オルタナティヴを突き詰めた“復活作”──CAUCUS、4年ぶりのフル・アルバム『Sound of the Air』をリリース
邦楽インディーズ / シューゲイザー・シーンで確かな足跡を残し、日本だけでなく海外にもその活躍の場を広げてきたCAUCUS。そんな彼らから4年ぶりのフル・アルバム『Sound of the Air』が届いた。制作期間中の3年半、ライヴも行わず、スタジオでのアルバムの制作に没頭したという。その結果これまでになく濃密な色彩と、繊密な構成が光る楽曲が並ぶ作品になった。OTOTOYでは11月15日にリリースしたLP盤の音源を『Sound of the Air (High DR Master)』としてハイレゾ配信開始! そこから「Shy Girl」を期間限定のフリー配信でお届け。CD版となる『Sound of the Air』もこのタイミングで配信開始しております! 4年ぶりの“復帰作”をぜひインタヴューとともにお楽しみ下さい。
まずはこちらを聴いてみて! 期間限定フリー配信!
CAUCUS / Shy Girl (High DR Master)(期間限定フリー配信)
【配信形態】
ALAC、FLAC、WAV(24bit/48kHz) / AAC
>>>ハイレゾとは?
【配信価格】
単曲 0円(税込)
【収録曲】
1. Shy Girl (High DR Master)
【配信期間】
2017年12月13日(水)から12月20日23:55まで
LPバージョンのハイレゾ配信はこちら
CAUCUS / Sound of the Air (High DR Master)
【配信形態】
ALAC、FLAC、WAV(24bit/48kHz) / AAC
>>>ハイレゾとは?
【配信価格】
単曲 216円(税込) / アルバム 1,620円(税込)
【収録曲】
1. Echo (High DR Master)
2. Shy Girl (High DR Master)
3. Sound of the Air (High DR Master)
4. Hello (High DR Master)
5. Hushed (High DR Master)
6. 光る舟 (High DR Master)
7. What Have You Done (High DR Master)
8. Circles (High DR Master)
9. We Are (High DR Master)
CDバージョンのハイレゾ配信はこちら
(※LP版と収録内容が異なります)
CAUCUS / Sound of the Air (High DR Master)
【配信形態】
ALAC、FLAC、WAV(16bit/44.1kHz) / AAC
>>>ハイレゾとは?
【配信価格】
単曲 216円(税込) / アルバム 1,620円(税込)
【収録曲】
1. Echo
2. Shy Girl
3. Someday
4. Sound of the Air
5. Hushed
6. 光る舟 (Hikaru Fune)
7. What Have You Done
8. Circles
9. We Are
10. Hello
INTERVIEW : CAUCUS
近年のインディーズ・ロック・バンドに顕著だったリズム主体のサウンドでリスナーの体を揺さぶるフィジカルな快楽重視的楽曲作りとはまったく異なる作品が登場した。「登場した」というと新人バンドのような書き方だが、そんな作品を完成させたCAUCUSはSXSWに出演したり〈Cloudberry Records〉から7インチをリリースしたりと、海外に向けた活動も行うキャリアを持ったバンドだ。ところが彼らはここ数年全くライヴ等の表立った活動を行っていなかった。その期間、3年半。現在のせわしない音楽シーンの感覚からすると考えられないようなこの月日に、彼らはひたすらソングライティングに専念し、スタジオワークに明け暮れ、とことん納得いくまでこだわりぬいたアルバムを完成させていたのだ。最高の音楽マニアが集結した現在のCAUCUSに、今作についてみっちり話を訊いてみた。
取材&文 : 岡本貴之
写真 : 大橋祐希
完全に1回部屋に閉じこもって自分たちに好きなように作りまくって
──今作は4年ぶりの“復活作”と謳われてますが、現在に至るまでの流れを教えてもらますか。
柳川勝哉 (Voices、Jazzmasters / 以下、柳川) : 僕が中心になって2005年頃から活動しているんですけど、最初はいまとは別のメンバーでやっていて。アメリカのShimmy DiscっていうGalaxie 500、Daniel Johnston、LOWなんかをプロデュースしていたKRAMERに来日してもらって、はじめての音源『空と時間軸EP』を2007年にリリースしました。そのままアルバム『in vain you are』も録ってもらいました。その後も『going for a lonesome dream』(2010年)、『Colors』(2013年)と作品をリリースもして、ライヴ活動と並行して曲を作ってきたんですけど、今作は制作期間を設けてスタジオに籠って録ったんです。
遠藤泰介(Dr / 以下、遠藤) : 制作中の3年半、ライヴも一切やらなかったんです。
角本淳一郎(Ba / 以下、角本) : それもあって復活作って言ってるんです。世間的には消えたと思われてたかもしれない(笑)。
──イチカワさんは新たに加入したメンバーなんですよね。
イチカワユウタ (Jaguars / 以下、イチカワ) : そうです。なので、僕は今回の音源では弾いてないんです。
柳川 : イチカワ君はもともとCAUCUSをすごく好きでいてくれて、ライヴも来てくれていて。ギター・プレイも確かなことは知っていたので、信頼できる人だなと思って加入してもらいました。
イチカワ : 2011年くらいからライヴ活動を休止するまでの3年間の東京でやったライヴは、ほぼ全部行ったくらい好きだったんです。最初にライヴで聴いた「SING」(1stEP収録)に惚れて。メロディのポップさとサウンドのパワフルさ、オルタナ・インディーのバンド感とポップ感が同居しているところが良いなって。
──制作が3年半って相当長いですよね。どうしてそこまで時間をかけたんですか。
柳川 : 単純に、1回止まってみたら、ライヴ活動をいつ再開するというのも決めてなかったので、納得するまで曲をしっかりして、準備をちゃんとしてから動こうと思っていて。レコーディングしたのが1年前ぐらいなので、そこまでの2年半くらいは締め切りをなくして作り固めていて。完全に1回部屋に閉じこもって自分たちに好きなように作りまくって。今回は“フル・アルバムを作ろう"っていう、それだけで曲作りに集中して完成させました。気付いたら3年半経っていたっていう感じですね。
──音の距離感とか、曲ごとにおもしろいアルバムだなって思ったんですけど、どんな1枚にしようと考えたんでしょう。
柳川 : これまでのCAUCUSはもっとギター・ポップ寄りだったんですけど、今回はループを多用したり、同じフレーズのリフレインで展開したりするような楽曲が全体を通して多くなっていると思います。
──それは最初に柳川さんが作るデモの段階からそうなっていることが多い?
柳川 : たとえば「What Have You Done」はこのアルバムの中では轟音でうるさい曲なんですけど、僕がデモで作っている段階ではアコギでアルペジオを弾いて最低限のシェイカーとヴォーカルだけだったんです。それをみんなに聴かせてスタジオで合わせたりしているうちに、うるさくしたくなってきてもう1回デモを作りなおして。遠藤さんのドラムと角本のベースで印象を変えてくれるので。僕は自分のデモにとらわれずにメンバーの意見を可能な限り全部取り入れて新しくしていきたいっていう考えでバンドをやっているので、曲のイメージをみんなからもらって最後にまとめる感じです。
──「What Have You Done」はものすごくドラムが前に出てますよね。
柳川 : 最初にデモを作ったイメージとはまったく違ってますね。どうしてそういうやり方をしているかというと、バンドって、ソロと違うのはやっぱりたくさんの人間で色んなことを一生懸命考えて1つの音楽を作るからおもしろいと思っていて。それを最大限に発揮するにはどうしたら良いのか考えると、なるべく中心人物が小さくなる方がみんなの良いところが出やすくなると思うんです。みんなの才能が集まればより大きいものが作れるんじゃないかなって。
「生と死」がたくさん溢れているアルバム
──アルバムを通して聴くと架空のサントラ的な印象も受けました。後半の「We Are」なんかを聴くと曲にドラマを感じさせるというか。アルバムにする上で中心になった曲ってあります?
柳川 : う〜ん、楽曲ありきで10曲作ろうっていうところから作りこんでいったので、そういう意味ではバラバラな曲が並んでいると思うんですけど、まとめ方としては歌詞がスピリチュアルというか。別にそういうアウトプットをしようとしているわけではないんですけど、CAUCUSの歌詞って昔から、等身大な言葉なんですけど哲学的というか、「なんで生まれてきてなんで死んでいくんだろう」みたいなところを真剣に考えて言葉にするように心がけているので、今回のアルバムはすごく「生と死」がたくさん溢れているアルバムだと思います。
遠藤 : 特にこの曲を中心にしてっていうのはないですね。だからアルバムを聴いたときに、リード曲とか、どこかだけを切り取るというのは難しいなっていう話はしました。それは、ライヴをやりながら作ってないからだと思うんですよね。ライヴをやりながらだと、新曲をライヴでやって反応をもらって作っていくものと、そういう反応が一切ないまま出来上がるものって全然違うんじゃないかなっていう印象はこのアルバムに持ってますね。
角本 : 僕が個人的に思っていることなんですけど、僕らCAUCUSって割と言葉が少ないんですよ。逆に出音に関して良い悪いとか自分たちが気持ちいいかはもちろん、お客さんが聴いて気持ち良いのかっていう他者の視点を吟味して作っているところがあって。そういうあいまいな音を楽器の演奏や歌のメロディで表現した結果が『Sound of the Air』っていう作品になったというか。空気だって掴みづらいし、人それぞれにとっての意味合いは違うと思うんですよ。それを『Sound of the Air』っていうタイトルにしたのは非常にわかりやすい気がしましたね。
──柳川さん自身はどうしてアルバム・タイトルを『Sound of the Air』にしたんですか。
柳川 : 「Sound of the Air」っていう曲が入っているんですけど、この曲は「ちょっと元気がなくなったら空気の音を録音する女の子」をイメージした曲なんですよ。フィールド・レコーディングするようなちょっと変わった女の子を想像しながら曲を書いていて。
今回、ギター、ベース、ドラムだけじゃなくて、打ち込みの音とかフィールド・レコーディングした音を入れているんです。雨の音とかもそうです。この3年半、僕は1人で外の音を録っていて(笑)。元気がないときに自然の音を聴いていると元気になったりするなって思っていてこの曲を作ったんですけど、タイトルに関して言うと制作を密室空間でやっていて自分たちだけの静寂の中で空気の音に導かれて作った音楽なので、『Sound of the Air』にしたんです。それと、イラストレーターの神宮絹さんという方にやってもらっているジャケット・デザインがフィールド・レコーディングしている女の子に見えたので、それもあってこのタイトルにしました。
──イチカワさんは今回レコーディングに参加はしていない分、アルバムを客観的に聴けるんじゃないかと思いますが、いかがですか?
イチカワ : よりUSインディーっぽいというのを率直に感じました。それまでのアルバムの方がよりポップでとっつきやすい感じがしているんですけど、今回は90年代から2000年初頭のUSインディーっぽさというか、ちょっとひねくれている音楽マニアな感じがより出ていると思います。
遠藤 : CAUCUSのいままでのイメージとは違いますね。USインディーっぽいというのは、逆に言えば今の日本のギター・ロック・バンドっぽくないとも言えるというか。東京のインディーズ・バンドの空気感とは隔離されて作った感じが、いまイチカワ君が言った印象に表れているのかもしれないです。
角本 : たぶん、世間一般で言えばCAUCUSは音楽マニアなんですよ。僕はCAUCUSに入ってからはじめての音源だったんですけど、たとえば小学5年生でZARDの「負けないで」とチャゲアスの「YAH YAH YAH」を短冊CDで買ったことから始まる自分のリスナー経験からすると(笑)、少なくとも音楽作品になにがしかのものを落とし込めたんだったら、嬉しいですね。それをこのメンバーで録ってライヴでお客さんからのフィードバックがあってっていう、密室で作ったある意味「オフラインの作品」が、広いところに共有されるときにどういう反応が返ってくるのかは楽しみですね。
イチカワ : 柳川さんが原曲のデモを作ってメンバーと共有して作り上げた作品だからこそ、柳川さんが10代の頃に聴いていたような作品のエッセンスがより強く滲み出ているんじゃないかなって。以前、柳川さんにおすすめのアルバムを10個くらい教えてもらったんですけど、Death Cab for CutieとかElliott SmithとかGalaxie 500とか。そういう、ちょっと暗い影を落としているようなところが出ている気がします。
──Yo La Tengoなんかも好きそうですよね。
柳川 : めちゃくちゃ好きです(笑)。Yo La Tengoはこのアルバムに結構影響あると思います。Yo La Tengoってどのアルバムを通してもこれといったヒット曲もあるわけでもないのに、10年以上も同じアルバムを聴きたくなるあの感覚は、音源として素晴らしい完成度だからいつまでも飽きずに聴けるんだろうなって。彼らのアルバムを聴いてたからこそ、このアルバムを作っても良いんだ、これくらいやっちゃっても良いんじゃないかなって思えたんですよね。
角本 : SuperchunkとかSonic Youthとか、音だけじゃなくて音楽との距離間、携わり方みたいなものが出ていれば嬉しいですね。
──それを実現するためにツバメスタジオの君島結さん、Peace Musicの中村宗一郎さんとの作業は大きかったんじゃないですか。
柳川 : ツバメスタジオの君島結さんには今回、エンジニアとして参加していただいたんですけど、ほとんどプロデュースしていただいたくらい音の重ね方、配置、音作りに至るまでアドバイスを頂いて。今回は君島結さんとの共同制作に近い録音物になりました。中村さんには一緒に作るというよりは、初めてこの曲を聴いた人に向けてどうしたら良いかっていうことをマスタリングでやっていただきました。
全世界的な音楽シーンの空気に触れながら、長く聴ける作品を
──では1人ずつレコーディングでこだわったところや、曲の聴きどころを教えてもらえますか?
角本 : 僕は「Hushed」について。これは日本語の歌詞なんですけど、風景がいまの東京っぽいというか。レコーディングに関しては、基本的に君島さんとのやり取りも含めて悪乗りしたというか。同じ曲の中でベースを3度でずらして2回弾いて定位をどうするか悩んでいたくらいで(笑)。それと、この曲は仮タイトルで「4つ打ち」って呼んでたんですよ。4つ打ちの一般的な100くらいのBPM、人にすんなり聴いてもらえそうなBPMで、無理なく歌詞の雰囲気とかそれぞれのプレイヤーの実験的な部分も聴いてもらえたら嬉しいです。
柳川 : レコーディングですごくおもしろかったのが「Circles」ですね。この曲はものすごく長くてシンセの音もありフィールド・レコーディングの音もあり、ギターも5本あり、とにかくいろんな音がたくさん鳴っている曲なんです。レコーディングではシンセの音を生楽器に馴染ませるのに、君島さんのアドバイスでビンテージのビブラートをかけてわざと音程を外させて気持ち悪い音にして馴染ませる作業をしたのがおもしろかったです。
あとは真空管を取り換えることができるギター・アンプがあって。そのアンプに対してビンテージの真空管を君島さんが曲ごとに選んでくれて、この曲はギターが後半になると6、7本入ってくるんですけど、1つ1つ真空管で作った音で録ったんです。今作ははじめてデジタルで録音したんですけど、ギターを録るマイクに対しても、EventideのUltra-Harmonizerっていう変な音になる80年代のエフェクターを、アンプの前に置いたマイクと録音機器の間に差しちゃって、マイクが録る音が全部変な音になるっていう。それもおもしろかったですね。
遠藤 : 僕は「Echo」ですね。この曲はロック・バンドのドラムじゃない、ブラス・バンドのティンパニみたいな音がイメージとしてあって。それを君島さんに相談して、バスドラを床に置かずに大太鼓みたいに抱えてマレットで叩いて。シンバルもスティックで叩かずに君島さんがフェルトで作ってくれた持ち手を付けたシンバルをブラス・バンドみたいにして叩いたんです。「光る舟」もそうなんですけど、何を何で叩くのか、どういう角度から録るのかっていうのは君島さんといろいろ試しながら作りました。僕だけで思いつかなかった音も君島さんから提案してもらってやったので相当おもしろい音が録れましたね。
イチカワ : レコーディングは参加していないんですけど、1番好きなのがCAUCUS史上最も速い曲「Shy Girl」です。イントロに入るギターの音がすごく好きなんですよ。ぼんやりとした感じなんですけど、はっきりとした白い光のような音になっていて、曲もすごく好きですね。ライヴでは自分のギターと柳川さんのギターで一緒にイントロを弾いていて、それによって結構音源に近づけている気がします。
──1曲女性ヴォーカル曲(「光る舟」)がありますよね?
柳川 : これは、今作までで脱退したメンバーの川上宏子が歌ってます。この曲は音源を再現することができないので、最近のライヴだと僕がギターを弾いて宏子さんに歌ってもらったんですけど、これからはライヴ・アレンジをして全く別物になるかもしれないです。
──今後CAUCUSはどんな活動をしていくんでしょう。
柳川 : これまでもSXSWに出たりアメリカの〈Cloudberry Records〉から7インチを出したり、海外のリスナーが聴いてくれることも多いので、全世界的な音楽シーンの空気に触れながら、長く聴ける作品を今後も作っていきたいです。今作は引き籠って作っていたんですけど(笑)、せっかくイチカワ君も加入したので、これからは外向きなライヴ活動もしていきたいです。
それと、僕はレコードの音がすごく好きなので、マスタリングも別にして今回は24bit/48kHzでレコードも作りました。そのマスターがダイナミズムのある生々しい音で録れているので、デジタルのハイレゾ配信だとよりクリアな音質で鮮明にいろいろ聴こえてくるアルバムだと思います。是非よい環境でハイレゾを楽しんでもらえたら嬉しいですね。
RECOMMEND
CHIIO / toc toc
曲にひろがりと深みをもたせるメンバー全員でのコーラスと、オルタナ、シューゲイザー、そしてUSインディ・シーンをも取り入れる幅広い音楽性を独自のポップ・センスで昇華した楽曲が魅力のCHIIOの1stフル・アルバム。
インターネット次世代シューゲ・ポップ・バンド、For Tracy Hydeの最新作『he(r)art』。都会の生活をモチーフにした次世代ドリームポップとなっています!
LIVE SCHEDULE
〈Total Feedback〉
2017年12月17日(日)@高円寺HIGH
時間 : OPEN17:00 / START 17:30
出演 : CAUCUS / NO-SATSU BATTERY / シベリアンハスキーズ / Float down the liffey / the terminal stage / magic love
PROFILE
CAUCUS(コーカス)
東京で活動するインディー・ロック・バンド。主に80s-00sのUS / UKインディー・ロックからインスパイアされた楽曲は、レコードガイド本などではシューゲイザーの影響を受けながらも独自に発展させたバンドとして評されている。
活動の中心は東京だが、国内でもThe Pains of Being Pure at Heart、Chapterhouse、Sad Day For Puppets、Monochrome Set、STRFKRら数多くの海外アーティストと共演し、〈SXSW〉や〈NYC Popfest〉など海外フェスにも出演するなど洋楽と邦楽のボーダーを超えた音楽活動を続けている。
デビューEP、1st AlbumではGalaxie 500やDaniel Johnstonら数多くのアーティストをプロデュースした90年代USインディーの鬼才、KRAMER氏をプロデューサーとして迎え、その後はよりオリジナリティを追求するべくCa-Pの藤井氏との制作やセルフ・プロデュースによる制作を行い、海外での評価を高め、US Indie Popの良心Cloudberry Recordsより7インチ・シングル「Wandering Ones」をリリース。最新作ではツバメスタジオの君島結氏と共同制作を行い、2017年秋ニュー・アルバム「Sound of the Air」を発表。