2020/09/12 00:00

演奏したものの感じを、より濃く表現したい──ROVO、4年ぶり12作目となる新作をハイレゾ独占配信

ROVO、4年ぶりととなる新作『ROVO』がここにリリースされた。凄腕のミュージシャンたちが生成する、個、そしてバンドとしての音が交叉する濃密なる6曲。OTOTOYではハイレゾ・ロスレス版ともに独占配信。その鉄壁のライヴ・パフォーマンスが封じられたコロナ禍の2020年前半を経て、彼らはなにを考え、そしてどう作り出したのか? 勝井祐二、益子樹の、小野島大によるインタヴューをお届けしよう。

これこそが『ROVO』、12作目にしてセルフ・タイトル・アルバム誕生


アルバムより「ARCA」のMV
アルバムより「ARCA」のMV

アルバム・リリース・ライヴ決定!

■名古屋公演
2020年10月23日(金)
@名古屋TOKUZO
開場 19:00/開演19:30(2部制:換気休憩あり)
自由席:限定50席
前売り:4,000円(ドリンク別)
4月12日(土)より、TOKUZOでの予約受付開始
mail@tokuzo.com
にて、公演日・公演名・お名前・予約人数・E-mailを明記してお申し込みください。
問い合わせ:名古屋TOKUZO Tel:052-733-3709

■東京公演
2020年10/25(日)
@渋谷TSUTAYA O-EAST
開場 18:00/開演18:30(2部制:換気休憩あり)
指定席:限定300席
前売¥4,300(ドリンク別) / 当日¥5,000(ドリンク別)
【先行発売】9月12日(土)10:00 ~ 9月18日(金)23:59 イープラス独占(先行先着)
【一般発売】9月26日(土)10:00 ~
入場について:感染症対策のため、チケットに氏名を明記されている方は身分証確認必要。氏名の明記が無い、または異なる方は問診・連絡先を記入して入場していただきます。
問い合わせ:渋谷 TSUTAYA O-EAST 03-5458-4681

上記ライヴの詳細はROVOオフィシャル・ページにて
http://www.rovo.jp/

INTERVIEW : ROVO(益子樹、勝井祐二)

益子樹(左)、勝井祐二(右) / 撮影 : 沼田学

ROVOの4年ぶりの二ュー・アルバムのタイトルは、ズバリ『ROVO』である。通算12作目となるこの作品で初めてバンド名をタイトルに冠した。つまり、このアルバムこそがROVOである、と宣している。それだけでも彼らのこの作品に対する並々ならぬ自信と手応えのほどを感じることができるだろう。実際、本作でのROVOはこれまで以上に攻撃的であり、生々しく熱いライヴのエネルギーのようなものがアーティストの気合いと共に噴出していて圧倒される。なるほど、これが、これこそがROVOなのだと納得させられる。「結成24年目にしてバンドの意思と楽曲と演奏が完全に一体化した」とメンバー自身が自賛するように、間違いなく彼らの最高傑作だろう。

リーダーの勝井祐二(エレクトリック・ヴァイオリン)と、シンセサイザーのほかレコーディング~ミックス~マスタリング・エンジニアも担当した益子樹に話を訊いた。

インタヴュー&文 : 小野島大

忘れてるからむしろ面白くなる

──素晴らしいアルバムでした。レコーディングは今年の頭ぐらいですか?

益子樹:1月の半ば。15日とか16日あたりですね。

──当然レコーディングのときにはコロナのことはほとんど念頭にはなかった?

勝井祐二:ないですね。

──当初の予定ではいつ頃リリースされる予定だったんですか。

勝井:6月ぐらいを想定していました。でもコロナ禍の騒ぎの中で、6月を予定にして急ぐこともないだろうという話になってきて。もともとアルバム・リリースの次はフジロックの予定があったので、アルバムを出すなら7月にしてフジに間に合わせようって話になったんですけど、それもだんだん雲行きが怪しくなってきて。フジロックも延期になってしまいました。それでこれは急がなくてもいいんじゃないかということで、CDだけじゃなくて、アナログを作ろうとか、サブスクリプションを発売のタイミングでやろうとか、色々案件が出てきたんですよね。

──益子さんは、レコーディングが終わった後にご自身でミックスされてたんですよね。コロナで作業自体に何か影響はありましたか?

益子:前向きに捉えるなら、仕事がすごく減ったので使える時間が増えて、レコーディングで録れたものに対してどういうふうに聴かせたらこの曲らしくなるか、考える時間をたくさん設けられました。

──勝井さんがSNSで書かれてましたね。今回のアルバムはバンド名をタイトルにした、それは一回しか使えない手なんだけど、今回はそれにふさわしいアルバムであると。そういう強い思いが浮かんできたのは制作の上でのどの段階だったんですか。

勝井:1月にベーシックを録音した時に、この演奏をしているわけですから、その段階で相当な手応えがありましたね。それから仮ミックスを元にダビングして、アップデートした曲を聴いていくわけですが...ダビングの時にタイトルの話になったんだよね。それが3月の末。その時にセルフ・タイトルでいいんじゃないか、と。多分山本(精一)さんが最初に言ったんじゃないかな。

──そもそもレコーディングに入る前にはどういうプランがあったんですか?

勝井:6曲目は完成したのが一番遅かったので1,2回しかライヴではやってないんですけど、あとの曲、2,3,4,5曲目は2018年の頭に新曲としてまとめて手掛けていて2年間ぐらいライヴでやりながらずーっとアップデートしてきた曲なんですよね。

益子:1曲目「SINO」はアルバムに入れるためにやったところもある。

──「SINO」って曲は昔からありますよね。確か最初はデートコース・ペンタゴン・ロイヤル・ガーデンとのスプリット・シングルで(2001年)。

益子:そうそう。そのつど、曲自体がどんどんアップデートされてる。

勝井:「SINO」は今まで形として残して来たものでは6バージョン作ってきましたね。一番変化を遂げてる曲だと思う。

──こだわりがある?

勝井:こだわりっていうか、弄り甲斐があるんでしょうね。

益子:「SINO」に可能性を感じ続けてるんじゃないですかね。母体としてこういうものがあって、これが他の響き方をしたらより面白いんじゃないかって。一つの完成形があってそれを再現するのではなくて、それを一個のベーシックなフォーマットとしてそこからどう発展させるかっていう考える余地があるんですよね。

──いつまでも完成しないで変わり続けていく。

益子:完成しないんじゃなくて、変化すること自体がこの曲の完成なのかもしれないです。

勝井:宿命というかね。僕らの場合はアルバムを出してからライヴで曲が変わっていくことがほとんどですし、10年ぐらいやってなかった曲を急にやってみたら、全然違う解釈になったりする。

益子:違う解釈っていうか(前のヴァージョンを)忘れてるからだよ(笑)。

勝井:そうか、忘れてるからか。忘れてるからむしろ面白くなる。

──そういうふうに近年ライヴでやってた曲を改めて今回この盤に入れようと思ったわけですか。

益子:そうとも言えますし、ROVOの場合はレコーディングが先っていうことはまずないんですよね。まずライヴで何回も演奏をすることで曲を育てていく時間があって、それに何年か必要で。じゃあそろそろアルバムを作ろうってことになったら、ライヴでやってきた曲にどんなものがあればアルバムのバランスとしていいか、って考える。そういう意味だと計画的にアルバムに向けて曲を作っているわけではないけど、結果として偶然性と計画性の両方があるのかもしれない。

──普通のバンドは曲を作った時点で音源にして、それからライヴで披露するっていう順番だけど、ROVOは逆ってことですね。

勝井:逆っていうか、僕らの尊敬する、フェラ・クティ・スタイル(編注)です。やっぱり2年ぐらいライヴでやらないと。それくらいライヴでやっていると、レコーディングしたときにこれがいいテイクかどうかが一発でわかるんですよ。

編注 : アフロビートの帝王、フェラ・クティは新曲ができると主に自身のホームとなるシュラインというスペースでライヴを行い(一説には週2回の頻度)、数年演奏し続けた後に作品としてレコーディングしていた。その後、レコーディングした楽曲をライヴで演奏しない傾向にあった。

──ああ、なるほど。自分の中の基準点がはっきりしてるから。

勝井:しかもそれをバンドメンバー全員で共有していますから。このテイク良いねとか、イマイチだからもう一度チャレンジしようとか。それをメンバー全員が共有しています。レコーディングのときにライヴでは曖昧だったことを整理したりしながら試行錯誤しますね。

勝井祐二 / 撮影 : 沼田学

──一番最近できたという6曲目「SAI」は?

勝井:このアルバムを今年出すっていうのを意識した上で、去年僕が作った曲なんです。もう一曲いるな、あったらいいなと思って。今見えてる5曲と違うタイプの曲が欲しいなって。アルバムを意識して作曲しました。

──タイトルは2001年に出したミニ・アルバムと同じですけど、関係性はあるんですか?

勝井:あるって言えばあるし、ないって言えばないんですけど。どういうことかっていうと、ベーシックをレコーディングした段階ではタイトルがついてなかったんですよ。曲名は完成に向けて考えていけばいいやって思ってたんですけど、そうこうしているうちにコロナが感染拡大してしまったんですよね。コロナ禍にある2020年に曲をリリースするというと、どうしても曲名でコロナのことを意識をせざるを得ない。今自分が置かれている状況とか、これからのバンドの状況とか、音楽のこれからのこととかを考えると。

──ええ。

勝井:それで、「SAI」っていう曲は、古代中国で神様に願い事を捧げるときに、願い事を入れる器のことなんですよ。願い事を入れる器があって、神様に「こういう願い事があるんですよ」っていうことを知ってもらうために音を出すらしいんです。それが『音』っていう漢字のもとだと。そういうことを含めた意味合いと、願いを届ける器っていうか。前のミニアルバムの時にももちろんその意味はあるし、「SAI」っていう言葉の持ついろいろな意味「差異」とか「犀」とかをかけてタイトルにしてたのですが、今回の曲名の「SAI」は、神様に願い事を捧げるときに願い事を入れる器、その一択です。5曲目「NOVOS」は元々は違うタイトルだったんですけど、やはりこの2020年に発表するという事を考えたときに、ベストなタイトルが他にあると思って変えました。

──2020年のアルバムであることを強く意識して、それを反映してるのが曲名であると。

勝井:そうですね。3曲目の『ARCA』。これも山本さんが曲名変えてるんですよね。その前までは違うタイトルだったんです。その違うタイトルでライヴとかもやっていたんですけど、山本さんがこれじゃない、と。今回、曲名に影響が出ましたね。

──なるほど。そして演奏は非常に攻撃的というか生々しいというかぐいぐい前に出てきて、気合い、エネルギーを感じるというか、圧がすごくてかなり圧倒されたんですけど、なぜああいった演奏になったんですか。

勝井:益子くんがどう思ってるか僕は知らないけど、僕は結構この2年ぐらい、今ライヴいいなこのバンド、ってすごく思っていて。今日のライヴはすごく良かったと思うことが多くなったんですよね。大体2018~2019年は全部いいライヴだった。もちろんミスしたりとかしてるんですよ、そんなのはいっぱいあるんだけど。全体としてバンド・サウンドがみんな噛み合ってる気がしていて。だから今回はそれがうまくレコーディングで出たのかなと思う。

──ライヴの充実が演奏に反映されていると。

勝井:僕はこのレコーディングの前ぐらいから最近まで、自分が10代の頃に聴いてたポスト・パンクとかをよく聴いていて。自分のルーツというか。最近、本当にポスト・パンクとジャーマン・ロックしか聴いてない。

益子:俺も去年そうだったよ(笑) だからそういうタイミングがあるんだろうね。

勝井:タイミングかもしれない。本当にずーっと聴いてる。それは意識してる。

──どうしてそういうジャンルを改めて聴くようになったんですか。

勝井:やっぱりね、カッコいいからじゃないですか。アンディ・ギル(ギャング・オブ・フォー)が亡くなったりとかして、聴き直すでしょう。それもありますね。ジェネシス(・P・オリッジ)も亡くなってしまったし、DAFのヴォーカル(ガビ・デルガド)も。それがきっかけで聴き直してっていうことは個人的にはありましたね。子供の頃、こんなにかっこいい音楽を毎日聞いてたんだ、と思いましたね。

益子:あと、細かい技術的なことは省きますが、レコーディングしたものをできるだけ自分がそのときその場で聴いていた音の感じに戻したくて。「そこにROVOがいる」っていう状態になんとかできないものかなっていう思いがあって。それが多少なりとも攻撃性として出てるんじゃないかなとは思いますけどね。

演奏したものの感じを、より濃く表現できたらいい

──バンドとしての存在感・実在感が音源から感じられるような。

益子:バンドとしてのというか、生き物が出してる音っていう感覚。とにかく自然にナチュラルにっていうとキレイなものを想像しがちだけど、野生のものがそこから飛び出てくるっていう感じの音に仕上げたくて。毎回そうは思ってるんだけどなかなか難しいんです。今回はそれが比較的うまくいったんじゃないかなと思ってるんですけど。

──レコーディングの過程で新しく試したこととかあるんですか。

益子:それは実はなくて。もう録り方は間違いないだろうと思っていて、それをどういうふうに混ぜるか(ミックスするか)。もともとはそこに楽器があって、それが空気を通して音として伝わってくる。それをマイクが拾い、電気信号に変換されて記録されて。それが電気の力でスピーカーから出てくるわけですけど、そうするとやっぱりもととは違うものになっちゃうんですよ。違うものになって聴こえるんだけど、どうしたらもとの音に似るかっていうのを試行錯誤しています。だから間違い探しみたいな感じです。音量だったりとか帯域だったりするのかもしれないけど、あとはスピードとかね。どこにもとの音に戻せるようなポイントが隠れているのかを見つける作業ですね。

──それをミックスの最中に探してる。

益子:そうですね。ミックスとかマスタリングとか、録ってから後の工程全部がそうなんだけど。まずはそこで鳴っている音を一番そのままの状態で録れそうなマイクの置き場所をとにかく探す。経験値やそのときに閃いたもので試してみたりして、あとは録った音をうまく生の音に戻せればいいだけだと。だから録音物っていうものの意味みたいなものを年々考えるようになってきましたね。普通のバンドだったら一回曲を作ってそれが流通してからナマで人に聴かせるっていう過程になることが多いわけだけど、僕らの場合はライヴの方が先だし。ライヴのときはああしようこうしようとか、そんな難しいことは誰も考えないで演奏してる。そうやって繰り返してきて、その曲のいい響かせ方をそれぞれが掴んで、それからレコーディングに挑むわけで。そこではいいテイクが録れるんですよ。それを余すことなく拾い上げる、レコーディングがうまくいっても加工しすぎてもとの良さなんかなくなっちゃうっていうことだってあるわけで、そういうことは絶対に起こらないようにしたいし、それでなおかつ今演奏したものの感じを、より濃く表現できたらいいなっていうのは思いますね。

──益子さんはいろんなバンドやアーティストの仕事をされているじゃないですか。そういう経験が影響してくるケースももちろんありますよね。

益子:当然、生きている限り全部経験だから。やったことがないことについては何も分からないから、経験は多い方がいいわけで、当然影響します。今話したような今回のROVOのアルバムで心掛けてたことは、これから他のことにも自分の中で伝播していくと思います。今後にも影響して行くんじゃないかなと。

──ミックスやマスタリングは、これまでと違うことをやってみたりもしたんですか?

益子:あるけど、そんな技術的な細かい話は今はいいです(笑)。普通に作業をしていても、音の勢いをロスする結果に結びつく落とし穴ってたくさんあるんですよ。そういった落とし穴にとにかく落ちないように気を付ける。すごく抽象的に言うとそういう作業の連続です。

──要するに何か一つのことがあって成功したのではなくて、いろんな細かい積み重ねがあって、こういう生々しい音ができたと。

益子:できたかどうかは聴いた人にしか分からないんだけど、どうですか?

──いや、間違いなくそういう音になってると思います。

益子:とにかく、そういう感じを受けて欲しかったんだと思います。だから普通に家でCDで聴くとそこにROVOが現れるっていうものを作りたいんでしょうね。

──「生の音をできるだけ再現したい」という益子さんのお話でしたが、勝井さんもそれは共有して。

勝井:そうですね。そういうふうに言葉で確認しあったわけじゃないですけど。

益子:共有も何もそういうつもりでみんな演奏しているので。そこで鳴ってた音っていうよりもそこで演奏していた人たち...例えば勝井さんのヴァイオリンの音は勝井さんの音なので、ミックス後の音源で勝井さんのヴァイオリンの音じゃないのが出てきたら、それは違うじゃないですか。その違和感を消すような作業だから。それは共有の何も、みんなそういうつもりで演奏してないからね。自分の演奏したものが違う形で出てくるっていうつもりでは誰もやってないわけで。

──ということは、これまでのアルバムでは演奏してる感じとCDに入っている音源はちょっと違うなと思うところがあった?

益子:いや、その時々でできる限りそういうふうにしたいなとは思ってるんだけど。でも毎回発見があるわけで、それと同時にそのときにしか思わなかったことって絶対にあるから、それはちょっとイビツでも残そうかなって思う気持ちもあったりして。そういうのでいろいろ取捨選択がありますね。

──目指してる方向性そのものは最初から変わらないけど、その都度の経験とか状況とかスキルが絡んできて、そのたびに新しく更新されていくと。

益子:そうですね。まだ更新されてるからやっていられるんじゃないですかね。

勝井:バンドもそういうものじゃないですか。アップデートしていくっていう意味では。僕らがライヴで曲を変化させるのって、変えたくて変えるんじゃなくて、良くしようと思って変化させていくわけだから、変化が目的じゃない。

──バンドの進化・成長というものはどういうところに出てくるものだと思いますか?

勝井:この6人での20数年間はある意味、何も変わっていないんですよ。みんな普通じゃないし、それを皆ながお互い面白がりながら、一緒にダンス・ミュージックをやるっていう幹は絶対に外さないように。その過程でそれぞれの思いとか経験とかが滲み出てきて、いろんなことをバンドとして共有しながら20数年間経つと、こういう演奏ができるんだなって、今回のレコーディングしたときに思いましたね。マスタリングのときに益子くんのスタジオに聞ききに行って、スタジオのスピーカーでオリジナルの音を確認しに行ったんですけど、やっぱり家で聴くのと違って、メンバーの人柄までが伝わってくるんですよね。らしいなぁっていうふうに思いました。

益子:今「人柄」って言ったけど、俺もそれを感じながらずっとミックスをしてました。逆にいうと、人柄が見えてこないとダメだなって思っていて。音質に気をとられて弄ってみると、人柄が見えなくなっちゃったりとかすることがあるんですけど、そこで試行錯誤しながら納得いくところを探してますね。

──バンドのことを知り尽くした益子さんだからこそできるっていうことですよね。

益子:ナマの楽器の音をよく聞いているかってことだと思うんですよね。人の性格だけじゃなく、演奏しているときに伝わってくることってたくさんあって。その感じが録音したものと出てくる感じと一致しないっていうことは、すごく多くて。それに気がついたのはわりと最近かもしれないな。だからそういう意味では今までのアルバムとは違うかもしれない。

──例えばROVOの最終的なマスタリングを益子さんじゃなくて別の人に頼んだとしたら、そういうところまではわからないってことですか。

益子:でも今度は別の角度からの何かが出てくるかもしれないですね。フォーカスするところの違いで。ROVOに関してはあまりフォーカスしないというか、それぞれのフォーカスがある。普通の歌ものだったら歌にフォーカスして、それ以外の部分の演奏は『バック』っていうことになると思うんですけど、ROVOの場合はフォーカスが一点に絞れない。今までそういうミックスはほとんどしてないですね。だから聴く人が選べるっていうね」

──柱となるものは初めから決めないんですか。

益子:決めないというか、そういうのがないのが自然というか。そういうバンドだなと思ってるんじゃないですかね。だってそれぞれがずっと(楽器で)それぞれの歌を歌ってるわけで、そういう意味では誰かが誰かのバックっていう考えは全くないですね。

──なるほど。

勝井:あと、こういう新曲を作りたいんだけどっていうメンバーに伝え方を、今回から変えたんですよ。前はメロディやコードを譜面に書いたりとかして伝えてたんですけど、2018年の初頭に「沖縄スパイ戦史」という映画のサントラを制作して、それはとにかくスタジオで思いつくままにエレクトリック・ヴァイオリンで演奏しながら作曲するってやり方でどんどん録っていって、それを曲の土台にして作っていったんです。それが結構面白くてとても効果があったので、ROVOでも採用しようと。そうしたら今までより曲が沢山出来るようになりました。それまでの僕の作曲とはちょっとニュアンスの違う曲が出てきた。

──それまでは譜面でしか渡してなかったんですか。

勝井:そうです。あとは口で説明して。でもなかなかニュアンスが伝わらないじゃないですか。

──その曲で何を伝えようとしているのかっていうイメージの問題。

勝井:そうです。それにそういうやり方の方が、僕も落とし込みやすくなったというか。力まなくても沢山出てくるようになりましたね。

益子:あとはアジアっぽいメロディが増えた。アルバム全体を作り終えて、こないだ久々に聞き返して、なんかすごい「アジアの人たちだなぁ」って思った。絶対に欧米の音じゃないと言うか。

勝井:なるほど。僕はここ何年かタイを中心に東南アジアにほぼ毎年ツアーに行ってて。特にタイの歌謡曲とか東南アジアの民族音楽とか大好きで、その影響が出てるんじゃないですかね。

──確かにふつうの西洋音楽とはちょっと違う感じがしますね。

益子:だからちょっと嬉しくて。聴いたことのない音を出せたなと思って。

──各メンバーの人生経験とか音楽体験とか、いろんなものが自然にROVOに集約されて滲み出てくるっていうことですよね。

勝井:そうですね。ROVOのメンバーとして集まった時に出てくる、意識的にせよ無意識的にせよ、滲み出てきたものは他のメンバーにも影響する。そういうことだと思いますね。

一回しかできなかったことこそ記録しがいがある

益子樹 / 撮影 : 沼田学

──話を戻すと、レコーディングの段階からかなり手応えがあって、これはセルフ・タイトルにするにふさわしい作品になるんじゃないかっていう予感があったわけですね。

勝井:もちろんそういう確信はありましたよ。演奏が良かったですね、やっぱり。

──いい演奏だったな、という実感はどういうときに生まれますか?ミスしてるかどうかは関係ないですよね。

勝井:関係ないですね。もっと言うとミスしてる演奏も結構収録されてますよ。でもミスしてる方が良かったみたいなことがあるので。

益子:何をもってミスとするかってこともあるけどね。

勝井:こうやろうと思ってたことがそうならなかった、ってことはいくつも起こってます。いっぱいある。でも僕らってそういうバンドだから。きちっと決めてやるってことはライヴでも一切考えてないので。

益子:だからレコーディングって音をキレイにしちゃう人が多いけど、俺はそれは違うと思ってる。記録するんだったら一回しかできなかったことこそ記録しがいがあるし、だからこそ残したい。やろうと思ったこととは違ったかもしれないけど、それが功を奏してすごくスリリングな瞬間を産んだりしたら、それこそ残すべきものだと思うんですよね。

勝井:3曲目の「ARCA」がすごく顕著な例で。とりあえずやってみましょうってなったら、これが録れちゃったんですよ。(作曲者の)山本さんやバンドが想定してたよりテンポが速かったんです。その後にもう一回録ってるんですよ。大体こういうテンポだよねっていうので録り直したんですけど、みんなで聴き直したら、どう考えてもファースト・テイクの方がカッコいい。作曲者である山本さんも、やっぱりこれはテイクワンやなって。絶対こっちのほうがカッコいいって。そういう曲がこの中にはいくつもありますね。CDに入れた音源よりも今日のライヴの方が全然良かったな!っていうことはよくあるじゃないですか。リハでやって、すごく良かったな今の、みたいな。今回はそういうテイクが多く録れたっていうことです。たまに出るミラクル。それが今回は何曲かありますね。

──なるほど。

勝井:「SAI」もそうでしたね、これもテイクワンなんですけど。これ僕は途中で間違えてるんですよ。やろうと思ってたことを失敗してるんです。なんですけど、演奏は進行してるし良い感じに進んでるから気を取り直して進んでみようと思って。自分がこういう構成で行こうって思っていたものとは変わってるんですけど、結果的にそっちの方が良かった。

──それは周りのメンバーもわかるんですか?

益子:わかるところもあれば、わからないときもある。今言ってた「SAI」については俺は全然わからなかったし、いつもと違うとは思ったけどそれが間違いだとは思わなかった。

勝井:終わってから、間違えちゃったからもう一回やろうって言うと、みんながあそこでああなったから良いんだよって言うんですよ。確かにそう言われればそうかもなって思いまして。プレイバックで聞き直したら演奏の流れも絶妙に良かったなと思ったのでテイクワンでOKしました。

──それはやっぱりバンドならではなのかもしれないですね。一人でやってるとそういう判断って起きようがないから。

益子:そうですね、バンドならではっていうよりはROVOならではっていうことなんじゃないかと思います。譜面があって計画されたものを再現するのが演奏だとしたら、間違いは間違いでしかなくなっちゃうんだけど、ROVOの場合はそういったハプニングが起こったときに、ここからどうやってこの音楽を組み立てて良い状態で奏でようかってことを考えていくわけです。だから間違いが間違いじゃなくなることもある。ハプニングではあるんだけど。

勝井:僕らは普段いつも大体そうなんですけど、ライヴが終わって楽屋に戻るじゃないですか。あの曲のあそこ本当に良かったなぁなんて言い合うことは一回もないんですよ。話すのは「あそこ間違えたでしょ!」っていうことだけ(笑)。

益子:でも本人は間違ったなんて思ってないこともあるからね。あそこはああでしょって自信満々で違うことやってる場合もあるし、でも成り立ってるわけだから間違いとも言い切れないというか。

勝井:間違いに気付かなかった人もいるし、ものすごく慌ててる人もいるし。それが面白い。それがバンドの出来事で一番好きですね。

益子:なかなか他にそういうバンドはないよね。

──「間違ってる」っていうのは、普段やってることと違う、という意味で?

益子:そういう意味でもあるし、4回繰り返したら次に行こうっていう合図の指針になってたのに2回しかやらなかったりとか。そういうのはやっぱり(周りは)動揺するんですよ。

勝井:次展開しますっていう合図はだいたい僕がするんです。僕がみんなに目線を投げてドラマー2人に合図して、次に展開しやすいフィルを貰って進むんです。たまに10年間ぐらい変わらなかった慣習みたいなやり方を無意識に僕が変えちゃったりするんですよね。意図的にやることもありますけど、自分で気付いてない時もあるから。でもそれが面白いというか。

──そこでちゃんとリカバリーできるっていうのは経験とスキルが。

益子:いや、崩壊するときもありますよ。全然(笑)。

勝井:音楽として成立しなくなることはないけど、妙なものになることは全然ある。

益子:でもそれがちょっと面白かったりとかしてね。

勝井:そういうのが僕らは好きですね。

──今回のアルバムはそういった意味でも突き抜けた作品になったんじゃないですか。

勝井:そうですね。20何年かやって、こういうところまで来たなっていうのは思います。演奏したものをプレイバックして最初に聴いた時に、これはいいぞって思いましたから。

──これを見てるとライヴを体感したくなりますね。これまでのアルバムと比べてもそれが強いような気がします。ライヴ・バンド的な部分がすごく強く出てるなと。

勝井:今までも随分とROVOはライヴがいいから、スタジオ盤よりもライヴがいいって言われ続けてきたので。それに対して、これでどうだ!っていう達成感はありますね。ライヴのベストテイクぐらいの演奏が出来たと思ってます。

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PROFILE

ROVO

勝井 祐二 : Violin
山本 精一 : Guitar
芳垣 安洋 : Drums, Percussion
岡部 洋一 : Drums, Percussion
原田 仁 : Bass
益子 樹 : Synthesizer

「何か宇宙っぽい、でっかい音楽をやろう」と、勝井祐二と山本精一を中心に'96年結成。 バンドサウンドによるダンスミュージックシーンの先駆者として、シーンを牽引してきた。 驚異のツインドラムから叩き出される強靱なグルーヴを核に、6人の鬼神が創り出す音宇宙。 音と光、時間と空間が一体となった異次元時空のなか、どこまでも昇りつめていく非日常LIVEは、ROVOでしか体験できない。 “フジロック・フェスティヴァル”、“ライジングサン・ロックフェスティヴァル”、“メタモルフォーゼ”、“朝霧JAM”、“アラバキ・ロックフェスティバル”など、大型フェス/野外パーティーにヘッドライナーとして連続出演。 2011年は、世界中のダンスミュージックシーンで活躍し続けるイギリスのテクノユニット「SYSTEM7」とのコラボレーション・プロジェクトを始動し、京都と東京での合体LIVEを大成功させた。 毎年恒例となったROVO主催の日比谷野音「MDTフェスティヴァル」は、2012年で10回目の開催を迎える。 国内外で幅広い音楽ファンから絶大な信頼と熱狂的な人気を集める、唯一無二のダンスミュージックバンド。

【公式HP】
http://www.rovo.jp/
【公式ツイッター】
https://twitter.com/ROVO_official

この記事の筆者
小野島 大

 主に音楽関係の文筆業をやっています。オーディオ、映画方面も少し。 https://www.facebook.com/dai.onojima

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この記事の編集者
河村 祐介

1981年生まれ。ビヨンセとは1日違いで時差的に多分ほぼ一緒。渋谷区幡ヶ谷出身。2004年~2009年『remix』編集部で丁稚から編集者へ、LIQUIDROOM勤務やのらりくらりとふらふらとフリーを経て、2013年よりOTOTOY編集部所属、現在編集長。テクノあたりとダブステップあたり、ルーツ・レゲエ〜ダブあたり(そのあたりでライナーノーツなど多数)、その他では酒あたりと本あたり。

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【In search of lost night】単純にクラブ流行ってますよね? : 2023年も夜の街へ繰り出す座談会、後編

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【In search of lost night】単純にクラブ流行ってますよね? : 2023年も夜の街へ繰り出す座談会、前編

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REVIEWS : 056 ポップ・ミュージック(2023年03月)──高岡洋詞

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REVIEWS : 055 ポスト・ハイパー時代のブレインダンス(2023年3月)──NordOst

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バンドが進む新たな道を指し示す、ライヴの力──ブラック・カントリー・ニュー・ロード来日直前インタヴュー

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REVIEWS : 054 ロック、その他(2023年1月)──宮谷行美

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REVIEWS : 053 ポップ・ミュージック(2022年12月)──高岡洋詞

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【ライヴレポート】坂本龍一、すべての日々を音にのせて。“いま”を生きる証を刻む〈Playing the Piano 2022〉レポート、そして新作アルバム『12』

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REVIEWS : 47 洋楽ロック(2022年7月)──宮谷行美

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REVIEWS : 037 ジャズ(2021年11月)──柳樂光隆(Jazz The New Chapter)

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レイヴ・カルチャーが示した可能性 ── 書評 : マシュー・コリン著『レイヴ・カルチャー』

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REVIEWS : 030 ジャズ(2021年8月)──柳樂光隆(Jazz The New Chapter)

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REVIEWS : 020 グローバル・ベース(2021年4月)──大石始

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REVIEWS : 015 ジャズ(2021年2月)──柳樂光隆(Jazz The New Chapter)

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ポスト・サブカル焼け跡派のパースペクティヴ──パンス(TVOD)インタヴュー

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REVIEWS : 011 アジアのフォーク(2021年1月)──大石始

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狂おしいまでの音楽愛に導かれた、伝説の日本人ラテン・シンガーによる半生記──『YOSHIRO 〜世界を驚かせた伝説の日本人ラテン歌手〜』

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高橋健太郎のOTO-TOY-LAB──ハイレゾ/PCオーディオ研究室【第20回】ゼンハイザーの逸品完全ワイヤレス、MOMENTUM True Wireless、CX 400BT True Wireless

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お手頃価格で高音質、iFi ZEN DAC──高橋健太郎のOTO-TOY-LAB──ハイレゾ/PCオーディオ研究室【第19回】

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REVIEWS : 009 ジャズ(2020年10月)──柳樂光隆(Jazz The New Chapter)

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[インタヴュー] ROVO

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