すべてが不確かな時代に、季節を歌い継ぐことの意味
ヒネモスのタカハシペチカ、コケストラの野々歩、SAKEROCKの田中馨によって2006年に結成、今年新メンバーに内田武瑠(元Good Dog Happy Men)を迎えて4人組となったショピン。トラッド・フォークをベースに、各メンバーが様々な「その他」の要素(例えば、ワールド・ミュージック的な側面だったり、おもちゃの楽器だったり)を持ち込んだ、軽やかで自由度の高い音楽性に加え、タカハシの歌詞と野々歩の歌声によって作り出される、童謡のような日本的情緒感が実に魅力的なバンドである。新作『春のソノタ』は、雪解けから、春が少しずつ感じられるようになる時期の温かさと切なさが詰まったミニ・アルバムで、同時期に発表される曽我部恵一の『PINK』と共に、2011年の春を彩る作品となるだろう。
しかし、メンバーにとって、本作は制作時とはだいぶ異なる心境で発表されることとなった。震災により、バンドは思いもよらぬ形で注目を浴びることとなり、当初思い描いていた不変的な春は、もしかしたらそうではないのかもしれないという現実を突き付けられもした。そんな複雑な想いを抱えながらも、音楽を続けるモチベーションを改めて確認するに至るまでを、田中馨にじっくりと語ってもらった。
インタビュー&文 : 金子厚武
ショピンの新作が、届きました。優しく楽しい音楽を、高音質DSDでお楽しみください。
chopiiin / 春のソノタ
ショピンの新作が高音質DSDで登場! 細やかな息遣いも、微妙なニュアンスも、忠実に再現されています。様々な楽器を使って多彩な音を鳴らすショピンならではの、楽しくもじんわりと染み入る音の奥行きを感じてください。
1. 日時計 / 2. ミクロコスモス / 3. ズンバ / 4. 春の宴
5. 夜道の手袋 / 6. 夜道の手袋 / 7. シンシアリー
形式 : MP3+DSD >>DSDの聴き方
価格 : まとめ購入のみ、1200円
INTERVIEW
――震災後、野々歩さんの歌っているACのキャンペーン・ソングが大量にオンエアされました。野々歩さんはブログで「最初は戸惑ったけど、今はあの仕事をやってよかったと思ってる」という趣旨のことを書かれていましたが、実際どんな話をされましたか?
田中馨(以下、T) : 最初はちょっと過敏になって、それに対しての発言はしないでくれとも言われてたし、オファーも個人じゃ対応できないぐらいバーっと来ちゃって戸惑っていたみたいです。でも、歌手として心を込めて歌った歌が多くの人に届くことは素直に嬉しい事だと思いますよ。だから普段のショピンの活動でその事を取り上げられることがあっても話すようになりましたし、それも一つの要素として、ショピンをより楽しんでもらえるのならいいと思います。
――本当に思いもよらぬことだったと思うし、最初戸惑うのは当然ですよね。
T : 例えば武瑠くんは色々な活動をしているし、僕だったらSAKEROCKがある。あのCMもショピンへの入口の一つとして考えればいいんじゃないかって感じですね。おばあちゃんがご近所さんに知らせて回るのと同列のものだと考えています。
――僕最初はあれが野々歩さんだって知らなくて、あとで知ってびっくりしました。そういう人って、多かったと思うんですよね。
T : 「ショピンの人なんだ」っていう声が多かったのは結構意外で、「あ、みんなそんなにショピンのこと知ってるんだ」と思って。そっちの方にびっくりして(笑)。
――(笑)。
T : っていうのも、僕ら以前まで全部自主でやってて、入り口をそんなに頑張っては作らないようにしてたんですよ。取材もオファーがあったらしてたんですけど、「CDが出ます」っていう宣伝活動もほとんどやってなくて。だから、ショピンへの入り口って、さっきも言ったようなそれぞれの他の活動と、あとは実際にライブを見て、そこが入り口になるっていう、そういうのが好きでやってたんです。今回はP-VINEさんから出すので、その入り口が少しでも増えたらいいかなとは思ってます。
――ライヴは普通のライヴ・ハウスだけじゃなくて、カフェとかアート・スペースとか、いろいろなところでやってますよね。
T : 元々はペチカさんがソロで歌ってて、それを見た野々歩が「ペチカさんの歌を歌ってみたい」って言ったところからショピンが始まってるんです。そこに僕がまぜてもらった感じなんですけど、最初のイメージだと野々歩とペチカさん2人のホントに身軽なイメージだったと思うんです。「ギター1本持ってれば、どこでもできるぜ」っていうスタンスでやろうとしてたと思うんですけど、僕が入ってでっかい楽器が加わっちゃって(笑)。
――(笑)。
T : そこからアレンジや見せ方を考えてるうちに、そんなに身軽じゃないバンドになっちゃって、今年武瑠くんも入ったから、そんなに狭いところではできなくなっちゃったりもしてるんですけど、でも元々はどこでも音楽を鳴らせるっていうイメージだったんですよね。今でも、完全生音でもアンサンブルできるように練習はしてます。
――結成当初の音楽的な方向性はどういったものだったんですか?
T : 元々3人は音楽の趣味が近くて、そういう話をする間柄だったんです。飲み屋さんで「あれ聴いた? 」「あの頃のあれ、いいよねえ」とか。ペチカさんは年齢が上なんで、すごい詳しいし、ペチカさんが好きなものは僕らも結構ツボで、家に行ってCD借りたりとかっていう仲だったんで、鳴らしたい音っていうのは元々近かったと思うんです。その中で僕らができること、得意なことを入れていったら、今の形になったのかなって。
――ある程度共通のイメージがありつつ、その中で3人の個性を生かしてると。
T : ただ3人が得意なことをそれぞれやって、実際に音楽にしようとしたら、結構難しくて(笑)。そのままだと音楽として成り立たないような感じになっちゃったんですよね。だから、洗練された音楽ではないと思うんですけど、でもそれが好きだったりもするので、アンサンブルを考える時点でああだこうだ話して、うまいこと形にしていくって感じですね。
――そして、今回はそこに武瑠さんが加わりました。
T : 武瑠君が入って、3人の不格好な個性がすごくうまく落ち着けるようになったと思うんです。僕が武瑠君をメンバーにしたいって言ったんですけど、前作のレコーディングから一緒にやらせてもらってて、要所要所ライブでも叩いてもらったりしてるうちに、もう一歩踏み込んで音楽の話をしていきたいと思うようになって。武瑠くんが入ることで、ショピンの音楽がより伝わりやすいものになったり、幅が広がるんじゃないかと思って。
――実際、そうなりましたよね。じゃあ、もう少し基本的な話で、ショピンの方向性を決めるうえで思い描いていた具体的なアーティスト名だったり、作品の名前を挙げてもらうことはできますか?
T : 最初の頃ドノヴァンの曲をカヴァーしてたりして、イギリスのトラッドっぽいものは共通認識としてあったと思うんですけど… でも作品で考えるとないかな。僕は4,5年前からアルゼンチンの音楽にはまってるんですけど、野々歩には「暗いし、情熱的すぎる」って言われてたんですね。でも、最近ペチカさんが「馨くん、アルゼンチンの音楽聴きます? 」みたいな感じになってて、アルゼンチンの中でも近いものが好きだったりするんです。だから、やっぱりリスナーとしては近いと思うんですよね。
――お互い影響を与え合ってるんでしょうね。そのうち野々歩さんも、「最近アルゼンチンが気になる」って言うようになるかも(笑)。
T : そうかもしれないですね(笑)。野々歩は高校生の頃にアイルランドに留学してたことがあって、アイリッシュはすごく好きなんです。元々やってたコケストラってバンドも、アイリッシュをベースにしたバンドだし。アイルランドの人たちの、垢ぬけなさというか、愛すべき田舎臭さみたいのが好きみたい。
――その一方で日本的な抒情感もすごくあるんですよね。
T : 僕はペチカさんの歌詞がすごく好きなんですよ。日本語の使い方がとても上手いと思うし、ちゃんと詩だなって思うんです。歌詞と、ただ読むだけの詩の、ちゃんと間ぐらいにいると思う。あと、野々歩は歌詞をちゃんと伝えるのが上手い歌い方の人だと思うんですね。だから、ペチカさんの歌詞がちゃんと完結してて、野々歩がその歌詞をしっかり発声して、歌っていれば、後ろがどんなにガチャガチャやってても、フリー・ジャズをやり始めても、部族の音楽だったとしても、日本人がやってる音楽としてのアイデンティティは失われずに、ちゃんとショピンの音楽になると思うんです。
「多摩川の河川敷の桜が満開なので、今日のリハは中止にしてください」
――では、アルバムのことを聞かせてください。『春のソノタ』は、元々「春をテーマにした作品を作ろう」っていうところからスタートしてるんですか?
T : そうですね。最初に「一つの瞬間に通して聴きたくなるCDって案外少ないよね」って話になったんですよ。同じようなテンション、同じような気持ちでアルバム一枚作るのって、なかなか難しいじゃないですか? その考えと、今回CDを作ろうかってなったタイミングが重なって、なおかつ春の曲がいくつかあったので、春をテーマにやってみようって。
――でも春爛漫っていうよりは、冬から雪解けして春を迎える瞬間っていう印象を受けました。
T : 言葉遊びの歌が2曲あって、それはわりと春の浮かれた雰囲気があるかなと思って、あとの曲はもうちょっと、春を焦がれたり、春に終わりを感じて憂いたりとか、そういうような感じですよね。
――田中さんご自身として、「春」と聞いてパッと思い浮かぶのはどっちの春ですか?
T : 僕はまさに冬から春の方、芽吹く感じですね。ペチカさんも僕も北の方の人なんで、厳しい冬からあったかい日差しに変わるときの喜びっていったらひとしおなんですよね。
――たぶんその感じって、さっき話に出たアイルランドとかスコットランドの、曇り空から日差しが注ぐ感じにも通じる部分かなって。
T : 野々歩は東京育ちで、両親も九州の人なんですけど、でもアイルラインドに行ってたから、曇り空も、断崖絶壁の寂しさも(笑)、いろいろ知ってるみたいで。何かを思って、待ち焦がれて、ぐっと我慢して、そのときに音楽をやるっていうのは、音楽が鳴ってる風景として共通して好きだと思います。
――曲単位でいうと、まず「ズンバ」がすごく印象的でした。「ズンバ」ってラテン音楽をベースにしたフィットネスなんですよね?
T : 曲名は「しからずんば」の「ずんば」なんですよ(笑)。南米音楽とはまったく関係ないんです。ライヴでたまに今でも言ってるんですけど、「絶滅危惧種の日本語たちを救おうキャンペーンの曲」なんです(笑)。そんなに普段使わなくて、パッと見ても意味がわかりづらいけど、でも古語ではない、そういう言葉を僕らが歌うことによって、こんな言葉があるって心に留めてもらおうみたいな、そういう発信の仕方で。
――なるほど。
T : 最初はそういう歌なんで、「みんなで覚えて歌えば、この日本語たちは絶滅しないで済むでしょう」みたいな感じでやってたんですけど、ライヴだけだとなかなか覚えられないんですよ。で、そのうち野々歩がダンスをつけようって言って、つけてもらったら、「踊ってたら歌えるようになった」っていう人が結構増えて。これはいいぞってことで、ダンス押しの曲に(笑)。
――ああ、でも暗記するときに、その言葉だけで覚えるんじゃなくて、動きとか映像とかで視覚的に覚えるといいって言いますもんね。でも、この曲ってリズムとかはラテンの影響もあるんじゃないですか?
T : この曲って拍子も変拍子だし、7になったり6になったり、譜面に書こうとするとすごい面倒な曲なんですけど、でも歌詞を覚えると全然無理なく弾けるんです。アクセントがどこにあるかも全部歌に沿ってるんで、わりと苦労しなかったですね。
――そっかあ、リズムも言葉と歌から来てるんですね。こういう古風な言い回しとかって、ペチカさんがお好きなんですか?
T : ペチカさん、お好きですね(笑)。メールとかもちょっと変ですもん。「それでは、そうしませう」みたいな(笑)。
――(笑)。普段の生活から古風なものにこだわりがあるとか?
T : そんなに何かに自分が染まるって感じではないんですけど、でも好きは好きだし、共感するものがあるんでしょうね。僕もペチカさんに関してはいまだに新しい情報を知ることが多くて(笑)。ボーイ・スカウトやってたとか最近知りました(笑)。
――(笑)。
T : 前にあったのが、リハーサルの前日に、「すいません、多摩川の河川敷の桜が満開なので、今日のリハは中止にしてください」って(笑)。最初は「え? 」って思うんだけど、一回呼吸を置くとそういうのもいいなって思うし、じゃあ僕も家の近くの桜見に行こうかなとか、そういうのが実はショピンを形作ってるのかなとも思いますね。
童謡の様な残り方、伝わり方ができたら
――そういう人柄は音楽からも滲み出てますよね。
T : 昔話したことで、ペチカさんは自分の作る曲が童謡のような残り方、伝わり方ができたらいいなって言ってましたね。シチュエーションに縛られず、歌う人にも関わらず、歌う人と聴いてる人がいる時点で意味ができるような。僕らにしかできない音楽っていうよりは、どんどんいろんな人が口ずさんで、いろんな人に聴かせてあげたりとか、そういう残り方ができれば。
――トラッド・フォークとかも、まさにそういう残り方でしょうしね。
T : 『春のソノタ』ってホントは3月20日に出そうとしてて、結局発売は4月になったんですけど、その日にお披露目の会をして、先行販売を予定してたんですね。でも震災があって、計画停電のこととかいろいろあったんですけど、無理のない範囲でやることにしたんです。ただ、ああいうことがあって、まだ整理もつかない中で、どう歌おうかっていうのが野々歩にはあったと思うんですよ。でも、その練習をしてるときに(野々歩が)言ってたんですけど、ペチカさんの曲って、「こう歌ったらいいよ」って、歌い手の気持ちに寄り添ってくれるのがすごいんだって。
――なるほど。
T : それって世界観を決め過ぎてないってことだと思うんですね。「シンシアリー」とか、言葉遊びの歌っていう括りなんですけど、ペチカさんは「今までで一番のラブ・ソング作ってきた」って言ってたんですよ。
――ちゃんと記名性はあるんだけど、内容はすごく普遍的なんですよね。
T : ちゃんと自分として落としてる場所はあるんだけど、それを見た人がいろんなことを想像できるっていうのは、すごくいい書き手だなあと思いますね。
――『春のソノタ』っていうタイトルもユーモアがあっていいタイトルですよね。もちろん「ソナタ」をもじってるんだと思うんですけど、前作の『はしょられた物語』にも通じる部分があると思うんですね。その他の部分、はしょられた部分にこそ、大事なものってあるんじゃないか?っていう。
T : 総じて僕らはそういうのが好きなんでしょうね(笑)。レコード屋さんとかに行っても、「その他コーナー」とかチェックしたくなるんですけど、僕らも「どんなジャンルなんですか?」て聞かれても、結構説明するのが難しかったりするんですね。説明するのが難しいってことは、要はまとまってないってことだと思うんですけど、そういうものを聴くと違和感はあるけど、そこからイメージが広がったりもすると思うんです。違和感って気持ち悪いものだったりもするけど、「ふと目を向けると楽しいこともあるよね」っていうか、「そこかしこに物語はあるよね」みたいな。
――『春のソノタ』を聴く人にも、それぞれの春があるでしょうからね。
T : 四季って不変性があって、どんなことが起ころうとも春は来るし、それが希望につながるって思って、それで季節を題材にした作品を作ろうってなったんですけど、今回震災があって、当たり前のように生活することを侵されることってあるんだなって思ったんです。だから、もしかしたら当たり前のように来る季節も、なくなっちゃうことだってあるんだろうなって。でも、僕らの中には今まで春を経験して、感じてきたことがあるので、もし明日から春がなくなっても、僕らの歌は「春っていうものがあった」っていう歌に変わっていくんだと思ったんです。春という季節は永遠ではないかもしれないけど、春を経験した僕らのこの歌には不変性があると思うんです。
――確かにそうですね。たとえ雪が降らなくなっても、「雪やこんこん」って歌えば、ちゃんと雪を感じられるでしょうし。
T : そう感じたときに、震災の後でも、それでも僕らが歌ったり、曲を作ることのモチベーションになったというか、これからも続けていきたいって強く思ったんです。
春の木漏れ日に添えたい音楽
SAKEROCK / ホニャララ
お待たせしました。これが日本の新しい音楽。SAKEROCK、2年振りのフル・アルバム! 8月にリリースされた先行シングル『会社員と今の私』はオリコン・チャートで25位に入る快挙を達成! インディーでインストでこんなことが起きるなんてすごい! 今作も快晴の空のように痛快で、熟成された古酒のように芳醇な最高のサウンドが詰まっております。
トクマルシューゴ / Port Entropy
無印良品やSONY「VAIO」 新CM 、バンクーバー・オリンピックのスポット広告で楽曲起用、NHK「トップランナー」出演、ニューズウィーク誌「世界が尊敬する日本人100 人」にも選出! 超ロング・セラーとなった3rdアルバム『EXIT』に続く本作。トクマルシューゴ以外には成し得なかった新しいポップ・ミュージックの形がここに。長く聴き継がれるマスターピースになることに疑いの余地がない、今年最大級の話題作。
笹口騒音ハーモニカ&平賀さち枝 / 春の窓から
初期の荒井由実を彷彿させるシンガー・ソングライターの平賀さち枝と、笹口聡吾(太平洋不知火楽団)によるソロ・ユニット、笹口騒音ハーモニカの共演作。「春の窓から」何かが吹き込んで来たのだろうか。「春の窓から」何かが見えるのだろうか。高揚感と不安感を抱え、部屋でじっと何かを待つ男女2人の姿が目に浮かぶ。陽に焼けた本や写真の甘く埃っぽい匂いがする、フォーク独特の寂しい美しさが込められている作品。
ショピン PROFILE
田中馨(SAKEROCK)タカハシペチカ(ヒネモス)野々歩(コケストラ)の3人が集まって、2006年活動開始。2011年、内田武瑠を正式メンバーにしてP-vineより3作目となる『春のソノタ』を発売。素直な歌声の野々歩を囲むひと癖ある楽曲と、演奏者達アコースティックの楽器からひとたび音が広がると、がらくたのような手作り楽器や玩具も一緒に歌い出す。ちょっと古風な言い回しや、何でも無い一時の情景をおとぎの話の様に語り継いで行く。ちょっぴりおかしくて、じんわり染み入る新しい音楽の形。2008年7月、Fuji Rock Festival出演。都内中心のライヴ・ハウス、カフェ・ライヴ他、落語との共演、子供向けのワーク・ショップ、金沢21世紀美術館での公演、新潟小千谷市震災チャリティ・ライヴなど、地域に密着したイベントにも意欲的に参加。日本各地しみじみと活動中。