OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.143
OTOTOY編集者の週替わりプレイリスト&コラム(毎週金曜日更新)
ハイレゾで聴くルーツ・レゲエ
そのブート盤っぽいジャケットで2ヶ月もほっといた自分が許せないほどの良作だった、ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズの未発表スタジオ・ライヴ・アルバム『The Capitol Session '73 (Live)』。1973年と言えば彼らの〈アイランド〉契約直後、名盤『Catch The Fire』、『Burnin' 』をリリースした年。そんなバンド絶頂期とも言えるライヴ、と言ってもさまざまなジャンルの数々の名盤を生み出した〈キャピトル・スタジオ〉での収録。ウェイラーズの屋台骨、ドラムとベースのバレット兄弟によるビッシビシのサウンド。これをハイレゾ・プレイヤーで聴くと、これまたすごいのです……。ということで、ルーツ・レゲエの名盤たちをハイレゾで聴いたらどうなるんだろうという考えのもと、いろいろ調べたのですがボブ・マーリーですら全カタログがハイレゾになっているわけではなく…… という感じでしたが今回はハイレゾ・リマスタリングされたルーツ・レゲエの傑作で打順を組んでみました。
ピーター・トッシュとバニー・ウェイラーの代表作、リー・ペリー、〈ブラック・アーク〉末期のサイケデリック・レゲエの傑作、そしてジュンジョ・ロールズ・プロデュースのサイエンティストの初期ダンスホールの傑作ダブ。そのドラム&ベースを中心にした、屈強のリズムをハイレゾの繊細な音質で聴くのもまた一興という感じではないでしょうか。いやそれにしても『Catch The Fire』と『Burnin' 』ぐらいハイレゾで出してくれー!