OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.249
OTOTOY編集者の週替わりプレイリスト&コラム(毎週金曜日更新)
謎のバウンスモード突入
チーバくんの背中辺りまで友達とドライヴに行った週末。まあ当然、ドライヴにはグッドミュージックが必要ということで、1台のスマホをまわして聴きたい音楽をじゅんぐりにセレクトしていくことに。その聴きたい音楽というのは、季節、時間帯、場所、ムードなどあらゆる要素によってなんとなく絞られていくが、今回は夕方から出発して首都高を駆け抜けていく行程だったので、疾走感のある曲ばかりに。運転している最中にガバを流されたときは少し困ったが (事故らないか心配だった)、そうした音楽にひとしきり飽きると次第に共通の懐メロに収束していった。しかしこれが自分の変なスイッチを押すことに。
ドライヴを経た今、過去の思い出と関連深いヒップホップの曲ばかり聴いている。なぜそういうモードに突入したかはわからない。ドライヴの高揚感と、共有できる懐かしさの交点がそこにあったのかもしれない。やはりヒップホップと運転の相性はよく、当日もSIMI LABが運転開始の合図だったのだが、最近ヒップホップから遠ざかっていたせいか、いきなり過剰摂取するとドライヴの楽しさも相まり急激に縦ノリを求める身体になってしまったのだろう。アンセムを奥底から引っ張り出し、確定的な快楽を享受するようになった。
挙げた10曲を見ていくと、大学1、2年のときにひたすらリピートしていた曲ばかり (7とエルテレは今年)。当時はコロナ関連の規制がまだ厳しかったため思うように行動できず、フラストレーションが知らず知らずのうちに溜まっていた時期。トラップ特有の弾力感がバシッとハマったタイミングだった。曲自体と、聴いていたときの風景や感情が紐付きやすい当人だが、この10曲は瞬時に聴いていた場面が想起できる。特にVince Staplesの “Yeah Right” は友達と代々木公園で永遠に聴いていた思い出があったりと…。
というわけで、今回は個人的リバイバルを迎えている楽曲をチョイス。「結局こういう曲って聴いているだけで楽しいよね」ということで、頭を空っぽにしてバウンスしています (最近疲れてるのかな…)。
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