先週のオトトイ(2020年6月29日)
OTOTOY編集部が先週の事を振り返るコーナー。先週のオトトイ。
OTOTOY NEW RECOMMEND
毎週金曜更新中、OTOTOY編集部が自信を持ってオススメするSpotifyプレイリスト、「OTOTOY NEW RECOMMEND」。
今週は5曲を追加しました。
自由に緩やかに奏でるグッド・ミュージックの新たな形 ゆうらん船 “山”
シンセポップが彩る東京の夜 Naive Super“Memories Of Moonage Nightlife feat. Maki Nomiya”
昨年6月のライヴでの共演を期に生まれた至極のカヴァー。音源のファイル交換により制作された1曲 君島大空と塩塚モエカ “サーカスナイト”
新世代のプロデューサー/シンガーによる初のフル・アルバムより、アルバムを締めくくるドリーミンな1曲 Le Makeup “愛のしるし”
堀井あげはの魂を揺さぶるヴォーカルと心躍るリズム隊とのアンサンブルを 黒子首 “チーム子ども”
Spotifyで試聴の後はぜひぜひOTOTOYで音源の購入を。
編集後記
ドロステのはてで僕ら
下北沢の映画館トリウッドでヨーロッパ企画の映画「ドロステのはてで僕ら」を観てきました。「ドロステのはてで僕ら」はSF映画です。SFといっても、スティーブン・スピルバーグ的なわけでもクリストファー・ノーラン的なわけでもなく、藤子・F・不二雄的な、Sukoshi Fushigiな方のSF。あまり多くは語りませんが、ギミックやトリックをうまく組み合わさっていく感覚がかなり気持ちいいです。いま、映画館は座席が限られている状況ですが、この映画はたくさんの人に観てもらいたい、そして、「ここよかったっすよねー」って語り合いたい作品です。機会があれば、ぜひ。(西田)
我々は我々の領分で
直接会いに来ず電話ですませるとは失礼だ、手書きの手紙ではなくワープロ(!?)打ちとはけしからん等々の謎“マナー”があります。傍からみるとおかしな話ですが言ってる本人は大真面目だったり。その信念はその人の経験等で裏付けされているのでしょうか。さて世の中は配信ライヴが花盛り。「無観客ライブ」には目の前に観客がいません。拍手や声援といった観客からの反応もありません。でも配信の先には観客がいて、その人たちはコメントやスタンプやアイテムを返しています。そういった「反応」に観客からの気持ちを真に感じられるかどうかは、受け取る人の映像配信サービスに関する経験とリテラシーに依存するのでしょう(古くはニコ生の“弾幕”から今の現在の動画配信まで)。だからこそ、配信の「反応」から観客の気持ちを感じられないのはその人に感じ取る能力がないからだと切り捨てるのではなく、感じ取れない人には感じ取れるように、すでに感じ取れる人にはより大きく伝える、そんな仕組みやテクノロジーが必要だと思っています。話は変わり(?)ますが… オンライン・ストアがインストア・イベント(レコ発)をやって何がわるい? わるくなんてないよね。ということではじめます、OTOTOY ONLINE IN-STORE。7月1日から。(高田)
編集後記らしい話
3月から毎月1ジャンル=1ライターにお願いして、9枚の作品を紹介するレヴューズという記事を連載しています。本当は毎月3本くらいはいきたいのですがいろいろと制約もありつつで現在のペース。今後もジャンルや枠を広げていこうかなと。雑誌とウェブメディアの違いというのを考えたときに、まずはじめに思いつくのがやはり横への視線の流れも"あり"な視線の感覚と、上下オンリーという視線の感覚。ウェブでも、いわゆるインタヴューだと1本の記事なので上下だけでわりとその辺問題ないんですが(だから、ウェブってインタヴュー記事が多いんじゃないかと)。例えばさまざまなコラムが集まって、ひとつの記事を作るようなものは、正直見開きのなかから記事を選ぶ感覚と上下にスライドする感覚は違うので同じ様にするというのはいかないなという。このあたりは編集側にもどこで企画を考えるときに単線的な企画になってしまうよなというのはよく感じています(はみ出しコラム的なのがなかなか中断っぽくなって機能しないとか)で、音楽雑誌にあって、いまのウェブメディアにないのって、レヴュー・ページなんですよね。見開きで2枚x3枚(横x縦)=1Pぐらいで掲載されている、あのページ。あのページ感覚って興味ないアーティストの盤もわりと同じページにあると、全部読んじゃったりするんですよね。という音楽雑誌買ってたときって試聴できないのもあって、あのページを隅から隅まで読んでいたようんだ……。というレヴューズはどちらかとそんな感覚をデジタルの試聴感と一緒にお届けという感じなのでぜひとも。あ、あと来週末日曜は都知事選。投票くらい行きましょうや。(河村)
先週の特集記事