いま聴くべきは、こいつらだ! ──2018年最初の、OTOTOYおすすめ10選
昨年2017年も、CHAIやバレーボウイズ、台風クラブをはじめ、数多くのニュー・カマーが登場し、傑作を生み出すことでインディー・シーンを盛り上げていましたね。さて年は変わって2018年。今年はどんな音楽と出会うことができるのでしょうか?! 2018年に入り、2ヶ月が経とうとしているいま、今年にはいって、すでにリリースされたOTOTOY的おすすめ10選を掲載! 2018年のはじまりはこいつらから! それではいってみましょ〜!!
キイチビール&ザ・ホーリーティッツ『トランシーバ・デート』
2018年、まず注目していただきたいのはこちら! “ハッピーサッドの先にあるハッピー”を歌う5人組ロック・バンド、キイチビール&ザ・ホーリーティッツです! Theピーズやホフディランなど、90年代のロック・バンドの影響を感じさせつつも、彼ら独特のユルくて鋭いサウンドを展開するこのバンド、あなたのハートをグッと掴むこと間違いなし! 1stアルバム『トランシーバ・デート』には、現段階の彼らの代表曲「パウエル」をはじめ、ヴォーカルのキイチビールのかわいらしい実話エピソードを歌った「トランシーバ・デート」などを収録。さらにKD(Cho)がリード・ヴォーカルをとった「プラスチックラブ」や、iPhoneの《GarageBand》でつくられた「ロケット裸族」など、これまでの作品以上にユニークな遊び心も炸裂しています! もっともっと今作を、そしてキイチビール&ザ・ホーリーティッツを知りたい方は、岡村詩野によるロング・インタヴューもチェックです。
【今作に関する特集ページ】
https://ototoy.jp/feature/2018020701
【キイチビール&ザ・ホーリーティッツ Twitter】
https://twitter.com/kiichibeer
本日休演『アイラブユー』
本日休演、およそ2年ぶりのリリースとなる待望の3rdフルアルバムもハイレゾで登場しております! 2015年12月に一度脱退した佐藤拓朗(Gt,Cho)のバンドへの復帰や、制作期間中にソングライティングも担っていたメンバーの埜口敏博(Vo,Key)の急逝など、多くの出来事を経て完成した今作。埜口が残した音源を再構成した楽曲をはじめ、OMSBや入江陽といった気鋭の客演陣も参加し、ロック、サイケ、パンク、ポップ、レゲエ、呪術、ジャズ、カントリー、暗黒舞踏、ラグタイム、アンビエント、テクノ、ダブ、童謡などなど…… さまざまなサウンドを取り入れた彼ららしいユニークなサウンドもばっちり決まっています。若者たちの歌謡集であり、故・埜口敏博へのレクイエムとも言える今作。自分たちを素材として扱うという、形式を超えた“エモさ”を発揮したアルバムとなっています。制作に関して深くまで掘り下げたインタヴューとともにぜひ。
【今作に関する特集ページ】
https://ototoy.jp/feature/2018020802
【本日休演 公式HP】
http://honjitsukyuen.wixsite.com/qyen
Taiko Super Kicks『Fragment』
限りなくおおらかなメロディーと軽やかな実験精神でインディ・ポップ・シーンにゆらめきをもたらした前作『Many Shapes』から約2年、“Taiko Super Kicks”の待望の新アルバム『Fragment』が登場。新鮮さと懐かしさが混在する不思議なサウンドと、細やかで広がりのあるアンサンブル、どこまでもしなやかに拡張されていくTaiko Super Kicksの音楽はさらなる成長を遂げています! 『Fragment』というタイトルの通り、さまざまなものの断片を見て、そして様々なものに対しての新たな発見が描かれていると感じた。ずっと聴いていても飽きない、だけど毎回新たな発見をすることができる、そんな作品となっています!
【今作に関する特集ページ】レーベル Taiko Super Kicks / LESS+ PROJECT. 発売日 2018/02/07
01. 02. 03. 04. 05. 06. 07. 08. 09. 10.
※ 曲番をクリックすると試聴できます。
https://ototoy.jp/feature/20180207
【Taiko Super Kicks 公式HP】
http://taikosuperkicks.com/
下津光史『下津光史歌集』
踊ってばかりの国のオリジナル・メンバーであり、全作詞、作曲、ヴォーカル、ギターを担当する下津光史の初のソロ・アルバム『下津光史歌集』。そのタイトルからもわかるとおり、シンプルに下津の歌と、コーラス、アコースティック・ギターの音で奏でられる楽曲。ついつい下津の歌に耳が奪われ、心地よさを感じずにはいられない。この心地よさの所以は、彼の歌声はもちろんだけど、言葉のハマり方だろう。そう、すべての曲で、違和感というものを感じることがなかった。そんな言葉たちが、フォーク、カントリー、ブルースに乗って奏でられる。そんなサウンドのもと、下津のルーツもわかる1枚となっています。
【今作に関する特集ページ】
https://ototoy.jp/feature/2017122002
【下津光史 Twitter】
https://twitter.com/shimotsu_bot
Gateballers『「The all」=「Poem」』
上記の下津光史とともに結成したバンド、GODのギタリストとしても活動をしている濱野夏椰がギター・ヴォーカルを務めるGateballers。ソングライターである濱野の甘ったるくも気だるさを感じるヴォーカルと、サイケで儚いアンサンブルや、癖のあるメロディーがユニークな彼らが、2年ぶりのフル・アルバムを発売。今作は、リリースに伴ったインタヴューでも語ってくれているように、ロードムービー的な作品となっており、歌詞でも、そのサウンドでも“Gateballers節”が炸裂したアルバムです! 持ち前のポップさと、それに注入される実験要素が満載なので聴くたびに楽曲の新たな楽しみを感じられる。今作で、“Gateballersのサウンド”をより強固なものにしたのではないでしょうか。
【今作に関する特集ページ】
https://ototoy.jp/feature/2018021402
【Gateballers 公式HP】
https://www.gateballers.com/
ポニーのヒサミツ『THE PEANUT VENDORS』
1stアルバム『休日のレコード』がタワレコメンに選出、〈カクバリズム〉より7インチ・シングル『羊を盗め』をリリースするなど、話題を呼んだ、前田卓朗によるカントリー・ポップ・ソロ・ユニット、「ポニーのヒサミツ」。実に4年ぶりとなる2ndフル・アルバム『THE PEANUT VENDORS』は、自身でも「1970年代のアメリカン・ロックとかカントリーとか、SP盤とか、そういう自分の好きな音楽がより前提となって楽曲もアルバムも作られていると思います」と語るように、より前田のルーツが打ち出されたアルバムに。日本人がカントリー・ミュージックをすることのジレンマに、真っ向から向き合った傑作です。
【今作に関する特集ページ】レーベル なりすコンパクト・ディスク/ハヤブサランディングス 発売日 2018/01/17
01. 02. 03. 04. 05. 06. 07. 08. 09. 10. 11. 12.
※ 曲番をクリックすると試聴できます。
https://ototoy.jp/feature/2018011703
【ポニーのヒサミツ 公式HP】
https://rockabyemybaby.wixsite.com/ponynohisamitsu
星の王子さまたち『Beautiful』
京都"爆裂都市"西院から世界へ! 奇妙礼太郎やゲイリー・ビッチェ(モーモールルギャバン)からも賞賛を受けているこの「星の王子さまたち」。2008年から活動をはじめ、今年で結成10周年を迎える彼らが、前作『星の王子さまたちの冒険』より、およそ5年ぶりとなる2ndアルバム『Beautiful』をリリース! 多くのメンバー・チェンジを経て完成されたという今作…… 正直言って、めちゃめちゃエモーショナルなロマンチック・ブルース的なアルバムとなっています!!! しかもこのアルバムは70'sロック、ガレージロック、パンク、フォーク…… などなど彼らの様々なルーツを感じられる楽曲が全10曲収録されています。2月28日(水)まで収録曲「星になる」「愛なんていらない」「シュガー」の3曲をフリー配信しているので、まずはそちらをチェック!
【星の王子さまたち Twitter】レーベル LUNPEN☆RECORD 発売日 2018/02/21
01. 02. 03. 04. 05. 06. 07. 08. 09. 10. 11. 12.
※ 曲番をクリックすると試聴できます。
https://twitter.com/princeofstars4
ハンブレッダーズ『純異性交遊』
きっとだれにだって好きな人を思って、むずむずとした感情を感じて、衝動に任せて走り出したくなったことがあるのではないでしょうか? いまは忘れてしまったそんな感情を思い出させてくれるのは、スクールカースト最底辺、「ネバーエンディング思春期」を掲げるロック・バンド、ハンブレッダーズですよ! 思春期だからこそ感じる青臭いく甘酸っぱい、そして「イケてない奴」なりの歌詞を、キャッチーなメロディに乗せる彼らの魅力は、初の全国流通盤となる今作『純異性交遊』でも炸裂しています!!! さらに今作収録の「DAY DREAM BEAT」「ファイナルボーイフレンド」の2曲には、スピッツのディレクターである竹内修が、サウンド・ディレクターとして参加し、バンドの進化を目指したアルバムに。学生時代に思い残すことが、なにか一つでもあるのならば、ハンブレッダーズの歌はきっとあなたの心にも届くはず!
【今作に関する特集ページ】
https://ototoy.jp/feature/20180117
【ハンブレッダーズ 公式HP】
http://humbreaders.com/
Lucie,too『LUCKY』
宇都宮発のガールズ・ポップ・バンド、Lucie,tooの1stミニ・アルバム『LUCKY』も届いております! にこちら、彼女たちにとって初の全国流通盤となるにもかかわらず、リリース前に先行公開された初のミュージックビデオ「Lucky」の再生数が30万回再生を超えるなど、話題を集める中でのリリースに。3人組らしくシンプルな演奏と、Chisa(Vo,Tg)のキュートな歌声、キャッチーでポップな楽曲ももちろんなのですが、彼女たちの最大の魅力は何と言っても歌詞でしょう! 女子大生らしい、イマドキ女子の気持ちを書いた、変に大人びていない等身大の歌詞には、胸キュン間違いなし! 恋をしている女の子にはぜひとも聴いてほしいアルバムになっていますよ〜。もちろん女の子だけじゃなくて男の子にもおすすめ!
【Lucie,too 公式HP】
http://lucietoojp.tumblr.com/
The Songbards『ages in the Room』
こちらも初の全国流通作品をリリースした、神戸発のロック・バンド、The Songbardsです! 彼らの音楽の注目すべきポイントは、曲によってメイン・ヴォーカルが変わる点だろう。現在は松原有志(Gt.Vo)と上野皓平 (Vo.Gt)の2人が主にメイン・ヴォーカルを務め、さらに岩田栄秀(Dr.Cho)、柴田淳史(Ba.Cho)のふたりもコーラスに参加。4人全員で織りなされるコーラス・ワークが堪能できる。今作収録曲には、疾走感あるロック・チューン「太陽の憂鬱」や、キラキラとしたギター・リフが光るミドル・ナンバー「春の香りに包まれて」など、楽曲ごとにバンドの印象を軽やかに変化させていく。ソングライターがバンド内に複数いることが彼らの楽曲にバラエティをもたらせている所以だろう。現在は松原と上野が主にソングライティングを手がけているが、将来的には岩田、柴田のふたりも曲をつくり、ヴォーカルをとることを目指しているという。さらに楽曲の幅が広がっていくであろう、The Songbardsの今後の動きは要チェックです!
【今作に関する特集ページ】
https://ototoy.jp/feature/20180131
【The Songbards 公式HP】
http://thesongbards.com/
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