「誰かが見たらガラクタでも、自分にとって価値のあるものを」──カミナリグモ、確かな「いま」を刻む8年ぶりAL
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左から成瀬篤志(ghoma)(Key)、上野啓示(Gt&Vo)
2016年に活動を休止するも、2018年に活動を再開させたカミナリグモが、5枚目のフル・アルバム『SCRAPPY JEWELRY』をリリース。およそ8年振り、活動再開後初のフル・アルバムとなる今作は、幻想的でキラキラと光り輝く彩り豊かなサウンドと、ストーリーテリング的な歌詞といった、彼ららしい魅力がたっぷりと詰まった作品になった。彼ら自身「ガラクタのような音楽」と語るこの13曲が生まれた背景に、インタヴューで迫った。
愛おしさに溢れたサウンドが彩る13の楽曲
INTERVIEW : カミナリグモ
カミナリグモの8年振り5枚目のフル・アルバム『SCRAPPY JEWELRY』を、1曲ごとにページをめくるように聴いた。それぞれ異なる13の物語は、ときにキラキラとファンタジックに、童心を思い返すようにノスタルジックに、心の琴線に触れる。“TOY BOX STORY”の旋律はなんて美しいのだろう。“rat-foot”のいたずらっぽい演奏と歌はなんて愉快なんだろう。そして、〈永遠は嘘つきでも 明日はすぐそこにある それは確かさ 確かさ〉と歌う“夜明けのスケルトン”が残す余韻は、世界でひとりぼっちになったように絶望的に悲しくて、「自分にとって確かなものはなんだろう?」なんて思いながら、しばらく思いにふけってしまった。そこには、上野啓示(G,Vo)とghoma(Key)の2人が活動休止を経たことで感じることができた、音楽家としての心の機微が投影されているに違いない。奇跡が起こることのない世の中で、彼らはどんな思いでこのアルバムを世に送り出すのだろう。
インタヴュー&文 : 岡本貴之
写真 : 作永裕範
宝物でガラクタな僕らの歌
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──『SCRAPPY JEWELRY』は2018年に活動を再開して以来初のフル・アルバムですが、活動再開してからのこの2年間、振り返ってどんなお気持ちですか。
上野啓示(Vo,Gt) : いろんな活動再開の仕方があると思うんですけど、僕たちの場合は単純にそれぞれの状況を話していくなかで、「まずやってみよう」ということになって、まずはライヴを決めて。それから2年ぐらいわりとゆっくり時間をかけてコミュニケーションを取りながら焦らずに自分たちのペースでやってきました。その延長線上に今回のリリースがあったのかなって思っています。
ghoma(Key) : 活動休止は、僕が広告系の音楽制作環境に身を置くことからはじまったんですけど、それが軌道に乗ったらまたいずれカミナリグモをやれたらいいなという思いがあったんです。それもあって、啓示君と「またやろうよ」って話すようになったのが、2年ちょっと前ぐらいですかね。活動再開のライヴをやるならせっかくだから新曲も発表したいねという話もしていて。その延長線上には、アルバムも作りたいという思いが段々広がっていって、それがようやく形になった感じです。
──“SCRAPPY SONG”は、会場限定EP『手品の続き』にも収録されていますね。この曲が、今回のコンセプトのきっかけになったのでしょうか。
上野 : “SCRAPPY SONG”はもともと、久々にバンドでライヴをするときに、登場SEを新しく作ることになり、ghomaちゃん発信で作ったインスト曲だったんです。そのときのライヴ・タイトルが、〈OUR TREASURED SCRAPPY SONGS〉で。「宝物でガラクタな僕らの歌」みたいな意味合いで。なんとなく、自分たちや自分たちの音楽を必要としてくれる人たちにとって、僕たちの作るものはそういう存在じゃないのかなっていう思いもあって。自分自身の人間性、ポピュラリティー、楽曲も含めて、そんなに万人に受け入れられたり、万人と気が合ったりするとは思っていないんですけど(笑)、でもやっぱり確実に気が合う人はどこかにいて、いま既にそばにいてくれる人もいれば、またこれから出会う人たちもいるだろうし。アルバム・タイトルは『SCRAPPY JEWELRY』には、ガラクタだけどその人にとっては宝石のような世界であってほしいという思いを込めました。 “SCRAPPY SONG”が登場SEからの流れでできたというのは、いま思えばきっかけにはなっているかもしれないですね。
──ghomaさんは、久々のフル・アルバムを作る上でどんなことを考えていましたか。
ghoma : 休止を経て数年ぶりに再開して時間も経っているので、いま思うサウンドや、啓示君と向き合って新しいものはできるんじゃないかという予感はずっとしていました。今回のアルバムで、具体的にこういうことを表現しようとか、固まったものがあったわけじゃなかったんですけど、やっていくうちに「これが僕らの味かな」とか「やっぱりこういうことが好きなんだな」っていうことがわかってくる感じがありました。“SCRAPPY SONG”をライヴSE用にインストで作ったのも、たまたまそのときにいまの気分のSEを作ったんですけど、そこにガラクタっていう僕らにすごく似合う言葉を啓示君が入れてくれて、メロディと歌詞が自然に乗ったときに、そもそもインストじゃなくてこういう曲だったんじゃないかなっていう感覚があったりしたんです。その感覚があったときに、こういう流れってすごくおもしろいなと思って。そういう小さいことの積み重ねが集まったアルバムになっているなと思います。
──ガラクタって、普通は良い言葉ではないじゃないですか? それが自分たちにすごく似合う言葉だと思うというのは、どんなところなんですか。
上野 : 新品の車とか、宝石とか、世の中の多くの人にとって価値があるものってあるじゃないですか? もともと、あんまりそういうものに興味がないんです。そういうものではなくて、誰かが見たらガラクタでも、自分にとって価値のあるものを探したいし、受け取る側としてもそういうものと出会いたいんです。そういう意味でのガラクタ感、スクラップ感というのは、自分の歌詞の世界の根底にもあるものなのかなと思います。
──アルバム・リリースにあたって上野さんは「ガラクタのような僕らの音楽に、宝石のような光を見いだしてくれる人達がいるから、 このアルバムを完成させることが出来ました」ともコメントしていますよね。それってきっと、上野さんとghomaさんがお互いにとってもそういう存在ということですよね。だからこそまた一緒にはじめたという。
上野 : ああ〜、そうかもしれないですね。それってバンド・メンバーもそうだし、自分たちとリスナーの人たちとの関係もそうだし、もっといえばこういう取材をしてもらう媒体の人たちとの関係もそうだと思うんですよね。お互いに何か価値を認めていないと、一緒になにかをやろうということにはならないと思うので。今回の『SCRAPPY JEWELRY』というタイトルは、そういうことも含めて全部表していると思います。
──ghomaさんにとって、上野さんは音楽をやっていくうえでどんな存在ですか。
ghoma : 啓示君のメロディセンスや歌詞はすごいなと思っているんですけど、正直、近すぎると見えなかったりしたこともあったのかなという気もしてるんですよね。活動休止中に、僕の広告系のお仕事で啓示君に曲をお願いしたことがあったんです。そのときに、想定以上の良いものができてきて。そういう、1回距離を置いたことで改めていいなと思った部分と、こういうところがカミナリグモとして良かったんだなっていうことを再認識できたというのはすごくありましたね。なかなか言葉ではうまく言いにくいんですけど(笑)。
上野 : たぶん、言葉では表現できないものがあるから、バンドってすばらしいと思うし、そこがきっと、今回の新しい曲にも表れていると思います。
同世代のミュージシャンと一緒にモノを作っていく楽しさ
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──今回はさまざまなミュージシャンが参加していますが、活動を通じて交流があった人たちをゲストに呼んでいるんですか?
上野 : これまではずっとthe pillowsでサポートしていた鈴木淳さん(Ba)、くるりの初期メンバーの森信行さん(Dr)と一緒にライヴやレコーディングをしてきたんですけど、あれからいろいろと状況が変わったのもあって。アルバムの半分の6曲をそれぞれ2人1組でゲストのリズム隊にレコーディングしてもらったんです。曲自体も、それぞれのミュージシャンに合うだろうなという曲をピックアップしてレコーディングしてもらいました。同世代のミュージシャンと一緒にモノを作っていく楽しさはありましたね。
──“rat-foot”と“キャンディーブルー”では、鶴の神田雄一郎さん(Ba)とつばきのおかもとなおこさん(Dr)のコンビでやってますけど、こういう曲だからこの2人に、という感じですか。
上野 : 僕はこの2曲、すごく気に入ってます。アルバムの中ではロックテイストで、アップテンポな曲を担当してもらいました。「この曲はこの人かな?」みたいなことはghomaちゃんと話していたんですけど、この2曲はこの2人にやってもらおうというのはすごく一致しました。
ghoma : 意外と、つばきのおかもっちゃんと鶴の神田君は一緒にやったことがなかったらしいんです。というか、今回参加したリズム隊の人たちは、カミナリグモ以外ではほとんど一緒にやったことがないみたいで。
上野 : そうなんですよ。カミナリグモで今回このリズム隊を組み合わせられたのは、それぞれのバンドのファンの人にとってもすごくおもしろいことなんじゃないかなって思いました。
上野 : ひとりひとりにストーリーがあるというか。FoZZtoneの菅野君(菅野信昭 / Ba)と、唯一バンドに属していない堀君(堀正輝 / Dr)のコンビとか。堀君はアリーナ規模でやってるドラマー(米津玄師サポート等)なので、仕事として慣れてるというのはあると思うんですけど、僕らぐらいの規模のレコーディングでも一切手を抜かずしっかりと準備してきてくれて。他のゲストのバンドマン気質とはまた違うんですけど、レコーディングとしては本当にすごいなというものがありました。菅野君は僕もghomaちゃんもプライベートでも仲が良くて、とてもスムーズでしたね。
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──バンドマン気質、というとLOST IN TIMEの大岡源一郎(Dr)さんメレンゲのタケシタツヨシさん(Ba)のコンビはそんな感じですか。
ghoma : 源さんはバンドマン気質というか、結構キッチリしてましたね。細かいフィルとか混ぜて綺麗に詰めてくれました。
上野 : ドラマーは結構、そもそも気質として割とみんなキッチリとはしてたよね? ベーシストは音階があるということもあるんですけど。すごくそれぞれの持ち味が分かれたなという印象がありましたね。ツヨシさんはフレーズのアイデアを独自に考えてくれていたり、とてもバンドっぽい形で関わってくれました。
──一方で、お2人だけで打ち込みでやってる曲もあるわけですよね。“mutant”は英語詞ということもあってアルバムの中では異色です。
上野 : これはアルバム制作の後半、今年に入ったぐらいに作った曲です。収録予定だった曲とのバランスをみながら、毛色の違う曲が欲しいなということで。“mutant”と“patchwork”は最後の最後に2人で、アレンジとレコーディングを同時にやっていたような感じの曲です。
ghoma : ミックスも同時にやってたもんね。
上野 : そういう意味ではすごく上手くできたなと思っていて。どちらもghomaちゃん発信で、最初にリフをくれたのを僕の方で歌詞とメロディをつけて。“patchwork”はもともとインスト予定だったものからこういう曲にした流れもあったんですけど。どちらかというと重たい曲が多い中で、そういう中でアクセントになるトラックがあればいいなと思って作りました。“mutant”はghomaちゃんがちょっと不気味な感じのイントロのリフを持ってきて、それに対して英詞で行こうかと思って。これは本当にその場で突貫で…… また「やる、やる」って言いながらghomaちゃんがぜんぜん音を送ってこなくて(笑)。
ghoma : ははははは(笑)。“mutant”は最初に持ってきたリフをサビにしたかったというアイデアだけはあったんです。だけど、その間が上手く回らなくて、「そもそもこのリフでいいのかな?」ってずっと思っていて。
上野 : 2曲とも、よくこんな突貫で形にしたなって、自分のことを再評価したんですけども(笑)。本当に最後の最後でなんとか形にしたら結構良くなったという2曲です。 “patchwork”も、最初はファニーな感じのインストにしようと思っていたんですけど、やっぱり歌を入れた方がいいんじゃないかということで。結果的に良いアクセントになって良かったです。
──“mutant”がインターミッションになって後半へ進む構成がすごく良いなと思いました。
ghoma : ああ〜ありがとうございます。
上野 : そうですね、そういう狙いでした。“mutant”は構成も含めて、邦楽っぽくしないようにしたかったんです。意外とそういう風に意図的に作ったことがなかったなと思って。そういうこともあって試したんですけど。
──意図的に、というと間奏でビリー・アイリッシュを思わせるフレーズを匂わせてますよね。
ghoma : それです(笑)。
上野 : ははははは(笑)。なにかいままでと違うことをやりたいねっていうことで。そもそも普通に作ったらカミナリグモの曲はバンド・サウンドになることが多いんですよね。ghomaちゃんもトラックメーカーという感じのアレンジャーでもないので、そこで「なにかトラックだからできることはなんだろう?」ということで、たまたまいま流行りの「ビリー・アイリッシュってどう?」っていう(笑)。たしかにアイデアをいただきました。
確かなのは「いま」だけ
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──リード曲 “夜明けのスケルトン”は、ハンガリーのブダペスト・スコアリングがクレジットされていますが、これはどうやってレコーディングされたんですか。
ghoma : これは、海外に行かずにリモートでレコーディングできる「ソースコネクト」というシステムでハンガリーのブダペストと東京を繋いで、ブダペストの人が演奏するのを僕らは東京で聴くという状況でレコーディングしました。海外の人たちって、国内のミュージシャンとはニュアンスも含めてまた違うレベルがあるので、どこかのタイミングで試してみたいというのはずっと思っていました。今回、たまたま時間的なタイミングも合ったので。打ち込みじゃないと絶対出ないだろうなっていう音を、海外のミュージシャンは「ああ、これね」って一発で出してくれたので、すごいなって思いました。
──この曲をリード曲にしたのはどうしてですか?
上野 : “夜明けのスケルトン”はこのアルバムを代表する曲を作りたいなと思って新しく書き下ろしました。バンド編成でレコーディングするのにもぴったりな曲で、歌詞・メロディも含めて、すごく自分たちらしくて今のカミナリグモを表している良い曲ができたという手応えがあります。作ったときにはこれはリードだと思ってghomaちゃんに聴かせて、すごく反応も良かったです。
──サビの最後にもの悲しいコード感で〈それは確かさ 確かさ〉と繰り返すところが、はじめて聴いたときからすごく耳に残りました。
上野 : ありがとうございます。こんなことになるなんてわかってなかったし、いまのこの状況も含めて、いろいろと不確かじゃないですか? もちろん、曲を書いた当時はいまの状況は関係なかったんですけど、やっぱり未来には確かなことはなくて。それは僕とghomaちゃんのメンバー同士の関係もそうだし、カミナリグモを聴いてくれる人との関係もそうだし。なにかこう、音楽をはじめた頃とか10代の頃とか、デビューした頃とかって、もっといまよりも純粋でナイーブで、いままわりにいるお客さんやスタッフも含めて、いまのこの状況がずっと続いてほしいという漠然とした希望とか期待をもって過ごしていたんです。でもいま思うのは、ずっと続けていくことってそういうことじゃないなって。その状況や気持ちが未来まで続いていけばいいなということではなくて、いまそばにいてくれる人や状況、気持ちが大切なんですよ。それはなぜかというと、「いま」だけが確かだからで。
──偶然とはいえ、まさにいまの世の中の状況とリアルに重なって聴こえます。
上野 : 〈奇跡は起こらなくても〉とか、結構辛辣なことも言ってますけど、本当に奇跡的に、急遽ワクチンが完成したとかだったらいいですけど、それは期待しちゃいけないだろうし。そうじゃなくて、やっぱりいまできることや、いま確かなことをそれぞれが遂行していくのが大切というか。確かな「いま」の繰り返しを信じていくことでしか、活動を続けることはできないというか。改めて歌詞を見て、そういう思いが曲になったのかなって思います。
──ghomaさんは“夜明けのスケルトン”にどんな思いを持っていますか。
ghoma : 啓示君が最初に聴かせてくれたときから、本当にすごく良い曲だなって。僕はなかなか言葉にすることは得意じゃないんですけど、いますごく感覚として出したい曲になったなと思ったのが最初で、それをどうすればわかりやすく伝えられるかということをずっと考えて取り組んだつもりです。でも結局、「こういうことができればいいのに」という願望というよりは、いますばらしいって感じたそのままを表現することを続けていくことが、未来に繋がっていくと思うし、いまの環境だからこそできるものを表現できたんじゃないかなと思います。
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──アコースティック編成とバンド編成による「SCRAPPY JEWELRY」リリース・ツアーが7月から予定されていますが、どんなライヴを考えているのでしょうか。
上野 : 弾き語りでツアーを回ったりはしていたんですけど、カミナリグモでツアーを回るのは5年振りなので、楽しみに待っていてくれる人に会いに行きたいなっていう気持ちもあるし、逆にその間に離れてしまった人もいると思うので、新しく僕たちのことを必要として価値を見出してくれる人に、このツアーを通じて出会いたいという気持ちがいまは強いです。その出会うためのアルバム、曲が出来たと思うので。あんまり音楽的なことっていうよりも、価値観とか似たような涙腺を持っていたり、同じようなことで琴線に触れたりとか、そういうことを共感し合えるのがライヴだと思うので、そういう瞬間を今回のツアーでたくさん一緒に作っていけたらいいなと思っています。
ghoma : カミナリグモをこのアルバムではじめて知る人もきっといると思うんですけど、僕らの中で変わることと変わらないことってすごくあると思うんです。ライヴについては、アコースティックであったりバンドであったり編成は変わるんですけど、僕らの中ではスタンスは変わらないと思うので、そこの価値観に良いなって思ってくれる人だったら、安心するようなライヴの空間になると思うので、すごく楽しみにしておいて欲しいですし、そういうことができる日を思いつつ、準備したいなと思っています。
編集 : 鈴木雄希
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新→古
LIVE SCHEDULE
Acoustic Tour
2020年7月24日(金)@原宿 ストロボカフェ
2020年8月21日(金)@大阪 cafe Room
2020年8月22日(土)@広島 ヲルガン座
2020年8月23日(日)@福岡 ハナウタザッカテン
2020年8月29日(土)@名古屋 名古屋Sunset Blue
2020年9月05日(土)@長野 NEONHALL
Band Tour
2020年9月19日(土)@南堀江 knave
2020年9月26日(土)@下北沢 CLUB Que
【詳しいライヴ情報はこちら】
http://www.kaminarigumo.com/live/
PROFILE
カミナリグモ
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左から上野啓示(Gt&Vo)、成瀬篤志(ghoma)(Key)
上野啓示の描く物語的、映像的な世界観に成瀬篤志の楽曲に寄り添うカラフルなサウンドメイキングが特徴的な音楽ユニット。
2002年に長野県信州大学在学中に、上野啓示(Gt&Vo)を中心に活動を開始。2005年に大学の先輩にあたるghomaこと成瀬篤志(Key)がメンバーに加入し、2008年に「春のうた」でデビュー。2010年には会場で手渡した音源が評価され、山中さわお(the pillows)プロデュースによりKING RECORDSよりアルバム3枚をメジャー・リリースする。リリース毎に全国ワンマン・ツアーを開催し、渋谷CLUB QUATTROでツアー・ファイナルを成功させるなど、着実に支持を獲得。2014年には東京FMホールでメンバーふたりのみのホール・ワンマンを開催しソールドアウト。2016年に活動を一時休止するも、2018年にデビュー10周年アニバーサリー・ライヴ開催を機に活動を再開。
成瀬は他アーティストのサポートや広告音楽のプロデュース、上野はソロ活動、楽曲提供、CMの歌唱、ナレーションなど、それぞれ個人でも活躍の場を広げている。
【公式HP】
http://www.kaminarigumo.com/
【公式ツイッター】
https://twitter.com/kaminari_gumo