帰ってきた『D.A.N.の新譜放談』第6回 : 2ndアルバム・リリース決定! 2017年後半から2018年の動きをゆるっと
ということでひさびさになってしまいましたが、あーだこーだ新譜を聴きながらしゃべるD.A.N.の、音楽しゃべり場な連載『D.A.N.の新譜放談』が帰ってきました! と、なんと本日5月11日に記念すべき2ndアルバム『Sonatine』の7月18日のリリースが発表されました。一足お先に聴かせていただいたんですが、これがまたね〜すごい作品になっておりますよ〜。ということで、今回はほんの少し前、そんな2ndアルバム制作中に取材したインタヴュー&ちょっと新譜放談を公開です。2017年の後半を振り返りつつなインタヴューになりました。先行シングルとなる『Chance』も配信中ですぞ〜。また、リリース日にあたる7月18日には〈WWWX〉でD.A.N.の自主企画〈Timeless #3〉の開催も決定! さらには去年に引き続きのUKツアー、さらには中国などのツアーも。あ、忘れてはなりません、本日から国内のツアーも京都から開始です。もうどうなっちゃうのあなたたち!
『Chance / Replica』ハイレゾ配信中
D.A.N. / Chance / Replica (24bit/88.2kHz)
【Track List】
01. Chance
02. Replica
【配信形態 / 価格】
24bit/88.2kHz WAV / ALAC / FLAC / AAC
単曲 250円(税込) / アルバムまとめ購入 500円(税込)
7月18日(水) 2ndアルバム・リリース! OTOTOYでも配信予定!
D.A.N. / Sonatine
【Track List】
01. Start
02. Chance
03. Sundance
04. Cyberphunk
05. Debris
06. Pendulum
07. Replica
08. Borderland
08. Orange
詳細はバンド公式ページにて
http://d-a-n-music.com/
前回までの連載
『D.A.N.の新譜放談』特別編「Mount Kimbie」はこちら
『D.A.N.の新譜放談』第4回はこちら
『D.A.N.の新譜放談』第3回はこちら
『D.A.N.の新譜放談』第2回はこちら
『D.A.N.の新譜放談』第1回はこちら
2ndアルバムへといたる、UK体験、ライヴ……
──いまは次なるアルバムに向けて制作モードということですが。(取材は3月に行われました)
櫻木 : そうですね。
──ツアーもあって、そこにむけてという感じもありつつ。どうですか!
川上 : がんばるのみですね。このままいけばいい感じの気がしますけどね。
──去年の後半から今年の春ぐらいまでの話をなんとなくという。去年は『Tempest』を出して、ワンマン・ツアー、そしてオーガとのツアー、さらにはUKでのライヴもあったというのが夏以降の動きだと思うけど。去年ROVEの野音から、年末のリキッド・ワンマンまでその間のライヴが見れてなかったんですけど、年末のワンマン観て、すごいスケールが大きくなってて、ある意味で違うバンドになったというとちょっと言葉がアレですが。
櫻木 : やっぱり、ワンマン・ツアーが大きかったかもしれないですね。お客さんの反応もそうだし、すごい準備して挑む、あたりまえの話ですけど僕らしかいないわけですからね。毎回、毎回、そうやったライヴを重ねてたら、技術的に向上をしていたという。
川上 : ワンマンはワンマンで、地方だったら初めて観る人もいるし、逆に東京なら東京でいつも見てくれる人たちが来るので、それはそれでプレッシャーはあるし。オーガとのツアーはもちろん、オーガのお客さんに見劣りしないようなライヴをしたいしで、そういうプレッシャーがあって。精神面で整ってきたかなっていうのはある。
櫻木 : ずっと気が抜けなかったよね。
──リキッドルームのワンマンまで、オーガのツアー含めて夏からちょうどつまっている感じだったよね。
櫻木 : そう。11月にロンドンに行って、そこでのサウンドが良くて、自信が持てた部分は大きいかも。そこからオーガもあって。
川上 : つねになにかしら任務があるというか。ロンドンはロンドンであったしね。
櫻木 : 本当、ある意味で場数で築き上げたって感じかな。
市川 : イギリス行ったりとかも含めて、本当に2017年はメンタル面でも技術面でも底力が上がって。そこでの成長で、ライヴのセットリストを組むにしても、お客さんとの関係性が見えてきたというか。ちょっとやそっとのことでは崩れない、よりバンドの体幹の部分が強くなったという感じはあると思う。
──イギリスはどのくらい滞在だったんだっけ?
櫻木 : 2週間で、ライヴはジャイルズ・ピーターソンのラジオとライヴハウスと2回かな。
川上 : ライヴやったライブハウスは200入んないくらい?_
櫻木 : 日本だとたぶんシェルターぐらいとかかな。
──お客さんもびっしりで。
櫻木 : そうですね。
川上 : 最初は「知らないし」っていう感じなんだけど、「Dive」が受けて、会場が元気になっちゃう感じ。
──あとはインスタとかで見たけどフローティング・ポインツのスタジオでレコーディングをちょこっとしたんだよね。
櫻木 : サム(フローティング・ポインツ)のプライヴェート・スタジオだったんですけど、あの作業もすごい刺激になりましたね。衝撃を受けましたね。作り方って言ったらいいんですかね。でもそこでベースを録ってみたり、ドラムを録ってみたりして。そこにサムが使っているシンセを重ねてくれたり。あとは遊び心というか、レコーディングに対する柔軟な部分とかが刺激になりましたね。僕が用意してきたMIDIのデータをむちゃくちゃに並べて、ランダムのシーケンスみたいなものを作ったりとか。サムが録ってくれたシンセのパーツが「Chance」に実は入っているんですよ。
──そこで録った他の素材は今回のシングルに他に入ってないんですか?
櫻木 : 他に4曲分のネタみたいなものを考えていって、それをレコーディングして。それは自分たちでエデットして使えるように録ってみたという感じかな。
川上 : だからサムのところでやったのは、プリプロみたいな感じですね。
櫻木 : そこにサムがいろんなアイディアとか、機材を用意してくれたりとか、すごい刺激を受けましたね。
先行シングル「Chance / Replica」
──そこは次のアルバムとかに向けてヒントになりそう?
川上 : そうですね。スタジオにどんなものがあるのか行って見ないとわからなかったから。
櫻木 : そのスタジオで体験した、アイディアに対する瞬発力とかは「Replica」の制作とかに影響があるかなと思ってて。変な仕掛けとか、変な音を入れたりとか、レコーディングのアイディアが、そのまま変に考えずにピュアに出せたりとか。だから個人的には今回のシングルは出来が良いかなと思ってて、アイディアの鮮度がすごい良い状態で入っている。そういう意味では特に僕は「Replica」の方がよくできた感覚がある。
──この2曲はいつレコーディングしたの?
櫻木 : 「Chance」は年末に録ったんですよ。そこからミックスが結構難航して。「Replica」は2月かな。
──「Chance」はわりと去年の後半ぐらいからライヴでは定番になってたと思うんだけど、手応えあった?
櫻木 : うん、なんか反応があって、わりにキラー・チューンじゃないけど、そういう存在の曲になってて。
──2017年は前半は『Tempest』出して、後半はわりと吸収して築き上げる年だった?
櫻木 : そうですね。ライヴでいろいろ表現していくだけで日夜終わりつつ、それが経験になるというか。
川上 : もその経験はいまの制作にむちゃくちゃ生きていますね。単純にみんな自分の思い描いていたイメージがちゃんと出せるように、前よりかはなってきたと思う。それは技術的な面でも、精神的な面でも。セッションしてても、「これいいじゃん」ってなるようなスピードが早くなってきているのはなんとなく感じるよね。
──さて、最近はどのへんを聴いてる感じ?(ちなみに取材は3月初旬)
川上 : RHYEの新しいのとか?
櫻木 : 個人的に聴いてるのは、JOEの「Tail Lift」とかななぁ。ハウスですね。
市川 : 最近気になったのは……すいません、ちょっと花粉症で……。
川上 : あ、俺はレディオヘッドとか結構聴いてましたね。
──前にこのコーナーだと全然聴いてないみたいな話じゃなかったっけ。
川上 : いや、だからちゃんと聴こうと思って。おもしろかったっすね。イントロというか、アルバムの1曲目の1発目の音が必ずおもしろいっていう。
──アルバムの掴みだ。
櫻木 : あとはなんだかんだ言ってフランク・オーシャンですね。
川上 : 聴いてるよね~。
櫻木 : それにドレイク!
川上 : あと僕はゴールドリンク(GoldLink)かな。ヒップホップはたしかに多めだったかも。
櫻木 : 最近はまったのはクルアンビン(Khruangbin)、あとはカリブーのダフネ名義の曲。あとは……ハーバート。そんなにレコード持ってないんですけど、昔、知らないのに買ってて、それを掘り返したら良くて。
市川 : 僕もフランク・オーシャンとR&B、ヒップホップものは聴いてて。フォー・テットも。あとはキング・クルーとか、彼は立ち姿がいいというか。そうだニール・フラムスは相変わらず聴いてるかな。
川上 : あああ、俺もニール・フラムスの新譜聴いてないな、楽しみだ。
──さて、そろそろ、ちょっとかけつついってみようか。去年、マーク・ジュリアナとかリチャード・スペイヴンとか出てるけど、輝くんその辺は?
川上 : うーん、意外とそういうドラマーはインスタとかの動画で見る方が好きかも。
──なるほど。
川上 : 曲よりも、ドラマーとして見えるほうがより自分に落とし込める感じがあって。インスタの感じがいいんですよ、「俺、ここは自身持ってるから」って叩いてるから。ドラマーがシンバル・メーカーとか機材の会社と契約すると大抵、すぐに動画をあげるんですよ。それがあがると、インスタで更新されて、それを見つけてくるっていう。そのスピード感がなんかよくて。
──ということで、ちょこっとマーク・ジュリアナの去年出た新譜とかきいてみますか。
川上 : あ、ここから入るんだ。
ゆるっと新譜だけじゃない放談開始
現代ジャズ・シーンのキーマンたるジャズ・ドラマ─
Mark Guiliana Jazz Quartet / Jersey
【Track List】
01. inter-are
02. Jersey
03. Our Lady
04. BP
05. Rate
06. September
07. Big Rig Jones
08. Mayor of Rotterdam
09. Where Are We Now?
10. Lavender Again (Japan-only bonus track)
解説 :ブラッド・メルドー、 デヴィッド・ボウイ、 アヴィシャイ・コーエンなどのグループで活躍してきた現代最高峰のドラマー、 マーク・ジュリアナ。特に本作は彼がジャズ・サイドのプロジェクトとして活躍するマーク・ジュリアナ・ジャズ・カルテット。
川上 : もろジャズですね。ジャケット写真が地図っぽいやつですよね。
──そうそう。
市川 : 最近っぽくなくて、逆にいいっすね。
川上 : 音がおもしろいですね。でも、まだ僕はどジャズは聴けない感じなんですよね。まだ若いんで、R&Bとかそっちの方が(笑)。マーク・ジュリアナは軽そうだけどドッシリとしてる感じ。最近、好きなドラマーはイスラエル人のAmir Bresler(アミール・ブレスラー)ですね。彼はフレーズが圧倒的におもしろい。あ、そういえばマウント・キンビーは去年でしたっけ?
──そうだね、この前にやったよね。
川上 : あれは最高ですね。あとはR&B系だと、モーゼズ・サムニーとかも。
櫻木 : あれもよかったなぁ。
──あとは最近出たのだとやっぱりRHYEってことになるのかな。
D.A.N.にも多大な影響を与えたインディR&Bの騎手
RHYE / BLOOD
【Track List】
01. Waste
02. Taste
03. Feel Your Weight
04. Please
05. Count To Five
06. Song For You
07. Blood Knows
08. Stay Safe
09. Phoenix
10. Softly 他全11曲収録
解説 :マイケル・ミロシュ率いるバンド、ライが待望の2ndアルバムをリリース。
川上 : パーソナルで、生きている感じですよね。
櫻木 : 正直もろに影響うけてますからね。でも最近のR&Bのミックス・バランスって歌が出過ぎている感じが自分にはあって。RYHEも多分、1stから比べるとモロに声っていう感じがして。
市川 : 前のやつよりも、ちょっと明るい感じがする。あとはバンド・アレンジみたいものが前に出ている感じがする。
川上 : バンド感あるよね。それがちょっと強くなったかな。
櫻木 : 去年フジロックでライヴを観ているんですけど、そのままをレコーディングに落とし込んだ感じがしますね。あまり嘘がないというか。
市川 : 1stも無茶苦茶よかったんだけど、トラックがどうのってことではなくて、どちらかと言うと楽曲、歌のメロディとか雰囲気だったりというのが良かったという感じなんですけど。新しいアルバムは楽器ひとつ聴いてもかっこいいというような感じがあって。バンド・アンサンブルがすごくて、そこは自分たちの参考にもしている。
注目のアフロ・エレクトロニカ・シーンのアヴァンな歌姫
KLEIN / ONLY
【Track List】
01. Hello feat. Jacob Samuel
02. Gaz City
03. Fine Wine
04. Right Here
05. Christmas Thirst
06. Babyfather Chill
07. Crime
08. Bust
09. Pretty Black
10. Marks Of Worship 他全11曲収録
解説 : ナイジェリアにルーツを持つ女性シンガーのクライン! チーノ・アモービに続くブラック・エレクトロニカ・シーンからの刺客が放つ強烈なエクスペリメンタルR&B
──ちょっとこれは変り種で、アフリカの新しい世代のエレクトロニカというか。
櫻木 : アイディアが非凡じゃないっていうのはすごい伝わる。
市川 : でも不思議と邪魔しない感じになってる。
櫻木 : OPNっぽい?
──そうですね、アルカ~OPN以降っていう感じっすかね。
櫻木 : あ、そういえば、去年やっと僕OPNをちゃんと聴いたんです。わかるようになったというか、全然それまで好きじゃなくて。
──去年出た大物系は?ビョークとか。
櫻木 : うーん、最近の電子音っぽい感じはあまり…… 初期とかの方が好きなんですよね。
──ベックとかは?
川上 : 聴いてないな……。
──あとはコーネリアスは?
櫻木 : ああ、かっこいいと思いました。
コーネリアス、『sensuous』以来11年ぶりとなるオリジナル・アルバム
Cornelius / Mellow Waves
【Track List】
01. あなたがいるなら
02. いつか / どこか
03. 未来の人へ
04. Surfing on Mind Wave pt 2
05. 夢の中で
06. Helix / Spiral
07. Mellow Yellow Feel
08. The Spell of a Vanishing Loveliness
09. The Rain Song
10. Crépuscule
解説 : 『sensuous』以来11年ぶりとなるオリジナル・アルバムをリリースした。坂本慎太郎を作詞に迎えた「あなたがいるなら」、「未来の人へ」をはじめ、“メロウ”と“ウェイヴ”に満たされた全10曲。
櫻木 : ああ、特にこの曲(「あなたがいるなら」)ですよ。この曲は本当にえぐいなと思った。
市川 : すごかったね。
櫻木 : ライヴもすごかったですね。音楽を作ると言うか、すごい音のデザインですよね。ハイハットとか、キックのなまなましさを残すために帯域で配置を作っているっという感じ。でも、これも歌にすごいフォーカスがあるんですよね。コーネリアスのこれまでの音楽に比べて、すごい歌のアルバムという感じで。そこに、しかもこの坂本さんの歌詞がここにのっているという。坂本さんの歌詞はね、常軌を逸していますね。
──だはは(笑)。ライヴを観たようだったけど、どうだった?
櫻木 : やばかった。個人的な感想を言うと、バンドってどんどんどん筋肉をつけて大きくなろうとするもんだと思うんですけど、坂本さんのいまの音楽は、小柄な体でしなやかさで勝負しているっていうか。
市川 : 大リーグにおけるイチローかな。
櫻木 : そう、イチローって感じ。
──イ、イチローなんだ。
川上 : ライヴに関する準備のインタヴューが出てたじゃないですか。あれを読んで、改めてライヴを反芻すると、やっぱりすごいなっていう。ある意味で「同じ人間なんだな」っていうことも思うし、でも、我々はプロ意識とか準備がまだまだ足りないなと思って。
櫻木 : とにかくライヴはすごい優しいという印象で。坂本さんの優しさがにじみ出ていた(笑)。もはや人類愛が満ち溢れてたというか。
市川 : 音がかっこいいとか、リズムとかいろいろあったけど、やっぱり歌詞がいいというのがライヴを観終わったときの感想ですね。
──なるほどね。
櫻木 : 当たり前の話ですけど、歌詞ってメロディに乗らないと意味を持てないじゃないですか、そこでコーネリアスのメロディにこの言葉を乗せて、こういう具合になるというのは正直すごいなと思って。発明家ぐらいすごいと思った。
市川 : 坂本さんって、人間のことすごい好きなんだろうなって思った。
櫻木 : 自分のなかで、歌詞に関しては阿久悠をゆうに超えたという感じすらありましたね。
アフロビートの帝王、フェラの息子、フェミ・クティ
Femi Kuti / One People One World
【Track List】
01. Africa Will Be Great Again
02. Best To Live on the Good Side
03. One People One World
04. Na Their Way Be That
05. How Many
06. Evil People
07. Equal Opportunity
08. E Get As E Be
09. Corruption Na Stealing
10. Dem Don Come Again
解説 : フェラ・クティの長男にして、アフロビート真の後継者フェミ・クティが4年半振りの新作 『ワン・ピープル・ワン・ワールド』をリリース。
──アフロビートとか行ってみますか。変わらずだけど。
櫻木 : トラッドっすね(笑)。もうね、かっこいいっすよね。
市川 : でも、すごい現代になって録音が良くなっている感じですよね。だからある意味で別の感覚で聴けちゃう感じはあるかな。
櫻木 : いや、でも音楽を陽気に奏でるというのはすごいことなんですよ。ここまではできないですよ(笑)。
市川 : 伝統芸、歌舞伎みたいなものですよね。
──2代目だしね。
櫻木 : すごいコンプが強いというか、ひょうきん感が出ているというか。やっぱり、いまっぽい進化をしているんじゃないかと思う。土臭さがちょっと後退している。
川上 : あれだテレビ受けするマスタリングとか、そういう。
櫻木 : でもそこはやっぱりApple Musicとかの影響もありそう。文化的に現代に変わってくるっていう。
──フェラ・クティみたいな20分の曲とかないからね。5分程度。弟のショーン・クティも同じ頃アルバムを出していて。
櫻木 : アフロビートの徳川家ですね。
市川 : コーラス隊が全員奥さんとかですよね。
──そうそう、お父さんはね。
アフロ・アヴァン・ジャズのミュータント
Bottle Tree / Bottle Tree
【Track List】
01. Whereabouts Unknown
02. Another Other
03. Open Secret
04. Nice Salamander
05. Living Ashes
06. After The End
07. What Are You Wearing
08. Permanent Change
09. Endless End
10. Open Secret (Drums Mix) 他、全12曲収録
解説 : サン・ラー・ミーツ・スティーヴィー・ワンダーとも評される、突然変異的コズミック・アヴァン・ジャズ。
──またちょっとアフロもの。
市川 : あ、これはちょうどいいっすね。
櫻木 : おもしろい。
市川 : 声の質感も、結構ドライでおもしろい。
櫻木 : この歌で、そのヴォーカルなんだっていうのもあるよね。まさかこれが来るとは思わなかった。どもすごい、気づいたポリリズムで変なところに行ってる。
──打って変わって北欧いってみますか。
ノルディック・ハウス / ディスコの重鎮ふたりによるユニット
Bjorn Torske & Prins Thomas / Square One
【Track List】
01. On U
02. Arthur
03. 12 volt
04. K16 del 1
05. Steintongt
06. Kappe tre
07. Arthur’s Return
解説 : ビョーン・トシュケは、故エロットと共に、リンドストロームやプリンス・トーマスに先駆け、 いち早くノルウェーにコズミック・ディスコの種をまいたパイオニアとリンドストロームと並ぶノルウェー・シーンの金看板、プリンス・トーマスによるサイケデリック・ディスコ・プロジェクト 。
櫻木 : ハウスとかディスコのテンポ感をぐっと落として、密林系のじっくりなリズムでいくっていうの、もう好物なんですよね。
市川 : すごい気持ちいい。
櫻木 : 陽気な気持ち悪さがあっていい。プリンス・トーマス大好きなんですよね。ベースラインがかわらしい感じがして。
プリンス・トーマスによるまるごとリミックス・アルバム
Dungen / Haxan (Versions by Prins Thomas)
【Track List】
01. Peri Banu vid sjon (Versions by Prins Thomas)
02. Aladdin och lampan (Versions 1 by Prins Thomas)
03. Achmed och Peri Banu (Versions by Prins Thomas)
04. Kalifen (Versions by Prins Thomas)
05. Haxan (Versions by Prins Thomas)
06. Achmed flyger (Versions 1 by Prins Thomas)
07. Trollkarlen och fageldrakten (Versions 1 by Prins Thomas)
08. Achmed flyger (Versions 2 by Prins Thomas)
09. Aladdin och lampan (Versions 2 by Prins Thomas)
10. Trollkarlen och fageldrakten (Versions 2 by Prins Thomas)
解説 : スウェーデン発、 現在進行形サイケデリック・ミュージック最高峰バンド、 ドゥンエンの最新アルバム 『Haxan』 をプリンス・トーマスがまるごと再構築。
──あとプリンス・トーマスがデュンゲンの丸々アルバム1枚のコラボレーションとかもそもしろかったですよ。
櫻木 : ああ、うん、かっこいい。ああ、これを聴いて思い出したんだけど、KUNIYUKIさん、やっぱりいいですよね。ってやっぱりハウスしか聴いてないな、俺。ハウスっていいっすよね、なにも考えてないでいいから。
──去年出た新譜は聴きました?
KUNIYUKIによるニューウェイヴ・サイドな新作
KUNIYUKI / NEW WAVE PROJECT
【Track List】
01. steam
02. cycle
03. newwave project#2 (album edit)
04. blue neon
05. mind madness
06. opposite meaning
07. puzzle
08. newwave project#11 (album edit)
09. newwave project#9
10. body signal
解説 : 約4年振りとなる高橋クニユキのアルバム。音楽的ルーツであるニューウェイヴ、 DAFに代表されるジャーマン・エレクトロ、 front242を始めとするエレクトリック・ボディーミュージック、そしてインダストリアル等を彼なりに消化し自身のプロダクションに反映させた作品。
櫻木 : これもやっぱりいいですね。そういえばサムにリミックスを冗談っぽくお願いしようと思ったんですけど、サムはすごいKUNIYUKIさんリスペクトしていて、「お前の国にはKUNIYUKIがいるじゃないか、彼にやってもらえよ」って言われましたよ(笑)。ああ、でも本当にこれもかっこいい。
──ということで今回はちょっと時間がなくなっちゃんで、全部聴きれてないんですが。
市川 : 新譜放談ちゃんとコンスタントにやりましょうよ!
──ぜひ!やりましょう!
取材 : 河村祐介
前回までの連載
『D.A.N.の新譜放談』特別編「Mount Kimbie」はこちら
『D.A.N.の新譜放談』第4回はこちら
『D.A.N.の新譜放談』第3回はこちら
『D.A.N.の新譜放談』第2回はこちら
『D.A.N.の新譜放談』第1回はこちら
『TEMPEST』ハイレゾ配信中
D.A.N. / TEMPEST(24bit/48kHz)
【Track List】
01. SSWB
02. Shadows
03. Tempest
04. Tempest (Neutral edit)
05. SSWB (AOKI takamasa Remix)
歌詞カードPDF & デジタル・オンリーのボーナス・トラックとしてAOKI Takamasaの「SSWB」リミックスも収録
【配信形態 / 価格】
24bit/48kHz WAV / ALAC / FLAC / AAC
単曲 260円(税込) / アルバムまとめ購入 1,200円(税込)
2016年クラシックな1stをハイレゾ配信中
D.A.N. / D.A.N.
【Track List】
01. Zidane
02. Ghana
03. Native Dancer
04. Dive
05. Time Machine
06. Navy
07. Curtain
08. Pool
【配信形態 / 価格】
[左]24bit/88.2kHz WAV / ALAC / FLAC / AAC
単曲 251円(税込) / アルバム 1,800円(税込)
[右]16bit/44.1kHz WAV / ALAC / FLAC / AAC
単曲 200円(税込) / アルバム 1,500円(税込)
アルバムまとめ購入で歌詞ブックレットPDFが付属
LIVE SCHEDULE
D.A.N. presents Timeless #3
2018年7月18日(水)
@SHIBUYA WWWX
出演 : D.A.N.
Guest act : 後日発表
open 19:15 / start 20:00
料金:前売¥3,500
D.A.N. Tour 2018 “DELTA”
5月11日(金)@京都 MUSE
5月13日(日)@広島 CLUB QUATTRO w : never young beach
5月25日(金)@札幌 CUBE GARDEN
5月30日(水)@仙台 RENSA w : never young beach
6月03日(日)@福岡 BEAT STATION
6月08日(金)@名古屋 BOTTOM LINE w : VIDEOTAPEMUSIC
6月09日(土)@大阪 TRAD
6月10日(日)@岡山 YABISU YA PRO
6月15日(金)@東京 MYNAVI BLITZ AKASAKA
UK TOUR
5月17日(木)The Great Escape @PATTERNS, Brighton, UK
5月18日(木)Eat Your Own Ears @The Waiting Room, London, UK
5月19日(木)Eat Your Own Ears @The Prince Albert Brighton, Brighton, UK
LIVE SCHEDULE
5月27日(日)@GREENROOM FESTIVAL’18
7月18日(水)@SHIBUYA WWWX
7月28日(土)@FUJI ROCK FESTIVAL’18
China Tour
9月05日(水)@成都
9月06日(木)@深圳
9月07日(金)@北京
9月08日(土)@上海
※秋頃に開催予定のアルバム・リリース・ツアーは国内はもちろん、上記、中国ツアーをはじめ、台湾、バンコク、香港、韓国、EU TOURを予定、後日発表。
詳細はバンド公式ページにて
http://d-a-n-music.com/
PROFILE
D.A.N. profile
2014年8月に、櫻木大悟(Gt,Vo,Syn)、市川仁也(Ba)、川上輝(Dr)の3人で活動開始。様々なアーティストの音楽に対する姿勢や洗練されたサウンドを吸収しようと邁進し、いつの時代でも聴ける、ジャパニーズ・ミニマル・メロウをクラブサウンドで追求したニュージェネレーション。2014年9月に自主制作の音源である、CDと手製のZINEを組み合わせた『D.A.N. ZINE』を発売し100枚限定で既に完売。2015年7月にデビューe.p『EP』を7月8日にリリースし、7月末にはFUJI ROCK FESTIVAL ’15《Rookie A Go Go》に出演。 2016年4月20日に待望の1sアルバム『D.A.N.』をリリースし、CDショップ大賞2017の入賞作品に選ばれる。7月には2年連続でFUJI ROCK FESTIVAL’16の出演を果たす。また、FUJI ROCK FES’17のオフィシャルアフタームービーのBGMで「Zidane」が起用される。2017年2月にJames Blakeの来日公演でO.Aとして出演。自主企画〈Timeless 2〉で、LAからMndsgnを招聘し2マンで共演を果たす。4月には新作ミニアルバム『TEMPEST』をリリース。11月に初の海外公演をLONDONで行い称賛を浴びる。また、滞在中にFloating Pointsのスタジオで制作活動を行い、ジャイルス・ピーターソンのラジオ番組〈Worldwide FM〉に出演。スタジオライブが後日オンエアされる。帰国後、全国7箇所でのワンマンツアーは各地ソールドアウトで幕を閉じる。2018年2月には、The xxのJAPAN TOUR東京公演@幕張メッセでO.Aを務め称賛を浴びる
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