2023/05/01 18:30

先週のオトトイ(2023年5月1日)

OTOTOY編集部が先週の事を振り返るコーナー。先週のオトトイ。

OTOTOY NEW RECOMMEND

毎週月曜更新中、OTOTOY編集部が自信を持ってオススメするSpotifyプレイリスト、「OTOTOY NEW RECOMMEND」。

今週の追加曲を編集部コメントと共にご紹介。

ー「阿吽の呼吸」で生まれた友情 (西田)

ー祝!神サイ、日曜劇場の主題歌を担当!(梶野)

ー1stアルバムからおよそ10ヶ月ぶりのリリースとなるせだいのニューシングルから1曲 (藤田)

ー良い… (高田)

その他の収録曲は、きゃりーぱみゅぱみゅ, Moe Shop “CANDY CANDY (Moe Shop Remix)”小林私 “杮落し”マカロニえんぴつ “愛の波”眞名子新 “風船は小さな手を離れて”illiomote “ヤケド”Lantern Parade “彼女がこんにちはと言う”butohes “Ss”femme fatale “mellow mellow”Joy Oladokun “Somebody Like Me”Matt Maltese “Widows”

Spotifyで試聴の後はぜひぜひOTOTOYで音源の購入を。

編集後記

The 1975を東京ガーデンシアターとぴあアリーナMMでみた
ツアー初日となった東京追加公演と横浜2日目にいきました。ほんとに素晴らしかったです。Mattyもバンド・メンバーも格好いい。画になる。Mattyの愛嬌ある完璧じゃなさ。良い曲ばかり。演奏最高。おそらく曲を知らない状態でもどの曲にも刺さるポイントやフレーズがある。昔の曲も最新の曲も違和感なく、でも適度な起伏をもって構成される。マルチプレイヤーのサポート4人が曲ごとにパズルのように組み合わされる。それらを可能にする知恵と腕。等々さまざまな数多くのプラスを積み上げいってはじめてこのレベルに到達するんだな、と思わされるライヴでした。これを機に2019年や2022年のサマソニの思い出もSNSに溢れていました。私にとってもいまだに2019年のサマソニのあの夕暮れのひとときは、二度とない大事なものです。でも、2019も2022も2023もすべて、そのときに観る意味が確実にありました。そんなバンドそうそうないですよね。最高のライヴをみせてくれてありがとう。私がThe 1975というバンドについて思うことは、2019年、サマソニの翌週に公開された “People” のレビューとして書いたこの文章にこめられています。そう、どちらかだなんて馬鹿らしい。あきらめるな。(高田)

【REVIEW】The 1975 「People」、世界を驚かせた激情と抵抗

このカレーを超えることはないかもしれない
横浜市の白楽にある〈サリサリカリー〉というお店をご存知だろうか。自分も友人伝いにこの店の噂を聞いてずっと気になっていたので、先週ついに食べにいった。メニューは1種類のみ、席に座って待っていると自ずと運ばれてきた。いわゆるパキスタンカレーというやつで、スパイスカレーとも違い素朴な味わい。というのも水を使わずに食材と塩とスパイスのみで作っているらしいのだ。素朴な味とはいったが、本当にやみつきになる。鶏肉が長い時間煮込まれており、口に入った瞬間に溶けてしまうほど。余計な味付けをしていないからか、カレーが体内に馴染むような感覚だった。今までにないような経験で、「これが究極のカレーなのか」と思ってしまうほど美味しかった。白楽にはファンキーな外装の〈ゴクラクレコード〉などいいお店が充実している。横浜駅付近にいる際は、少し電車に揺られて白楽の〈サリサリカリー〉に足を運んでみては? (草鹿)

「あののANN0」と「Y2K新書」
正直、「Creepy NutsのANN」が終わってちょっとロスだったのだけど、最近は「あののANN0」がそのロスを埋めてくれている。明らかな売れっ子のオーラをバチバチに発揮しながらも、グループ在籍時代からのエキセントリックさはそのまま内包していて、それが電波に乗っているのがヤバい。あとは、4月からはじまったもので言えば、ポッドキャスト番組の「Y2K新書」もすごく好きだ。小説家の柚木麻子さん、振付師の竹中夏海さん、DIVAのゆっきゅんさんの3人が2000年代カルチャーについて語っているのだけどそれがただただ楽しい。あと、結構な頻度で謎概念を振り回しているので、それもかなりグッときている。(西田)

リバイバル上映へ
『桐島、部活やめるってよ』(2012)が再映されるということで、今週末は池袋にある新文芸坐へ。初見だったが、あらすじなどの前情報も入れずに観た。映画館を後にしながら、すごくいいわけじゃないけど、すごくいいな、という不思議な気持ちになった。劇的なことがなく平坦なストーリーだけど、映画としてすごくいいな、ということなんだろうと思う。「青春映画・ドラマでなにがいちばん好き?」って聞かれたら、私はこの映画を今後選び続ける気がする。青春特有のキラキラした眩しさはほとんどなくて、刹那的な情熱というより微熱がずっと続いている感じ。それがすごく良くて、最後の方は静かに泣いていた。それと同日に再映されていた、『キサラギ』(2007)も一緒に。こちらは随分前に一度観たことがあったけど、やっぱり好きだった。死んでしまったアイドルを好きなファン5人が集まって、死の真相について迫っていくお話なので、事件に関連する場所とか色々な場所が出てきそうだが、実際はとある一室で5人がずっと会話しているだけ。なのに、全く飽きないのがすごい。(梶野)

10年後
先週、ヒトリエのツアー〈10年後のルームシック・ガールズエスケープ TOUR〉東京公演を観に行った。バンドとして初めてのアルバム『ルームシック・ガールズエスケープ』の発売から10年を記念して開催されたこのツアー。タイトルの通り、アルバムに収録されている7曲全てをセットリストに組み込まれており、非常に懐かしい気持ちになった。

私がこのアルバムを聴いたのは、ヒトリエがメジャーデビューしたてくらいの時期だったので、およそ8年前くらいだろうか。初めて “るらるら” のMVを観た時の衝撃や、ライヴで “SisterJudy” と “モンタージュガール” の通称・必殺コンボをくらった時の高揚感が今でも鮮明に思い出せる。 バンドの変化や自分の心境もあり最近はあまりライヴに足を運べていなかったので、今回の公演を昔のように楽しめるか不安だったが、そんな杞憂は一音目でふっとばされ、あの頃の様に音に没頭することができた。3人体制での演奏・パフォーマンスもすごく洗練されていて、本当に3人なのか疑うくらい厚い音が鳴っていたのが印象的だった。

帰り道、興奮気味で感想をTwitterにまとめながら、まだびりびりとした感覚が残る耳ですぐに『ルームシック・ガールズエスケープ』を聴く。ヒトリエのライヴの後っていつもこうだったな、とこれまた懐かしくなった。10年経っても色褪せない彼らの魅力にふたたび夢中になっている。(藤田)

似てるようで違う
土曜日は友人たちに誘われて下北沢のBONUS TRACKで開催されていたレコード・フェアへ。最近はあまりレコ屋に行ってガッツリとレコードを掘るというのをしていなかったので、たまにはちゃんとこうしてしっかりフィジカルでズラッと並んだレコードのなかから面白そうなものを探す作業をしないとダメだなと再認識。普段は配信音源の管理をしているので、納品されてくる音源の数々に目を通しまくるというのは日々の習慣になってますが、フィジカルでの作業とデジタルでの作業ってやっぱり別物だよなぁと思った次第です。これがまたストリーミングのなかから探すのもまた別の力な気がしますし、全部を抑えられるハード・ディガーの人たちはすごいですわ。レコード・フェアで買えたアナログはまだ聴けてないのでGW中の楽しみにしようと思います。(高木)

先週の特集記事

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.218 GW、ズルズルっといこうぜ!

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【In search of lost night】単純にクラブ流行ってますよね? : 2023年も夜の街へ繰り出す座談会、後編

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