「僕にとっての愛とは何か」
――セルフ・セレクションEP『LOVE SONGS』についてもお伺いします。まずは、リリースに至った経緯を教えていただけますか。
WIN:実は1年くらい前、映画『(LOVE SONG)』の撮影をしていた頃から、スタッフと「ラブ・ソングを集めた作品があってもいいよね」と話していて。そのときは軽い雑談程度だったんですけど、映画タイトルや公開時期が決まったタイミングで、「せっかくだからやってみようか」という流れになりました。
これまでの活動でラブ・ソングだけにスポットライトを当てたこともなかったし、『(LOVE SONG)』は音楽を題材にした映画なので、音楽をやる俳優としていいタイミングだなと思ったんです。映像作品の公開時期に合わせて音楽作品を出すこともこれまでなかったので、そういう意味でも新しい試みでした。
――映画『(LOVE SONG)』と向き合うなかで、本作の構想が生まれたと。
WIN:そうですね。最初は「フル・アルバムでもいいんじゃないか」という案もあったんですけど、全曲ラブ・ソングで構成されたアルバムというのが、どうもイメージできなくて。そもそも僕、ラブ・ソングばかり歌うキャラでもないし、「ラブ・ソングを集めるほどに俺は愛を語れるのか?」って思ったんですよ。愛以外にも伝えたいことがたくさんありますからね。だから今回は、『(LOVE SONG)』という映画をきっかけに、「僕にとっての愛とは何か」というテーマと少しだけ向き合ってみた感じです。

――リマスターが施された「Love won’t die」と「Love in the Stars -星が巡り逢う夜に-」が収録されているのも印象的です。
WIN:このEPを作ると決まったとき、全部を新曲にするのではなく、「今までの楽曲にもう1回光を当てたい」という気持ちがまずありました。アーティストとしてのMORISAKI WINを、まだ十分に知ってもらえていない気がしていて。これまでにもいい曲はたくさんあるのに、まだ届いていない人も多い。だから、改めてしっかり届けたいと思ったんです。
正直なところ、全部の曲に光を当てたいくらいなんですけど、タイトルを『LOVE SONGS』にする以上、“Love”が入っている曲がいいよねという話になり、この2曲を選びました。特に「Love in the Stars -星が巡り逢う夜に-」は、僕の故郷・ミャンマーへの想いを汲み取ってEIGOさんが作詞してくれた曲で、恋愛だけじゃなくもっと広い意味での“愛”を感じてもらえたらいいなと思っています。
――「楽曲に光を当てる」ということであれば、再録という選択肢もあったと思います。リマスターにこだわったのはなぜでしょうか。
WIN:過去の楽曲に光を当てたいなら、そのままに近い形で入れるのが正しいと思ったんです。再録した曲を新曲のように出すのは、ちょっと違うなと感じて。自分のディスコフラフィーには原曲の音源もずっと残っていくし、その当時の自分にとってのベストだったことに変わりはないので。とはいえ、今だからこそ見えてくることもたくさんあるので、音のバランスを整える形でリマスターにしました。『LOVE SONGS』の世界観に合わせて、もう一度丁寧に磨き直した感覚です。

















































































