【対談】石毛輝(Yap!!!) × MONJOE(DATS/yahyel)──初期衝動を信じることで見えてくる“バンド”の未来
the telephones / lovefilmとしても活躍する石毛輝が始動させた3ピース・バンド、Yap!!!。2018年9月5日に2作同時でEPをリリースした。2nd EP『Monochrome』では、まさにYap!!!の真骨頂ともいえる、人々を踊らせフロアを熱狂させるダンス・ミュージックが詰まっている。また、コラボレーションEP『Bichrome』には、CHAIからマナとカナ、菅原卓郎(9mm Parabellum Bullet)、小出祐介(Base Ball Bear)、Koji Nakamura、MONJOE(DATS / yahyel)、Ryohu(KANDYTOWN)といった豪華アーティストが集結!
OTOTOYでは今回のリリースにあたり、Yap!!!のフロントマンである石毛輝と、DATSやyahyelとしても活動し『Bichrome』にも参加したMONJOEの対談を掲載。さまざまな共通点を持っている彼らが、どのように音楽を作り出し、どのように未来を見据えているのか。語ってもらった。
この1枚で踊り狂え! Yap!!!の2nd EPを配信開始
豪華アーティストが集結したコラボEPも同時リリース!
INTERVIEW : 石毛輝(Yap!!!) × MONJOE(DATS / yahyel)
the telephonesの活動再開も大きな話題を呼ぶ中、結成から1年が経過した石毛輝率いる3ピース・バンド、Yap!!!が、新作『Bichrome』と『Monochrome』を2枚同時に発表する。『Bichrome』はもともとソロで構想していたというコラボ盤をYap!!!で実現させたもので、CHAIのマナ&カナ、9mm Parabellum Bulletの菅原卓郎とBase Ball Bearの小出祐介、Koji Nakamura、そして、DATS/yahelのMONJOEとKANDYTOWNのRyohuという、世代を超えた人脈が集結。一方、『Monochrome』はシンセウェイヴなどを吸収した最新のYap!!!を伝える作品であり、2枚を通じて現在の石毛のモードがよくわかると言えよう。
MONJOEとRyohuが参加した「The light with MONJOE×Ryohu」は、石毛のデモをMONJOEが再構築し、声ネタやフューチャーベースの要素が入ったトラックに、3人の記名性の強い声が加わることで、1曲の中に様々な風景を浮かび上がらせるという、文句なしの仕上がりである。MONJOEはもともとDATSとして2015年に〈UK.PROJECT〉からデビューしていて、石毛にとっては直属の後輩。そして、それぞれトラックメーカーでもありながら、ステージ上では熱いパッションを感じさせるフロントマンであるという意味でも、両者にはシンクロする部分が感じられる。「The light with MONJOE×Ryohu」の制作秘話はもちろん、2人が世代を超えて共鳴した理由や、それぞれの見つめる未来について、じっくりと語り合ってもらった。
インタヴュー&文 : 金子厚武
写真 : 大橋祐希
パッと見て、同じ匂いがした(石毛)
──まずはおふたりの出会いについて話していただけますか?
石毛 : 最初に会ったのは2015年の〈VIVA LA ROCK〉で、健悟(Yogee New Wavesの角舘健悟)に紹介されて。で、その後に事務所のイベント〈UKFC on the Road〉とかで一緒になったりして、いつの間にか普通に飲むようになってた感じです。僕、基本後輩の友達って少ないんですよ。末っ子なんで、先輩と一緒にいる方が好きなんです(笑)。でも、亘(MONJOEの本名は杉本亘)は年齢関係なく、自分にないセンスをたくさん持ってると思ったので、「機材は何を使ってるの?」みたいな話から、自然に距離が近くなった気がします。
MONJOE : 僕が〈UK.PROJECT〉からデビューさせてもらったのは大学生のときで、まだ右も左もわからない状態で。それこそ〈UKFC〉とかに出演させてもらうと、周りには自分が中高生のときに聴いてたミュージシャンがいっぱいいて、ビビるんですよ(笑)。「俺ここにいていいのかな?」みたいな。そうやってちょっとナーバスになってたところを、石毛さんは先輩後輩関係なく、ひとりのミュージシャンとして対等に接してくれて、素敵な先輩だなって。
──もともとのルーツとしてロックがあって、その後にダンス・ミュージックを吸収したから、トラックメイキングもしつつ、ステージングからはパッションを感じるっていう、そこは2人の共通点かなと。なおかつ、MONJOEくんはニルヴァーナやレディオヘッドといった90年代のバンドがルーツにあるそうなので、そのあたりも近いのかなって。
MONJOE : 「MONJOEくんの世代で90年代がルーツってあんまりいなくない?」ということをよく言われるんですけど、自分が中高のときには周りもそういうの好きな人が多かったので、逆にいろんな人から言われるようになって、「そうなんだ」って感じなんです。
石毛 : 大岡山のPEAK-Iに出てたバンドがそういう感じだったの?
MONJOE : ビンテージロックっていうか、日本だと、ミッシェル・ガン・エレファント、ブランキー・ジェット・シティ、ロッソとか、自分たちの界隈ではそのあたりがすごく盛り上がってました。
石毛 : PEAK-Iにシーンみたいなのがあって、Yogee New Wavesの健悟とか、SuchmosのYONCEとか、その世代で話題になってるやつらが多く出てたらしいんですよね。何でみんなあそこに出始めたの?
MONJOE : わかんないですね…… 俺は高校のときに組んでたコピー・バンドで出てたんですよ。でも、周りがみんな同い年なのに上手くて、佇まいとかファッションもかっこよくて、「負けてらんねえ」みたいなのはありました。
石毛 : 俺も自分が働いてた埼玉のライヴハウスでそういう刺激をもらってたから、お互いそういう「ライヴハウスからもらったもの」みたいなのが強いんじゃないかな。
MONJOE : 確かに。その頃培ったものって出ちゃいますよね。
石毛 : パッと見て、同じ匂いがしたというか、「ライヴハウスで育ってきたやつだな」っていうのはわかった。でも、偏ったバンド美学みたいなのはなくて、「フラットなんだけど、でもちゃんと熱さは持ってる」みたいな、珍しい人だなって思いましたね。
そこで俺が1番参考にできるのは石毛さん(MONJOE)
──表面的な音の違いこそあれど、いまのDATSの「たくさんの人を巻き込んで行こう」という姿勢は、the telephonesの歩みともリンクがあるように思います。
MONJOE : 勝手ながら、the telephonesに対しては精神的な部分で見習いたいと思うことがすごくあります。かっこいいことを突き詰めたいと思うのはミュージシャンとして当然だと思うけど、そのかっこいいものをより多くの人に届けるためには、どうしたらいいのか。DATSとして「多くの人を巻き込みたい」と言ってる以上、そこをもっと追究したいと常々思ってるんですけど、でも、それが1番難しいことでもあるなって。the telephonesはそこをちゃんとクリアしていて、そこをクリアした人にしか見えない景色があると思うので、そういう部分は自分たちも追いかけたいです。メジャーに行ってから、そういう命題的なものに直面することが多くなったんですけど、そこで俺が1番参考にできるのは石毛さんかなって。
石毛 : 「メジャーだからこうしなきゃ」じゃなくて、メジャーから出すことによるいい部分ってあるから、自分たちにとってそれが何なのかを探す方がいいと思う。やっぱり、ミュージシャンはいい曲を作ることが最優先で、それをどう売るのかは…… まあ、最近はそこを考えるのもミュージシャンの仕事だったりするけど、でも基本的にはレコード会社の仕事だと思うから、そこでそんなに悩まなくてもいいとは思うけどね。
──実際にyahyelは外を意識するというよりも自分たちを貫いた結果、口コミによって多くの人に広まったと言っていいと思うんですよね。DATSももちろんこれまで自分たちを貫いてやってきたと思うから、それに加えてさっき石毛くんが言ってくれたように、メジャーならではの利点を生かしていくっていうのが大事かなって。石毛くんもthe telephonesの一方ではソロでも作品を出してきて、さらに今はlovefilmもYap!!! もあるっていうのは、やりたいことを突き詰めてきた結果だと言えますか?
石毛 : 自分にとって1番勝ち目があるのは、「初めてパンクを聴いたときの抗えない衝動」みたいな、そういう部分かなって思うんですよね。俺は別に歌も得意ではないし、歌詞も自分の事について歌ってばかりだから、とにかく「音楽は素晴らしい」ってことを1番伝えたいから、自分の経験してきたことをちゃんと世に出せれば、それでいいんだと思います。自分と同じような体験を、聴いてくれる人に与えることができれば、それだけで十分認められたと思えるというか。
MONJOE : まさに、僕もそういう原体験とか衝動みたいな部分を信じることが、いまのDATSにとっての答えかなって思ってます。石毛さんは自分のバンド以外にもいろんな曲を作ったりしていて、俺もそういうことをやってるんですけど、他のアーティストのプロデュースとか、CMの曲を作ったりとか、いろんなことをやってると、「俺、何でもできちゃうんだ」って自分で思っちゃって、「じゃあ、俺バンドで何したいんだっけ?」ってなっちゃうんですよ。そういうときに大事なのが、いま石毛さんも言ってた初期衝動の部分。そのインスピレーションに従うのが正解なんじゃないかなって、いまはそう思ってます。
石毛 : それこそ、その初期衝動を90年代にストレートに鳴らしてたのがニルヴァーナとかだったと思うけど、あれから20年以上経った今は、同じことを「バンドは生楽器」っていうフォーマットから外れて表現する時代なのかなって。いまのDATSだったり、今後のYap!!! がやりたいのはそういうことで、バンドっていうフォーマットを一回自由にするっていうことが定着したら美しいなって。もともとジャンルの破壊みたいのって、そうやって起きてると思うんですよ。昔は、バンドは上手くないといけなかったけど、パンクが登場して、バンドの概念がもっと自由になったわけだし。
MONJOE : ジャンルの破壊ってことで言うと、最近はトラックメーカーがものすごい増えましたよね。ラップトップ1台で楽曲を完成させることができる環境があるおかげで、ジャンルとしてのエレクトロミュージックはすごい潤ってる。ただ、自分もトラックメーカーをやりながらこういうこと言うのはあれですけど、今度は逆にそういうのを一切聴きたくなくなったりもするんですよね。ギター、ベース、ドラムでバーンって来るあの感じって、トラックじゃ絶対出せないから、「もうこれでいいじゃん!」って思ったりもして(笑)。
石毛 : それは確かに周期があるよね(笑)。でも、やっぱりいまはそれを混ぜるのがユニークだと思う。
──Yap!!!の新作もプログラミングの割合が増えてますもんね。
石毛 : ライヴに対する考えも昔とは変わってきてて、音源の再現じゃなく、音源とは違う表現をやった方がおもしろいと思うようになったんです。最近の海外のミュージシャンとかって、その感じがすごくかっこいいし、今年のフェスだとケンドリック・ラマーとチャンス・ザ・ラッパーはやっぱりすごかったから、自分もそういうライヴができたらなって。もちろん、もともとのバンド・スタイルを否定したいわけじゃなくて、その美しさももちろんある。最近の〈UK.PROJECT〉で言うと、tetoみたいなバンドの美しさももちろんあると思います。ただ、エヴァーグリーンなものの一方で、新しいこともどんどんやっていかないとなって。別にみんなが洋楽を聴けばいいってわけじゃないけど、でももし聴かれなくなっていくと、日本で音楽をやる我々としては、やりたい音楽がやりづらくなる環境が後々出てきてしまうかもしれない。そういう危機感はちょっとあるんですよね。
──『Bichrome』でのコラボレーションというのは、そういう時代の中での、意志を持ったミュージシャンたちによる世代を超えた提示とも言えるかもしれないですね。
石毛 : 「コレクティブ」とは言わないまでも、とりあえず一緒にやって、底上げをしたいっていうのはありますね。こういう音楽って、テレビではあんまり流れないし、いまはインターネットがある…… と言いつつも、やっぱり能動的に聴こうとしないと聴かない音楽だと思うんです。だからこそ、手を組んで底上げしたいなっていうのは思いますね。
ちゃんと自分を表現できる場所があっていい(石毛)
──「The light with MONJOE×Ryohu」の制作について、最初はどんなスタートだったのでしょうか?
石毛 : 最初は全然違う曲で、それを亘に渡して、ざっくり1回やってみたんですけど、もともと自分ひとりで作ったものだったので、ちょっと違和感があって。なので、まずはちゃんと打ち合わせをしようってなって、Ryohuも含めて3人でリファレンスを見ていった感じです。で、最初の日にRyohuが1時間遅刻するっていう(笑)。
──ティーザー映像でも言ってましたね(笑)。リファレンスはどんな曲が挙がったんですか?
MONJOE : 「3人の顔が見える方向性で作ろう」って感じだったんですけど、最初に出たのがアンダーソン・パークのAppleの曲(「Til It's Over」)で、フューチャーベースとかトラップの感じを混ぜつつやろうかって。もしくは、テイラー・スウィフトとケンドリック・ラマーがコラボした曲(「Bad Blood」)みたいな、「ザ・アメリカ」な感じにするか(笑)。で、わかりやすくそれぞれの顔が見えるってなると、後者の方かなって。普段とはちょっと違うことをやった方がおもしろいんじゃないかっていうのもあったし。そうしたら、石毛さんの叩きを作ってくるまでのスピードが速過ぎて(笑)。打ち合わせの翌日にデモが来たんで、びっくりしました。
石毛 : 「これはすぐに作れそうだ」って、テンション上がっちゃって。ただ、こういうのは普段の自分の作品では作ったことがなかったので、結構チャレンジで、それっぽいものを作って、あとは亘に任せるっていう(笑)。
──じゃあ、最初のデモからはかなり変わってる?
石毛 : ほぼほぼ変わってます。コード進行とかは残ってるけど、BPMも下がったし、リミックスに近い感じというか。テーマからはぶれないようにしつつ、亘が料理してくれたっていう感じですね。声ネタの使い方とか、ああいうのは俺あんまり上手くできないんで。
──MONJOEくんは今回の制作でどんなことが新鮮でしたか?
MONJOE : Cメロの落ちるところでエモーショナルなコード進行のピアノが出てくるんですけど、「そこどうしようか?」ってなったときに、石毛さんがめちゃくちゃピアノ音源持っていて。それを聴き比べたのは楽しかったですね。結局使ってるのは、電話越しに聴こえるような、ちょっとノイズ混じりの音で、汚しを加えることで得られるエモーショナルみたいなのがあるんですよね。
石毛 : Native Instruments社のUNA CORDAは、最近海外で使ってる人が多くて、ODESZAとかも使ってるってインタヴューで言ってた。
MONJOE : 最近って、きれいな音は簡単に作れちゃうんですよね。方法論が確立されてて、簡単にデザインできるようになってる。そういうのがありふれてるいまだからこそ、むしろ「汚し」を加えることがこれからの潮流になるというか…… すでにきれいなだけの音って少なくなってて、そこでアーティストが個性を出す時代になってると思うんですよね。
石毛 : 音を汚すってことと一緒で、あえてダウンコンバートしたのをもう一回バウンスしたりもしてます。24bit/48kHzっていういわゆるハイレゾのスペックだと、音の解像度が高すぎて、逆に胡散臭くなったりもするから、わざとダウンコンバートして、16bitとか8bitにすることで、ギュッとした音にして、それを24bit/48kHzのパラデータに焼き直して、亘に渡したり。
MONJOE : そんなことしてたんですか?
石毛 : アンビエントとかそっち系の人がよくやるやり方で、オーラブル・アルナルズとか、あの人も必ず音を汚す作業をするみたい。あとは僕も勉強中なんですけど、32bit/96000kHzにすると、リヴァーブ等の空間系のエフェクトのかかり方が変わるっていう
MONJOE : あ、それyahyelのセカンドのときにやりました。空間系のエフェクトのかかり方が全然違うんですよね。こういうのって、昔ならアーティストは知らなかったことかもしれないけど、いまはいかにユニークな音を作れるかで個性が出ますよね。
石毛 : 最近の曲の音数の少なさも関係してると思う。「The light」も音数はガンガン減らそうって話をしたんですけど、これがバンド・サウンドだったら、32bit/96000kHzのリヴァーブのかかり方とか言ってもわからない。でも、隙間のあるトラックだと、一個一個の音がより印象的に聴こえることが重要で、そこはいまっぽさなのかなって。
──そして、そんなトラックに3人それぞれの声が乗ることで、まさに「顔が見える」仕上がりになっていますよね。
石毛 : 最初は1Aに歌はなくて、ラップだったんですけど、亘が「歌もアリなんじゃないですか?」ってアイデアをくれて。で、「ここは俺じゃなくて、亘が歌った方がかっこいいと思う」って歌ってもらって、すごくセクシーになったなって。逆に僕は記号っぽく、ああいうハイトーンな歌い方をして、さらにRyohuが入ってくる。予想以上にかっこいいラップで、めっちゃテンション上がりました。
──タイトルは誰のアイデアですか?
石毛 : これは亘かな?〈Dancing in the dark / Looking for the light〉って歌ってるので、最初は「シンプルでいいね」くらいの感じだったんですけど、このトラックは聴く人によってはダークな印象を持つ人もいるかもしれないから、タイトルを明るくすれば、ポジティヴに聴こえるんじゃないかって意味付けも、後からついてきた感じです。
──石毛くんは『Dark Becomes Light』という作品も発表しているので、ソロの世界観とのリンクも感じました。
石毛 : そうですね。基本的に、「闇から光が射す」みたいな情景が好きなんでしょうね。
──最後に、それぞれの今後についても話せればと思います。途中で、「シーンの底上げ」という話もありましたが、MONJOEくんはDATSでのフェス開催を目標のひとつとして挙げていますよね。
MONJOE : 「フェス」って言うとちょっと大げさですけど、小さなイベントからはじめて、それをだんだん大きくして行きたいなって。石毛さんが言ってた「コレクティブ」じゃないけど、自分たちの周りにいる素晴らしいミュージシャンたちとシーンみたいなものを作れたら、さらに下の世代にも何かが残せるんじゃないかっていうのは最近よく考えます。自分も上の世代を見て音楽をはじめた以上、今度は自分がそういう存在にならないとなって。
石毛 : 僕らもこれまで〈kings〉とか〈version 21.1〉とか、志が似ているミュージシャンと一緒にイベントをやったりしてきたけど、いまはもっとカルチャー全体が盛り上がるとおもしろいなって思ってて。ちょうど昨日もスタイリストの人と飲んでたんですけど、アウトプットが音楽か洋服かの違いだけで、考えてることは近かったりするから、そういう人たちが集まったら、クリエイティヴなカルチャー体験ができるんじゃないかなって。そういうことをやることで、自分でもラップトップで音楽を作ってみたりとか、ライヴハウスにもっと気軽に遊びに行けたりとか、「敷居を下げたい」っていうのがあるんですよね。いまってちょっとでも人と違うことをするとすぐに叩かれたりしちゃうけど、そういう子たちがちゃんと自分を表現できる場所があっていいと思うから、そこをもっと刺激できればなって。
──〈version 21.1〉の名前が挙がりましたけど、僕ちょっと前に別の媒体でサカナクションの一郎さんとD.A.N.の対談をやったんですよね。10歳くらいの年齢差って、いい距離感でリスペクトし合えると思うし、MONJOEくんの世代が伸びてきたいまこそ、世代が融合して〈version 21.1〉を更新できるタイミングなんじゃないかって、勝手に思ってて。
石毛 : いいですね。「オルタナティヴ」で括るのは違うかもしれないけど、「こういうのもあるよ」っていうのはできたらいいなって。「自分で選択できる」っていうことが大事だと思うので。
──今回のコラボがいろんなきっかけになることを願っています。まずは、11月からYap!!!のツアーがあって、ファイナルにはDATSも出演するんですよね。
石毛 : Yap!!!は結成から1年が経って、やっと自分たちがどんなバンドなのかを掴めてきたので、ぜひ観に来てほしいです。ツアー・ファイナルでは、きっと「The light」もやると思いますしね。今年はフジロックが配信をやったりもしたけど、やっぱり現場が1番おもしろいと思うので、ぜひライヴハウスに来てもらえたらうれしいなって思います。
Yap!!! の過去作はコチラから!
【過去の特集ページ】
・『I Wanna Be Your Hero』特集 : インタヴュー
https://ototoy.jp/feature/2017102501
DATSとyahyelの作品も絶賛配信中!
DATS
古→新
yahyel
古→新
【過去の特集ページ】
・『Flesh and Blood』特集 : インタヴュー
https://ototoy.jp/feature/20161116
・『Human』特集 : レヴュー
https://ototoy.jp/feature/2018030702
LIVE SCHEDULE
Yap!!!
〈Yap!!! Bichrome & Monochrome Release Tour 〜Everyone Let's Dance〜〉
2018年11月9日(金)@埼玉・北浦和KYARA
2018年11月16日(金)@北海道・札幌SOUND CRUE
2018年11月18日(日)@宮城・仙台enn 3rd
2018年11月22日(木)@大阪・心斎橋Pangea
2018年12月2日(日)@愛知・名古屋池下CLUB UPSET
2018年12月6日(木)@福岡・the voodoo lounge
2018年12月7日(金)@岡山・ペパーランド
2018年12月14日(金)@東京・代官山SPACE ODD
【詳しいライヴ情報はこちら】
http://yap.dance/live
DATS
〈DATS TOUR 『Digital Analog Translation System』〉
2018年10月20日(土)@池下CLUB UPSET
2018年10月21日(日)@梅田Shangri-La
2018年11月10日(土)@恵比寿LIQUIDROOM
【詳しいライヴ情報はこちら】
http://www.datstheband.com/live
yahyel
〈yahyel -asia tour- 〉
2018年9月9(日)@韓国 ソウル 〈Music and City Festival〉
2018年9月14(金)@台北 PIPE
2018年9月15(土)@中国 深圳 HOU LIVE
2018年9月16(日)@中国 上海 〈Concrete & Grass Festival〉
2018年9月21(金)@東京 O-EAST
【詳しいライヴ情報はこちら】
http://yahyelmusic.com/live.html
PROFILE
Yap!!!
2017年8月にthe telephones / lovefilmのフロントマン石毛輝が新バンド、Yap!!!を結成。
10月25日に1st mini album『I Wanna Be Your Hero』を石毛がプロデュースする新レーベル〈Romantic 1984〉よりリリース。
2018年9月1日に正式メンバーとして汐碇真也(Ba)、柿内宏介(Dr)が加入。
9月5日、マナ&カナ(CHAI)、菅原卓郎(9mm Parabellum Bullet)×小出祐介(Base Ball Bear)、Koji Nakamura、MONJOE(DATS / yahyel) × Ryohu(KANDYTOWN)らとのコラボレーションep『Bichrome』と、Yap!!!3人によるダンスミュージックへの情熱を追求したライヴ映え間違いなしの楽曲を収録した2ndミニ・アルバム『Monochrome』を対となる作品として2タイトル同時発売。
【公式HP】
http://yap.dance
【公式ツイッター】
https://twitter.com/yap_theband
DATS
2013年結成。2014年の〈出れんの!?サマソニ2014〉にてクリマン賞を受賞し、同年とその翌年の2年連続でサマーソニックに出演。
2015年にデビューEP『DIVE』をリリース。2017年に〈RALLYE LABEL〉に移籍し、タワーレコード限定シングル『Mobile』をリリース。高橋幸宏氏に「大好物な音。期待大」と賞賛された他、発売日に完売店が続出するなど注目を集める。
続いて、砂原良徳氏をマスタリング・エンジニアに迎えたデビュー・アルバム『Application』(2017.6.7)をリリース。その直後に開催された〈フジロックフェスティバル〉では、メインステージであるレッドマーキーに出演。その後も、〈SWEET LOVE SHOWER〉や〈RUSH BALL〉、〈Sunset Live〉など国内の主要なフェスに出演し、その圧倒的なパフォーマンスが各方面より高く評価される。
2018年2月10日に待望の新作EP『Message』をリリース。早くも04 Limited Sazabys主催の〈YON FES〉、〈ARABAKI ROCK FESTIVAL〉、〈VIVA LA ROCK〉、〈GREENROOM FESTIVAL〉への出演が決定している。
また、そのルックスから ファッション・アイコンとしても注目を集め、ファッション誌やカルチャー誌でモデルを務める他、UNDERCOVERのパーティではillionや Yogee New Wavesらと共に出演。
更に、ヴォーカルの杉本は、数々のCM音楽を手がける他、向井太一やFIVE NEW OLDといったアーティストのプロデュースも手がけるなど活動のフィールドを大きく広げている。
【公式HP】
http://www.datstheband.com
【公式ツイッター】
https://twitter.com/datstheband
yahyel
2015年3月に池貝峻、篠田ミル、杉本亘の3名によって結成。ライヴ活動の本格化に伴い、VJの山田健人、ドラマーの大井一彌をメンバーに加え、現在の5人体制へ。2016年、ロンドンの老舗ROUGH TRADEを含む全5箇所での欧州ツ アー、フジロックフェスティバル〈Rookie A Go Go〉ステージへの出演を経て、9月に初CD作品『Once / The Flare』をリリース。11月にはデビュー・アルバム『Flesh and Blood』を発表し、コアな音楽愛好家達を超えて同世代のリスナーへと鮮烈なインパクトを与え、一気に注目を集める。2017年にはFUJI ROCK、VIVA LA ROCK、TAICOCLUBなどの音楽フェスへの出演も果たした他、Warpaint、Mount Kimbie、alt-Jら海外アーティストの来日ツアーをサポート。そして2018年3月、さらに進化した彼らが自身のアイデンティティを突き詰め、より強固なものとして具現化したセカンドアルバム『Human』をリリース。直後のSXSW出演を経て、韓国公演を含む初のリリースツアーを敢行。夏には初のライジングサン、サマーソニックにも出演した。現在東京公演を含むアジアーツアーを敢行中。
【公式HP】
http://yahyelmusic.com
【公式ツイッター】
https://twitter.com/yahyel2015