全身全霊を掲げてきたPIGGSだからこそ、意味を持つフレーズ
──そんななかでSU-RINGさんが「抜ける」という選択をしたくなかったのはなぜでしょう?
SU-RING:夢だったからです。私はここまで本気で続けられたことがなかったし、毎日PIGGSに夢中になってきたんです。いろんな人の支えがあって今があると思っているし、PIGGSを抜ける選択は絶対にしたくなかった。みんなで作ってきたものを守りたかったし、メンバーと離れるのもすごく寂しかったです。私はこの人たちと一緒に這い上がっていきたいと思いました。
──「この人たち」っていうのは、現メンバーのことですか?
SU-RING:そうですね。それがすごく大きかったです。やっぱりすごくかっこいい人たちだと思うんです。自分もこれから先も戦っていくなら、みんなと一緒がいいって思ったのが大きかったですね。

──5人で活動していくなかで、SU-RINGさんはどんな部分を変えていきたいと思っていますか?
SU-RING:これまでプーちゃんに任せすぎていたところを、自分たちでやっていく必要があると思います。プーちゃんは社長兼プロデューサー兼メンバーという形で、「次の曲をどうするか」だけじゃなくすごくたくさんのことを決めてくれていました。それに任せきりになってしまっていたのが、原因のひとつだと思います。だから5人になるときには「ここから先ぶーちゃんズがついて来てくれるかは5人の頑張りが大事。今まで私が考えてきたことを、みんなにも考えてやってもらいたい。それをやっていけばぶーちゃんズにも想いは伝わると思う」と言ってもらいました。少しずつ打ち合わせに参加させてもらったり、色々なことを考えられるように勉強中です。実際やってみて、これを一人でやっていたんだと思うと本当にすごいなと感じるんです。いまはそういう部分にも全て責任を持って取り組まないとと思っています。
──となると、メンバーそれぞれに大きな変化が必要ですよね。
SU-RING:それでもやっていけると思います。プーちゃんが求めているのは「同じようになってほしい」というより、「同じふうに考えてほしい」ということだと思うんです。
──自分自身の頑張り方についてはどうですか?
SU-RING:私はこれまで前だけ見て、ひたすら頑張るやり方をしてきたんですけど、そこも変えないといけないなと思っています。いまは自分のなかに強みを作らないといけないと思っています。自分で考えながら動くことで、自分の強みが出てくると思うので、今は一個一個をちゃんと追求することを大事にしています。

──そんななか先日、眉村ちあきさんが手がけた新曲「おまもり」がリリースされましたね。この曲はSU-RINGさんにとってどんな楽曲に仕上がりましたか?
SU-RING:最初に聴いたとき、すごく温かさを感じる曲でした。レコーディングのときは、まだグループが不安定な時期で「自分に歌えるかな」と不安もあったんです。でも歌ってみたら早くみんなの前で歌いたいと思いました。レコーディングでみんなの声を聴いたら「これぞPIGGSだ」と思いました。
──好きなポイントはありますか?
SU-RING:サビでみんなで歌うところが特に好きです。全身全霊を掲げてきたPIGGSだからこそ、意味を持つフレーズだと思います。
