「愛しています」だけではないラヴ・ソングの数々──踊ってばかりの国、3年ぶりフル・アルバムを先行配信

左から大久保仁(Gt) / 坂本タイキ(Dr) / 下津光史(Gt,Vo) / 谷山竜志(Ba) / 丸山康太(Gt)width=1200

孤高のサイケデリック・ロック・バンド“踊ってばかりの国”が、2018年4月18日に、3年ぶりとなるフル・アルバム『君のために生きていくね』をリリースする。現在の体制となってから初となるこのアルバムは、音源化が待ち望まれていた名曲「Boy」をはじめ、会場限定CDに収録されていた「evergreen」「ジョン・ケイル」など、いつまでも色褪せない珠玉の15曲(+ボーナス・トラック1曲)が収録される。

OTOTOYではこの先「平成の名盤」として語り継がれることになるであろうこのアルバムを、CDリリースに先駆けて1週間の先行配信でお届け。どこよりも早くこのアルバムを聴くことができます! 踊ってばかりの国だからこそ鳴らせることのできるラブ・ソングの数々を、現体制となって初のメンバー全員インタヴューと合わせておたのしみください。

3年ぶりとなる新アルバムを独占配信スタート

踊ってばかりの国 / 君のために生きていくね

【配信形態】
ALAC、FLAC、WAV(16bit/44.1kHz) / AAC

【配信価格】
単曲 257円(税込) / アルバム 3,240円(税込)

【収録曲】
1. Boy
2. メロディ
3. evergreen
4. サイクリングロード
5. 自由を頂戴
6. Surfer song
7. in the day
8. バーニングタイム
9. シャクナゲ
10. 五月雨
11. 青春
12. No ESPer
13. ジョン・ケイル
14. Night on the planet
15. プロテストソング
16. 美しい春
※「美しい春」はアルバム購入のみの配信となります。ご了承くださいませ。

【アルバム購入特典】
『君のために生きていくね』デジタル・ブックレット


踊ってばかりの国/サイクリングロード

INTERVIEW : 踊ってばかりの国

踊ってばかりの国は、ピュアで誠実で生命力のある5人が奏でる唯一無二の音楽だ。結成10周年を迎えたいまも、ロックの話題になるとメンバーは子供のように目をキラキラさせて話す。今回はアルバムだけでなく、メンバーについて、音楽業界におけるバンドの立ち位置について、とにかく存分に語ってもらった。

…… 最後にこのインタヴューは踏み絵だ。彼らの音楽が好きで、この記事を読んでも好きでいられたら、一生、踊ってばかりの国のファンだと思う。

インタヴュー&文 : 真貝聡
写真 : 大橋祐希

自分だけの人生じゃないんだ、という思いです

──いままでメンバー全員で取材を受ける機会ってありました?

谷山竜志(Ba / 以下、谷山) : このメンツでインタヴューを受けるのははじめてです。

──今日はどうなると思います?

下津光史(Vo,Gt / 以下、下津) : たぶん…… どうにもならないっすね。

一同 : (笑)。

──前回、下津さんに会った時「いまのメンバーで1番まともなのは俺な気がする」と話してて。

下津 : だってほら、見た感じ1番税金払ってそうでしょ。そりゃあ、そうやろ。

谷山 : 1番すっきりしてるもんな。

下津 : パッと見、コイツらどうやって働いてるの? って感じじゃないですか。

坂本タイキ(Dr / 以下、坂本) : 囚人みたい。

下津 : そう! 囚人とか乞食みたいな(笑)。

──(笑)。せっかくなので、それぞれどんな方なのか教えていただけたらなと。まずはメンバーから見て下津さんはどんな人でしょう。

下津 : この質問、強めのアルコールが欲しいですね(笑)。

──僕から見たらサービス精神が旺盛な印象ですけど。

坂本 : たぶん、メンバーに対しても他の人に対しても一緒じゃないですか。

谷山 : 起きた瞬間からこのテンションですからね。

下津 : アハハハ、そんなことはないよ!

谷山 : 結構あるやん。

下津 : でも、死ぬ以外で自分の止め方なんてわからんやん。

谷山 : だから起きた瞬間からヤバイんや。

下津 : …… そういう設定になっています。

──谷山さんはどうですか?

下津 : 超軟体動物! なんか背骨だけめっちゃ合金でできてて、他はユルユルな人。

──芯が通ってる面もあるけど、それ以外は…… っていう。

下津 : 九州男児な部分もあるんですけど、これがまたウザくて。

──どういう時に感じるんですか?

下津 : 先輩のパンクスから俺がどつかれている時に「ヤメロヨォ〜!」みたいな。

──良い意味で男気があって。

下津 : そうっすね。あとはゴリゴリの亭主関白。

坂本 : 俺の場合、お互いに酒好きだから、仲良くなるのが1番早かったかもしれない。

下津 : あぁ、1番なめるのも早かったけどな。

坂本 : 「谷山くん」って呼んでいたのが懐かしい。

谷山 : いまや「お前」呼ばわりですからね。

──アハハハハ!

下津 : 何個下やっけ?

谷山 : 5個下。

下津 : アハハハハ、5個下にお前呼ばわり(笑)。

──ぜんぜん亭主関白じゃない!

下津 : 女と子供相手のみっす。ワンパンやな?

谷山 : ワンパンや。女と子供はワンパン。

坂本 : 載せられないよね、こんな会話(笑)。

──アルバムの印象とまるで違う。

下津 : ハハハハハ! 出したらあかん部分ですから。

──坂本さんはどんな方ですか? そろそろ、良い意見が出るでしょ。

下津 : もう、人間のクズ!

一同 : (笑)!

下津 : 実家が焼肉屋なんで甘やかされすぎて育った。

谷山 : お腹を見てもらえると1番わかりやすいんですけどね、わがままボディですから。

坂本 : この時間ヤバイわ。

──普通に紹介してほしいのにお互いを罵りあってる。

下津 : でもね、ドラムを叩いてるときだけ人間に戻るというか。『こち亀』の本田がバイクに乗ったら…… みたいなノリですよ。スティックを握ると武士みたいな顔をしよるんです。

谷山 : ドラムはストイックだけど、それ以外はホンマにクズっす。まず酒癖が悪いですからね。

下津 : 下の癖も悪いっすからね。排泄系がちょっとゆるくて、栓がないっていう。

坂本 : ツアー先で漏らしましたから。

下津 : ホテルのロビーをうんこまみれにしました。

坂本 : 最近は酔いつぶれても漏らさなくなってきた。

下津 : マジ!? ちょっと人間になってきたんちゃう?

坂本 : ハハハハ、人間になってきた。

──…… もういいです。大久保さんはどうですか?

下津 : 宇宙の神秘そのもの。1番まとも…… まともじゃねぇなぁ。

谷山 : でも、メンバーの中ではしっかりしてる方でしょ。

坂本 : 丸ちゃんはどう? 1番、一緒にいる時間が長いじゃん。

丸山康太(Gt / 丸山) : (静かな口調で)…… 優しくて、カッコイイギターを弾く人です……。

下津 : 以上です!

──最後は丸山さんについて教えて下さい。

下津 : 1番純粋です。

谷山 : 海を見つけたら、ちょっと寒くても1番最初に全裸で飛び込んじゃうんですよ。

──えっ、野生児!?

谷山 : 普段はめちゃくちゃとろいクセに、海を見るとめちゃくちゃ走るんです。

下津 : 好きなものに対してアクティビティ。

──てっきりメンバー4人をうしろから見守るタイプなのかと。

下津 : いや、メンバー4人が海から上がってきた丸ちゃんをタオルで拭いてあげるみたいな。

ひねくれなくなったすね。なんでも素直にじゃないと

──ハハハハハ。改めて、いまの踊ってばかりの国ってどんな集団なんでしょう。

谷山 : ルールがなくなったというかモラルがなくなった。

下津 : このメンバーになってからレーンがなくなって。とりあえず行き先はあそこだから楽しく行こうっていう。

──以前もそこまでルールがあるバンドには見えなかったですよ。

下津 : 前のメンバーは、赤信号を渡る俺らみたいなのを見てイライラしてたと思うんですよね。

谷山 : 足並み揃ってなかったのかも。

下津 : あとは育ちの問題やな。

谷山 : そうやな。いまは同じ足並みになって、同じIQになった。この5人はみんな同じようにクズやからお互いに支え合うしかない。

下津 : 5人で1人やと思ってます。

──それがいまの踊って(ばかりの国)なんですね。

下津 : あとはアシュラくん(マネージャー)の存在が大きいですかね。

谷山 : おらんかったら何もできないもんな。

下津 : たぶん、1本もまともにライヴできないですよ。

──なんでですか?

下津 : (キッパリと)アホやからです。

一同 : アハハハハ!

──ライヴはできるでしょ。そもそも会場にたどり着けないってことですか。

谷山 : まず車が届かない、集合時間に集まれない、なんならライヴの日にちを誰もわかってない。

──先ほどマネージャーさんと話してて「5人が揃うと思わなかった。今日は奇跡ですよ」ってドヤ顔で言われました。

下津 : こんなバンドをマネージメントするなんて、ヤバイ仕事ですよ。

──(笑)。そろそろアルバムについて聞きますね。事前に聞いた情報だと、『君のために生きていくね』は多くの曲の中から厳選した1枚だそうで。

下津 : ストックはまだまだあるっすね。

──アルバムのテーマに沿って選んだんですか?

下津 : 4月リリースなので春先とか夏のことを歌っている曲を今回に入れて、秋や冬のことを匂わせるのは年の後半にリリースできたら、って判断しました。蓋を開けたら春っぽいのが16曲も揃った感じですかね。あと3年ぶりなので、詰め込みました。

谷山 : パンパンやな。出し惜しみはしてないっす。

──いやぁ、すごいアルバムですよ。数日前から音源をずっと聴いているんですけど、遂に昨日の夜中3時に泣いちゃって。

下津 : マジっすか! これを聴いて泣きます?

──本気で泣きました。死生観というのは、これまでも踊ってのテーマだったと思うんですけど、今回は賛美歌のようにも聴こえて。

下津 : 歌詞の解釈についてはメンバーでもそれぞれ相違があって。本当の意味なんて歌詞にはないと思うから、受け取ってもらったままで。涙したときにどう思ったのか知りたいですね。

──僕は1stアルバムから聴いてきたのもあるし、ずっとインタヴューを読んでいたのもあって。今作は下津さんが人として変わっていく様が垣間見えて、こみ上げてくるものがありました。

下津 : ああ、ひねくれなくなったすね。なんでも素直にじゃないと。俺がおっさんになった説!

谷山 : 単純に前向きにはなってますよね。

下津 : 自分だけの人生じゃないんだ、という思いです。

谷山 : 前は1番面倒を見られる側だったんですけど、いまはメンバーがダメすぎて面倒を見る側になっちゃった(笑)。

下津 : そうっすね。夜中にいきなり、バリ泣いているタイキから電話があって。駆けつけて2時間探し回るも姿がなかった。

──助けてほしいと思った時に、下津さんが浮かんだんですか。

谷山 : ピンチになったら下っちゃん(下津)が1番駆けつけてくれるからな。

坂本 : でも、バンド・メンバーは全員頼ってますよ。

下津 : ハハハハ、まぁ全員仲良いっすからね。

谷山 : リハが終わったら100%飲みに行ってるもんな(笑)。

下津 : 俺がみんなを誘うんですけど、ひとりでも来れないとクソ悲しいんですよね。「なんでなん!? 飲もうやぁ(涙)」みたいな。めちゃくちゃ引き止めるんで。ありえなくない? バンドマンは酒を飲むもんやから。…… って、仁が全然喋ってへんやん。仁は今回のアルバムで何が1番好き?

大久保仁(Gt / 以下、大久保) : 「シャクナゲ」。

下津 : 俺は「メロディ」かもしらん。

坂本 : あと「自由を頂戴」も良いよね。でも言いはじめると全部好きだから、結局決められない。

下津 : 丸ちゃんは?

丸山 : …… 俺も全部好きだけど、今日は「メロディ」かな……。毎日変わっていきます……。


踊ってばかりの国/メロディ

自分の世界だけで生きていくことが嫌だ

──アルバム全体についてですけど、21歳の下津さんは「世界が見たい」を当時生まれたばかりの娘さんに書いた、と話してて。

下津 : ああ、ミドリちゃん。

──今作は父として、夫として、人間として、いろんな下津さんの側面を感じたんです。

下津 : もしかしたら今日で最愛の人に一生会えないかもと思ったときがあって。それから俺は人に優しく生きようと決めました。やから、周りにおる全員なんですけど、それを守らずして自分を守られへんぞと思いましたね。…… っていうことを考える時点でおっさんになったんですよ。立ち飲み屋の会話を愛おしいと思いだした。前は「幻覚」とか「人が見てないもの」、「人がやってないこと」でしかプラスを感じなかったんです。いまはこの辺に全然キレイなものが落ちてるやん、ってなりました。……恥っず!

──まずタイトルにドキッとして。いままでと全然違うアプローチなので。

下津 : 最初は『私は月へは行かない』っていうタイトルだったんですよ。だけど、小室等のアルバムに『私は月には行かないだろう』っていうのがあって。めっちゃ良いけど、誰かの言葉を使うのは嫌やなと。『私は月には行かないだろう』に匹敵するパンチのある言葉を歌詞の中からとるか、って話になり「プロテストソング」に出てくる「君のために生きていくね」がこのアルバムを要約できているんじゃないかっていうことで決まりました。


踊ってばかりの国「プロテストソング」(2018.2.18 LIVE TAKE)

──僕はタイトル元になっている「プロテストソング」を聴いた時に水木しげるの漫画を思い出しまして。

下津 : ほぉ!

──ある日、すごく貧乏な家族の元にねずみ男が現れて、お金をいっぱいあげるんです。お金に困っていた夫婦は「やったぁ、お金だ!」って喜ぶんですけど、その夫婦の娘だけはそれがお金じゃなくて葉っぱだと気づいてて。ねずみ男に「お父さんとお母さんを騙すのはやめて!」ってお願いするんです。そしたら「まやかしだとしても、2人はあんなに喜んでるじゃないか。このまま騙してあげるのと本当は葉っぱだと教えるのは、どっちが幸せなんだろうね」って闇に消えていく話で。

下津 : うわぁ、怖ぁ! なんすか、それ。

──人にとって何が幸せなのか、それを「プロテストソング」にも教えられた気がして。〈欲に埋もれ 痛み忘れ ドル札かき集めるわ 金の亡者 寂しい人〉って歌詞はすごいなと。

下津 : ハンバーガーは美味いけど、果たして体に良いんか? みたいなことですよね。言ってしまえば、あれも木の葉ですから。でも、その話すげぇな。

──人間の欲深さだったり、愚かさだったりを歌っているように聴こえたんです。

下津 : なんて言うんやろうな。なんか、気に食わないことが世の中は多いっす。でも、それって俺の価値観じゃないですか。自分が必要としてないから木の葉に見えているだけで、それを否定しだしたらただの意地悪になっちゃいそう。

──価値観の違う人を認められるようになった。

下津 : ミュージシャン同士で喋るといつも同じですけど、絵画を描いているやつといたら全然違う世界が見えるじゃないですか。そういうのが音楽よりも大切やと思ったりするんで。昔はみんな他人におおらかやったと思うんですけど、昨今は受け入れるキャパが前よりは狭くなっている気がして。俺は自分の世界だけで生きていくことが嫌だなと思ってます。

谷山 : 他人におおらかなことと無関心は意味が違うしな。

下津 : むしろ真逆じゃない? そういうのが詰まったアルバムではあるかも。こんなにカッコつけてない歌詞ってあんまりないんで。

──あと昔の下津さんは「アイラヴユーを歌うのはサムい」と言ってましたけど、今作のタイトルをつけたことで人としてだいぶ変わったなと思いましたよ。

下津 : そうっすねぇ。

──日本人にとっては『君のために生きていくね』の方がアイラヴユーよりも直球じゃないですか。

下津 : あっ、そのことを夏目漱石も言ってました。

谷山 : 「月が綺麗ですね」って。

下津 : アイラブユーを直訳したら、そういうことですよね。自分のことよりも、相手の方が大事っていう。

──メンバーが変わったことで、書けなかったことや、歌えなかったことがたくさん入ってますよね。

下津 : うん、素直に書けるようになりました。前はカッコイイ歌詞とかグルーヴを想定してコードをつけていったんですけど。

──いろんなフィルターが取れて。

下津 : 前はかけ算するやつもおったんですけど、いまは全員が足し算と引き算しかできないので。

──レコーディングはどうやって進めていったんですか?

谷山 : めっちゃユルユルですね。途中で野球したり、丸山が海にさらわれそうになったり。

下津 : リスを追いかけたりしました。

──ジブリの世界みたい。

下津 : 伊豆のプライベート・スタジオで録ったんですけど、天国やったよね。

坂本 : 温泉もあったしね。

下津 : Gateballersの(濱野)夏椰のパパがエンジニアさんで。

坂本 : 録った音を聴いてるときに夏椰パパもめっちゃノリノリで。この人、最高だなって思った(笑)。

下津 : レコーディングの話でいうと、「美しい春」は全員フルチンで録ったんですよ。

──なぜ!?

谷山 : 録りが下津の歌きっかけではじまるから、一緒に歌ってないと絶対に合わせられなくて。「レコーディングの最後だから一発で終わらせよう」、「気合い入れよう」、「全裸になろう!」っていう。

下津 : みんなギターでアソコが隠れるんですけど、谷山さんだけ高い位置で弾くからモロ見えで。しかも、振り子のような揺れ方をするんですよね。

──メトロノームみたいな。

下津 : そうそう(笑)。「これがグルーヴだ!」って。

──バカですね!

下津 : 基本的に全員脱ぎたがりなので。

谷山 : そういうとき、1番最初に脱ぐのが丸ちゃんなんすよ。

下津 : 潔いい人なので。

谷山 : 「俺はいいや」っていうと「脱がなきゃダメだよ」って1番言ってくるタイプなんです(笑)。

丸山 : …… 脱いだらあとは普通ですね……。

──脱ぐこと自体が普通じゃないんですけどね。

丸山 : …… 脱いでも、みんなあんまり変わらないんだなって。いまここで全員が脱いでも支障ないと思います。

下津 : こういう説得から脱ぐノリになるんです。

一同 : アハハハハ!

マネージャー : それおもしろいかもね。

下津 : インタヴュー写真を1枚撮るごとに1人ずつ脱いでいく?

谷山 : アハハハハ! 絶対に嫌だ。

──こうやって話していると不思議な5人ですよ。音楽はもの凄く真面目なのにしゃべるとギャップがあって。

下津 : 竿(楽器)を持って音を鳴らしはじめた瞬間に、全員の人格が変わるんですよ。だけどタバコに火をつけた瞬間にクソになるっていう。もうコントですね。

──じゃあ、演奏が終わった瞬間に話しかけたら真面目なモードなんですね。

谷山 : いや、終わった瞬間が1番クズです。

下津 : ロック自体がふざけるもんやからな、人を高揚させることはふざけること。

爆音を出すことに喜びを感じちゃってるヤツらは変われないです

──話題を変えますけど、5人が考えてる理想の生活ってなんですか?

下津 : 美女のフランス人8人をはべらせて、ガウンしか着ない。あとはセント・バーナード2匹を引き連れて、移動は常にヘリコプター。あとはアンソニー・キーディスの隣の家に住みたいです(笑)。

谷山 : アハハハハ! 欲望の塊やん。

──年齢を重ねると欲望って薄れません?

下津 : 小さい頃からずっと売れたいと思ってましたね。みんなはゴールどこなん?

谷山 : 生活のことを考えたことないもんな。ぜんぜんわかんねぇ。

下津 : エレキで一軒家建てたら勝ちじゃない?

谷山 : わかりやすくてええよな。

下津 : あとは坂本慎太郎みたいな立ち位置っていうか、1人でもバンドでもやれる奴って理想やな。高田渡もそうやけど、音楽だけで名刺になる人が良いですね。仁は?

大久保 : 地下スタジオ付きで、屋上にプールがある家をドバイに建てたい。

マネージャー : クソガキだな(笑)。

谷山 : アハハハハ! いまのコメント入れといてください。

大久保 : まぁ、明日ご飯を食べれたら良いです。ドバイは夢のまた夢なので。

下津 : 夢があるのは大事やけどね。丸は?

丸山 : …… ハワイで……。

下津 : アハハハハ! みんな暖かいところへ行きたいんや(笑)。

丸山 : …… そこに別荘があったら最高ですね。

下津 : 本宅は別にあるんや。

丸山 : …… 本宅は東京ですね。

下津 : やしきたかじんレベルになったら行けるってことやね。

丸山 : …… 豊かな生活をしたいです。

下津 : (坂本に向かって)お前も一応聞いとくか?

坂本 : 楽しくやりたい。

谷山 : 薄っ!

下津 : 目標ないん?

坂本 : 楽しければいいよね。

──やっぱり踊ってばかりの国って、シーンに馴染まない良さがありますよね。敵わないなぁって思います。

下津 : 俺たちだって群れれるなら、群れたいっすよ(涙)! もっとチヤホヤされたいっすけど、できないんですよ。

谷山 : 遊び方がクズすぎて気づいたらメンバーしかおらへんわ、みたいな。

──エピソードが破天荒すぎるんですよ。たとえばケーキに突っ込んだ話とか。

下津 : 昔いたレーベルの社長の結婚式で、酔っ払ってモニターを蹴った後にバリでかいウエディングケーキに体ごと刺さるっていう。

──そりゃあ友達できないですよ!

下津 : アカンのは俺だけじゃないっすよ! 実は谷山もヤバイやつで……。猿ってIQ60なんですけど、こいつはIQ69なんですよ。

谷山 : 昔、精神鑑定を受けろって言われて、IQを測ったら69やった(笑)。

下津 : 人間的にはアカンけど、ロックンローラーとしては名誉やで。

──アハハハハ。アルバムを聴いてからこのインタヴューを読む人は、驚くことが多いでしょうね。

下津 : 人間はサボってますけど、音楽はサボらないです。馬鹿やけどチャラチャラできないんですよね。これ以上、日本の音楽が悪化しないように頑張ってるっすよ、俺らは。そこだけでしか社会貢献できることがないから。

──人としての成長は感じさせつつ、芯はブレないですよね。

下津 : 徒党を組んで、アホみたいに爆音を出すことに喜びを感じちゃってるヤツらは変われないです。良かったぁ、バンドできてて。俺、バンドなかったらヤバかったよな。

谷山 : 全員死んでるんちゃう?

下津 : そやな。アウトプットがないのはヤバイよなぁ。

坂本 : 俺はアル中だったかもな。

谷山 : それはいまもやで!

一同 : (笑)。

『君のために生きていくね』のご購入はこちらから

【配信形態】
ALAC、FLAC、WAV(16bit/44.1kHz) / AAC
【配信価格】
単曲 257円(税込) / アルバム 3,240円(税込)
【配信ページ】
https://ototoy.jp/_/default/p/100863

過去作もチェック!

古→新

【過去の特集ページ】
・『SEBULBA』特集 : レヴュー
https://ototoy.jp/feature/2011031601
・小林祐介(THE NOVEMBERS)×下津光史 対談
https://ototoy.jp/feature/20110803
・『世界が見たい』特集 : 下津光史×有馬和樹(おとぎ話) 対談
https://ototoy.jp/feature/20111104
・『FLOWER』特集 : レヴュー
https://ototoy.jp/feature/20121022
・『踊ってばかりの国』特集 : インタヴュー
https://ototoy.jp/feature/20140121
・『SONGS』特集 : レヴュー
https://ototoy.jp/feature/2015032662

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踊ってばかりの国のフロントマン、下津光史のソロ1stフル・アルバム。耳に残る文節、 軽やかな曲調、 天性の歌声が相まった珠玉の弾き語り集。下津光史の才能を堪能できるアルバムです。


GOD / DOG

下津をはじめ、濱野夏椰(G / Gateballers)、jan(B / GREAT3、jan and naomi)、照沼光星(Dr / ex. QUATTRO)、日高理樹(G, Syn)と、現在活躍中バンドのメンバーにより構成されたバンド、GOD。まさにスーパー・バンドと呼ぶにふさわしい面々が揃った彼らの1stフル・アルバム。

【上記の2作品に関する特集ページはこちら】
https://ototoy.jp/feature/2017122002

LIVE SCHEDULE

踊ってばかりの国『春のレコ発ツアー』
2018年5月1日(火) @兵庫・神戸 太陽と虎 (ゲスト・アクト有)
2018年5月11日(金) @沖縄・那覇 Output (ゲスト・アクト有)
2018年5月17日(木) @宮城・仙台 enn2nd (ゲストアクト有)
2018年5月19日(土) @北海道・札幌SOUNDCRUE (ゲストアクト有)
2018年5月24日(木) @広島・広島 CLUB QUATTRO (ゲストアクト有)
2018年5月25日(金) @福岡・天神 The Voodoo Lounge (ゲストアクト有)
2018年6月7日(木) @愛知・名古屋得三 (ワンマン・ライヴ)
2018年6月8日(金) @大阪・十三FANDANGO (ワンマン・ライヴ)
2018年6月15日(金) @東京・渋谷 CLUB QUATTRO (ワンマン・ライヴ)

【詳しいライヴ情報はこちら】
http://odottebakarinokuni.com/category/live/

PROFILE

踊ってばかりの国

2008年神戸で結成。翌年より2枚のミニ・アルバムを発表、各地の大型フェスに注目の新人として出演。2011年初のフル・アルバム『SEBULBA』を発表。全国ツアーを行うなど活動の幅をさらに拡大させる。同年11月には2ndアルバム『世界が見たい』をリリース。2012 年末、ベースの脱退と共に活動休止。2013年春、〈COMIN’ KOBE 13〉のステージで活動を再開。2014年1月に新メンバーで録音した、セルフ・タイトルを冠する3rdアルバム『踊ってばかりの国』を発売。同年に限定アナログ盤シングルを2枚発売。2015年春、メンバー主導による4thアルバム『SONGS』を発売。11月、オリジナル・メンバーの佐藤が脱退。同月、新ドラマー、坂本タイキ加入。2016年、〈FUJI ROCK FESTIVAL’ 16〉《FIELD OF HEAVEN》に出演。同年11月、林が脱退。2017年1月、新メンバー、丸山康太が加入し、活動再開。2017年、〈春のワンマンツアー〉中、5人目のメンバー、大久保仁が加入。2018年4月、最新フル・アルバム『君のために生きていくね』を発売。

【公式HPはこちら】
http://odottebakarinokuni.com/
【公式ツイッターはこちら
https://twitter.com/odotte_official

この記事の筆者
ライター真貝聡

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仲秋に届けられたあの夏のものがたり──GOING UNDER GROUND『真夏の目撃者』をリリース

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「2」の新たな幕開けを告げる1stアルバム『VIRGIN』を配信開始&インタヴュー!

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すべてにフラットに向き合った1stアルバム──CHIIO『toc toc』を先行配信

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しょうもない毎日のなかに求める一瞬の輝き──tetoが待望の1stミニ・アルバム『dystopia』をリリース

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FBY新章のキーワード“健康的な音楽”って?──2人体制初のアルバム『THE GARDEN』を先行リリース

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Age Factory『RIVER』を期間限定ハイレゾ独占配信──世間に向けて“バケモノ”が牙をむく新作ミニ・アルバム

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The ManRayを見逃すな! 話題のバンドの1stシングルを独占ハイレゾ&期間限定フル試聴開始

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エレクトロ〜R&Bを行き来する、この国のメロウなポップ・マエストロ

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ユアソン印の最高グルーヴ拡張中! ──JxJxに新作『Extended』インタヴュー!

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フラストレーションの爆発、その原点とは──変わる変わる変わる。両A面EPをリリース

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「遂に来たか、PELICAN FANCLUB!」──初のフル・アルバム『Home Electronics』を語る

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DYGL、待望の1stフル・アルバムをリリース&インタヴュー

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my letter、約2年半ぶりとなるフル・アルバムをリリース

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浅見北斗が語るハバナイ、そして音楽シーンの現状とは──新シングル『Fallin Down』をリリース

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