孤独だからこそ誘われた「warbear」という名の灯り──元Galileo Galilei・尾崎雄貴ソロ・プロジェクトが始動

2016年10月、惜しまれながらもその活動に終止符を打ったGalileo Galilei。そのフロントマンであった尾崎雄貴が新たにソロ・プロジェクト「warbear」を始動させた。札幌にある自身のスタジオでレコーディングされ、弟で元Galileo Galileiのドラマーでもある尾崎和樹や、フィラデルフィアで活動をするサックス・プレイヤーDan Wallaceなどが参加した初アルバム『warbear』が2017年12月6日(水)にリリースされた。いわゆるギター・ロック的なサウンドを鳴らしていた初期のGalileo Galileiからはガラッと印象は変わり、バンド後期に彼らがつくりだしたメランコリックな音楽性の、その先が凝縮されている。

いったいこの作品はどのようにつくられたのか。OTOTOYではワールド・スタンダードに視点を置いた作品群となっている本作を探るべく、ライターの真貝聡による尾崎へのインタヴューを掲載。また、Galileo Galileiの音楽を聴いてロックに目覚めた人も多いだろう音楽好きの大学生から集めた質問を尾崎にぶつける一問一答のコーナーも掲載。楽曲について、そして尾崎雄貴という人間について、より興味を持っていただける内容となっております! どちらも合わせてお楽しみください。

元Galileo Galileiの尾崎雄貴の新プロジェクト!



warbear / warbear

【価格】
¥3,200(税込)

【収録曲】
1. 車に乗って
2. Idea01
3. 墓場の蝶
4. ウォールフラワー
5. トレインは光へと向かう
6. Lights
7. 罪の国
8. ダイヤモンド
9. 掴めない
10. わからないんだ
11. 灰の下から
12. 1991
13. 27
BONUS TRACK. 落ちていく

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※今回、OTOTOYでの配信はございません。


“warbear” ep1

INTERVIEW : warbear(尾崎雄貴)

元Galileo Galileiの尾崎雄貴が新たにスタートしたソロ・プロジェクト「warbear」。「自分のことを100%出した」という1stアルバム『warbear』。このアルバムには彼の孤独が詰まっている。はじめて聴いたときは「ここまでさらけ出すのか」と驚いた。本文ではカットしてるが、「これは遺作のつもりでつくったと思いました」と本人に言ったほど、孤独に対する容赦のない歌詞がこの作品には散りばめられている。だけど、彼の音楽の魅力はダークさだけじゃなくて、音楽に昇華することで希望を見出していることだと思う。今回のインタヴューはバンド解散以降の彼と彼の抱えている孤独についてフォーカスしていった。

インタヴュー&文 : 真貝聡
写真 : 鳥居洋介

普通の人間として生活できる幸せを噛み締めた

──去年の10月にGalileo Galileiが活動終了をして、10月15日には「音楽をやる」とツイートしてましたね。その時点でソロ・プロジェクトっていう形態は決めてたんですか?

尾崎雄貴(以下、尾崎) : その時点では決まってなくて。Galileo Galileiの時はバンド活動に急き立てられながらやっていたんですけど、バンドがなくなったので旅行へ行ったり、友達と会ったりしてました。

──じゃあ、音楽からは離れていたんですか。

尾崎 : でも、曲はずっと書いてたんですよ。6、7曲ができたくらいにこれはソロかなと思って。バンドをはじめる選択肢もあったんですけど、まずはソロだなと。

──どうしてですか?

尾崎 : できた曲がどんどん個人的なものになっていったので、これはバンドじゃなくてソロの方が自分に合っている予感がしました。

──尾崎さんは17歳から音楽業界でプロとして活動してきたわけですけど、バンドを終了して生活は変わりました?

尾崎 : 緊張が解けたのはありますね。ずっと張り詰めた空気感の中でやってきてたので。なんていうんだろう…… 普通の人間として生活できる幸せを噛み締めた。バンド活動している時はリリース・タイミングとか、知らないうちに次の予定が決まっていって。自分たちだけじゃコントロールできない時期もあったので、それがぽっかりと時間が空いて。ちょっとは荒れちゃったりしたんですけど、周りの人だったり、自分を改めて大事にできる期間だったなと思います。

──以前「休もうと思ったけど無理だった」って話してましたね。

尾崎 : 僕にとっては曲を書くこと、音楽を研究することはご飯を食べるのと同じで。やらなければいけないことなので。やめろと言われても、やめられないというか。とにかく、いつでも音楽をつくっていたくて。それが何でなのかは自分でもわからないです。好きだからだと思うんですけど。

──バンドからソロになったことで、いろんなしがらみから解放されたように見えます。

尾崎 : そうですね。高校を卒業すると同時に音楽業界に入って、気づいたら全てが仕事になっていて。そうなりたくないから反発してたんですよ。

──反発してたっていうのは?

尾崎 : たとえば昔は譜割の部分とか、ブレスの位置を歌詞に書かされた時期があって。10代でデビューしてるから、僕らからしたらみんな年上じゃないですか。大人たちは正直言うと上からくるんですよ。でも、ずっと反発してきたからいまは歌詞の譜割に誰も言ってこないし。いま、自分にとってベストな環境で音楽をつくれてますね。

──いつから状況は変わってきたのでしょう。

尾崎 : Galileo Galileiの『Sea and The Darkness』あたりには、言い方はあれだけど周りが自由にやらせとけってスタンスになってて。warbearの話もレーベルとしては「無理だよ」って言われると思ってたんですけど、リリースさせてくれるって言ってもらえて。


Galileo Galilei Studio Session(Sea and The Darkness / 青い血)

──以前と同じレーベルからリリースするのは、尾崎さんとしては意外だったんですね。

尾崎 : Galileo Galileiの時代に戦い抜いてきたからこそ、いまの状況があるのかなって思いますね。よくバンドマンと話をすると「お前は自由でいいよな」って言われるんですけど、それは戦ってきたからなと思いつつ。そこの自信はすごくあるかな。嫌なことを頑張って捻じ曲げて生きたので、これからもそうしていきたいです。

自分にとって必要なことなんですよね、孤独感を追求していくことは

──『warbear』についてもふれていきますね。誤解を恐れずに言うと、今作は尾崎雄貴の孤独を感じる1枚でした。

尾崎 : もともと、バンドをやっててもメンバーに対しても何かと孤独を感じてしまうんですよ。仲良くしてくれる人が親切にしてくれるほど、孤独を感じたというか。何でこんなにも「自分はいつも1人だ」、「普通に過ごすことすら苦しい」と思ってしまうんだろうって。学生の頃からずっと思い続けてきたので、自分の性分だと思うんですけど。

──学生時代からですか。

尾崎 : ずっとそうですね。

──だけどGalileo Galilei時代はそこまで、孤独を歌ってなかったですよね。

尾崎 : 『Sea and The Darkness』くらいから、音楽に落とし込んでいくことによって自分の孤独を理解できることに気づきましたね。とにかく自分にとって必要なことなんですよね、孤独感を追求していくことは。そうしていくうちに自分の大嫌いな部分に、少しでも楽しみを感じることができるようになれた。その結果がアルバムの雰囲気に出ているんじゃないかなと。だから、もっとダークでどんよりしたものになるんじゃないかなって思ったら、できあがってそうならなかった。それは少し自分のことを好きになれたからじゃないかなって思ってます。

──「墓場の蝶」、「ダイヤモンド」、「1991」、「灰の下から」も歌詞は容赦ないほどダークな歌詞が綴られていますけど、音によってすごく肯定されて聴こえるというか。それが尾崎雄貴というアーティストの魅力的な部分だと思ったんですよね。

尾崎 : 自分自身がそういう音楽が好きだから、そうなったんだと思います。容赦ない言葉を書こうと思ってるわけじゃなくて、今作は勢いで歌詞を書くことが多くて。いままではストーリーを考えて作詞をしていたんですけど、今回は「考えるよりも指を動かせ」みたいな感覚で、歌詞も曲もつくっていって。

──頭の中で推敲したっていうよりは、衝動的につくっていったと。

尾崎 : その結果、容赦ないものになったんだろうなと思って。たとえば歌詞はめちゃめちゃ暗いんだけど、音楽は明るいっていうのがすごい好きで。幸せだけど、とってもつらい、みたいに人間の心ってそんな単純ではないじゃないですか。幸せそうに見えても影を持ってて、だけど死ぬほどじゃないみたいな。楽しいのに寂しいときってあるじゃないですか。

──光があるから影がある、みたいな。

尾崎 : 音楽はそういうものを表現できるから僕は大好きで。あんまりつくっているときは深く考えてないので、いま振り返ってみればって感じですけど。

──勢いでつくったっていうのは、具体的にどのように制作したんですか。

尾崎 : 1曲仕上げてから次の曲をつくるんじゃなくて、割と同時進行で曲をつくっていくんです。歌詞の前半だけ書いて、飽きたら次の曲って感じ。歌詞の後半って大体最後に書くんですよ。前半の勢いで書いた歌詞に対して、後半はアンサーを書くようにしてて。

──どうして、2回に分けるんですか?

尾崎 : 以前、僕の好きなボンベイ・バイシクル・クラブのジャック・ステッドマンと対談したことがあって。そのときに「曲を書くときの感覚ってどうなんですか?」って訊いたら「次の章節で答えを出している感覚が僕にはある」って話してて。それが自分のやりたいことと繋がった気がして、だからこの人のメロディは美しいんだなと。そういうのを自分の作品でも挑戦してみようかなって。それからは半分書いて、半分置いておくっていうのをいろんなところでやってて。そのやり方はいまの軸になってるかな。

──時間が経ってから歌詞を読み返すと、つい直したくなりません?

尾崎 : 前半の歌詞は直さないってルールを決めています。出来上がった歌詞には手を加えずに、とにかく後半を書くっていうことをやってました。

──曲を制作している時はどんなコンディションでしたか。

尾崎 : ずっとお酒を飲んでて(笑)。自分が書いた曲も未だに「なんて最低なんだ」って思う時があって。全然ダサいじゃん! みたいな。そう落ち込むと自分が許せなくなって、フレーズが出てこなくなるんですよ。それこそスランプみたいになっちゃうんですけど。それを回避するためにお酒を飲めば、自分を許せるので。

──たしかにお酒は気持ちが緩くなりますよね。

尾崎 : そうそう、ハッピーな気持ちになるじゃないですか? そうすると自分の出していくものが良いものだと思い込みながらやれるので。あとでそれを選べば良いじゃないですか。

──なるほど。

尾崎 : とりあえずつくるっていう行為に関してはある意味、正常じゃない方がうまくいったりする。振り返ると今作は普通じゃない方が多かったかな。二日酔いの日もあったし。レコーディングの時に二日酔いだと音がバラバラに聴こえて、全部録り直した曲もあったんですけど。ソロだと1人でつくってたから、弟がレコーディング・エンジニア的な役割をやってくれて。弟だからいつ呼んでもいいし、いつ帰ってもらっても良いと思ってるんですけど。全部自分の塩梅でできるので、その分危険な状態もあって。「ちゃんとしなきゃダメだ」って言いながらやってました。

──お酒を飲みながら楽曲制作をしたのは、はじめて?

尾崎 : そうですね。音楽のためにお酒を飲んだのは、はじめてです。それは自分を解放するためにやっていたというか。今後もそれが続いたらマズイと思うんですけど、自分にとっては1度壊れてみるのは大事でしたね。

──レコーディングに立ち会っていた(尾崎)和樹さんは、何か言ってました?

尾崎 : 「兄ちゃん、大丈夫か?」ってずっと言われてました。

──弟が言うぐらいだから、よっぽどですね。

尾崎 : 崩壊していると思われてたのかなぁ、たぶん。でも、僕が1番崩壊しそうになっていたのはGalileo Galileiの活動終了を決めた時だったので。弟も俺を見放そうとするぐらい、おかしい時期があって。いまは面倒くさいヤツだと思ってる感じかな。普通の兄弟とは違う不思議な関係なので。

──和樹さんは今作でドラムを叩いてますね。尾崎さんにとってどんな存在なのでしょう。

尾崎 : 和樹はキャッチボールの壁になってくれてるんですよね。そもそも俺は誰かと一緒に音楽をやりたいタイプで。そういう意味では和樹がどんな面倒くさい時も相手になってくれてるので助かってますね。

やっぱり自分は音楽に集中するべきなんだと思いました

──ちなみに尾崎さんは曲について根掘り葉掘り訊かれることって、どう思ってますか?

尾崎 : 特に今回はガーって勢いで書いたので、歌詞についてどういう意味なのか訊かれると自分でも「どういう意味だったんだろう……」って。

──正常じゃない状態でつくった、と言ってましたしね。

尾崎 : そもそも、自分でもわからないことを形にしようとしてるんで。言葉だけで説明するのは難しい。曲を書いた時に考えていたことは思い出せるんですけど、一体なぜこの言葉になって出てきたのかわからないことはたくさんあって。なので毎回、歌詞のことを訊かれると「わかりません」としか言えないです(笑)。

──たしかに。過去のインタヴューで「音楽に答えがあるから、あんまり説明しなくても……」ってことを話してましたよね。

尾崎 : 作品や歌詞について喋れば喋るほど、自分で作品を潰してる感覚になるんです。だから「こう言う意味です」とか「それは違います」ってなるべく言いたくない。結局「ああ、そうなんですか」って言い方になっちゃうんだけど。

──言葉で説明できないから音楽で表現してる。

尾崎 : そうですね。前にインタビュアーの方が作ったストーリー(曲の解釈)を、俺にずっと喋ってるみたいなことがあって。そういうのが困っちゃうんです。「そうです」って言っちゃうと聴き手に届いちゃうから、それが答えになっちゃうじゃないですか。だけど「違います」って言ったら面倒くさいし、どうしよう…… ってことはたびたびあって。「アルバムを聴いてください」としか、言いようがない。今後はどんどんそうなるのかなって。

──そうなるって?

尾崎 : 自分が音楽に落とし込めるものが増えれば増えれるほど、その解像度が上がっていくほど、説明することがなくなってくるんじゃないかなって。デビューしたての頃はラジオで「好きな食べ物は何ですか?」みたいな質問がスッゲェ嫌いだったんですよ。いま思えばそっちの方が良いやって(笑)。

──札幌でオススメのお店を教えてください! みたいな。

尾崎 : その方が答えやすいですね(笑)。ミュージシャンの対談をよく読むんですけど、みんな結構いろんなことを考えてるじゃないですか。でも、それって日本の状況を反映しているというか。海外ミュージシャンのインタヴューを読むと、音楽のことを語ってるけど音楽シーンの話とかそんなにしてない気がしてて。もっと自分のことに集中しているというか。

──特に最近は音楽シーンに対するインタヴューって多いですよね。

尾崎 : 自分ができることは曲を書いて、レコーディングして、それを人前で演奏することだけだなって割り切れてるんです。そう思って周りを見渡したら、理解者がついてきてくれてて。やっぱり自分は音楽に集中するべきなんだと思いました。

──それはみんなが尾崎さんの作品を待っているからこそですよね。

尾崎 : 信頼してくれてるんだなって感じます。それはリスナーの人に対しても。これだけ期間が空いて、その間はほぼ何もしてないのに「warbear」の名前が公開されたとき、思ったよりも多くの人から反響があって。チケットもしっかり売れて。すごく自分は恵まれているなって。…… 最近は“ありがとうモード”になってて。感謝の気持ちを持ってます。

──ライヴ中でも「ありがとう」って言わない人が……。尾崎さんが「ありがとうモード」ってすごいことですよね。

尾崎 : あははは、ライヴで「ありがとうを言わないよね」って一時期よく言われました(笑)。アルバムを含めて、自分のやっている音楽が本当に自分のものだって言える瞬間、「ありがとう」って言えるようになったというか。それまでは作品が「100%自分のものです」って言えない時期もあって、その時は感謝の言葉を言えなかったんですよ。うん、いまはすごく全てに感謝している状態です。

音楽好き大学生が気になる尾崎雄貴 〜一問一答インタヴュー! 〜

文 : 鈴木雄希

はい! 上記のインタヴューを読んでもらえれば、今作についてはバッチリわかったはず! ちょっとここらで「warbear」についてではなく、尾崎雄貴という人間についてもグイグイ迫ってみたいと思いますよ〜! 今回OTOTOYでは、尾崎雄貴に対して気になることをズバズバ訊いてみよう! ということで、音楽好きの大学生から集めた15の質問をぶつけてみました! Galileo Galileiの音楽を聴いて音楽、そしてロックが好きになったという10代、20代の方も多いのではないでしょうか? この記事を読んでいるあなたもそのひとりかもしれませんね。若者だからこそ気になる、尾崎雄貴という人間について、どのような考え方で活動をしているのか…… など音楽とは違う文脈でもいろいろ訊いてみたので、ぜひお楽しみください!

1. 20代前半の私たちの世代はGalileo Galileiをきっかけに音楽を好きになった人も多いと思うのですが、尾崎さんは学生時代どのような音楽を聴いていましたか?

学生時代はくるり、Syrup 16g、BUMP OF CHICKEN、the pillows、髭、キリンジとかが好きでしたね。キリンジは楽譜を買うぐらい好きでしたね。僕の住んでいた稚内にはCDショップ自体が1件しかなくて、品揃えも演歌みたいなものが多かったんです(笑)。だから札幌とか旭川に連れていってもらった時に頑張って買いに行くみたいな感じでした。

2. ガリレオガリレイの音楽を季節に当てはめるなら、個人的に冬だと思っているのですが、冬にまつわるエピソードをおしえてください。

稚内で活動をしていた頃の練習場所がベースの佐孝(仁司)くんの家のガレージだったんですけど、冬だから完全に雪が吹き込んでくるんですよ(笑)。そこがけっこう大きいガレージだったので、ブルーシートを敷いて、電気ストーブに手を当てて温めたら練習をして、また手を温めて練習して…… みたいな。寒くて弦の硬さがさらにアップしているので、その状態でアコギなんて弾いたら、指とかめちゃめちゃ痛いんです(笑)。カイロを持って温めつつ演奏をしていましたね。

3. 尾崎さんはどのような学生時代を送っていたのですか。

不登校で、何回か補修を受けてギリギリで卒業させてもらえたって感じでしたね(笑)。学校以外の場所ではメンバーとも会えたし、そういうときの記憶は学生時代に結構あるかな。でも教室で座ってると、全然仲良くない女子とかに「尾崎って暗いよね」って言われるくらいには、かなり暗いやつだったと思います(笑)。基本的に学校という場所はあんまり好きじゃないし、歌詞とかにも出てこないですし。嫌すぎて教室にいるだけで心臓がバクバクするみたいなこともありましたね。デビュー曲の「ハマナスの花」のMVは学校で撮影したんですけど、そのときもすごく嫌で。「学校がこんなに嫌いなおれが、なんで学校で撮影しなきゃいけないんだ」ってなりましたね(笑)。


Galileo Galilei「ハマナスの花」

4. 先月ツイートしていた「良くなったことも 悪くなったことも そのどちらでもないことも もう同じ姿に戻すことはできない」って呟きが個人的にすごく印象的だったんですけど、もしどこか過去に戻れるならいつに戻りたいですか。

過去に戻ってしまうと、いままで起きた幸せな出来事や、家族とかも消えちゃうじゃないですか。その感覚かな。だからいままで起こった素晴らしい出来事を全部捨ててまで過去に戻りたいとは思わないですね。懐かしむのって気持ちいいじゃないですか。だから過去は過去であるべきだなって思います。

5. 好きなお酒はなんですか?

ウイスキーが好きで「シーバスリーガル」っていうお酒が好きですね。あとはアサヒのビールが好きです。

6. 好きな女性のタイプを教えてください。

ハッピーな人かな。自分がそうじゃないので、その逆が魅力的に見えるかな。明るい性格とかじゃなくて、ハッピーなオーラをもっている人が好きですね。

7. 好きなテレビ番組を教えてください。

テレビはあんまり見ないですけど、Netflixは見てますね。アニメ・ドラマがすごく好きで、主人公が馬の『ボージャック・ホースマン』と、『リック・アンド・モーティ』が好きです。『ボージャック・ホースマン』は、今回の『warbear』の、孤独感というところでヒントになっていて。ボージャックって主人公が本当にクソ野郎なんですよ。だけど、自分と照らし合わせてしまうような人物像に描かれていておもしろいです。

8. いまのマイブームはなんですか?

結構やたらめったらゲームをやっています。最近は『オーバーウォッチ』ってゲームをやっていますね。ベースの(佐孝)仁司とかもやっているので、Galileo Galilei解散後もゲームで繋がり合ってます(笑)。バンドのメンバーと組むとうまくいくんですよね。

9. 東京は好きですか?

好きでも嫌いでもないですね。東京に住んでたときは、すべてが合わなくて早く帰りたかったんですけど。でも離れてみて、取材とかで来ると味わい深い街だなって思います。

10. 北海道で1番好きな場所を教えてください。

札幌の家の近所の公園かな。あとは地元の稚内ですかね。ときどき帰りたいなと思うんですけど飛行機もめっちゃ高いし、稚内に行くのに6時間かかるし、簡単には帰れないんですけどね。

11. 過度に持ち上げられるメジャー的な扱いはあまり好きではなかったですか?

押し出してくれることはすごく嬉しかったんだけど、押し出され方がコントロールできないことが多かったので、自分の手の及ばないプッシュは嫌だったというか怖かったですね。なんでこんなことするんだ! という恐怖感でいっぱいでした。それをインタヴューとかでは「嫌い」って言っていたんですけど、いま考えると怖かったのかなって思いますね。

12. メジャーな存在からインディーへの道を辿ったGalileo Galileiですが、やりたかった音楽はもとから海外インディー系統だったんでしょうか?

学生時代に大好きだったくるりやthe pillowsがインディペンデントな考えを教えてくれたんです。でもリアーナとかも好きだったので、歌が好きなんですよね。だからそのときは自分たちをインディーに持っていくために、「インディーをやりたい」という気持ちを公言したりしていたかもしれないですね。だけどいまはもう特に意識しなくても、全く違うとは言われないところをやれるようになったと思うので。いまはそれよりも、自分の歌をもっと力強くしていこう、というところに目が向いていますね。

13. Galileo Galileiのラスト・ライヴ(〈Last Live〜車輪の軸〜 at 日本武道館〉)で、セットリストに初期作品が多くなったのはなぜでしょうか。Galileo Galileiのパブリック・イメージとして求められていることをやるということだったのでしょうか。


Galileo Galilei 『Last Live~車輪の軸~ at 日本武道館』Trailer

初期の活動を頑なに否定していた時期があって、しかもそれをファンに見せちゃっていたんです。自分の中では、それに対して「ファンのみんなごめんね」「いまはあの時間を憎んでいるわけじゃないよ」というのを伝えられたらなと思って、ラスト・ライヴのセットリストは初期曲を多めに入れましたね。

14. 尾崎さんにとって、Galileo Galileiとは何だったのでしょうか。

難しいな。10代で友達とはじめたことが、自分の人生にこんなにも関わってくるとは思わなかったので。そもそも自分の人生のことなんて考えていなかったし。そこからずっと景色を見ていたので、僕にとってはずっと乗っている乗り物って感じだったのかな。

15. いま就活を控えて、自分の夢ってなんだろうと思い悩むことが多いのですが、尾崎さんは20歳くらいの頃、どんなことを考えてましたか?

年齢は違うかもしれないけど、メジャー契約をして東京に行くと決めた段階で、もともと絵とか描いたりするのが好きだったので美術系の専門学校に行こうかなみたいなことをうっすら思っていたんです。だけどミュージシャンという道を選んだのは、考えるより感じろというか……。感覚で選んでいくしかないんじゃないかなって思うし、いろんな理由をつけて無理につくろうとした夢にはあんまり力が宿らないんじゃないかなって思うので。僕は感覚を大事にしていたかな。

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ファンデリア / くるり

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LIVE SCHEDULE

warbear tour 2018 "鳥と熊と野兎と魚"

2017年1月18日(木)@札幌 cube garden 
時間 : Open 18:30 / Start 19:00

2017年1月21日(日)@福岡 the voodoo lounge 
時間 : Open 17:30 / Start 18:00

2017年1月23日(火)@名古屋APOLLO BASE
時間 : Open 18:30 / Start 19:00

2017年1月25日(木)@大阪 Shangri-La
時間 : Open 18:30 / Start 19:00

2017年1月27日(土)@東京 SHIBUYA CLUB QUATTRO
時間 : Open 17:30 / Start 18:30

2017年1月29日(月)@東京 WWW
時間 : Open 18:30 / Start 19:00

>>> MORE LIVE INFO

PROFILE

warbear

尾崎雄貴(元Galileo Galilei)によるソロ・プロジェクト。
2010年にメジャー・デビューしたGalileo Galileiは、4枚のオリジナル・アルバムと3枚のミニ・アルバムを発表、活動中ギター・ロックからニューウェーヴ、インディ・ロック、ルーツ・ロックなど、影響を感じさせる音楽性を深化させつつ、2016年10月の日本武道館公演を最後に活動を終了する。
約1年の空白を経た今回のソロ・プロジェクトは、札幌“わんわんスタジオ”でそのレコーディングのほぼ全てを行いつつ、世界的なエンジニア達と作業することにより更なる音楽的な深化を見せた。

>>> 公式HPはこちら
>>> 公式ツイッターはこちら

この記事の筆者
ライター真貝聡

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浅見北斗が語るハバナイ、そして音楽シーンの現状とは──新シングル『Fallin Down』をリリース

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