ポップという実験──YOSSY LITTLE NOISE WEAVER、8年ぶりの新作をハイレゾ配信
生活にすっと入ってくる美しいメロディ、そんなポップスの楽しさに満ちたアルバムだ。 伝説的なスカ・バンド、デタミネーションズのメンバー、YOSSY(キーボード / ヴォーカル)とicchie(トランペット / トロンボーン)によるユニット、YOSSY LITTLE NOISE WEAVER。前作『Volcano』から約8年ぶりにニュー・アルバム『Sun and Rain』をこのたびリリースする。それぞれにハナレグミ、Caravan、Mr.Childrenをはじめ様々なアーティストのサポートなどでの活動、そして本ユニットでのライヴ活動を経て導き出された新作は、日本語詞を含めて音楽的表現としては、ある種の“歌ごころ”にフォーカスしたポップなアルバムとなった。OTOTOYでは本作を独占ハイレゾ配信とともにインタヴューを行った。
独占ハイレゾ配信
YOSSY LITTLE NOISE WEAVER / Sun and Rain
【配信形態】
ALAC、FLAC、WAV(24bit/48kHz) / AAC
>>>ハイレゾとは?
【配信価格】
単曲 324円(税込) / アルバム 2,592円(税込)
【収録曲】
01. Thunder
02. Ghost
03. Talking About Love
04. Dancing Man,Singing Man
05. コトバ
06. 雨ふり (with ハナレグミ)
07. そんな感じ
08. In My Pocket
09. Pretty Little Thing
INTERVIEW : YOSSY LITTLE NOISE WEAVER
演奏者としてさまざまなアーティストへのサポート(ハナレグミや中納良恵など、そしてicchieに関してはMr.Childrenのサポート・メンバーを務めている)と細やかなライヴ活動によって導き出されたというYOSSY LITTLE NOISE WEAVERの新作『Sun and Rain』。埼玉の郊外に設立した、自宅スタジオ"STUDIO OPPE"にて、波多野敦子(ヴィオラ)、伊賀航(ベース)、栗原務(ドラムス)といったミュージシャンたちの手を借り作り出された。そんな本作は、YOSSYのキーボード / ヴォーカルとicchieのホーンという基本軸に、本作では日本語詞に挑戦するなど、インタヴューにあるように、歌をひとつの中心に、ポップ・ソングとしての高い強度というのを、ある種のコンセプトに制作されたアルバムだ。やわらかで優雅、そして楽しい音楽──アルバムは、まさにそうとしか言いようのない心踊る世界観が広がっている。ポップ・ソングとしての巧みなソングライティングの上に、さらに同ユニットのこれまでの魅力でもある、彼らの音響的なセンスとでもいうべきものがより豊かな表現も生み出している。まさに傑作を送り出した彼ら、とはいえ前作『Volcano』から数えること8年というブランクはあまりにも長い。インタヴューはこの8年の話からはじまった。
文 : 河村祐介
写真 : Ryo Mitamura
3.11からの1年間
──今回8年のブランクがあって、まずはその時期のことを聞きたいんですが。
YOSSY : この8年は、とにかくいろいろありすぎた8年間。前作を出したのが2010年で、まずは311の震災があって。その直後に、当時拠点にしていた東京の調布から、まずは大阪に戻って。2011年の7月からいまのスタジオを拠点にするまでの4年ぐらい関西にいて。震災は音楽をやっている自分たちにとっても大きなことで、いろいろ考え直す機会で、音楽活動も一旦リセットしたくなって。だから直後の1年間はライヴをしないという時期があって。
──それは他のアーティストのお手伝い的なものも含めて?
icchie : 楽器の練習はしてたけど、人前で演奏するというのは、学生時代から考えてはじめて1年ぐらい演奏しなかった時期でしたね。
──それが2011~2012年のはじめとか、ということですよね。当時はわりとみなさんさまざまな思いでアーティストの方は音楽活動に対してシビアになってましたよね。
icchie : いろんなことを考えて…… 本当にいろいろ考えすぎて、電気が使いにくくなるとか。音楽活動を一旦止めて、以前大阪でやってたCGの仕事に戻ったりもして…… 。でも、よく考えたらCGなんてPC何台も並べて、音楽よりバリバリ電気使う(笑)。
YOSSY : 当時、音楽の話で他のアーティストの方から声がかかっても断ってた時期があって。そしたら「icchieさん調子悪いんじゃ……?」って、鬱病説が流れてたな(笑)。
──でもあのときはわりとみんなセンシティヴになってたとは思いますよ。
YOSSY : でもリトテンの土生くんと『青春レゲエ』(注1)を作ったりしてて。
注1 : 『青春レゲエ』は中納良恵、チエコ・ビューティー、武田カオリ(TICA)、ハナレグミ、畠山美由紀などのヴォーカリストを起用し、土生、icchieプロデュースによる昭和歌謡の珠玉のレゲエ・カヴァー・プロジェクト。
icchie : そう、当時、土生くんは頻繁に連絡してきてくれて『青春レゲエ』の「Part.2」も作ろうって。
YOSSY : 当時、関西までわざわざ来てくれたミュージシャンたちがいて、そんな人たちに会っているとだんだん心が音楽をやる方向に動いて。
icchie : 土生くんもそうだし、あとはハナレグミの(永積)タカシくんもそう。タカシくんは、大阪で楽曲を作りたいって言って、うちにきてプリプロとかも一緒にやってた。
YOSSY : それはハナレグミの『だれそかれそ』に入っています。
icchie : あとはギターの小池龍平も「ジョビン・ナイト(注2)」をやろうって声を掛けてくれたり。あとはエマーソン(北村)さんとTUCKERに声かけられたりとか。
注2 : アントニオ・カルロス・ジョビンの命日にあたる12月8日に小池、YOSSY、icchieの3人で、全編ジョビンの楽曲をカヴァーするユニット。イベントから発展してユニットに。
YOSSY : そういう風にいろんなミュージシャンが大阪までやって来てくれたことで、ちょっと気持ちがほぐれてきたという感じがありました。
icchie : ああいう事がなかったら、そんなにすぐに音楽に向いていかなかったと思う。
YOSSY : 関西で暮らした4年の内、後半の3年は京都に移りました。
icchie : 京都に移った頃から、車で回ってツアーをしようということになりましたね。
YOSSY : それで各地で2人だけでライヴをはじめると、目の前で手売りのCDが売れていって。でもそれが新たな発見で、良いライヴをしたらその日はたくさん売れたり、とかとにかくダイレクトだなと感じました。そうやって活動を再開して回っているうちに、タカシくんからハナレグミのツアーに呼んでもらって演奏することになったり…… 。
icchie : よっちゃん(中納良恵)のソロ・ライヴにも誘ってもらって。加えて、京都拠点の最後の頃、俺がミスチルのサポートに誘っていただいて。そのリハを東京でやって、そのままツアーに行くとかで。その頃、ハナレグミのプリプロとかも始まり、ほとんど京都には戻れない日々が続きました。その頃、プリプロ作業を京都の家でやっていたら上に住んでいる人から騒音で苦情が来るようになってしまって。それもあって新しいところを探そうと…… 。最初は関東ではなくて、京都とか兵庫の奥地の一軒家とかも考えて探してて…… 。でも、サポートの仕事が結構増えて来て、呼ばれて東京に行ってしばらく滞在ということも多くなって…… 。「これは引っ越すのは関東方面かな」と。
YOSSY : 引っ越したのが1年半ぐらい前で…… 2016年。
新天地、新たな拠点を求めて
──今回、アーティスト写真で使用されているのが、いまの拠点の近くなんですよね? 埼玉の奥の方らしいですね。
YOSSY : そう、これは家のまわり。
icchie : もう、そこは音を出しても何の問題もないところなんです。
YOSSY : ちょっと離れた隣にはおじいちゃんが住んでるけど「楽器やってる」って言ったら「全然聞こえない、もっと、聴きたい」とか言われて(笑)。
icchie : 人に音を出していることが嫌がられるような場所で作るっていうのは気が悪くて。低音とかが出し辛いとか、音楽を作る上において攻めて作る気にならないから。
──この8年で録りためたというよりも、その自宅兼スタジオ、そこでレコーディングが可能になってできたアルバムだと。
icchie : そう。でも曲は作ってて、ライヴでは新曲を演奏したり、日本語の曲もやってみようというのはずっとありました。
──ある種の環境でできなかった時期、そして逆に他のアーティストとの交流や新たな拠点で音作りができるようになってできたという、環境が良い方向に背中を押してくれたという感じなんですかね。
YOSSY : そうですね。
icchie : あとは新しい曲をライヴでやって「あの曲のCDはないの?」「次に来るときはアルバムを作って持ってきます」というお客さんとのコミニケーションも結構あって。
──ある意味で自然なサイクルですよね、目の前のお客さんが欲しいというものと、ストレスなくレコーディングできる環境が揃って。
icchie : 手売りだとダイレクトだしシンプルだから「あの曲はこれに入ってるの?」とか、その曲をもう1回聴きたいから買うとか本当にわかり易い。
ミスチル・ツアーでの経験
──YOSSY LITTLE NOISE WEAVERの作品としては、今まででもっともバンド・サウンドを取り入れたというか生楽器の比率が増えた作品だと思うんですけど。こういう事をやってみたかったから、それとも良いアーティストに出会えてたから?
YOSSY : それは両方かな。日本語の歌もそうだけど、他のアーティストをサポートしていろんなライヴやレコーディングに参加して得たものがかなり影響していると思います。今までのアルバム以上にいろんな人に聞いて欲しいという気持ちが出て来たことでできた作品。「わからない人はわからなくていい」とか、そういうことじゃなくて、とにかくいろんな人に聴いていただきたいという気持ちがあって。ストリングスの使い方とか、サポートをしているときに見た、お客さんの目の輝きとか。「こういうところに心を持ってかれるんだ!」とか、そういう経験から出て来たもの。イッチーなんかはそれがミスチルのライヴだから。
──日本国内で言えば、ある意味でメジャー・フィールドの極大ですよね。
YOSSY : 『Volcano』を作っているときとかはワン・コードでサビにいくとか、わりとぶっちぎった感じの構成の楽曲とかも好きだったんですけど、今回のアルバムは「Aサビ、B、C、Dがあって、転調してE」みたいな展開、それも面白いから挑戦しようという感じに今回のアルバムは目指すところが変化して。
icchie : 僕がミスチルのツアーに1年半ぐらい関わってた時期、自由な時間があるヨッシーが曲を作りためておこうという話になって。でもそのときは僕はミスチル・モードになってて(笑)。その頭で自分たちのデモを聴くと「ここのサビ、こう来た方がええんちゃうかな?」とか思うようになって(笑)。もちろんシンプルなダンス・ミュージックのアドレナリンが出る絶対的な展開みたいなものもあるけど、「ポップスの王道のコード展開」とか、そういうものの「有無を言わさないパワー」ってあるなー、という興味がサポートのツアーを経験した事で出てきていましたね。
YOSSY : 今回のアルバムはそういう実験をしたいというのが入ってますね。
──すごいポップなんですけど「実験」なんですね(笑)。
YOSSY : そう、うちらからすると「実験」。
──これまで比較的近い位置で関わって来たエゴラッピンとかハナレグミとかもポップだと思うんですけど、ミスチルでもっと規模の大きなポップ・ミュージックのおもしろさにがっちり気づいてしまったという。
icchie : ミスチルのツアーも最後の方はドーム、スタジアム規模で、ライヴの特効として花火があがるような規模のコンサート。ステージの背後のCGもすごくて。「こういう世界もあるんだな」と。お客さんのリアクションも客層の幅もそれまでに経験したことのないものだったり。もちろん、いままで自分がやってきたものの良さもわかってはいるけど。
YOSSY :逆に自分たちがこれまでやってきたことも価値があるなというのもわかったかな。どっちが良い悪いではなく。規模の大きなものを見ても小さいものでも関係なく伝わってくるものが大事だなと。
──どちらも音楽として面白がれるポイントはあるという。
icchie : そう。イメージの幅が広がるっていうことですよね。
──スタジアムのステージから見る観客の方の感じ方と、手売りで売るときのコミニケーションと両方あるという。
icchie : 昔は自分たちみたいな音楽って、すでに知ってくれている人たちを前に、それだけに比較的大きな都市でしか演奏して来なかったんですけど、ここ数年のツアーで地方に行くと、予備知識なしに自分たちの音楽を聴いてくれて、「なんかいい」と思ってくれる人がいて。それはもっと普遍的な良さというか、近年のツアーで経験したこととも繋がっていて。あとは音楽で言えば、人の力というか、そこに人力の演奏のおもしろさというのがあったり。
YOSSY : こっちも心を開いて演奏しないとダメだなとか。
──そこでの生楽器の力というのが本作には生きていると。
icchie : ふたりの演奏の質に関しても、生楽器の演奏をレコーディングしてもいいかなという気分に少しはなってきてた。さまざまなアーティストのサポートでの経験も積んで、「ああいう音はこうやって出すのか」という事も以前よりもわかって来て。あとは、今回のレコーディングした場所はスタジオと言っても自宅なんで、そこには独特の響きがあって、録り方も限定されて。その響きを生かして作品を作ることになりましたね。レコーディングしたものの音色に合わせてアレンジするということが多くて。今回一枚アルバムを作ったんで、うちの家の音の感触はだいぶわかってきました。次はもう少し最初から決め込んで作れると思います。最初は本当に手探りでしたね。
──プライヴェート・スタジオそのものも未知のおもしろさがあるという。
icchie : 今回はエンジニアの中村督さんに録りをお願いして、プロトゥールスをもってきてもらって。ドラム、ベース、ヨッシーのピアノぐらいまでは基本的に一発録り。スタジオというか家は、まずはリヴィングがあって、そこでピアノとウッドベースを録って。隣がコントロール・ルームみたいになってて完全防音なので、そこにドラムを入れて。エンジニアさんもそこに入ってもらって。エレキベースは廊下でアンプを鳴らて録ったりとか、それぞれ部屋の鳴りで音色を作っていった感じですね。
──なるほど、間取りが音作りのひとつという。
icchie : そうそう、実験。ハナレグミのタカシくんと3人だけで録った「雨ふり」っていう曲は、割とそういうこと含めて考えて作れたかな。レコーディング期間の最後の方に録った曲で、スタジオの感じもだいぶ掴めてきたときだったから。まさにあの曲はあの部屋の響き。
YOSSY : マイク立ててるあの部屋の音。
icchie : 1曲目の「Thunder」もウッドベースがその部屋で共鳴して厚みが出て良い鳴りになるのがそのまま入ってる。
YOSSY : ウッドベースは全体的に鳴りがよかったね。
icchie : 逆にタイトな音像のものが最初はちょっと難しくて、2曲目の「GHOST」なんかは後の加工でタイトにして。
YOSSY : そういうところも含めてミックスはイッチーがやって。
icchie : 本当は中村さんにミックスまでお願いしようと思ってたんだけど、録ってみると色々いじりたくなって。自分でやるしかないなという事になりましたね。ミックスは今回は音を整理していくという作業が中心で、大きく編集するということはしてないかな。やりながらエンジンがかかってきて最後がむちゃくちゃ面白くなってきて…… 。自分らが主になって制作するのが久しぶりで、作業のなかで楽しさを思い出してきたという感じです。
YOSSY : 8年ぶりやしな。
豊かな音楽性を添えるアーティストたち
──今回参加されているアーティストとのコミニケーションはどうでしたか?
icchie : 栗原(務:LITTLE CREATURES)さんは古い仲で、それこそデタミネーションズをやっている頃からの付き合いで。京都のmama!milkっていうユニットのサポートで一緒だったりというのがあって。しかも完全に生年月日が一緒で…… (笑)。
──全部一緒やばいっすね(笑)
YOSSY : ね、やばいでしょ(笑)。
icchie :もちろん音楽の感覚とか趣味が違うところも多々あるけど、何かわかる部分もある。向こうから是非やりたいと言ってくれた事もあって、すんなりいくし、アイディアも出してくれるし。こっちも栗原さんのドラムからアレンジを考えたりとかになったり。ベースの伊賀航さんはハナレグミ…… あとはよっちゃんのソロとかでご一緒してて……。
YOSSY : 私も伊賀さんと一緒にやることが近年、多くて。
icchie : それに伊賀さんが細野(晴臣)さんまわりを結構やられていること考えると、ヨッシーも細野さんの音楽が好きやから、言わなくでも通じてるところはあると思う。波多野(敦子)さんも昔の大阪時代からの付き合いで、すでに1stアルバムのときに演奏してくれていて。
YOSSY : モッキーの来日公演のサポートで久々に弾いてるのを観て、すごい良いなと思って。
icchie : 椎野(恭一)さんもCaravanのバンドで一緒になって。シンプルだけどとにかく出ている音が素晴らしいからぜひ参加していただきたいなと思って。石井(マサユキ)さんも結構お付き合い長いなー。石井さんは僕らが関西に住んでいる頃に九州、広島をTICAとツアーして回ることになって、そのときに石井さんに俺らの曲に参加してもらったり。それ以降いろんな場面でご一緒したり。あとはハナレグミでも一緒にツアーしていますね。小池くんはさっきも言ったけどジョビン・ナイトで各地ツアーで回って。
YOSSY : みんな知っている人ばっかり、うちに来てもらって、ご飯も食べてもらって、レコーディングもやって。
icchie : 話が早くて、「あのときにやった感じをまたやって欲しい」みたいな感じで通じるから。
日本語詞への挑戦
──あとは、日本語詞というのはやっぱりさっきの広く伝えたいというところから来ていると思うんですけど、歌詞はどう作っているんですか?
YOSSY : すっごい難しくて、「みんなこんな大変なことしてるのか」って思う感じですね(笑)。まずはリズムに乗せていくのが難しくて、音符と日本語の歌の乗せ方、英語っぽく乗せてもあざとくなっちゃうから。それでいろんな人の日本語の歌を聴いて「ああ、こういう風にしてるんだ」と思って。いままであまり自分で日本語の歌を作ったことがないし、挑戦してみたら面白いし深いなと思って。歌詞はイッチーに見せる度に結構ダメ出しされて。
icchie : もうちょっとやれば更に良くなるという感じがしたからね。
YOSSY : 「これはわかりにくい」とか、何回かイッチーから歌詞の差し戻しがあって。それはそれでショックというか…… でも「たしかにな」という作業でやり直して完成していきました。一発で出て来た歌詞はなく。いろんな作るおもしろさとか難しさがありますね。
──最後にタイトルはどんなところから?
YOSSY : 「Thunder」って曲が最初にあって、「カミナリ」ってタイトルにしようかなとか思ってたんだけど、なんかちょっと……。
──いかついですね(笑)。
YOSSY : イッチーにダメ出しされて。
icchie : 「Thunder」以外の曲は「カミナリ」というタイトルで聴くと、なんかそうでもないか曲もあるかなって思って。
YOSSY : ギリギリになって考えた結果、雨の曲が多いっていうのに気づいて。後はそのスタジオの場所のイメージがすごくあって。自然の中で、晴れている日と雨の日があって、そのイメージ。そこに、調子がいいとき、悪いとき、どちらのイメージ含めて…… 晴れの日も、雨の日もある、人生というか、そんな作品かなと思って。
icchie : 『Sun and Rain』っていうタイトル、友だちに見せたときに「Sun Ra(サン・ラー)」というのが字に入っているって言われて。「お前サン・ラー好きやったよな、うまくタイトルつけたなー」って言われて(笑)。言われるまで気づかなくて…… 。
YOSSY : 私もいま気づいた。字の並びが気持ちよくみえたのは、多分「サン・ラー」が入ってるからだったのかも。
icchie : 無意識にサン・ラー好きが出てきてしまってたのかもな(笑)。
──最後に、今回ハイレゾで配信するんですけどどうですか? いま制作時は基本24bit以上の環境で作業されていると思うんですけど。
icchie : 音質としてはミックスのイメージに近いですね。
──アーティストとして、それとミキシング、あとは得能さんのマスタリングにしろ、いろいろジャッジしているのが基本的にはハイレゾなんですよね。
icchie : ずっといわゆるハイレゾの環境でミックスしていたから。CDはそれ比べるとギュッと詰まった音の印象になりましたね。好みはそれぞれだと思います。
YOSSY LITTLE NOISE WEAVER『Sun and Rain』のご購入はこちらから
【配信形態】
ALAC、FLAC、WAV(24bit/48kHz) / AAC
【配信価格】
単曲 324円(税込) / アルバム 2,592円(税込)
【配信ページ】
https://ototoy.jp/_/default/p/112563
”Sun and Rain” Release Party
--4th ALBUM ”Sun and Rain” Release Party--
2018年9月30日(日)
青山CAY (スパイラルB1F)
時間 : OPEN 17:00 / START 18:00
料金 : 予約 3,500円(別途要1d代600円)
当日券の発売は未定
出演 : YOSSY LITTLE NOISE WEAVER(Band)
YOSSY : Vocal、Keyboard
icchie : Trumpet、Trombone
波多野敦子 : Viola(from TRIOLA)
伊賀航 : Bass
栗原務 : Drums(from LITTLE CREATURES)
and SPECIAL GUEST !
DJ : 濱田大介(Little Nap COFFEE STAND), 山崎真央(spiral)
PROFILE
YOSSY LITTLE NOISE WEAVER
DETERMINATIONS、BUSH OF GHOSTSでの活動を経て、YOSSY(キーボード・ヴォーカル)とicchie(トランペット・トロンボーン)が2006年に始動したユニット。 2006年 EGO-WRAPPIN’の中納良恵をヴォーカルに迎え1st.album『PRECIOUS FEEL』を発表。2007年2nd.album『WOVEN』、 2010年3rd.album『VOLCANO』をリリース。それぞれにハナレグミ、Caravan、Mr.Childrenをはじめ様々なアーティストのサポートなどでも活動している。icchieは"Mr.Childrenヒカリノアトリエで虹の絵を描く”のメンバーとして2016-2017年のツアーにも参加。自然豊かな埼玉の山深くに自宅兼プライベートスタジオを構え、親交の深いミュージシャンを招き、2017年より4枚目のフルアルバムを制作を開始。2018年7/4に4th.album『Sun and Rain』リリース!
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