REVIEWS : 119 R&B(2026年4月)──R&B Lovers Club(Cookie、つやちゃん、アボかど)

"REVIEWS"は「ココに来ればなにかしらおもしろい新譜に出会える」をモットーに、さまざまな書き手がここ3ヶ月の新譜からエッセンシャルな9枚を選びレヴューする本コーナー。今回はR&B偏愛&紹介ポッセ、R&B Lovers Clubより、Cookie、つやちゃん、アボかどによる、現行のR&Bのエッセンシャルな新譜9枚のレヴューをお届けします。
OTOTOY REVIEWS 119
『109 R&B(2026年4月)』
文 : R&B Lovers Club(Cookie、つやちゃん、アボかど)
Jaymin 『Sweet Nothings』
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早回しも取り入れたハイト―ン・ボイスを聴かせるシアトル出身のシンガーのジェイミン。初作品となる本作は、1990年代R&Bリバイバル的なスウィート&ロマンティックなムードを現代のフィルターを通して再現するような一枚だ。徹底して甘美なウワモノと主張しすぎないドラムの上で、甘く切なく歌い上げる様はR&B Loversなら悶絶必至。しかし、短くサラっと終わる曲の構成に現行ヒップホップ以降の感覚があり、パッと聴きには1990年代R&B風でもやはり異なる美学も宿っている。UK/NYドリルっぽいドラムを使ったビートを、ティンバランド風チキチキ・ビートと並べることで1990年代に寄せるセンスも見事だ。(アボかど)
Kayla Brianna『Lover Girl』
俳優としても活動するLAのシンガーによる2作目のアルバム。アシャンティやシアラあたりを思わせる力のコントロールが効いた歌声を、ポップとR&Bの中間を目指したようなサウンドで聴かせる作品となっている。オルタナティヴR&Bっぽい路線でも暗すぎず、アフロビーツ風味を取り入れてもしっかりと甘い。あくまでもR&Bとしての美学を保ちながら、程良いバランス感覚で他ジャンルへと視点を向けている。また、基本的には客演なしだが、記名がないものの「Energy」ではレゲエ~アフロビーツっぽい節回しの男声も登場。軽妙なパーカッションやログドラムを鳴らして、アマピアノの匂いを香らせた同曲は本作のベスト・トラックのひとつだ。(アボかど)
RAAHiiM 『PRAY FOR ME』
ラヒームはディヴィジョンやロイ・ウッズなどの作品にも関わってきたトロント出身のシンガー。たびたび聴かせる浮遊感のある音像はドレイク以降のトロントのスタイルだが、他ジャンルに接近しすぎないタイプのアーティストだ。本作でもそのオーセンティシティが軸となっており、トラップ系のドラムもほぼ使わずメロウにこだわり抜いたサウンドでスウィートに歌い上げている。しかし、ビームを迎えた「WiiCKEDESK」ではアフロビーツに乗り、「SAVE A MOMENT」ではオルタナティヴR&Bとアトランタベースを結合させたような路線に挑むなど随所で変化球も用意。やはりトロントらしい越境性を持ったアーティストなのだ。(アボかど)

























































































































































