山中さわお(the pillows)も認めるオルタナ・ロックの超新星──ArtTheaterGuild『HAUGA』をリリース
2018年10月17日(水)に1stミニ・アルバム『HAUGA』をリリースした、都内を中心に活動をするオルタナティヴ・ギター・ロック・バンド、ArtTheaterGuild。バンドとして初の全国流通盤となる今作では、彼らがリスペクトするロック・バンド、the pillowsの山中さわおがプロデュースを担当。そんな注目作を完成させたメンバー3人に話を訊いた。台風が近づく新宿Marbleで行われた〈東京パピーズ「SUNNY」リリース・パーティ〉でのライヴの様子とともにお楽しみ下さい。
the pillows 山中さわおプロデュース! 1stミニ・アルバム
『4AM MELLOW DIVERS』の山中さわおリミックス版も配信開始
INTERVIEW : ArtTheaterGuild
2012年に結成されたオルタナ・ギター・バンド、ArtTheaterGuild(アートシアターギルド)が、1stミニ・アルバム『HAUGA』(ホウガ)をリリースした。今作は2016年の1st EP『4AM MELLOW DIVERS』のリミックスも手がけた、彼らが敬愛してやまないthe pillowsの山中さわおによるプロデュース。さらなる飛躍を遂げた全5曲が並ぶ、充実の1枚に仕上がっている。
ArtTheaterGuildとはどんなバンドなのか? 「僕はピロウズでも暗い曲のほうが好きなんです」と語る伊藤のぞみ(Vo&Gt)が中心となって作る楽曲の魅力とは? 新作『HAUGA』についてはもちろん、バンドの成り立ち、自分たちの強み、さらには山中さわおとの出会いなどもたっぷり語ってもらった。
インタヴュー&文 : 田山雄士
写真 : 作永裕範
「もしかしてピロウズとか好き?」って言われて。
──インタビューは何度かやってますか?
伊藤のぞみ(Vo&Gt)(以下、伊藤) : メンバー全員だと初めてですね。緊張します。
──僕もバスターズ(the pillowsファンの呼び名)なので、リラックスしてしゃべってもらって大丈夫ですよ。
伊藤 : おおっ、マジですか!?
木村祐介(Gt&Cho)(以下、木村) : それは安心しますね。ありがたいです。
──今日のライヴでも、リハのときにピロウズの「ニンゲンドモ」や「白い夏と緑の自転車 赤い髪と黒いギター」をチラッと弾いてましたもんね。(※2018年9月30日(日)東京パピーズ「SUNNY」リリース・パーティ@新宿Marbleの出演後に取材)
木村 : バレてましたか(笑)。
伊藤 : 「白い夏と緑の自転車 赤い髪と黒いギター」は僕がこの世でいちばん好きな曲です。
浅井萌(Dr)(以下、浅井) : ピロウズのオープニングアクトをやらせていただいたときにカヴァーしたしね(※2017年10月1日@下北沢CLUB Que)。私も大好き。
──ライヴの出来はどうでしたか?
伊藤 : 俺、今日のライヴはかなりよかったと思うんです。
浅井 : 個人的にはちょっとミスしちゃったけど、楽しくやれましたね。
木村 : 最後に「Papermoon」をやったとき、のぞみの声がめちゃくちゃ出てたのと、お客さんがいい顔をして観てるのが目に入って、ちょっと泣きそうになりました。
──こうやって話してみると、印象がまた変わりますね。ステージや音源ではもっと尖ってるようにも感じるんで。
伊藤 : 鋭さは出るかもしれないですね。そこはお父さん譲りなのかな。
──お父さん?
伊藤 : あ、さわおさんのことです。すみません! そう呼んでるわけじゃないけど、頭の中で思ってたりするんで(笑)。
浅井 : すごくやさしい人です。
──もしかして、ライヴで使ってたギターも借りてますか?
伊藤 : はい、さわおさんにお借りしてます。芥子の花が貼ってある白いサイクロンが有名ですけど、そのサブで用意してたオレンジのサイクロンらしくて。
木村 : 僕は真鍋(吉明)さんに「Swanky Street」の頃に使ってた青いストラトキャスターを貸していただいてます。“てるひこさん”と呼ばれてるギターです(笑)。
──ArtTheaterGuild結成の流れというのは?
伊藤 : 僕が地元の栃木で宅録をはじめたのが最初で。打ち込みで曲を作って、そのときはもう1人のメンバーとの2人体制でした。で、何曲かできあがった頃に、何のアテもなく上京しちゃったんですよ。もちろん、いきなりうまくいくはずもなくて。メンバーの変遷を経て、木村と浅井にめぐり会うのですが。
木村 : この3人が揃ったのは、2015年の秋かな。
伊藤 : まず、浅井さんか。ArtTheaterGuildをお客さんとして観に来てくれたんだよね?
浅井 : というか、私がやってるSTOMP TALK MODSTONE(以下、STMT)を伊藤さんがその前に聴いてたんですよ。
伊藤 : そうでした(笑)。STMTの音源をたまたま聴いて「いい曲だな」と思って、たしかTwitterでつぶやいたんだ。それを浅井さんがたぶんエゴサで見つけて、「あれ? この褒めてくれた人、バンドやってるじゃん」的なノリでライヴに来てくれたんです。
──それで合ってますか?
浅井 : …… なんか違う気がします。
伊藤 : えっ?
木村 : わはははは! (笑)。
浅井 : えーと、STMTのライヴに伊藤さんが来てくれたのが先じゃなかったですか?
伊藤 : ごめんなさい、そうだった! STMTのことめっちゃ気になって、結局僕が行ったんでしたね。
浅井 : あのね、私すごく覚えてるのは、ほとんどお客さんがいなくてガラガラなのに、1人だけフロアのど真ん中で、めっちゃ真剣にこっちを観てる人がいたんですよ!
──もしかして、それが伊藤さん?
浅井 : そう、ステージから伊藤さんが見えてて。“なんだ、あの人!? 怖い!”みたいな感じでした(笑)。
伊藤 : 僕は「あいつがTwitterで話したやつだ」って思いながら観てたんですけどね。いいドラムだなと。そのあとか、ArtTheaterGuildのライヴに来てくれたのは。ちょうど当時のドラマーが就職で辞めちゃうときだったんで、誘うのもすごくタイミングがよくて。
──その次に木村さんが入るんですね。
木村 : はい。僕の前にギタリストは何人か代わってたみたいですけど。
伊藤 : だから、当時はいろんなライヴを観に行くようにしてたんです。で、僕と仲のいい友達がライヴをやるときがあって。
木村 : そこに俺が対バンで出演してたんだよね。
伊藤 : うん。そのイベントを主催してた先輩に「誰かギタリストいないっすかね〜」みたいに軽く聞いてたら、「もしかしてピロウズとか好き?」って言われて。前に渡してあった僕の音源を聴いてくれてたみたいで、好きなのがわかったんでしょうね(笑)。「今日、ピロウズ大好きなギタリストが出てたんだよ」って教えてくれて、「ちょっと声かけてみる?」ってことになったんです。
木村 : おもしろいのが、誘いの電話を受けたときに僕はたまたま栃木にいて、のぞみが高校の頃に出てたHELLO DOLLYっていうライヴハウスに行ってたんです。なんだか不思議な縁だなと。それですぐに音源を聴かせてもらったら、ヴォーカルと曲がズバ抜けてよくて、すごく響くものがあったんで。あらためて連絡を取って、この3人で初めてスタジオに入りました。
──浅井さんのルーツは伊藤さんと木村さんとは違うんですか? 今日着てるTシャツから察するに。
浅井 : バウハウスですからね(笑)。ピロウズは何曲かは知ってましたけど、すごいバンドなんだなっていうのを2人に教えてもらった感じです。
木村 : だけど、初めていっしょにスタジオ入ったときから、浅井さんのドラムはものすごくフィット感あったよね?
伊藤 : そうそう。趣味は違えど、求めてた音というか。
浅井 : 私は日本のアンダーグラウンドな感じのバンドが好みで、ゆらゆら帝国とか、割礼とか。あのー…… お父さんがサブカルおじさんなんですよ。
伊藤 : さわおさんのことじゃなくて、本当のお父さんね!
浅井 : 肉親のほうです(笑)。洋邦問わずにいろいろ聴く父だったので、その影響が大きいんじゃないかなと思います。小さいときから旅行に向かう車の中でマイブラが流れてたりして、運転しながらお父さん寝ちゃいそうで心配だったんですけど……。
伊藤 : いいねえ。たしかに浅井さんのドラムって単体で聴くと、特にスネアとかはいい意味でギター・ロックぽくなくて、音の作り方が独特なんだよね。少ない手数の中で、アイデアをおもしろく出してくる感じ。そういう脳みそがある。
──伊藤さんと木村さんはピロウズ以外だと、どんな音楽に影響を受けてます?
木村 : うーん…… ピロウズが好きすぎて、そう聞かれると考えちゃう感じなんですよ(笑)。
伊藤 : スペシャル・フェイバリットだよね。バンドマンでここまでのバスターズにはめったに出会えないし、本当に運がよかったと思いますよ。
木村 : ピロウズの真鍋さんが「どうすればギターが上手くなりますか?」みたいな質問に「レッド・ツェッペリンを弾くこと」ってインタビューで答えてたのを高校のときに見たんで、一生懸命聴いて練習して好きになったり。そういうのはありました。
伊藤 : 僕はdipやザ・ストロークスも好きですよ。
木村 : カミナリグモも。ピロウズから知っていったバンドが多いね。
伊藤 : 髭、monokuro、シュリスペイロフとか。
木村 : こういうところでめちゃくちゃ話の気が合うんです、僕ら(笑)。
「ハタチになったら飲もうよ」って言ってくださって、もう感激しちゃって。
──新作はさわおさんプロデュースなので、ピロウズと知り合うまでについても聞きましょうか。
木村 : ちょっと長くなりますよ(笑)。高1のときに僕バンドを組んで、初ライヴでピロウズの「Funny Bunny」をやったんです。でも、後半で弦が切れちゃいまして、対バンのヴィジュアル系バンドにギターを借りたけど、ぜんぜん思うような音が出せなくて。
伊藤 : キツいね。
木村 : しばらく落ち込んでたんだけど、1ヵ月後くらいに当時さわおさんがやってたポッドキャストの番組があって。それを聞いてたら、お便りコーナーで「友達の友達のライヴを観に行きました。高校1年生のバンドで「Funny Bunny」をコピーしてて、ギターの人が「Purple Apple」(2008年発表の『PIED PIPER』収録曲)のTシャツを着てたので、きっとピロウズのファンだと思います。でも、途中で弦が切れてしまって、落ち込んだ感じになってしまいました。こんなトラブルが起きたら、さわおさんはどうしますか? 」みたいな投稿が読まれたんです。
──すごい話ですね!
木村 : 「えっ!? これ、俺のこと言ってる! 」と思って。その投稿した人は未だに誰だかわからないんですが(笑)。「僕らなら阿吽の呼吸で乗り切れるけど、高校1年生じゃ大変だよね。でも、がんばってほしい! 」ってさわおさんがコメントしてくれて、すごく励まされたんですよ。で、高2のときに神奈川の三浦海岸でピロウズの公開ラジオ収録があったので行って、楽屋付近で出待ちして「あの弦が切れた高校生、僕です! 」って話をさわおさんに直接できて、デモテープも渡せたという。そこからの仲なんです。
──さわおさん、どんなリアクションでした?
木村 : 「そうなんだ! じゃあ、ハタチになったら飲もうよ」って言ってくださって、もう感激しちゃって。膝をガクガクさせながら、すぐ親に電話したのを覚えてます。「さわおさんと話せた! 」って。
伊藤 : あはははは!(笑) 木村のお母さんや妹さん、ArtTheaterGuildのライヴによく来てくれるんですよ。僕も高校の友達とピロウズをコピーしてました。初めて聴いた曲の「New Animal」。「Funny Bunny」もやったし、他には「プロポーズ」「サード アイ」とか。
──その後の話は?
木村 : 不思議なことに街で偶然会ったりして、しかも何度か。それでハタチのとき、本当に飲みに連れていってくれました。でも、僕的にはまだまだいい音源なんて作れてなくて、ArtTheaterGuildに入ってようやく“これだ!”と自信を持って思えたのが1st EPの『4AM MELLOW DIVERS』(2016年発表)で。
伊藤 : 木村がさわおさんと繋がりがあるなんて、僕はぜんぜん知らなかったんですよ。いっしょにバンドをやりながら、めっちゃピロウズが好きってのはわかってたけど。
木村 : だって、自慢みたいになるの嫌じゃないですか。
伊藤 : たしかに、その気持ちはわかる。EPのラフができた翌日くらいに、ピロウズの『STROLL AND ROLL』ツアーのファイナルがZepp Tokyoであったんだよね(※2016年7月22日)。木村が「ライヴ観に行って、デモテープも渡しに行かない?」って言うから、僕は「は? 何言ってんの」みたいな感じだったんですが、知り合いだとそこで聞いて。びっくりしましたよ(笑)。
──そこで音源を渡して、ArtTheaterGuildを知ってもらったと。
伊藤 : インタビューでよく話してるじゃないですか。「もらった音源は絶対に聴く」って。僕はそれを信じてました。そしたら、翌日の昼くらいに木村にメールが来て。
──早っ!
伊藤 : 「音源よかったよ。ライヴも観たいな」と言ってくださって、わりとすぐに再会できたんです。さらに「いい曲だからラジオでかけたい」「けど、さすがにこのスカスカな音じゃラジオで流せないんで、ちょっと俺にいじらせて」って感じで、『4AM MELLOW DIVERS』をリミックスしてもらうことになりました。
自分たちと同じライヴハウスのシーンにいるバンド、流行りの人たちがやってるようなことはやらない。
──さわおさんがそこまで言ってくれるバンドだし、ArtTheaterGuildにはArtTheaterGuildのよさがあると僕は思います。だからこそ、敢えてがっつりタッグを組んでも大丈夫というか。
伊藤 : 自信はありましたね。『HAUGA』の5曲がデモでできたときに、僕らは僕らなりの持ち味が出せるなって思ったし、ArtTheaterGuildのいいところをさわおさんが見つけて、音源にうまく反映させてくれると信じてもいたので。変にビビッたりしてないし、媚びたくはない。負けてたまるかという気持ちですよ。
木村 : のぞみの歌に引っぱられて、僕はギターを弾いてますからね。
浅井 : 初めて観たときから思ってたけど、伊藤さんの声がすごくいいもんね。ArtTheaterGuildの曲を他の人が歌ったら、ぜんぜん印象が変わっちゃう気がします。
伊藤 : ありがとうございます!
木村 : 曲作りにしても、コード進行がものすごく独特でおもしろいよね。本人でも何のコードかわかんないところから取りかかっていったりするんで、聴いたことない感じが出るときがあります。
──感覚的なんですね。
伊藤 : 「蝶の舌」だと僕の弾いてるギターはコードじゃなく、ただの手癖なんですよ。「この音と歌メロが合ったら気持ちいいな」っていう、勉強不足から来てるヘンテコリンさが活かされてます。デモを持っていったとき、さわおさんに音がぶつかってることをめっちゃ叱られましたけど。逆に、浅井さんは感覚的なのにすごく褒められる(笑)。
浅井 : あまり深く考えてないんですけどね。
伊藤 : 俺もがんばってるんだけど、自信ない感じの浅井さんの評価がいつも高くて悔しい!
木村 : あははは(笑)。結果的に、楽曲の幅があるミニ・アルバムになったと思いますよ。
伊藤 : 今いろんな若いバンドがこぞって音源をリリースしてるけど、こういうバリエーションの出し方はあまりないよね。激しいノリのリード曲があって、一方でわかりやすいバラードも入ってるみたいなのがセオリーじゃないですか。僕らのやってることは全部ミニマルだと思ってて、すごく訥々としていながら、テンポ感や歌詞の使い方によって、ミニマルを5種類に分けて聴かせられた。そういう1枚なんじゃないかなと。
木村 : スタジオで曲を作るときにアレンジが“今っぽく”なりそうになったら、「1回やめよう」って言うもんね。自分たちと同じライヴハウスのシーンにいるバンド、流行りの人たちがやってるようなことはやらない。
──「Stamen」のイントロからハッとしました。ダーティかと思いきや、ポップに切り換わる感じで。
伊藤 : ありがとうございます。あれはさわおさんが言ってくれたのが大きかったですね。僕が弾き損じたのを「そのほうがおもしろいじゃん」って活かしてくれたので。
木村 : 笑いながら「うわー、これバカっぽいな! 」って感じで作ってたね。
浅井 : ヘンテコだけど、いい曲だと思います。
伊藤 : 僕もこういう仕上がりになると思ってなかったんですけど、歌メロとコードをざっくり作ってメンバーに渡せば、自然と不思議なバランスの曲ができるようにはなってきてますね。
──「Stamen」はバンドを辞めた友人について書いた曲なんですよね?
伊藤 : はい。栃木でいっしょに始めた最初のメンバーのことを。僕、歌詞はぜんぜん考えずにまず歌メロを作っていくんですね。歌メロとコードができたときに「何について歌おうか」みたいなやり方で。そのときにパッと脳内に出たテーマを歌うんですけど、この曲ではそいつの顔が浮かんだので。けっこう前からライヴでやってて、生きてる中で歌詞もちょこちょこ変わってますが、友人に向けつつ現在の自分が作られる過程も描いた感じかな。
木村 : のぞみの歌詞は直接的な言葉を使わない美しさがありますね。
伊藤 : 悲しい、楽しい、怒った、好き、嫌い…… そのひと言で伝わる感情的な単語はあまり使わないようにしてます。僕が曲を作るきっかけにはもちろんなるけど、聴き手には基本関係ないことだと思ってるので。ArtTheaterGuildの曲を聴いてくれた人が、自分の記憶を甦らせたりできればいいというか。
浅井 : 言葉の選び方が好きですね。独特の言い回しが多いので。「Stamen」だったら〈どこまでも遠くて近い猛毒だ〉とかね。どういう意味なんだろうって、考えさせられる。
木村 : 「MADDERGOLD」の〈つま先を踏まれて 少しだけ目を開けた〉なんかはサビの叫ぶポイントにだんだん向かってる感じがするかな。僕はそういうところで引っぱられながら、テンションを水面下で上げていくように弾いてるので。
伊藤 : この曲はね、詳しくは言いたくないけど、バンドなんてやるつもりもなかった18歳か。大切な人と別れたときのこと、そんなこんなで会社も辞めてしまった頭の悪い僕の人生のゴールがなくなっちゃったときのことがベースにあるんで、まあ叫ぶ感じになりますよね。すごくいい曲ができたら、その大切な思い出を書こうと決めてたんです。
──新作のジャケット写真も独特な雰囲気があります。
伊藤 : “こうしたい”っていう構図は自分の中にあったので、それをインスタグラムで探したんですよ。写ってるものをハッシュタグに付けてる人が多いから、「MADDERGOLD」の歌詞に出てくる「街灯」で検索して。
──そうだったんですね。
伊藤 : タイトルの『HAUGA』(ホウガ)は花が咲く“萌芽”とバンド名につながる“邦画”を文字ってるんですけど、「そういう意味があるんだったら、ジャケで花は使わないほうがいいかもね。直接的すぎるから」ってさわおさんが言ってくれて。僕なりにいろいろ考えたところ、「街灯の明かりが点くのって花が咲くみたいだな」と思って、最終的にこうしました。ペルー人の方の写真なんですよ。どうにか使わせてもらうことができてよかった(笑)。
木村 : タイトルのことはちょうど昨日話してたんだよね。読み方が難しいから、もっと声に出していこうって。
伊藤 : もともとはローマ字で“HOUGA”にしようとしてたけど、これもさわおさんが「それだと検索で引っかからないかもよ?」って。たしかにそうだし、“HAUGA”のほうが字面もかっこよくて、僕らが言ってればみんなも“ホウガ”って読んでくれる。そういうのっていいなと思いました。実際にいま「HAUGA」で検索かけると、トップに出るんですよ。
──素敵な作品ができました。今後のことは何か考えてますか?
伊藤 : これからも3人で楽しく曲作りをやりたい。お父さんのように1年に1枚はリリースするのも目標です。
木村 : もうすでに新しい曲のアレンジがすごくいい感じで進んでたりするしね。フェスも出たいね、アラバキを目指そう!
浅井 : 2人を支えつつ、ついていきたいです(笑)。
ArtTheaterGuild作品のご購入はこちらから
the pillowsの最新作『FooL on CooL generation』も配信中!
LIVE SCHEDULE
〈HUNGRY OVER 2018〉
2018年10月21日(日)@下北沢BASEMENT BAR & THREE
時間 : OPEN12:30 / START13:00
〈ArtTheaterGuild アコースティックミニライブ&サイン会〉
2018年10月28日(日)@代官山 蔦屋書店3号館 2階 音楽フロア
時間 : START14:00
詳細はこちらから
2018年12月10日(月)@下北沢CLUB Que
時間 : OPEN18:00 / START18:30
出演 : 葉緑体クラブ(O.A)、wash?、BUGY CRAXONE、 ArtTheaterGuild
【その他詳しいライヴ情報はこちら】
http://arttheaterguild.jp/schedule
PROFILE
ArtTheaterGuild(アートシアターギルド)
2012年1月8日 伊藤のぞみと伊藤の地元の友人を中心に栃木にて結成。
2014年8月 「Demo」無料配布開始。
2016年7月 1st EP「4AM MELLOW DIVERS」販売開始。
2016年9月 the pillows 山中さわお氏リミックスの新装版「4AM MELLOW DIVERS」の販売を開始。
2017年7月16日 2nd EP「Farafra」リリースパーティ【Turn Around Once More】開催、満員御礼!!
2017年8月23日 2nd EP「Farafra」発売。
2017年10月1日 下北沢Club Que 23周年記念イベント「OPENDAY SPECIAL!!」にてthe pillows のオープニングアクトとして出演。
2017年12月10日 2回目の自主企画となる「AM」を下北沢club Queにて開催!!
現在もゆる〜く精力的に活動中!!
【公式HP】
http://arttheaterguild.jp
【公式ツイッター】
https://twitter.com/ArtTheaterGuild