ジャズなのにロック? ロックなのにジャズ? 新奇レーベル、Playwrightの快進撃に迫る
日本の若き新鋭たちが繰り広げるジャズ・シーンを知っているか?
その旗手となっているのが、2012年設立の大注目レーベル・Playwrightだ。 ジャズ初心者でも楽しめるのが、このレーベルの特筆すべき点。 ロックやシューゲイザーなどが所属バンドのルーツにあるからこそ、幅広い層が楽しめる新しいジャズ・シーンを創り上げることに成功してきた。 同レーベルに所属している、fox capture plan、bohemianvoodoo、Tres-Menなど、その活躍はめまぐるしく、その勢いは止まらないどころか勢いを増すばかり。
このたび、レーベル・ディレクターである谷口慶介にインタヴューを敢行。Playwrightのレーベル・コンセプトと戦略に迫った。新奇レーベル・Playwright、大注目です!!
Playwrightより怒涛の3ヶ月連続リリース作品をハイレゾ配信中!
第1弾! 2015年10月7日 release! TRI4THをハイレゾで!
TRI4TH / AWAKENING(24bit/96kHz)
【配信形態 / 価格】
WAV / ALAC / FLAC(24bit/96kHz)、AAC :
単曲 205円 / アルバム1,697円(各税込)
>>ハイレゾとは?
【Track List】
01. Blow This Moment / 02. Freeway / 03.Bon Voyage / 04.Bipedal Walking / 05.Blue Giant / 06.モノクローム / 07.チュニジアの夜 / 08.TKO / 09.Tick Tack / 10.Jazz Confession
最強に踊れるジャズ・クインテット「TRI4TH」の4thアルバム! 前作から約2年ぶりとなる今作は新たな試みが随所に詰まっており聴きごたえのある内容に。全17曲ラストまで痛快なアレンジとご機嫌なホーンが突き抜けるダンサブルなジャズ・グルーヴに心も踊ること間違いなし。
>>TRI4TH 過去インタヴュー記事はこちら!
第2弾! 2015年11月4日 release! fox capture planをハイレゾで!
fox capture plan / BUTTERFLY(24bit/96kHz)
【配信形態 / 価格】
WAV / ALAC / FLAC(24bit/96kHz)、AAC :
単曲 205円 / アルバム1,851円(各税込)
>>ハイレゾとは?
【Track List】
01. the beginning of … / 02. the last story of the myth / 03.Butterfly Effect / 04.混沌と創造の幾何学 / 05.…with wind / 06.inchoate / 07.Plug In Baby / 08.Kaleidoscope / 09.In the darkness / 10.Christmas comes to our place / 11.Supersonic
待望の4thフルアルバム「BUTTERFLY」は以前にも増して洗練された楽曲と演奏クオリティの違いを感じさせるだけでなく、彼らの進化が楽曲単位で如実に表れていることに気付かされる作品に。
第3弾! 2015年12月9日 release予定! PRIMITIVE ART ORCHESTRA
PRIMITIVE ART ORCHESTRA / qualia
【Track List】
01. at dusk / 02. Heart of Cosmos / 03. Night Haze / 04. Red Sand / 05. Synapse / 06. Perseus / 07. Depth "Tree is me and you / 08. ACT / 09. ミクリガイケ / 10. qualia / 11. Winter Song / 12. at dawn
順次配信予定です。
INTERVIEW : 谷口慶介(Playwrightレーベル・ディレクター)
現在日本の音楽シーンの中で最も勢いのあるレーベルのひとつが、2012年に設立されたPlaywrightである。
「現代版ジャズ・ロック」を掲げるfox capture planを筆頭に、bohemianvoodooやImmigrant’s Bossa bandなどを輩出し、ジャズというジャンルを内側から拡張すると同時に、今やロックやJ-POPのリスナーがジャズに興味を持つ入口のような役割も果たしている。レーベルを主宰するのはディスクユニオンの制作部に籍を置く谷口慶介。
90年代からクラブ・シーンに浸かり、アシッドジャズのムーヴメントを肌で体感した経験が背景にありながら、あくまで現代的な視点でレーベル運営を行っているからこそ、 Playwrightの成功があるのは間違いない。現在は10月にTRI4TH、11月にfox capture plan、12月にPRIMITIVE ART ORCHESTRAという3か月連続リリース中と、ますます勢いに乗るレーベルの秘密を紐解くべく、谷口にじっくりと話を訊いた。
インタヴュー&文 : 金子厚武
Talkin' Loudへの憧れがずっと僕を動かし続けているんです
ーーまずはPlaywright設立の経緯から話していただけますか?
谷口慶介(以下、谷口) : 立ち上げは2012年なんですけど、2011年末から年明けにかけて、fox capture plan、orange pekoe、bohemianvoodooの3組からほぼ同時期にCD制作のオファーをいただいたんです。 僕はずっとディスクユニオンで制作をやっていて、今もやっているThink! Recordsから出してもよかったんですけど、せっかく3アーティスト出すんなら、一個レーベル作っちまおうかっていう、最初はそんなノリで(笑)。
ーー何か新しい動きを感じていたとかではない?
谷口 : 全然なかったです(笑)。「こういうレーベルをやって旋風を巻き起こそう」みたいな大きな目標はないんです。ただ、僕はずっとジャイルス・ピーターソンに憧れていて、彼がやっていたTalkin' Loudへの憧れがずっと僕を動かし続けているんです。Jazzy Sportとかorigami PRODUCTIONSもそうですけど、ああいうレーベルの名前からアーティストの色が見えて、サウンドもイメージできるような、レーベル名がアイコンになったらいいなっていうのはずっと思ってて。
ーーPlaywright以前の谷口さんの経歴もお伺いしたいのですが、90年代からDJ活動をされていたそうですね。
谷口 : 昔からクラブで遊んでいて、よく一緒にいたのが中高の同級生だったソイル(SOIL&"PIMP"SESSIONS)の社長なんですけど、大学生のときにクラブ・イベントをやりたくて、ソイルの前身のsoil pipeをフィーチャリングしてイベントを始めました。当時は渋谷系が流行っていた後だったので、フリッパーズやオリジナル・ラヴ、ピチカートとかを社長と一緒に聴いて、「俺たちもこういうことができればいいね」って話をしていましたね。ジャズっていう意味ではUnited Future Organizationが一番大きくて、アシッドジャズのムーヴメントにどっぷりでしたし、彼らの音楽を聴いて、その元を知るっていう感じでしたね。
部長に電話したら「とりあえずデモ持ってきて」って切られちゃって(笑)
ーーレーベルに携わるようになったのはいつ頃からですか?
谷口 : ずっとディスクユニオンのお店でバイトをしてたんですけど、23歳のときにレコード会社への憧れがあって、ユニオンにも制作部があるっていうのを聞いて、 「やらせてください」っていきなり部長に電話したら、「とりあえずデモ持ってきて」って電話切られちゃって(笑)。それで持っていたのが、当時のSOIL & HEMP SESSIONSと、結果的に僕が初めてCDを出すことになるplayaの2組。当時キティ・ウィンターの「New Morning」がクラブで流行ってて、playaはそのカバーをやっていたので、これをアナログで出したら絶対売れると思って。そうしたら、とんとん拍子で「やっていいよ」って話になって、まずplayaのアナログを作ったんです。それをデモの段階からお店でかけまくって、勝手にポスターを貼りまくるっていう(笑)。
ーーそれで実際にヒットしたと。
谷口 : それが2002年で、その頃はまだDMRなどが全盛期で、アナログがたくさん売れたんです。渋谷のユニオンのクラブ・ミュージック・ショップがリニューアルオープンして、いわゆるJ-CLUB系がものすごく売れて、playaで「I Like It」のサンバ・カヴァーをやったのも売れたし、United Future Organizationのファーストが中古価格8,000円で売れたりしていましたからね。ただ、ブームが終わってJ-CLUB系がだんだん売れなくなってくると、今度は会社の制作部の1人として復刻のレーベルを始めることになって、それがThink! Recordsです。
ーー現在PlaywrightからリリースしているImmigrant's Bossa Bandは、当時Think! Recordsからリリースしていましたよね。
谷口 : やっぱり今動いてるバンドもやりたいっていうのがあって、都合上、ひとつのレーベルでまとめてやっていたんです。ただ今思うと、復刻のレーベルから新録のアーティストをひとつだしてもあんまり目立たないというか、色がはっきり出ないよなっていう、それは一個学んだことでした。
ーーだからこそ、Playwrightは現在進行形のレーベルであることを打ち出していると。
谷口 : はい、その通りですね。
「まずはジャズ売り場で勝負させてくれ」
ーーPlaywrightはこの3年間でかなり知名度が上がりましたし、実際の売り上げでも大きな成果を残しました。どんなことを大事にして運営をされてきたのでしょうか?
谷口 : そのアーティストが好きだから音源を出すっていうのはもちろんなんですけど、大枠を常に見るようにはしていました。「8月にこれを出す、10月にこれを出す、12月にこれを出す」っていうスケジュールを組んだときに、その間に何をやるのか。最初のリリースで言えば、fox capture plan、orange pekoe、bohemianvoodooを上手くつなげるためにはどうすればいいだろうって考えて、レーベル・サンプラーとかチラシを作って、それをお店や媒体に落とし込んでいった。トラットリアが好きだったので、トラットリアのカタログでレーベルに所属している全員が写っている写真があって、それを真似して写真を撮ったり(笑)。そういうことをやると、お店が継続的に売り場を作ってくれるんです。それはすごく狙っていたところで。
ーーなるほど。
谷口 : その上でもうひとつ大きいのが、売り場を「ジャズ」でやったっていうことですね。Think! Recordsをやっていて、ジャズの売り場に仲のいい人が増えたっていうのもあるんですけど、ジャズの方が売れ続ける可能性が高いと思ったんです。旧譜がこれだけ回るジャンルも珍しいし、売り場を継続して作ってくれることもわかったので、「ジャズ」としてやってみようと。最初にフォックスを出したときは、メンバーから「J-POP売り場には置かれないんですか?」って訊かれたけど、「今後置かれる可能性はあるから、まずはジャズ売り場で勝負させてくれ」って説得したのを覚えています。なので、実は「これが新しいジャズだ」って信念を持ってやったわけではないんです。今となってはそう捉えてくださる方もいるんですけど、最初は戦略的な部分が大きかったんですよね。
ーー結果的には、「グラスパー以降」のジャズの盛り上がりともリンクしましたよね。
谷口 : グラスパーはいいタイミングでしたね。まあ、当時フォックスのデモを作ってたときに、「グラスパーみたいなリズムとか、ローズの音色とか入れてみない?」みたいな提案はしているんですけど(笑)。
ーーでも、結果的にそういうものにはなっていないですよね。もちろん、折衷的という意味で同時代性はあると思うけど、Playwrightには独自性があると思います。
谷口 : そこはDJをやっていた経験が生きていると思います。っていうのは、その時流行ってる曲をかけると、みんな踊ってくれるんだけど、DJは常に新しい要素をお客さんに提案しなくちゃいけないと思っていて、須永辰緒さんとかはそういうのがすごく上手いですよね。お客さんに対して常に一歩先を行くようなプレイであり選曲を見せられなければ、表に立つ資格はないとずっと思っているので、レーベルとしても、そのときの流れとは違うものを提案して行きたいとは常に思っています。
ーー長期的なスケジューリングと、ジャズ売り場での継続的な展開というふたつの要素が合わさって、徐々にPlaywrightというレーベルが浸透していったと。
谷口 : 最初のブレイクはbohemianvoodooでした。フォックスの最初のミニアルバムももちろん売れたんですけど、その後に出たbohemianvoodooの『SCENES』の上がり方が半端なかったんです。それは当時タワーレコードの広島店にいたスタッフの岩見さんがきっかけで、お店の力をまざまざと見せつけられたというか、「まだまだ音楽行けるな」って、あのときは思いましたね。岩見さんが広島で実績を作って、全店に広げてくれたので。しかも、世の中上手く回ってるもんで、bohemianvoodooが12月に出て、実際ブレイクしたのは3月とか4月なんですけど、5月にフォックスのファースト・アルバム『trinity』が出たんですよ。しかも、そこからヴィレッジヴァンガードでの展開も加わって、さらに押し上げてくれたっていう。
ーーインストが売れる場所としての「ヴィレヴァン・シーン」みたいなのがありますもんね。
谷口 : 狙ったわけではないと思うんですけど、Schroeder-Headzや→Pia-no-jaC←がそういう場所で売れていたので、フォックスの岸本はそこも多少意識してたと思うんですよね。そこに乗っかったのも大きかったと思います。
ーーフォックスの最初の3枚、まずタワーレコード新宿限定でシングルを出して、次にタワーレコード限定のミニ・アルバム、そしてファースト・アルバムっていう流れは、谷口さんが計画したわけですか?
谷口 : その流れは僕と岸本が考えました。「2年でアルバム3枚くらい出したい」っていうのは岸本が思っていて、『trinity』の次の『BRIDGE』は当初ミニ・アルバムくらいのボリュームになる予定が、いざレコーディングしてみたらフルになったり、その辺りはやりながら決めていったんですけど。
ーー岸本さんも戦略家的な側面を持っているから、谷口さんともシンクロしたんでしょうね。
谷口 : そうだと思いますね。ただ、もともとは「ライヴで手売りするCDを作りたいです!」っていうのがスタートだったんです(笑)。でも、手売りするだけっていうのもなあと思って、じゃあ、タワー新宿限定にしようと。バイヤーさんも乗ってくれて、普通に営業しても10枚とか20枚しか置かれないかもしれないけど、限定にしたら100枚になるかなとか、いろいろ考えて。はじめから1万枚を目指すとかじゃなかったんで、失敗してもいいぐらいの気持ちで考えられたのがよかったのかもしれないですね。
ーーもちろん、Playwrightがブレイクしたのは戦略的な部分だけではなくて、各バンドの音楽的な魅力も当然大きかったと思うのですが、そこに関して谷口さんはどこがポイントだったとお考えですか?
谷口 : 僕は曲に関してはほとんど口を出さないんですけど、フォックスとボヘに共通しているのは、歌いたくなるメロディだと思います。聴いている人はみんな自分の好きな歌詞をつけて歌ってくれてるみたいなんですよね。あとこれは勝手に思っているだけなんですけど、作曲家2人のバンドは行けるんじゃねえかっていう。レノン=マッカートニー、ヒロトとマーシー、フリッパーズとかと同じように、ボヘには木村イオリとbashiry、フォックスにはカワイと岸本がいるから、それが大きかったのかなって(笑)。
ーージャズの売り場からスタートしているわけですが、結果的にはロックやJ-POPが好きな人にとっての、ジャズへの入口のような役割も果たしていると思うんですね。そこはどの程度意識していたのでしょうか?
谷口 : もちろん、そうなってほしいとは思っていましたけど、それを目標にしていたというわけではないです。僕が最初に聴いていたUnited Future Organizationとかのアシッド・ジャズって、モダン・ジャズが好きな人だけが聴いてる音楽ではなかったんですよね。ジャズって一番いろんな音楽がミックスされる現場だと思っていて、ユニオンのお店にいたときも、ジャズ売り場でヒップホップのレコードを入れても売れたし、J-POPを入れても売れたんです。そういうのを見てきて、ジャズ・コーナーだからジャズ好きな人しか来ないってわけじゃないんだなって思っていたので、戦略的に全ジャンルに広げようとしたというよりは、最初からその心配はなかったっていう感じなんですよね。
僕は逆に軸が全然ぶれてないことにやっぱりすげえなって
ーーでは、10月から12月にかけてリリースされるアーティストの作品について訊かせてください。まずは10月にTRI4THの『AWAKENING』が出ていて、彼らにとってはPlaywrightからの初めてのリリースですね。
谷口 : 僕の中ではもっと変わると思ってたんですよ。レーベルも変わるし、一から出直すつもりでサウンドもがっつり変えるっていう話をしていたんですけど、出てきたものを聴いてみたら、軸は全然ぶれてなかった。本人たちは『AWAKENING』っていうタイトル通り、「覚醒」っていう意識だったみたいだけど、僕は逆にそれでも軸が全然ぶれてないことに感心したというか、やっぱりすげえなって思いました。
ーー来年は10周年ですし、何か計画を立てているんじゃないですか?
谷口 : TRI4THも今すごい調子いいんで、来年はまた面白いことやりたいですね。お楽しみに(笑)。
ーー続いて11月がfox capture planの『BUTTERFLY』。年明けに「年内に3枚のアルバムをリリースする」という宣言をして、その3枚目ですね。
谷口 : 最初は「3枚出したらかっこよくない? みんな驚くよ」っていう、そんなノリです。言っちゃったんで、やんなきゃいけないっていう(笑)。あと僕プロレス好きなんで、新日本プロレスのやり方を真似したっていうのもあります。毎年1月4日に東京ドームでその年の大きな大会のスケジュールを発表して、すごい盛り上がるんですよ。それを真似したっていう(笑)。
ーーももクロの運営もプロレスから影響を受けていて、それはつまりストーリー作りの重要性ということですよね。Playwrightはそもそも「脚本家」という意味ですし、そういう部分は強く意識されているのでしょうか?
谷口 : ものすごくあります。そこにSNSとか今の流れも取り入れて、上手いことパズルを組んでいくのが僕の仕事なんじゃないかって気がしてますね。初めて仕事をするアーティストに必ず言うのが、音源の発売までをドラマ仕立てにしていくっていうことで、そこに至るまでにどういうストーリーを作っていくかを一緒に考えようって話をするんです。
ーー言ってみれば、フォックスはジェットコースター・ドラマですよね(笑)。
谷口 : ホントそうですね(笑)。初めの段階ではここまで考えてなかったんですけど。
ーーああいうドラマも途中でどんどん書き換えるらしいですから(笑)。それにしても、『BUTTERFLY』は彼らの最高傑作と呼ぶに相応しい、素晴らしい作品になりましたよね。
谷口 : このペースでこれだけのものを作ってくるっていうのは、やっぱりすごいですよね。途中で言ったように、結成当初は「ローズの音色を入れたら?」とか、いろんなことを言っていたんです。でも、彼らはアコピの音色だけ、ウッドベースだけでやりたいって言って、これだけ何枚出しても飽きさせないことをやっているのは、ホントに素晴らしいと思います。
耳に残るか、口ずさめるかどうか。難しいことわかんないですから(笑)
ーーそして、12月に出るのがPRMITIVE ART ORCHESTRAの『qualia』ですね。
谷口 : 僕の中ではこれが今年ナンバー1かもしれないです。最後に持ってきたのは、そういう意図もあってのことですね。2曲目の「Heart of Cosmos」のメロディにまずやられて、そこからの展開にやられて、聴いてとにかくいいと思った。それ以上でも以下でもなくて、もうホントにいいなって(笑)。
ーー音楽性に関してはアーティストに任せて、谷口さんの中での判断基準はシンプルに「いいと思えるかどうか」だと。
谷口 : 耳に残るか残らないか、口ずさめるかどうか。まずはそこですね。難しいことわかんないですから(笑)。でもメンバーの森田は最初は作曲も控えめでしたけど、今回は何曲も作ってて、アイデアもボンボン出してて、彼の成長が見れただけでも嬉しくなりました。僕の想像を完全に超えた、素晴らしい作品だと思いますね。
ーー3作共に、今のPlaywrightの勢いが凝縮されているような印象を受けます。
谷口 : 来年はちょっと休みます(笑)。まあ、僕は毎年今年で終わりかなって思ってやっているんですよ。いつまでもブームが続くとも思わないし、あんまり浮足立たないようにと思っていますし、今しかないとも思ってます。その上で、先を見ているというか。
ーー今後の展望については、どのようにお考えでしょうか?
谷口 : レーベルが音楽ジャンルになるっていうのが目標ですね。シーンの中でどうこうというよりは、自分がシーンというか、Playwrightっていうジャンルになれたら嬉しいです。クラブジャズ・シーンをもう一回盛り上げようとか、ジャズとロックの架け橋になろうとかっていうよりも、あんまり周りは意識せず、そういうのは岸本に任せて(笑)、僕は僕なりのスタンスでやっていこうと思ってます。
Playwright作品まだまだあります!
LIVE INFORMATION
「渋谷 JAZZ JUNGLE × Playwright-New Year Countdown vol.11-」
2015年12月31日(木)@JZ Brat
時間 : 開場 / 開演 17:00 閉場 2:00
《Live》 fox capture plan / bohemianvoodoo / Immigrant's Bossa Band / PRIMITIVE ART ORCHESTRA / 島裕介 SilentJazzCase / TRI4TH / WAIWAI STEEL BAND / freecube
《DJ》 須永辰緒 / 伊藤陽一郎 a.k.a. AKAKAGE / 谷口慶介
《MC&DJ》 DJ Niche
orange pekoe
2016年2月3日(水)@Billboard Live Tokyo
2016年2月10日(水)@Billboard Live Osaka
fox capture plan
2015年12月4日(金)@大阪 Zeela
2015年12月5日(土)@名古屋 JAMMINO
2015年12月6日(日)@浜松 MESCALIN DRIVE
2015年12月9日(水)@仙台 enn 2nd
2015年12月11日(金)@東京 LIQUIDROOM
2015年12月16日(水)@松本 ALECX
2015年12月17日(木)@新潟 CLUB RIVERSTE
2015年12月18日(金)@福井 CHOP
2015年12月19日(土)@金沢Manier
PRIMITIVE ART ORCHESTRA
2015年12月23日(祝水)@タワーレコード渋谷店 1F イベントスペース
2016年1月15日(金)@大阪 梅田 NOON + CAFE
2016年1月16日(土)@名古屋 栄 DOXY
2016年1月31日(日)@東京 青山 月見ル君想フP
2016年2月6日(土)@広島 Lush Life
2016年2月7日(日)@福岡 NEW COMBO
島裕介
2015年12月4日(金)@福岡赤坂 バックステージ
2015年12月5日(土)@佐賀市 シネマテーク
2015年12月6日(日)@大分市 かもめのジョナサン
2015年12月7日(月)@福山市 Forever Coffee Market
2015年12月9日(水)@倉敷 林源十郎商店
2015年12月16日(水)@元住吉パワーズ2 管と唄vol6
2015年12月19日(土)@学芸大学 珈琲美学
2015年12月22日(火)@名古屋金山 ミスターケニーズ
2015年12月23日(水)@長野伊那 "草の音(くさのね)"
2015年12月26日(土)@渋谷 "Family"
2015年12月27日(日)@自由ヶ丘 "バークラプトン"
2015年12月28日(月)@関内 "カモメ"
2015年12月29日(火)@下北沢 "RPM"
2015年12月30日(水)@自由ヶ丘ハイフン
TRI4TH
2015年12月26日(土)@大阪 梅田ALWAYS"
2015年12月27日(日)@高松「黒船屋」
PROFILE
Playwright
"Playwright" とは、「脚本家」の意味です。今まで Think! Recordsで培ってきた経験をもとに、今の時代に活動するアーティスト達のドラマを筋書き立てていき、 レーベル名がひとつのジャンル・アイコンとして音楽や演奏形態、活動スタイルをそのまま連想できるような、そんなレーベルへと育っていくことを望んでいます。