シオンのおかげで大人になった気がします
──11月2日には、Zepp Hanedaで〈INCREDIBLE BiS TOUR〉ファイナル公演が開催されました。そこに向かっていくにつれて、悩みは減っていきましたか?
クレ : よくなっていきました。ファイナルに向かうにつれてというより、ファイナルでのライヴが自分のなかで大きかったかもしれないです。
──というと?
クレ : ツアー中は完全にBiSになりきれていない感覚があったんですけど、ファイナルはお客さんからも「良いライヴだったよ」という声をいただいたし、メンバー自身もみんな楽しそうでした。会場が広いのに、広さを感じさせないほどの熱気を生み出せたのが大きいです。
──どのあたりが良いライヴだと思いましたか?
クレ : ライヴ中のメンバー同士の視線や、声の掛け合いですね。お客さんにはわからないくらいの些細な行動が、ステージ上であったなと感じています。初披露の曲も多かったので、緊張して間違えてしまうこともあったんですけど、責めずに励まし合ったのが、今までのライヴにないチームワークを感じましたね。そこがZepp Hanedaでライヴをしてよかった1番の理由です。
──なるほど。ツアーでは、逆に課題も見えてきましたか?
クレ : ありますね。福岡でのMCのときに、せっかくの凱旋なのにあまり福岡のことを話せなくて。地元だからこそ話せるMCが絶対あるのに、それができなかったのがすごく心残りです。福岡の研究員だけじゃなくて、みんなに届けようと思ってMCをしたんですけど、後から考えたら、こちらから壁を作ってしまった感じがするので後悔していますね。
──なるほど。
クレ : 他にも新曲を練習するときに、みんなは基礎ができているから1回目で歌っても大体できるんですけど、私は全然できなくて。必死すぎて、曲についてあまり理解できていなかったので、音程を合わせるだけではなくて、どういう風に歌うかしっかり考えて向き合わないといけないなと思いました。
──なるほど。歌は上手くなってきましたか?
クレ : まだまだですけど、最近は歌も褒められるようになりました。加入当初よりは自信をもって堂々と歌っていますね。
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──他のメンバーとの関係はどうですか?
クレ : すごく仲良いです。最近はシオン(エピック)への考え方も変わってきました。慣れてきたのもあるんですけど、シオンのおかげで大人になった気がしますね。互いに悩みを言い合うような関係になりました(笑)。
──おお! それはいいですね。シオンさんはクレさんの悩みを聞いてどんな反応をするんですか?
クレ : すごく共感してくれますよ。解決策を出してくれるわけではないんですけど、すごく一生懸命に話を聞いてくれますね。他のメンバーにも、なるべく意見を言うようにしようと思っています。ちゃんと伝わるように、ちょっとずつ言えるように頑張っています。
──11月8日にはクレさんにとっては2枚目のシングル、「LAZY DANCE/なまえをよんで」がリリースされました。まず、表題曲の “LAZY DANCE”はどんな曲になりましたか?
クレ : “LAZY DANCE”はパフォーマンスしていて、とても楽しいです。落ち込んでいるときにこの曲を聴いて自分で気持ちを無理矢理にでも高めたくらい、明るい曲ですね。繰り返す部分がどんどん背中を押してくれます。
──「LAZY DANCE/なまえをよんで」はDOPING PANDAのフルカワユタカさんが作詞/作曲/プロデュースをを担当しています。レコーディングはどうでしたか?
クレ : 自分の歌割部分については何度も録りました。レコーディングには、フルカワさんもいらっしゃったんですけど、とても真剣に向き合ってくださいました。「後で編集すればいいや」って妥協しないところが優しいなと思いましたね。
──ベストな生歌を録りたいから何回もレコーディングしたんですね。何回くらい録ったんですか?
クレ : 数えられないくらいですね。自分のパートの部分を何回も何回も。フルカワさんのやり方も、1人1人に向き合うようなレコーディングでしたね。
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