OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.47
OTOTOY編集者の週替わりプレイリスト&コラム(毎週金曜日更新)
2019年の印象的な作品を振り返って
自分はOTOTOYにてアニメ・ゲームジャンルの担当をしているため、普段はそちらの作品をチェックをすることが多いのですが、今回は昨年に国内でリリースされたアニメ関連作品以外を振り返ってセレクトしました。(各編集部がセレクトする年間ベスト10ではアニメ関連作品のみを選んでますので、そちらも宜しければぜひ)
ミツメの『Ghosts』、スカート『トワイライト』は両アルバムともに、1年間を通して「何聴こうかな」と考えた時に気がつけば再生していた2枚。ポップながらも、どこかに喪失を感じるような、日常の影や悲しみをふと匂わせる部分が印象的な作品でした。
加えてBBHFの『family』は、内向的だった前作の雰囲気を破り、より重厚なバンド・サウンドを親しみやすいメロディーと共に世に打ち出した、開放感の溢れる一枚。『family』は収録曲の歌詞も素晴らしかったです。
ライヴでは、7月に日比谷野外大音楽堂で開催された〈野音を調べる相対性理論〉や、EX THEATER ROPPONGIでのOGRE YOU ASSHOLE〈『新しい人』release tour〉のファイナル公演などが、音源とはまた異なったバンドの肉厚さ、妖艶な佇まいを突きつけられて、強く印象に残っています。
また、Waater、GeGeGe、ARAMなど、今後の活動がさらに楽しみになる作品をリリースしたアーティストも多かったです。中でも、For Tracy Hyde『New Young City』は、バンドの可能性と飛躍を同時に体現した傑作だったかと。サウンド面も勿論ですが、ツインボーカルのメロディだけでなく叙情的な歌詞なども圧巻の一枚でした。個人的には、辻林美穂、今年にアルバムリリースが決まっているPOLLYANNAなど、最新渋谷系アーティストの活躍にも注目したいところです!