
〜東日本大地震へよせて〜
今の大変な日本の状況を思い、僕らがバンドとしてやれることはやはり『音』を届けることだと思っています。
不安や疲れでざわついた心になにか響く音を届けたいと考えた結果、
無料ダウンロードというかたちで1曲配信することに決めました。
今回配信する曲『bluemoon in Togakushi』はこの日本の美しい原風景をイメージして出来た曲です。
優しい日本の情景を『音』からも感じてもらえれば嬉しいです。
被災地の一日も早い復興を心から願います。
L.E.D.メンバー一同
>>「bluemoon in Togakushi」のフリー・ダウンロードはこちら(4月5日まで)
佐藤元彦(b/JacksonVibe)、加藤雄一郎(sax/NATSUMEN)、オータコージ(ds/曽我部恵一BAND、The Sun calls Stars)を中心に、2000年に結成された7人組インストゥルメンタル・バンド、L.E.D.。メンバー全員が複数のプロジェクトを抱える熟練した凄腕たちの集まり。さまざまな情感を湛えつつ、脳内に映像を呼び起こすそのサウンドはしばしば“シネマティック”と形容される。豊かなアイディアと洗練されたグルーヴも一級品だ。
OTOTOYでライヴ音源『LIVE at SUPER DELUXE 2010.11.25』をリリースしたばかりの彼らが、新たに2曲入りのEP『I'll』を完成させた。2011年4月6日に発売が決定したセカンド・アルバム『elementum』に先駆けてのリリースで、タイトル曲「I'll」とアルバムには未収録の「Oriens」が楽しめる。取り扱いは一部店舗(限定生産)と配信のみ。ワンコイン価格でもあるし、彼らのファンなら迷わずゲットしておきたい。
そして、このEPはL.E.D.をまだ知らないリスナーにも強くおすすめしたい。と言うのも、初のヴォーカル曲である「I'll」ではクラムボンの原田郁子がフィーチャーされており、これが彼らのバンド・アンサンブルと見事にハマっているからだ。トラックはいつになくダンサブル。UKのSimian Mobile Discoを彷彿とさせる4つ打ちをベースに、壮大なアンビエント・レイヤーやミニマルなビートが折り重なる。その中で舞う原田の歌はほどよく無機的で、歌と言うより声、言葉。まるでひとつの楽器みたいに存在するひんやりとした切り貼りの言葉が、点在するイマジネーションをつなぎ合わせるような彼らならではのループで前景化され、結果として絶妙なノスタルジーを生んでいる。不思議な中毒性とアートを感じる一曲だ。一方の「Oriens」はインストのミッド・チューン。シンプルなエレクトロニカ・サウンドでありながら、繊細かつ丁寧に紡ぎ上げた美しいサウンドスケープが聴きもので、淡々としたビート、鍵盤とサックスの優雅な響きが心地よい安らぎをもたらしてくれる。
多彩な音楽性を持つL.E.D.だが、今回の2曲でまたも新機軸を打ち出した。季節の変わり目、夕暮れや夜明けといった劇的な情景を鮮やかにフラッシュバックさせる彼らのサウンド。この絶好の機会にぜひ聴いてみてほしい。アルバムも期待大だ。(text by 田山雄士)
2nd FULL ALBUMが完成!
バンド初のヴォーカル・トラックにクラムボンの原田郁子をフィーチャーした「I'll」をリード・トラックに、既にライブでも好評の「unity」、「nathan road」などを含む、全9曲収録の2ndアルバム『elementum』が完成! 4月6日にリリースされることが決定した。前作を凌ぐバンドGROOVEと映像をインスパイアさせるその美しいサウンドスケープは必聴。
L.E.D.『elementum』
2011年4月6日(水)発売
Penguinmarket Records/YOUTH INC. & Gumbo Groove
【TRACK】
1. aqua / 2. ventus / 3. I'll (feat.原田郁子) / 4. hitofudegaki / 5. terra (album ver.) / 6. nathan road / 7. bluemoon in Togakushi / 8. ignis / 9. 500
RECOMMEND
L.E.D.
『LIVE at SUPER DELUXE 2010.11.25』
2010年11月25日に六本木スーパーデラックスで行われた、World Penguin’s Carnival 7DAYS CIRCUIT LAST DAYでのL.E.D.のライヴを収録した音源。名盤『GAIA DANCE』から約1年。凄まじい成長を遂げた彼らの演奏に、じっくり耳を澄ませるもよし、爆音で自宅をフロアにしてしまうのもよし。ライヴならではのグルーヴが、見事に収められている。臨場感をそのまま体感できるHQD(24bit 48kHzのWAV)でのリリース。
>>ダウンロードはこちら
>>『LIVE at SUPER DELUXE 2010.11.25』特集ページはこちら
IKUKO/OLAibi/TONCHI/HONAGA
『AOIYAMI-WO-MASSAKASAMA-NI-OCHITEYUKU-NAGAREBOSHI-WO-SHITTEIRU』
2010年12月29日に恵比寿リキッドルームで行われた、原田郁子のソロ・ライヴを収録した音源。2008年6月に発売されたアルバム『ケモノと魔法』に収録された「青い闇をまっさかさまにおちてゆく流れ星を知っている」1曲を30分かけて演奏するという試みで、メンバーは、原田郁子のほか、OLAibi、トンチ、ダンサーのホナガヨウコを加えた女性4名。さらにPAエンジニアにZAKを迎え、このスペシャル・ユニットによる、ライヴならではの即興的なパフォーマンスを収録した。販売形式はDSD+mp3とHQDの2種類。
>>ダウンロードはこちら(DSD+mp3 Ver.)(HQD Ver.)
>>ライヴ・レポートはこちら
PROFILE
佐藤元彦 Bass (JacksonVibe)
加藤雄ー郎 Saxophone (Natsumen、Calm、矢沢永吉 etc)
オータコージ Drums (曽我部恵一BAND、The sun calls stars、口口口)
横山裕章 Keybord (曽我部恵一ランデブーバンド、たむらぱん、星野源、Innervisions)
塩川剛志 Guitar (Balloons、MAS)
KAKUEI Percussion (Overground Acoustic Underground)
RYUDAI Percussion (Little Cosmo、Freaky Machine、Orquesta Nudge! Nudge!)
2000年に様々なフィールドでキャリアを有するメンバー7人により結成されたシネマティック・インスト・バンド。そのサウンドは、Jazz、Funk、からHouse、Ambient、Minimal、Electronica、Krautrockまで様々な要素をバンド独自の有機的フィルターを通して解体、再構築。既存のインスト、ポスト・ロック勢とは明らかに一線を画す、映像を強くインスパイアさせる、まさにシネマティックなサウンドスケープを展開している。結成当初から確かな演奏力と映像親和性により高い評価を受けているライブは各地のフェスをはじめ、活動の幅を広げ続けている。また映像に重きをおくコンセプトによりアルバム・アート・ワーク、ライブVJ(VJ Quiz)、PVなどの多くを漫画家であり映像作家でのある異才、タナカカツキとコラボレーション。L.E.D.のサウンドとの見事なマッチングを体験できる機会も少なくない。
LIVE SCHEDULE
- 2011/03/21(月)@京都UrBANGUILD
- 2011/05/01(日)@名古屋新栄VIO
- 2011/06/12(日)@渋谷 O-NEST
- 2011/06/17(金)@仙台 LIVE HOUSE enn 2nd