音楽は幸せな空間を作れるのか? ──新たなバンド・サウンドを得たAL『NOW PLAYING』を先行配信

小山田壮平と長澤知之がプライベートのアコースティック・ユニットとして数年前に活動をはじめ、そののちに藤原寛、後藤大樹をバンドに迎えて2016年4月に1stアルバム『心の中の色紙』をリリースしたロック・バンド「AL」。そんな彼らが2018年のはじまりに快作の2ndアルバム『NOW PLAYING』をリリースする。今回OTOTOYでは本作の1週間先行配信を実施。本文の中でも語られているように、1stアルバム『心の中の色紙』よりも、よりバンドらしい作品ともいえる『NOW PLAYING』はどのように生まれたのか、ソングライターである小山田壮平、長澤知之の2人に話を訊いた。ちなみにこの2人でのインタヴューはAL史上初! みなさま必見です!

よりバンドらしくなったALの最新作を先行配信


AL / NOW PLAYING

【配信形態】
WAV、ALAC、FLAC(16bit/44.1kHz) / AAC

【配信価格】
単曲 250円(税込) / アルバム 2,000円(税込)

【収録曲】
1. 会いにいくよ
2. NOW PLAYING
3. ショートナイト
4. ドリーマー
5. ウォータースライダー
6. とびましょう
7. 丘の上の記憶
8. 輝く飛行船
9. LOVE ME
10. 青い泡沫 白い光
11. ハンアンコタ
12. 地上の天国なソングライターの歌


AL/NOW PLAYING


AL『NOW PLAYING』購入者プレゼント



OTOTOYでAL『NOW PLAYING』をご覧いただいた方のなかから抽選で3名様に、ALロゴニットキャップ&メンバー・サイン入りアルバム・ジャケット・ステッカーのセット(提供 : Revival Records / 協力 : http://shop.al-revivalrecords.com/)をプレゼントいたします。詳しい応募方法は下記をご覧ください。

【応募方法】
こちらからプレゼントの応募を選択し、
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・AL『NOW PLAYING』を購入した際使用したアカウントの、メールアドレスもしくはTwitterアカウント名
・購入時のダウンロード・キュー番号
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・連絡先
・ご意見、ご感想
をご記入の上お申し込みください。
※締切 : 2018年2月7日(土)23時59分まで

INTERVIEW : AL(小山田壮平、長澤知之)

ALが2ndアルバム『NOW PLAYING』を完成させた。前作のリリースとツアー以降は、個々での活動が目立っていたが、昨年6月にひさびさのライヴを実施し、その後にレコーディングを開始。2018年の幕開けを飾るに相応しい、素晴らしい作品が完成した。

『NOW PLAYING』の特徴は何より「バンドのアルバム」だということだろう。前作はもともと小山田壮平と長澤知之の2人でスタートしたALが、目には見えない美しさを、「心の中の色紙」を4人で共有していくドキュメント的な意味合いもある作品だったが、本作はまさに4人のアルバム。アンサンブルやハーモニーが大きく進化を遂げると共に、各プレイヤーの個性もより明確になった(特に、長澤のギターと藤原のベースの存在感が抜群)。そして、この4人の調和と自立こそが、作品に込められたささやかな願いを体現しているようにも思うのだ。いつでも音楽がそこにありますように。

インタヴュー&文 : 金子厚武
写真 : 福政良治

今回は「いっせーの」でつくった感じ

──ALの新作の話をする前に、2017年はそれぞれにとってどんな1年でしたか?

小山田壮平(以下、小山田) : 2017年は…… 会う人会う人に結構褒められて(笑)。自分が前のバンドからやってきたことに対して、わりかし卑屈になっちゃうことも多かったんですけど、「みんなあなたのことが好きだから」とか言われたりして、ちょっと自信持っていいんじゃないかなって。

──もちろん、以前からもそう言われることはあったと思うけど……。

小山田 : それがポンポンポンと続いたんですよ。そういうとこはいい1年でした。

──長澤くんはどうですか?

長澤知之(以下、長澤) : いろいろあったんですけど…… 「濃ゆかった」って感じですかね。できなかったこと、できたこと、出会えた人、別れた人、いろいろ思い返すことが多くて、なかなか整理がつかないですね。

──デビュー10周年を迎えて、アンソロジー・アルバム『Archives #1』のリリースやツアーもあったし、後半はもちろんALの制作やワンマン・ライヴもあって、1年ずっと動いていたでしょうしね。

長澤 : 動いてる部分以外でも、普通に生きてる中でもいろいろあって、漢字能力検定協会がやってる「今年の漢字」みたいに、一発で言い当てるようなことはできないですね。

小山田 : …… 「酒」?

──それ毎年じゃない? (笑)

小山田 : 3年連続「酒」(笑)。

左から長澤知之(Vo, Gt)、小山田壮平(Vo, Gt)

──そんな1年を経て、『NOW PLAYING』が完成したわけですが、聴いて最初に思ったのは「バンドの作品だな」っていうことでした。1stアルバム(『心の中の色紙』)ももちろんバンドの作品だったけど、ALはもともと2人から始まったこともあって、「バンドになっていった作品」という印象もあったのに対して、今回はホントに4人の作品だなって。『NOW PLAYING』っていうタイトルも、バンドがスタジオに入って演奏してる風景を連想させる言葉だと思うし。

長澤 : そうですね。俺の個人的な意見だと、(小山田)壮平とはもともと知った仲で、(藤原)寛(Ba&Cho)や(後藤)大樹(Dr&Cho)とももちろん知った仲ではあったんですけど、2人と一緒に音楽を作るのは1stアルバムが初めてだったから、最初はどういう風にしたらいいのか、探りから入ったというか。でもいまは、「ここはいろいろ注文してもいいんだな」とか「ここは触れちゃいけないんだな」とかがわかって、いろんなことがスムーズになりましたね。衝突もあるかもしれないけど、それはそれとしてというか。

小山田 : 1枚目は出発点の段階で、(長澤)知之と2人でかなりヴィジョンを詰めてたので。

長澤 : ヴィジョンができあがってて、それを2人に話すっていう、ちょっと傲慢なやり方ではあったよね。

小山田 : かもしれない。それからすると、今回は「いっせーの」でつくった感じ。

──ちなみに、2人が考える「理想のバンドの条件」って何ですか? 「いいバンドってこういうバンドのことを言うよね」っていう。

長澤 : 幸せであることが1番。

小山田 : 仲が良い。

長澤 : 安心できること、ですかね。

──さっきも言ってくれたように、モノをつくる上での衝突っていうのは当然あるけど、その上でってことですよね。

長澤 : 「人と人」っていう意味で言ったら、お酒を飲んだりとかそういうことは全く問題ないんですけど、音楽を挟むと、それぞれ見ている窓が違ったり、「こういう風にしたい」ってものがあったりするから、その違いを認め合ってやれることが素敵なんですけど、時にはバチッとなることもあって。音楽を取っ払ったらすごく仲いいですけど、でも音楽を取っ払ったら何の集団なのか…… 意味がないよね(笑)。

小山田 : そういう意味では、前作よりも信頼度は増してると思います。実際今回はできるのも早かったもんね。

──「1stアルバムがこうだったから、2ndアルバムはこうしたい」というような青写真はどの程度ありましたか?

小山田 : 『心の中の色紙』がわりとボリューミーな作品で、ゆったりとした曲も多かったから、最初は「スピード感があるものがいいね」って話をしていて、俺は結構それを意識して、軽快な感じのをつくったりして。

長澤 : 「よりバンドっぽい」と思われる理由はそのあたりかもしれない。

──確かに、それもありますね。結果的にアルバムのボリュームは約45分で、決して長いわけではないけど、当初はもっとコンパクトなイメージだったわけですか?

小山田 : うん、最初は短めのアルバムにしようかって話もしてたんですけど、だんだんと増えていって。

──結果的には最初のイメージと前作のちょうど中間くらいになったと言えそうですね。あと「バンドっぽさ」ということで言うと、リズム隊の2人は他のバンドのサポートなどを経験して、そこからALに持ち帰ってきたものもあったんじゃないかと思うんですけど、そのあたりはいかがですか?

長澤 : 2人は前も一緒にバンドをやっていたとはいえ、長くスパンが空いてたから、1stアルバムのときの俺がそうであったように、コミュニケーションをする上で初めてのことも多かったんじゃないかなって。それを経て、「こういう風にアプローチをしたら、2人のグルーヴが上手くいくな」っていうことを、お互い考え合ってやってた気がします。

左から後藤大樹(Dr, Cho)、藤原寛(Ba, Cho)

──当初「スピード感があって、コンパクトな作品」を目指したっていうのは、1stアルバムとの対比が1番の理由だとは思うんですけど、ALのメンバー3人が結果的に初期andymoriのメンバーになった分、前作ではそこと距離を取ろうとしていた部分もあったのかなって。でも、最初に話してくれたように、これまでやってきたことに自信を持てて、今回はそこがフラットになったっていう部分が、意識的にも無意識的にもあったのかなって。

小山田 : 自己肯定感が増してってことですよね…… いや、そこはなかったかな。「無意識的に」って言われたら、もしかしたらそうなのかもしれないけど、意識はしてないですね。

──そっか、あくまでALの1stアルバムからの変化だと。

小山田 : そうですね。1stアルバムはとにかく最高だと思うものを作ろうとして、すべての要素を詰め込もうとした感じだったので。

「自分ってこうなんだ」って発見したりもする

──タイトル・トラックの「NOW PLAYING」は軽快なロックンロールで、当初のイメージをよく表している1曲だと思いますが、どれくらいのタイミングでできた曲ですか?

小山田 : これは新しい方で、アルバム作ろうってなって、選曲の話もした後に、結構ねじ込む感じで。「できたし、やってしまおう」みたいな。

──今回のアルバムで改めて思ったことのひとつが、ギタリストとしての長澤くんの素晴らしさで、「NOW PLAYING」はそれを象徴する1曲でもあると思っていて。

長澤知之(Vo, Gt)

長澤 : ありがたいです。リズム録りが結構早く終わったんで、追い立てられた部分もあったんですけど(笑)、2人がちゃんと頑張って録ってくれたものに見合うものを弾かなきゃって意識と、あとは歌の邪魔にならないようにって思いながら。

──小山田くんから見て、ギタリストとしての長澤くんの魅力はどんな部分だと思いますか?

小山田 : 俺も「NOW PLAYING」のアウトロのギターとか、「青い泡沫 白い光」のソロとかものすごい好き。サイケデリックなのも好きだし、「丘の上の記憶」のソロみたいな、かわいい部分も好きだし、どこかずっとキラキラした部分があって…… ホントすごいなって。

──あとは藤原くんのベースも非常に印象的です。スピード感のある曲調も多い中、藤原くんのベースが手数多く動いて引っ張ってる部分が多々あるなって。

長澤 : 本人もそんな自覚がひょっとしたらあるのかもしれないですね。いろいろなバンドを手伝ってたから、ずっと弾いてるもんね。

小山田 : 知之と一緒に1stアルバムを作ったのも大きいんじゃないかな。1stアルバムのとき結構細かい話してたじゃん? andymoriのときはそんなこと一切なくて、わりかし「好きにやってください」っていう感じだったから、俺も曲作りで知之と密な話をすることで、「自分ってこうなんだ」って発見したりもするし。

藤原寛(Ba, Cho)

──具体的には、今回リズムに関してどんなやり取りがありましたか?

長澤 : 基本的には2人に任せてるんですけど、世界観とか、そういうことをどうしたらいいかって聞かれたときは、簡易にデモをつくって渡したりしました。

──細かいアレンジの話ももちろんありつつ、それ以前に世界観や風景をいかに共有するかが大事?

長澤 : 大樹は最初の段階から「世界観を共有しよう」って言ってて、濡れた音なのか、乾いた音なのか、そこで自分のドラミングを決めたがってたところもあったみたいで、4人でそういう話し合いはしましたね。

小山田 : 細かいアレンジで言うと、「ショートナイト」は前のアルバムのときに1回頓挫してて、アレンジにかけた時間がものすごく長い曲なので、「これでいい」ってところに行くまでに、いろんな試行錯誤があって。最初はスパニッシュ・ギターみたいなイメージだったんですけど。

長澤 : 最初は2人でアコギでやってたんで、アコースティックなイメージだったんですけど、ガツンとバンドでやるにあたって、エレキで行こうってなって。

小山田 : 1回ソロも取っ払ったアレンジにしたりもしたけど、やっぱりそこは残したいってなって、リズム隊のアプローチもだいぶ悩んでたけど……。

──結果的には、かなりアグレッシヴな仕上がりですよね。

長澤 : 「アグレッシヴにしよう」っていうのはずっとそうだったんですけど、ギター、ドラム、ベースで鳴らしたときのかみ合い方というか、そのへんで悩んだり話したりしました。

──ちなみに、この曲のメイン・ヴォーカルは壮平くんですけど、曲の原型を作ったのは?

小山田 : これは知之だったと思うけど…… 「もう忘れた」って言ってて(笑)。でも、曲調からして原型は知之だと思います。

──2人でつくってると、わかんなくなっちゃうものなんだ(笑)。

小山田 : わかんなくなる。コードの使い方とかで、「これ俺っぽいな」とか(笑)。

長澤 : 俺は記憶力が悪いからそういうことよくあります。「これってもともとどういう歌詞だったっけ?」って聞いたら、「いやいや、知之が持ってきたんだよ」とか。歌詞に関しては、「ここ1行空いてるんだけど、前後関係でどうあてはめようか」って話をしたりするから、どっちがつくったかって、あんまり覚えてないっていうか、わからなくなりますね。

違いを肯定して認め合う努力をしたい

──そうやって、まさに「ALの曲」になっていくわけですね。あとは「ショートナイト」もそうですけど、アルバム全編でハーモニーがすごく凝っていて。前作もそうだったし、もともとの長澤くんの好みもあると思うけど、完全にALの色になったなって。

長澤 : 母親に言われました。「あんたたち、ハモリが上手くなったね」って(笑)。

小山田 : 特に寛のコーラスめっちゃ上手いなって思った記憶がある。

長澤 : 寛はコーラス著しく上手くなりましたね。だから、すごく多用させていただいて。

小山田 : テイク全然俺より早いんですよ。

長澤 : 「イラッ!」みたいな? (笑)

小山田 : 「俺がヴォーカルだぞ!」って? (笑)

──(笑)。「この曲のハーモニーはハマったな」って、特に満足度の高い曲は?

小山田 : 「ドリーマー」はほぼ全編で、凝ってますよね。「とびましょう」もいい感じで、三声にするってアイデアも効いてるし。

長澤 : 「輝く飛行船」は寛と高音をハモッてるんですけど、最初に壮平が「ここをハモッて」って持ってきたのが結構高いキーで、「息継ぎなしで」って言われたから、「マジか! 」って思って(笑)。結構苦労したけど、入れられてよかったなって。

──「ドリーマー」はもともとどういうアイデアだったんですか?

長澤 : ひとつの声でガッていうよりは、聖歌隊じゃないけど、フワーッてまとまりで、でもアタックはなくって感じが欲しかったんですよね。ひとつ前の「ショートナイト」のリヴァーブ感とかドリーム感が何となく決まってたので、無意識にそこに寄せたところもあったかもしれない。

──後半には印象的なバラードが並んでいるので、「輝く飛行船」と「青い泡沫 白い光」について、それぞれ歌詞も含めてどのようにできた曲かを話してもらえますか?


AL『NOW PLAYING』ティーザーVOL.2

小山田 : 「輝く飛行船」は夢の中に出てきたメロディーでしたね。

──起きてすぐにiPhoneにメモって、みたいな?

小山田 : それです。サビのメロディーとか曲のイメージがパッと浮かんで、iPhoneで録ったやつからちょっとずつ作っていって。

──ALの世界観のキーワードのひとつが「ノスタルジー」だと思っていて、今回の作品の中でそれを最も強く感じさせるのがこの曲だったんですよね。

長澤 : 俺個人的には、ノスタルジーにはあんまり傾倒していなくて、アルバム・タイトルもそうですけど、「いまどうするか」って考えが強いです。サウンド的にそういう部分を感じさせるものはあると思うんですけど。

小山田 : 俺もそこまで重要なテーマだとは思ってないんですけど、幼少期に見ていたものの美しさに惹かれるっていうのはすごくあるし、そこから出発してきてるって感じもあるので、よく振り返るんですよね。

──「昔が最高」っていう懐古趣味ではなくて、ときどきキラキラした美しい過去を思い浮かべることによって、今やその先を掴めるようなイメージというか。

小山田 : うん、そうですね。それは特に俺は強い。

長澤 : 俺もかつての美しい記憶はあって、すごく大事だし、それは誰にとっても変わらないと思うんですけど、でもやっぱり「今をどう生きるか」しか考えてないですね。

──では、「青い泡沫 白い光」はどのように生まれた曲なのでしょうか?

長澤 : 前に後輩ミュージシャンと遊びながら原型的なものを作った記憶があって、それをALでやろうと思ったんですけど、データがなくなっちゃって、最初は「どうしよう?」ってなって。でも、村山☆潤くんってキーボーディストに来てもらって、弾いてもらって、それでいろいろ見えた感じですね。歌詞に関しては、よく名前を出してるんですけど、カール・ミレスの「神の手」っていう銅像を見たときに、インスピレーションが湧いて書いた曲で。

──何を感じて、どう表現しようと思ったのでしょうか?

長澤 : その作品は神様とされる手の上に1人の人間が立っていて、その彼は天上を真っ直ぐ見上げてるんですけど、3〜4mくらいの塔の上に立ってるから、上から見ないとその人の表情はわからないんです。カール・ミレスはクリスチャンで、モノを作るときに宗教的なモチーフを入れてるみたいで。

実際に本人が何て言ってるのかは知らないんですけど、俺の受け止め方としては、日々悩むこと、嫌気が差すことがたくさんあるけど、1番いいのは周りに影響されず、自分が信じてるものを真っ直ぐ見ることだっていう。雨の日でも風の日でも、戦争が起きても地震が起きても、その像は真っ直ぐ上を見ていて、それって最強だなって。いろんなことに執着するのをやめて、そうなれたらだいぶ楽になるんでしょうけど、でもそうはなれないから、願望としてって感じですね。自分がわかり得ないことがたくさんある中で、ひとつ何か確信できたらなって願いがあります。

後藤大樹(Dr, Cho)

──基本的に、歌詞のメッセージ性はリスナーが自由に受け止めるものだと思うんですけど、最後に収録されている「地上の天国なソングライターの歌」は、各地で分断や衝突が起こっている現代の社会情勢に対するささやかな願いを表しているように感じられました。

長澤 : 俺らに共通しているのは、どう安心して、どう幸せになれるかってことだったりするんです。たとえば、日本と韓国が仲悪くて、北朝鮮がミサイルを撃ちそうになったり、中国が牽制してて、それに対して日本が武装しはじめて、アメリカがそこに介入しそうになったりとか、そういういろんな思惑とか分断はあると思う。俺ら自身も一人一人違う人間で、考え方も違うし、ひょっとしたら思想も違う。でも、どの国の人も共通して幸せになりたいと思っていて、その道が違うだけなんですよね。

──うん、わかります。

長澤 : だから、それぞれ認め合えるようになったらいいなって俺は思うから、「違いを愛する」っていうか。酒を飲んでずっと馬鹿やってる人間がこういうことを言っても説得力ないんだけど(笑)、でも違いを肯定して認め合う努力をしたい。それは壮平もすごく考えてることだったりするし。

小山田 : その感じがこの曲にはストレートに描かれてるから、すごく好きな曲です。

小山田壮平(Vo, Gt)

──最後がこの曲っていうのはすごくいいですよね。二胡が入ってるのもいいし。

小山田 : 二胡は知之が言い出したんじゃなかったっけ?

長澤 : 「胡弓が好き」って話してたのを覚えてて、かなり桃源郷チックな音だから、合う曲があれば使いたいなって思ってて。

──その桃源郷的なムードが、「こうであったらいいな」っていう理想を描くこの曲のムードとも合致していると思います。では最後に、3月からはじまるツアーに向けて一言もらえますか?

小山田 : この間の2本(〈AL LIVE 2017〉)を終えて、ALの曲がすごく伝わってる気がして、今度はアルバムを出してからのツアーだから、もっともっと幸せな空間を作れたらなって思います。

長澤 : 素敵な空間になるように務めたいですし、みんな何となくスキルも上がって、上手くやりとりできるようにもなったし、曲覚えてきてるし(笑)、余裕を持って楽しめる状況になると思うので、来てくれた人たちにいい記憶として残ってもらえるように、俺たちも楽しみたいし、楽しんでもらいたいと思いますね。

過去作もチェック!

AL / 心の中の色紙

このたびリリースされた2ndアルバムでも発揮されていた長澤知之と小山田壮平によるハーモニー、さらにそれを支える藤原寛と後藤大樹による鉄壁のグルーヴ。この4人が出会い、バンドを組んだことに喜びさえ覚える、輝きに満ちたALのデビュー・アルバム。

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長澤知之 / Archives #1

2006年に驚異の才能でデビューを飾り、以降“孤高の天才”と称された長澤知之の10年間の軌跡が詰まったアンソロジー・アルバム。今回のインタヴューと同じく金子厚武がインタヴュアーを務めたインタヴューもチェックです。

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andymori / ファンファーレと熱狂

andymoriの代表作のひとつである2ndアルバム『ファンファーレと熱狂』。「CITY LIGHTS」、「16」など彼らの傑作も収録し、疾走感を感じつつも、落ち着きも兼ね備えた祝福の音楽。

LIVE SCHEDULE

AL 2nd Tour 2018
2018年3月2日(金)@広島 CLUB QUATTRO
時間 : OPEN 18:15 / START 19:00

2018年3月4日(日)@福岡 DRUM LOGOS
時間 : OPEN 17:00 / START 17:30

2018年3月9日(金)@名古屋 DIAMOND HALL
時間 : OPEN 18:00 / START 19:00

2018年3月11日(日)@高松 MONSTER
時間 : OPEN 17:30 / START 18:00

2017年3月15日(木)@東京 Zepp Tokyo^時間 : OPEN 18:00 / START 19:00

2018年3月23日(金)@仙台 Rensa
時間 : OPEN 18:00 / START 19:00

2018年3月28日(水)@大阪 なんばHatch
時間 : OPEN 18:00 / START 19:00

>>> MORE LIVE INFO

PROFILE

AL

シンガー・ソングライターの小山田壮平と長澤知之のプライベート・ユニットとして活動を開始。お互い別の事務所に所属しそれぞれの活動をしていた時期から、少ない本数ながらもワンマン・ライヴやFMステーションでのスタジオ・ライヴなどで楽曲を披露。コアなリスナー達の間では、その存在とクオリティーの高い楽曲は話題となっていた。
2015年初頭よりバンド・スタイルでの表現を指向し、ベースに藤原寛が加入。サポートのドラマーを迎え楽曲制作を開始し、3月に初ライブを行う。5月に後藤大樹(Dr.)が加入し、現在のラインアップとなり、結果、長澤とandymoriのオリジナル・メンバーが揃ったことが ニュースとなった。
11月には〈Revival Records〉を発足させ、 2016年4月に1stアルバム『心の中の色紙』をリリース、同月全国4カ所での〈AL 1st Tour〉を敢行。その後、それぞれの活動期間を経て、2017年3月にゲリラ的な渋谷B.Y.Gでのライヴ、11月には東阪でのワンマン・ライヴを開催。2018年1月には2枚目のアルバムをリリース、3月にツアーが決定。

>>> 公式HPはこちら
>>> 公式ツイッターはこちら

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インタヴュー

スクールカースト最底辺からの刺客がやってきた! ──ハンブレッダーズ、初の全国流通盤を配信開始
[CLOSEUP]・2018年01月17日・スクールカースト最底辺からの刺客がやってきた!!! ──ハンブレッダーズ、初の全国流通盤がついに配信開始 高校の文化祭に出演する為、同級生によって結成された4人組"ネバーエンディング思春期"バンド、ハンブレッダーズが初の全国流通盤をリリース! Voムツムロによる「イケてない奴」なりの青臭さ全開の歌詞、その歌詞を乗せたメロディックな歌。そんな彼らの楽曲は、青春の1ページを切り取り、終わらない青春をメッセージとしてリスナーに届ける。今回OTOTOYでは、ハンブレッダーズとも所縁の深いライヴハウス、京都のライヴハウス・nanoの店長である土龍(モグラ)と共に対談形式のインタビューを掲載。活動初期の印象や、本作の制作など、どのようなバンドになっていきたいかなど語ってくれています。OTOTOY初登場! 快進撃中のバンドが放つ、初の全国流通盤!!ハンブレッダーズ / 純異性交遊'【配信形態】ALAC、FLAC、WAV(16bit/44.1kHz) / AAC【配信価格】単曲 250円(税込) / アルバム 1,600円(税込)【収録曲】''1. DAY DREAM BEAT2. スクールマジシャンガール(純Mix)
by 阿部 文香
*鳥クルッテル.incが創る、360度音が上下左右から鳴る超常音空間
[FEATURE]・2018年01月15日・驚異の立体音響! 音楽での新たな体験、その可能性を形にする鳥クルッテル.incって何モノ?! 音楽で人と人が結びつけ、新しい音楽の可能性を見い出すためさまざまな音楽イベントやワーク・ショップを企画する2人組、「鳥クルッテル.inc」。彼らのイベントでは、四方を囲むスピーカーにより、一つひとつの音の色や形、動きが見えるように感じる取れる臨場感のある音響システムを使うことによって、360度縦横無尽に音が動き回る新感覚の音楽体験をすることができるという。今回OTOTOYでは、特別な音響システムを使用しなくても、この音楽体験ができる「Kachōfūgetsu 〜fireworks〜」を配信開始。彼らの活動や、サウンドの作り方まで、さまざまな話を訊いた。 OTOTOY配信限定!〈Kachōfūgetsu〉のイメージサウンド鳥クルッテル.inc / Kachōfūgetsu ~fireworks~'【配信価格】WAV、ALAC、FLAC(24bit/96kHz) : 540円AAC : 216円【Track List】1. Kachōfūgetsu ~fireworks~>> 〈Kachōfūgetsu〉特設サイト
by 岡本 貴之
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[CLOSEUP]・2018年01月17日・音楽にはユーモアが必要──折坂悠太、新作EP『ざわめき』を独占ハイレゾ配信 & 井手健介との対談を掲載 後藤正文や小山田壮平など、多くのミュージシャンも賛辞を送るSSW・折坂悠太が初のバンド編成で録音に挑んだEP『ざわめき』をリリース。演奏には2016年から活動を始めたバンド編成でのライヴ・サポートを行なっているベース・寺田燿児、管楽器、弦楽器を扱う青野慧志郎、ドラム・田中久仁彦(yoji &his ghost band)、ピアノ・飯島はるか(に角すい)のほか、フルートに松村拓海(1983、俺はこんなもんじゃない)、トランペット・高橋三太(1983)、ヴィブラフォン・影山朋子が参加しており、弾き語りでは表現することの出来なかった音のダイナミズムと、ブルースや民族音楽、ジャズなどを吸収したのびのびと響き渡る彼の歌声が閉じ込められた作品となっている。そんな今作をOTOTOYのみでハイレゾ配信すると共に、シンセサイザーでアルバムに参加しているSSW・井手健介との対談を掲載。お互いが影響を受けたアーティストから今作に至るまで、たっぷりと語ってもらった。 ハイレゾ版の配信はOTOTOYのみ!!折坂悠太 / ざわめ
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by JJ
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by 西澤 裕郎
サブスクで話題の、サニーデイ・サービスのあの作品がさらなる進化を遂げる!
[CLOSEUP]・2017年12月25日・サブスクで話題のあの作品がさらなる進化を遂げる! ──曽我部恵一が語るサニーデイの進化と変容 今年6月、突如Apple MusicとSpotifyにてストリーミング配信のみでリリースされたサニーデイ・サービスの『Popcorn Ballads』。このアルバムに収録された22曲は、ヒップホップやトラップ、そしてファンクの要素までをも含み、新たなサニーデイの進化に、前作『DANCE TO YOU』リリース時と同じく、いやそれ以上にぼくらを驚かせた。そんな衝撃のリリースから半年、このたび12月25日のクリスマスにサニーデイがリリースしたのは『Popcorn Ballads(完全版)』。今回新たに収録された楽曲や、客演を迎えて進化を遂げた楽曲まで…… まさにディレクターズカットと言える完全版の作品が届いたのだ。完成版となった『Popcorn Ballads』はどのように生まれたのか、今年の音楽シーンを振り返るとともに、曽我部恵一に話を訊いた。 サニーデイからのクリスマス・プレゼント、ハイレゾ配信! サニーデイ・サービス / Popcorn Ballads(完全版)'【配信形態】ALAC、FLAC、WAV(24bi
by JJ