
凄いぞ! ボギー! 福岡が生んだ奇跡の名曲「青い春」をフリー・ダウンロード!
福岡を拠点に、トロピカル&ダンサブルなバンドnontroppoの活動のほか、最近ではルーツである弾き語りでのライブも積極的に行っているBOGEYから、ライブでの定番曲であり、永らく音源化が望まれていた名曲「青い春」を含む13曲入りのアルバムが到着! 本作は、限りなくいつも通りのライブに近いコンディションで録音をする為に、“魔王セッション”と銘打たれ、一曲録るごとに焼酎「魔王」で乾杯。呑むほどに酔うほどに絶好調になっていくという“酔拳”方式で録音されています。弦が切れても、コード間違っても、声が裏返っても、演奏がノッていればOK! 福岡の個性派ミュージシャンやおとぎ話のメンバーを迎え、表情豊かな作品が誕生しました。ヒップ・ホップ、ブルース、フォーク… 福岡が生んだユーモラス・マンBOGEYのファニーで哀愁漂う名曲群をどうぞ!
BOGEY / 青い春
1.NO FUN MY WAY / 2.青い春 (with おとぎ話) / 3.カーニバル / 4.ゴダールバカ / 5.プラカラ-オーバードーズ / 6.うんこ / 7.暇人 / 8.ハローワーカー陽あたり良好 / 9.なべ / 10.レモン / 11.バカになりましょう / 12.星のOHAKA / 13.楽しい一日にありがとう
★M3、M7、M8はアルバム購入者のみのボーナストラックです。
>>「青い春」のフリー・ダウンロードはこちら(期間:12/15〜12/22)
かっこ悪いことはなんてかっこいいんだろう
BOGEYの7年ぶりとなるソロ・アルバム『青い春』が2011年9月にひっそりとリリースされた。ライヴ会場とヨコチンレーベルのネット通販のみの販売だったため、おそらくまだ耳にしたことのない方がほとんどだと思うが、もっともっと多くの音楽ファンに聴いてもらいたい作品だ。
「自分が自分である為に 自分の言葉で話そうか」——リード曲の「青い春」にはそんな一節がある。音楽に限らず、何かを表現しようとする者にとって、その考え方はあって然るべきだと思う。素の自分を堂々と晒してこそアイデンティティが生まれるし、触れる側にとってもその方がわかりやすくてシンパシーが抱ける。お互いがそうなれた時点で初めて表現は芸術となり、表現者はアーティストと言えるのではないだろうか。

昨今の日本では、そういう真っ当なスタイルで音楽をやっているシンガー、バンドが少ない気がする。「ロック」や「リアル」を大げさに連呼するとか、草食系のゆるいインディ・ポップに終始するとか、なんだか退屈な人たちが氾濫している。僕が好きな筆者の言葉をお借りすれば、彼らは「ア〜ティスト」「ラッパ〜」でしかない。
その点、BOGEYは違う。「バカになりましょう」なんて言いながら、まっすぐなうたを歌う。森山直太朗の「うんこ」を聴いても何も感じないけど、BOGEYの「うんこ」は無性に切なくて沁みる。鼻歌のような人懐こさがある「なべ」、彼の人間性を最も端的に表わした「暇人」などなど、ここにはやりたいことを自由にやり切ったシンガー・ソングライターの姿が刻まれている。
地元・福岡の個性豊かなミュージシャンたちを中心に、アルバムにはBOGEYを慕う仲間たちが多数参加。名曲「青い春」では東京のロック・バンド、おとぎ話とのセッションも実現した。サウンドは彼らしいジャンルレスなごった煮感が凄まじく、愛すべきオマージュも炸裂しまくり! BOGEYというオリジナリティが全開の、どうしようもないくらいにバカバカしくて、ロックで、ロマンティックなアルバムだ。レコ屋に置くことができるのなら、POPにはこんな言葉を添えたい。かっこ悪いことはなんてかっこいいんだろう。(text by 田山雄士)
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BOGEY PROFILE
福岡を拠点にお祭り生活をおくる日々。
1993年、親不孝通りの路上にてデビュー。1994年、ライブハウス照和で歌い始める。
1996年、三味線や玩具太鼓を駆使したニュー・ウェイブ・バンド「ひまわり」結成(2001年解散)。
1996年に福岡にてヨコチンレーベル設立、主催イベント「ハイコレ」は1997年から始め現在111回を数える長寿イベント。現在はトロピカル&ダンサブルなバンド「nontroppo」を活動のメインにしつつ、最近はルーツである弾き語りでのライブも増えている。
2010年、自作の曲を108曲歌うという偉業を7時間半かけて達成(ギネス非公式記録)。
名前の「ボギー」とはボーカル/ギターの略。
今年、7年ぶりとなるソロ名義のアルバム『青い春』を発表。