2019/12/18 18:00

岡山生まれのエレキュート・アイドル“my♪ラビッツ”、ソロとして新たな一歩を踏み出す初シングル

みゆ(my♪ラビッツ)

岡山県内を中心に、関西や東京でも積極的にライブ活動を行う“エレキュート・アイドル”、my♪ラビッツ。“みゆ”のソロ・ユニットに移行した現体制となってからはじめてのシングル「案外強いのかもしれない / わたしがいいな」をリリース! “案外強いのかもしれない”ではソロになったことでの期待と不安が表現され、新たなスタートを切る彼女にぴったりの楽曲となっている。今回OTOTOYでは、2020年1月15日(水)のCDリリースに先駆けて、先行ハイレゾ配信がスタート。みゆへのメール・インタヴューを実施しました。

ソロ・ユニット移行後初のシングル先行配信開始!

INTERVIEW : my♪ラビッツ

my♪ラビッツにメール・インタヴューをお願いしたら、ひとつひとつの質問に対して丁寧かつ熱量の高い回答が送られてきた。彼女の記入してくれた文字を読みながら、アイドル業界はグループ・アイドルが主流のいま、たったひとりでステージに立つことに対する覚悟を勝手に受け取った。今回はみゆの幼少期の話からはじまり、アイドル研究生になった経緯や、3人グループから2人組、そしてソロとして活動がはじまったことで生まれた葛藤。そして、彼女が歌い続ける理由まで紹介していく。

文&構成 : 真貝聡

ソロになったとき、「絶対無理だ」って諦めそうになって……

──どのような人生を送られてきたのか、幼少期からお教えてください。

2000年1月13日生まれの岡山県岡山市育ちです! 小さい時は本当に人見知りで、人前に出るのが嫌でたまりませんでした。学校とかの発表会はもちろんなんですが、買い物へ行くとママが「店員さんに○○もらってきて〜」と頼んできたのすら嫌で泣くほどでした(笑)。幼稚園の頃にいまの事務所のオーディションをママに勧められて、なにもわからずにご褒美に釣られていったら、まさかの合格で! 最初はキッズ・モデルからはじめたんですけど、人見知りだからレッスンを受けても泣いてばっかりで「帰りたいー!」って。笑顔もガッチガチでしたね(笑)。

──アイドルを目指そうと思ったきっかけはなんですか。

まずアイドル目指そうなんて思ってなくて(笑)。先ほどもお伝えした通り、人前に出るの苦手だし、知らない人と話したりなんかできない。でも、同じ事務所にアイドルさんがいたことは大きかった。まだ小学校の頃かな? そこからライヴへ遊びに行くようになって「このお姉ちゃん達すごいな〜」「可愛いな!」って思ったのがはじめです。でも、なりたいとかじゃなくて、あくまで見てる派! って感じでした(笑)。

──そこからアイドルになるまでの経緯を教えてください。

あるとき、事務所にアイドル・スクールみたいなのができて、私も勧められて入ったんです。ただ、ボイトレやダンスのレッスンをはじめてみたものの、私はどっちも恐ろしく下手くそで(笑)。「歌とダンスをふたつも同時にやるの!?」って感じでした。そもそも器用じゃないし、すぐ諦めちゃう性格だったので「これは無理だ〜」って。ただ、ママの後押しというか、私にアイドルになってほしかったらしくて「んじゃ、なれるか分からんけど頑張ろう!」って心を入れ替えました

。そこから中学生くらいのときに事務所にいたアイドルさんの、my♪ラビッツの研究生になって、バックダンサーさせてもらったり、楽曲を歌わせてもらったりするようになりました。ただ、はじめはやっぱり物販とかでファンの方とお話できなくて……(笑)。どうにか頑張ろうと思ってもぜんぜんダメで。でも、この頃から「アイドルになってやる! 絶対諦めちゃらん!」って思うようになってましたね。控えめな性格が負けず嫌いに進化してました(笑)。そして研修生期間が1年経ったころに昇格して、my♪ラビッツ2期生としてデビューできました! あのときすごくうれしかったのを覚えてます。

──いままでの活動で感動した出来ごとを教えてください。

「my♪ラビッツ知ってるよ!」と声をかけてもらったり、応援してくれる人が少しずつでも増えてることはすごくうれしいです。「ずっと前から応援してるよ!」とか「最近知ったばっかりです!」とか関係なくて、みんなみゆの支えであることは違いなくて、すごくうれしいんです。当初は2期生としてみゆともうひとりの子と1期生のひとりと合わせて3人でデビューしました! そこからソロになったとき、本当にひとりじゃなにも出来ないんだって実感して「絶対無理だ」と諦めそうになって…… 毎日泣いて。でも、「みゆが1人になっても応援するよ」「離れないよ」と言ってくれる人たちの存在が大きかったです。だから、いまもアイドルとしてのmy♪ラビッツのみゆがいるんだと思います。感動というかすごく感謝していることですね。いつもありがとう。普段言ったりするタイプじゃなくて、伝えられないので「感情がない〜」とか言われるんですけど(笑)。少しでも伝えれるように頑張ろうと思います。

──ご自身の長所はなんでしょうか。

いまとなっては、結構はじめましての人とも話せるようになったことです! 他の人からしたらアイドルなんだから普通だよって言われると思うんですが、みゆにとってはすごい進化なんです。むしろ、いまでは「人見知りだよ」と言っても信じてもらえなくなりました(笑)。本音を言うと、いまでも内心バックバクで話してるんですけど……。あと意外と記憶力はいい方だと思います! 勉強は出来ないんですけどお名前はとにかく覚えよう、という努力はしてます! あとは“SNSの毎日の投稿を忘れない”とか“決めた曜日に生配信する”とか、決めたことはやり通すところかな?

──ちなみに、これまでどんな音楽を聴いてきましたか。

はじめて買ったCDは、でんぱ組.incさんです! すごいパワフルなんです! 見ててほんとに元気がもらえる存在で「アイドル好きかも!」って思えた最初の方たちですね。そこから歌声とか曲がすごい好きという理由でSilent Sirenさんにハマって「こんな可愛い声で歌ってみたいな〜」と思いました。いまはバンドさんの曲がほとんどな気がします(笑)。

最終的にたどり着くのは「私は私」ってこと

──ソロ・アーティストとして目指している方がいれば教えてください。

目指しているというか、好きな人は藤川千愛ちゃんです! もともと、まねきケチャというアイドル・グループで活動していて、そこからソロになった方なんですけど。とにかく歌声が好きで! 私は歌が下手っぴなので、とにかく憧れなんです。歌に感情込めるってこういうことかーーーー!って(笑)。歌詞がスっと入ってくる感じが好きなんですよね。

──グループ・アイドルが主流の時代にソロとして活動する上で、ポリシーや心がけていることを教えてください。

大人数のグループと比べて、ひとりだとステージが寂しく感じるかもしれませんが、逆に言うとステージを独り占めできるわけで! とにかく自由に動けます! 野外のステージだと360度みてパフォーマンスするようにしてますね。ひとりでも、より多くの人が楽しめるライヴにしたいし、「今日マイラビ観た!」って覚えて帰ってもらえるような、印象に残るよう頑張ってます。あと注意点をあげるとするならば、大人数と比べてお客さんみんなの視線もひとり占めなので、変な顔をしないように気をつけてます(笑)。

──ファンの方からよく言われる言葉を教えてください。

「ステージの時の表情がコロコロ変わって楽しい」「ひとりなのにすごく動くね〜」「とにかく漢字覚えようね」と言われるのがほとんどです(笑)。

──そんなmy♪ラビッツは、1月15日に5thシングル『案外強いのかもしれない / わたしがいいな』をリリースします。「案外強いのかもしれない」はどんな曲になっているでしょうか。

Theみゆ! って感じの曲です。趣味に全力をかけるし、落ち込んでても約束すっぽかさないし、嫌なことあってもメールの返信するし、朝起きるし、ちゃんとご飯を食べてるし…… 当たり前のことかもしれないんですが、当たり前の事しか出来ないっこれがみゆなんです(笑)! ぽらぽら。さんの歌詞なんですが「あれ? みゆのことめちゃめちゃ知ってる?」ってビックリしました(笑)。歌詞の〈一応小さな夢あるし〉という箇所を読んで「えぇ、当たってる〜」って感じで。夢だって大きな目標を持つのは苦手で、小さなことからコツコツと…… がみゆです。とにかく皆さんに歌詞を読んでほしいですね(笑)。当たり前のことだからこそ、もちろんみんなにも当てはまることがあると思います。曲調もすごく可愛い曲です!

──「わたしがいいな」はどんな曲でしょうか。

この曲は橘リツカさんが書いてくださって。はじめに「この曲は女の子目線!」って聞いたんですよ。だから歌詞の「いいね、いいね」はSNSとかでよくある“イイね”で、最近の子はよく使うじゃないですか! SNS! よく私も見るんですけど、「あの子可愛い〜!」とか「この子の服装好き!」「このアクセサリーいいな〜!」とか思うんですよ。でも似せることは出来てもその子になれるわけではなくて。うらやましいけど同じものを手に入れるのも難しくて。最終的にたどり着くのは〈わたしはわたしがいいな〉って歌詞の通り。「なんかもう、分かる!!」って感じで共感する曲でした(笑)。いつものマイラビとは違って大人な…… 大人な…… 雰囲気なんです!

──最後に今後の目標を教えてください。

身近な事から達成していこうと思います! 内緒ですけど!! レベルアップできるようにがんばります! とにかく1日1日を大切に生きようと思います(笑)。

編集 : 鈴木雄希