姉妹で一緒に活動できてよかった──羽島みき、羽島めい インタヴュー
めっちゃ爆笑しながら「ママ〜、鼻血が出たぁ〜!」って
──先ほど一ノ瀬さん、小山さん、塩見さんのインタヴューをモニタリングしてどうでしたか?
羽島みき(以下、みき) : こういう企画は本当にはじめてだったのでおもしろかったです。途中でバレるかなと思ったら、みんな話すことに夢中で気づかなくてよかった。
──みきさんは、どなたの言葉が印象に残りました?
みき : 一ノ瀬が「失敗をプラスにしてくれる」と言ってくれてうれしかったですね。私はその場をなんとかしよう、くらいの軽い気持ちで発言していることもあって。それを一ノ瀬が感謝していると言ってくれたのは、すごくうれしかったです。
──めいさんは?
羽島めい(以下、めい) : う〜ん…… 貶していることが割と多かったですよね?
みき : ははは! でも、みんな「素直なところが好き」と言ってたじゃん。
めい : そうだね。いままで私は自分の性格を好きじゃなかったんですよ。だけど、こうやって私の中身を好きでいてくれる発言をみんながしてくれていたから、すごくうれしくなりました。
──今回の企画は、ふたりのユニット曲“SISTERS”のリリースを記念して行われたわけですけど。この曲ってどなたが歌詞を書いているんですか?
めい : ラッパーとして活躍されているASOBOiSMさんです。
みき : 日常のできごとを可愛く、おもしろくラップで伝えている方です。私たちもはじめて楽曲を聴いたときに「こんなに可愛い曲を作れるんだ」と思って普段から聴いていたので、今回ご一緒できてうれしかったですね。
──歌詞に幼少期の思い出などリアルな描写が多かったので、てっきり本人が作詞していると思いました。
みき : 歌詞を書く前に、ふたりがいま思っていることや小さい頃のできごととかをたくさん聞いてくださって、それを歌詞に落とし込んでもらったんです。だから、かなり本人の言葉に近いですね。
──“SISTERS”の冒頭は「後ろからヒョコヒョコついてきたあの頃」というみきさんのパートからはじまりますけど、実際もそんな感じだったんですか?
みき : そうですね。小さい頃はめいが私の後ろをついてきて一緒に遊んでました。
──それは何歳の話ですか?
めい : 幼稚園に入る前くらい。ウチが歩けるようになってからお姉ちゃんに付いて行ってました。
──そういえば、一ノ瀬さんから「お風呂の話を聞いた方がいいですよ」と教えてもらったんですけど。
みき : それは幼稚園生の頃の話ですね。ふたりともディズニーが好きだから、お風呂でふざけてディズニーのパレードごっこをして遊んでいたんですよ。途中でめいが全力で踊り出して、振り上げた足がみきの顔面にバーンと当たって、気づいたら血まみれになってました。
めい : お風呂の中が血で真っ赤に染まったよね。
──大ごとじゃないですか。
めい : 普通は泣くじゃないですか。だけどお姉ちゃんはめっちゃ爆笑しながら「ママ〜、鼻血が出たぁ〜!」って。
みき : お母さんがお風呂場に来て「なにがあったの!?」って驚いてたけど、ふたりとも笑ってたね。
──ちなみに何歳まで一緒にお風呂に入ってました?
みき : いまでも入りますよ。周りの友達には驚かれるけど(笑)。
──へえ!
みき : 頻繁に入ってたのは、小学生とか中学生くらいですかね。
──小学校時代はどんな思い出がありますか?
めい : 私、お姉ちゃんのせいで怒られたことがあるんですよ。小学校に入学して間もない頃、1年生は図書室で本を読む授業があったんです。そしたら小学3年生だったお姉ちゃんが図書室にやってきて「めい、一緒に遊ぼ〜」って。お姉ちゃんから誘ってきたので、てっきり遊んでいいんだと思ったんですよ。それで先生に「遊びに行ってもいいですか?」と聞いたら「ダメに決まってるでしょー!!」と怒られて。それで半泣きになりながら「…… だ、だめって言われた」って。
みき : ウチはぜんぜん覚えてないです。
めい : お姉ちゃんが言うんだから間違いないと思ってたら、ぜんぜん間違ってました。
──小学生の頃、お互いをどう見てましたか?
みき : めいは平日も土日も家を空けることが多くて、とにかくサッカーに夢中でしたね。それまで可愛らしい女の子だったのが急に男らしくなったんです。小学6年生で全国大会に行ったときも「すごいな、カッコイイな」と思ってましたね。
めい : 私は「お姉ちゃんって踊るのが好きなんだな」と思ってました。体育祭で踊るのも好きだし、そういう学校行事もすごく率先して取り組む人で、そのときの顔が忘れられない。ずっとニコニコしているんですよ。あとバレエもやっていたから「よく人前で笑えるな、自分とは違うな」って。昔のビデオを見てても思うんですけど、自分は小学生にあがったくらいからめちゃくちゃ性格が暗いんですよ。笑い方もわからなかったし、ずっとモジモジしている感じで。
──暗かったのはどうしてですか。
めい : なんでだろう? 捻くれてたよね?
みき : 捻くれてるし、人見知りもすごかったから、慣れてない人の前ではずっと黙っている子供だった。
めい : この前、家でホームビデオを整理していたんですよ。そしたら幼稚園生の私が泣きながらお餅つきをやっている映像が残ってて。お母さんが私にカメラを向けて「どうして泣いたんですか?」と聞いたら、私が「大っ嫌いだからです!」って(笑)。きっと人前でなにかをするのが嫌いだったんですよね。その映像を観て、この頃からヤバかったんだなと思いました。
みき : 普通は楽しいけどね。
めい : 嫌だったんだろうね(笑)。
神宿になってからお互いのことをよく知れるようになった
──中学時代はどうでしてた?
めい : 中学はとにかく闇でしたね。
みき : 1番楽しくなかった。
めい : 中学生って思春期のど真ん中だから、思考回路もガキな人が多かったんです。しかもウチらの中学は環境がよろしくなかったね。だからふたりとも楽しい記憶はないのかも。
みき : めいはサッカー部に入っていたから「妹ちゃん、男の子しかいないサッカー部に入ったんだね。女の子ひとりじゃん、大丈夫なの?」って友達に言われましたね。
めい : 女子のサッカー部員は歴代で2人目って言われた。
みき : 周りのサッカー部員からは「なんで女がいるんだよ」と言われたこともあったよね。
めい : うん。環境はだいぶヒドかった。
──そんな妹に姉としてフォローすることはありましたか。
みき : 当時は一緒にいることも少なかったから、めいが悩んでいることに気づいてなかったですね。
めい : そもそも、私が家族にマイナスなことを言わないようにしていたんですよ。心配させたくないし、それが恥ずかしいことだと思ってた。いま思えば可哀想な中学生ですけどね。神宿になってから、お姉ちゃんに自分の悩みとか思っていることを相談できるようになりました。
みき : めいは気にし過ぎるところがあるんです。反省するのはいいことなんですけど、それを気にし過ぎて「もうダメだ」と落ちちゃう時期もあったから「そんなに悪くないのに、なんで自信が持てないんだろう」と思ってました。MCをできるのもめいしかいないから、本人が萎縮したら神宿のMCがつまらなくなるのに、って。だけど私は、語彙力がなくていいアドバイスが言えないから、ただ話を聞いてあげることしかできなかった。「もっと自信を持てたらいいのにな」って姉としては心配してましたね。
──神宿に入るまでは普通の姉妹だったわけじゃないですか。いつからメンバーとして見れるようになりました?
みき : 私は長い間、妹という目でしか見れなかったです。だからこそ、めいに「あの歌い方が違う」とか「パフォーマンスはそうじゃない」とか言われるのがすごい嫌だったんですよ。
めい : 本当に機嫌が悪くなってたよね。
みき : 素直に聞けるようになったのが2年前くらいです。
──なにかきっかけがあったんですか。
みき : ツアーが大きいですね。自分たちでライヴのセットリストとか演出を考えるようになって、お互いの意見を言い合う内に、メンバーとしてコミュニケーションも図れるようになりました。
めい : 逆に、私は結成して1年経ったあたりからメンバーとして見てました。いまでは気になったことがあれば「あのときのMCどうだった?」とか身近に相談できる相手がいるのは心強いです。
──ちなみにご両親はふたりの活躍をどう見てますか。
みき : めちゃめちゃ応援してくれてますね。それこそ私たちが神宿にスカウトをされたとき、お母さんは「ふたりがやりたいならいいんじゃないの?」って背中を押してくれました。お父さんも応援してくれてて、ライヴに行ったら必ず神宿のTシャツを着てます。
めい : 家でもずっと神宿のTシャツを着てるよね。それしか服がないんかい! ってくらい。あとはLINEのアイコンがウチら姉妹の写真なんですよ。
みき : 神宿のYouTubeチャネルもTwitterも見てるしね(笑)。
──“SISTERS”なんて娘たちのユニット曲だから、さぞかしうれしいですよね。
みき : 曲を聴いた時に「いい曲だ!」とめっちゃ喜んでた。
めい : しかもMVにはスペシャルゲストとして、ウチの犬(ロック)が映っているんですよ。あと私たちの私物や写真なんかもちょこちょこ映ってて。
──歌詞もそうだし、映像もリアルな仕上がりなんですね。
めい : ホームビデオというかウチらのアルバムみたいな感じ。きっと数年後に見たら「あ、懐かしいね!」と感慨深い気持ちになれる作品になってると思います。
──最後にお互いの好きなところを教えてもらえますか。
みき : めいはすごく努力をする子なんですよ。なにが書いてあるかわからないですけど、ノートにいろいろと書き込んでいるんです。その姿を見たときに尊敬できたし、一緒に活動できてよかったなと思いました。
めい : 私はライヴのときに助けてもらうことが多いです。立ち位置的に端と端だからふたりで掛け合いができるし、なにか起きたときにフォローをしてくれるから、一緒に活動できてよかった。考えてみると、神宿になってからお互いのことをよく知れるようになったね。
みき : 大人になったのも大きいかも。中学生の頃は自分のことで精一杯だったからさ。
めい : やっぱり昔のことを振り返ると「私ってガキだったな」と思いますもん。しょうもないことで喧嘩もしてたし。
みき : お菓子の奪い合いとかね。
めい : 勝手に食べるからね。っていうか、この前も私が買ったお菓子を勝手に開けてたよね!?
みき : え? そうだっけ(笑)?
めい : そうだよ! 「ごめん、食べちゃった」って。あとは「食べていい?」って聞きながら袋を開けていることもあるし。もし「ダメ!」と言ったらどうなるの?
みき : ふふ、開けちゃったー! って言うかも(笑)。
めい : いやいや! どっちにしても食べてるじゃん!
編集 : 鈴木雄希
企画協力 : 真貝聡
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これまでの《 神宿 road to success!!!》
PROFILE
神宿(かみやど)
2014年9月結成。原宿発の5人組アイドル・ユニット。〈UUUM〉所属。メンバーは一ノ瀬みか(赤)、羽島めい(青)、羽島みき(黄)、塩見きら(緑)、小山ひな(ピンク)。グループ名の「神宿」は「神宮前」と「原宿」を合わせたもの。神宿(KMYD)の頭文字 K=KAWAII(可愛い! )M=MAX(全力! )Y=YELL(応援! )D=DREAM(夢! )を届けるために原宿を拠点に活動している。
・公式HP
https://kmyd.targma.jp
・公式ツイッター
https://twitter.com/kamiyado0907
・一ノ瀬みか ツイッター
https://twitter.com/MIKA_KMYD
・羽島めい ツイッター
https://twitter.com/MEI_KMYD
・羽島みき ツイッター
https://twitter.com/MikiKMYD
・塩見きら ツイッター
https://twitter.com/Kira_KMYD
・小山ひな ツイッター
https://twitter.com/Hina__KMYD
・公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UClhL_woWoXnmKvv2H8_mxwg