《神宿連載 第16回》羽島姉妹を徹底解剖!──とびきりキュートでハッピーな、初の姉妹ユニット曲「SISTERS」
神宿初の姉妹ユニット曲“SISTERS”が到着です! 今回リリースされた“SISTERS”は、若者から絶大な支持を得る新鋭ラッパー、ASOBOiSMが楽曲プロデュースを担当。彼女たちの大人な雰囲気が詰まった最新2曲(“在ルモノシラズ”、“Erasor”)とは打って変わって、とびきりキュートでハッピーなポップチューンに。姉妹ならではのエピソードがたっぷりと詰め込まれた歌詞も楽しい1曲ですよ〜!
ということで、OTOTOYとのコラボ連載〈神宿 road to success!!!〉第16回となる今回はインタヴュー2本立てで、羽島みき、羽島めいの姉妹を徹底解剖! まずは一ノ瀬みか、小山ひな、塩見きらに羽島姉妹の魅力を語ってもらいました。そして後半は、羽島姉妹ふたりへのインタヴューをお届け。幼少期のエピソードから、姉妹で一緒に活動する思い、新曲“SISTERS”の魅力について、じっくりと語っていただきました。この記事をきっかけに、ぜひふたりの魅力を再発見してみてください。
羽島姉妹ふたりの魅力たっぷりの新曲
ちょっとお安いロスレス版と、神宿の過去作はこちらからどうぞ!
https://ototoy.jp/_/default/a/148208
INTERVIEW : 神宿
羽島みきと羽島めいによる、ユニット曲のタイトルは“SISTERS”。まさに姉妹の関係性を表した曲になっており、歌詞にはふたりの幼少時代の思い出から現在に至るまでの物語が綴られている。今回は羽島姉妹の魅力を探るべく、前半は一ノ瀬みか、小山ひな、塩見きらにインタヴューを敢行して、それぞれの人間性を語ってもらった。後半では羽島みき、羽島めいを招いてのインタヴューという、これまでになかった2本立てで、神宿の連載をお送りしていく。
インタヴュー&文 : 真貝聡
写真 : 作永裕範
みきの1番好きなところは、“マイナスな状況をプラスにできる”ところ
(この日、スタッフは「インタヴューの様子を資料用に録画する」とメンバーに伝えていた)
OTOTOY編集部 : カメラの設置に時間がかかってすいません。
一ノ瀬みか(以下、一ノ瀬) : いえいえ、ぜんぜん大丈夫ですよ!
OTOTOY編集部 : 撮影の用意ができました! どうぞはじめてください。
──今回は3人に羽島姉妹(神宿のリーダー羽島みき、MC担当の羽島めい)について語っていただきます。一ノ瀬さんと小山さんが(羽島姉妹と)最初に会ったのは2014年ですよね。
小山ひな(以下、小山) : はじめてメンバーと顔合わせをするときに、渋谷のハチ公前で集合したのが初対面ですね。みきが赤い携帯電話を持って誰かと電話していたんですよ。すごい可愛くて、遠くからでも目を引くくらい目立ってました。めいの印象はツインテールだったかな。
一ノ瀬 : そうそう。セーラー服みたいなワンピースにツインテールで、ちょっとヤバい人だなと思った(笑)。最初から超・気が強いなとわかったんですよ。それと、どことなく玄人感というかタレント感が漂ってました。
──振り返ると出会った頃の羽島姉妹って、どんな印象でしたか?
一ノ瀬 : ケンカをしていることが多かったです。当時はファンの方から食べ物の差し入れをいただくのがOKだったんですけど、めいがいただいたものをみきが先に食べてケンカになるっていう(笑)。そういう些細なことがきっかけで激しいケンカに発展して、私たちは「…… 気まずいなぁ」みたいな。全員がコミュニケーションを取れるようになったのは、2016年にはじめて回ったツアー(「神が宿る場所〜原宿発!神宿です〜」)からですね。そのときはみんなで乗り越えなければいけない壁が多かったし、一緒に過ごす時間も増えたことで仲が深まった気がします。
──活動を通して、どのような成長を感じていますか?
一ノ瀬 : しおみぃ(塩見)が入ってから、みきはシャキッとしたんですよ。自分の立ち位置を完全に理解した気がしました。
──塩見さんは、みきさんから相当愛されてますしね。
一ノ瀬 : 実は、オーディションのときから、みきはしおみぃ推しだったんです。もちろん他の候補メンバーに対しても優しく接していたけど「しおみぃじゃないとダメ!」というくらい期待してた。いまになって思うのが、みきは勘の鋭いところがありますね。「しおみぃはこういう子だと思う」と言われても最初はピンとこなかったんですけど、活動を通して「みきの言ってる通りだった」と気づくことが多くて。「しおみぃは苦労している子で、本当に頑張っているんだよ」と言われたんですけど、一度や二度会っただけではそこまでわからないじゃないですか。
塩見きら(以下、塩見) : はははは。苦労してないと思っていたんですか(笑)!!
一ノ瀬 : そうじゃないよ。だけどみんなも苦労してるわけじゃん。みきだって苦労しているのに、わざわざしおみぃに対して「苦労している」と言うのはなんでだろうと思ってた。だけど接していくうちに、みきの言ってた意味が理解できた。人を見抜く力っていうのがみきにはある。なにより、そんなみきの良さに1番気づいているのはしおみぃだと思う。
塩見 : うん。私はみきさんの良さを引き出せると思います! みかさんが言ったようにみきさんって直感力もあるし、頭もいいと思う。場の空気を読む力もあって、メンバーもみんな助けられてます。
小山 : 私は基本的に病み体質なんですけど、あるレッスンの日にすごく病んでいたことがあったんです。そしたらレッスンがはじまる前、みきが私のところへ近づいてきて「UFOキャッチャーで取れたからあげる~」って、大きなぬいぐるみをポンと渡してくれたんです。本人からすれば何気ないことなんだろうけど、落ち込んでいた私はすごいうれしかった。…… みきがよそ見している隙にちょっと泣いちゃって。
一ノ瀬 : 優しいよね。
小山 : そこに「してやった感」というか、計算がないところがいいんだよね。
塩見 : そういう意味で、みきさんは“天才肌であり、神宿のママ的な存在”だと思うんですよ。天才って「何かひとつのことはズバ抜けているけど、普通の人ができるようなことはできない」みたいなのあるじゃないですか。そういう感じで直感は優れているのに漢字が読めないとか、そういう抜けているところも魅力ですよね。その一方でママのようにメンバーのことは守ってくれるし、大事にしてくれている。
一ノ瀬 : わたし的にみきの1番好きなところは、“マイナスな状況をプラスにできる”ところ。ライヴ中っていろんなハプニングが起きるんですよ。あるとき、ギターの音が出なくなっちゃったことがあって。しかもPAさんが焦って次の音を出すタイミングを間違えちゃったときに「めちゃくちゃいい流れで来ているのに、音が途切れたらファンの方のテンションが落ちちゃうな」と思ったんです。そしたら、みきが会場のテンションを盛り上げてくれた。私たちが120%のパフォーマンスを出せるようにしてくれたんですよ。観ている人は、みきがすごいんじゃなくて「神宿ってすごいね」という評価になったと思うんです。だけど、みきがサポートをしてくれたことによって、他のメンバーが全力でパフォーマンスをできているので私たちからすると感謝しかない。それをバレないようにやってくれるのがすごいなって思います。
──そういう咄嗟の対応って難しいものですか。
一ノ瀬 : いくら経験を重ねても、予期しないハプニングに対応するのは相当難しいですね。どうするのがベストかわからないじゃないですか。それをベスト以上の「これが最高じゃん!」という結果に導いてくれるのが、みきなんですよね。
メンバーの中でめいとは1番ぶつかってきたし、1番ぶつかられた
──めいさんについてはどうですか?
一同 : ………。
──え?
一ノ瀬 : めいのエピソードを思い出すと笑いそうになる(笑)。
塩見 : とにかく素直な方ですね。思ったことはなんでも言うし、気になったことはその場で解決しないと気が済まない。みんなに気を遣うあまり、MCがうまくできなくて悩んでいるところも見てきたけど、逆に素直さが出たときのライヴはめちゃくちゃいいんですよ。
──MCで悩むことがあるんですね。
一ノ瀬 : ありますね。めいがMCを担当することになって、最初は壁、壁、壁って感じでした。悩んでいるのはわかったけど、私たちもどういう助け舟を出していいのかわからなかったです。「胸に抱えていることを我慢しよう」とか「表に出さないようにしよう」とかできない人だから、昔から頭で思っていることが言葉に出ちゃうんですよ。初期の頃に起きたハプニングで言えば、結成1年目に表参道GROUNDで対バンをしたことがあって。その日、すでに2本くらいライヴを回していたから、めいがMC中に「…… もう疲れた」って言っちゃったんですよ。
小山 : あはははは。
一ノ瀬 : 「それはないでしょ!」って私がめちゃめちゃ怒ったんです。当然マネージャーさんからも怒られて。それがきっかけで「言っちゃいけないことがあるんだ」とめいの中でMCをすることに恐怖心が芽生えちゃって。悪気がないのは100%わかるし、いまだったら「疲れた」と言ってもいい気がするんですけど。
──そこを他のメンバーが笑いにできてたら。
一ノ瀬 : そうそう。だけど、まだそんな仲でもなかったから「これを拾ったらキレられるかな」と思って。そこから発声とか、どんな風に話すべきなのか専門の先生に習うようになって、そこでいっぱい学んだんですよ。その過程でも挫折することがあったと思うし、そういう面で自分のダメなところを克服していく力は昔から強かったですね。
──めいさんと一ノ瀬さんは、よく衝突することもあったとか。
一ノ瀬 : メンバーの中でめいとは1番ぶつかってきたし、1番ぶつかられた。言葉だけじゃなくて手が出たときもあったし、それぐらい心がぶつかりあいました。ヒドいときは「ちょっと来い!」と呼び出して「それじゃダメでしょ!」「私にはこれしかできないんだよ!」って言い合いもすごく重ねてきたんです。私、そんなにキレる人じゃないんですけど、めいにはめちゃめちゃキレてますね。
──ふたりがいままでで1番衝突したのは?
一ノ瀬 : 一時期、みんなでSHOWROOM配信をしていたことがあって。めいが仕切っていたんですけど、どういう風に喋ったらいいのかでふたりの口論が炸裂しちゃって、「じゃあ、どっちかが出ないようにしようよ!」と話したことがありました。
──そこまで発展したんですか。
一ノ瀬 : 最終的にはニコニコしながら配信しましたけどね。でも、そういうもんなんですよ。結局、1番大事なのはファンのみんなだから「観ている方に楽しんでもらうためにどうしたらいいのか考えるべき」という答えに行き着いて。ファンの前だから笑顔でいられたのはあると思います。本当にみんなが思っている数百倍激しかったと思いますね。いまはMCとしても信頼しているし、人としても信頼してますけど。
──5年間の活動を通して、めいさんのどこが好きというか、どこを愛してますか。
一ノ瀬 : …… やっぱり素直さというか透明さ。自分の感情を言葉に表すのが苦手だったりするのに、一生懸命ライヴでさらけ出すことができる。さらけ出すって本当は怖いことだと思うです。それができるのは、めいの素直さや心の透明さがあってこそなんですよね…… そこを愛してます。
──いまの話って面と向かって言えます?
一ノ瀬 : 言わないですね(笑)。絶対に言わない。
──めいさんはどんな反応をすると思います?
一ノ瀬 : そんなに喜ばないんじゃないですかね!? いまさら私の言葉を素直に受け取るとは思えないから(笑)。
──塩見さんはめいさんのどこを愛してます?
塩見 : 神宿を大きくしていくためにも、いずれはテレビの露出もしていきたいと思っているんです。そこで私が密かに期待しているのが、ワイドショーに羽島めいが出て、よくわからないことを言ってるのがすごいおもしろいんじゃないかなって(笑)。「疲れたぁ〜」とか「私に聞かれてもわかんない!」と言って共演者を驚かせても、「これが彼女の良さなんです!」と私は胸を張ってアピールしていきたい。
──ふふふ、なんの宣言ですか(笑)。
塩見 : はははは。きっと彼女がテレビの世界に行ったら、アイドルという概念を覆せると思うんですよ。ある意味、存在自体を愛してます。
──小山さんはどうですか?
小山 : 私は人前でアホなところを出せないから、そこを見せられるのが羨ましくもあるし…… 好きです(笑)。
──改めて羽島姉妹って、神宿にとってどんな存在ですか。
一ノ瀬 : ふたりは間違いなく姉妹ではあるけど、そのくくりにできないくらいそれぞれの人生と個性があって。だからこそ5人なのかなって思いますね。ふたりが同じポジションだったら意味がなかった。ふたりが全く違うポジションにいて、それぞれがやりたい方向に進んでいるのがチームの大きなネジになっていると思いますね。
──ありがとうございます! じゃあ今日はこんな感じで。
一ノ瀬 : ありがとうございました!
──…… なんですけど、今日の話って本人がいない場だから言えたことも多いと思うんです。で、僕から編集部へ提案したことがありましてですね。
(一同、頭にクエスチョンマークを浮かべる)
──提案というのが「羽島姉妹には3人の様子を別室でモニタリングしてもらおう」と。
小山 : …… え? (カメラを指差して)もしかしてコレ!?
──はい。
一同 : イヤァーーー!!
一ノ瀬 : 嫌だ! すっごい嫌!
(モニターの画面を3人に向けると、そこには羽島姉妹の姿が映っている)
羽島めい(以下、めい) : 聞こえてる?
小山 : …… き、聞こえてる。
めい : 君たち、言いたいことはたくさんあるぞ!
一同 : あはははは!
一ノ瀬 : そうか! だから、わざわざ「愛してるところはどこですか?」って聞いてきたんですね。
──はい(笑)。
一ノ瀬 : なんですか、それ! 絶対に許さない(笑)!
このときの様子は神宿のYouTubeチャンネルにて公開中!
神宿 YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UClhL_woWoXnmKvv2H8_mxwg