッグがらみの話が多いですが、#StayHomeな感じで、本を読む機会も多くなると思うのでオススメのものでした。頭で紹介した巨大本はレゲエ・ファンはもちろん、ギャングスタものが好きな人にはぜひ(ちょっと値が張りますが……)。そして後者2冊は特にアメリカの現代のラップが好きな人は読むとおもしろいのではと。 さてライブハウス支援企画「Save Our Place」はじまりました。ここ数週間でいろいろ社内でも話し合った結果立ち上がったものです。もろもろは他の編集者の方々が書いていますがそちらを。いろいろとカスタマイズもできると思いますので「こんなことができないか?」というようなことがあればお寄せください。(河村)

先週の特集記事

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小樽発、plums──せめぎ合う3つの凛とした“メロディ”

Episode39 MiDORiKO EMPiRE「私にとってライヴは生きがい」

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.58 当たり前を願う、心に安らぎを

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