やるしかなかったけど、どんどん欠けていっちゃう
──9月8日にはZepp Shinjukuで〈Futura Free〉追加公演を実施しました。Shin Sakiuraさん、堀正輝さんという2人の生楽器が加わったライブでしたが、生楽器が加わったライブはやってみていかがでしたか？
maho：一緒にステージを作ってくれる人がいることが、すごく心強いなって思いました。自分たちは演奏するわけではないから、その瞬間、そのときしかない音色とか音とか、何かを生み出しているのが、やっぱすごいなって思っていましたね。
──観ている側としても、すごく心地よくて、ずっと聴いていたい気持ちになりました。ステージに立って歌っていると、どんな感覚なんでしょう？
maho：圧倒されちゃいましたね。すごいな！みたいな（笑）。なにより、お二方が演奏してくださっている生の音にマスターの乗り方を見て、すごく楽しんでいる感じが伝わってきて。生の音ってすごいんだなと圧倒されちゃいました。
──また、ぜひやってほしいです。
maho：そのときはもっといい感じで、自分も音を楽しむぐらいになっていたいですね（笑）。
──人が関わるって意味では、MVの撮影も多くやられている大喜多正毅監督もよくライブに足を運んでらっしゃいますよね。ExWHYZにとって、大喜多監督はどんな存在なんでしょう？
maho：包み込んでくれる方です。MV撮影も、いつもすごく考えてくださって。マスターのことも考えてくれるから、温かいなと思って。すごく愛を持って接してくださる方と一緒にお仕事できると、ハッとします。自分も愛をいただいたように、ちゃんと愛を持っていろんなことに接していきたいなって思わせていただける存在です。
──8月7日には、midorikoさんが脱退しました。mahoさんは、どのように受け止めたんでしょう。
maho：もちろん寂しい気持ちはありましたけど、doriちゃんの言葉を聞いたら、すごく考えたんだろうなって。全員で会ったときに、言葉で伝えてきてくれたので、その言葉を、ただそのまま受け取ろうと決めました。doriちゃんはおもろかったので、一緒に過ごせた時間は宝物って感じで、感謝だけですね。
──10月31日には、nowさんの脱退が発表されました。10月27日のイベント（サンリオオールナイトハロウィンフェス「SPOOKY PUMPKIN 2024」）をおやすみしてから、かなり短期間での発表となりました。どんな心境だったんでしょう。
maho：相反する感情がたくさんある感じでした。でも、今だけだろうな、この感情と思ったので、それを逃げずに見つめようとしていました。
──相反する感情というのは？
maho：寂しいけど、誰も悪くないし、何かのせいにしていいことじゃないし、ファンの人の顔も浮かぶしみたいな様々な感情がありました。mayuちゃんの復活に向けて動いていたのもあったので、そのとき、ちゃんとみんなに自分の感情を伝えられるだろうかって、ぐるぐる感情がしていました。
──かなり急な決定で、mahoさんとyu-kiさんとmikinaさんの3人でライブをやることになったわけで、考える間もないぐらいだったんじゃないですか？
maho：目まぐるしかったなあ。あの時は、やるしかなかったから。そうなったらやるけど、どんどん欠けていっちゃう、みたいな気持ちはあって。ライブがどうこうに関わらず、ずっと同じ温度を共有したいって思いは、ずっとあるから。考えてはいたんですけど、でもやるしかないねっていう状況でしたね。
──わずか一晩で3人体制のフォーメーションを作って、ライブに臨んだというのは、これまでの経験や強い気持ちがあってのことだと思いますし、すごいことだと思います。
maho：そういうことに慣れて、逞しくなっているのも、ちょっとどうなんだろうみたいなところはあって。こういうことが起こって、すぐ対応できてしまう、その感覚がすごく嫌だなって思いもありました。
──nowさんの脱退に関しては、どのように受け止めたんでしょう。
maho：最初に言ったことが全てなんですけど、1人1人の人生が交わっているから、nowが選んだことを尊重するというか。山形から2人、同じグループにいるなんて滅多にないことじゃないですか。一緒に活動できた時間があってよかったなと思います。あと、doriちゃんとnowと私は、ちょっと独特な空気感で絡んでいたので、いい思い出ですね。
──独特な空気感？
maho：その3人が結構独特で、のんびりなメンバーだったんです。私とdoriちゃんもそうだし、私とnowも、ちょっと理解されないおかしな間でふざけていたので、そんな思い出がありますね。2人と出会えてよかったなっていう気持ちです。
