少しでもまた次も来たいと思ってもらえるように
──モンちゃんが抜けたあと、3人での活動はどうでしたか。
ネオ : 3人でとにかく見せられるものを作らなきゃいけないと思って頑張りました。私たちのことを待ってくれてる人がいるし、そのなかで本当にとにかく全力でやるしかなかったですね。大変ではあったんですけど、ライヴの時間はお客さんと一緒に楽しみたいなっていう気持ちでした。少しでも楽しませてあげられたらいいなと思って、毎回ライヴをしていました。
──8月6日のTIFのステージでトギーが復活しましたね。彼女が戻ってきてからは、気持ちに変化はありましたか?
ネオ : そうですね。自分の気持ちを切り替えなきゃいけないと思うんですけど、当時はそれでも頭がまだ追いついてないところもたくさんあったんですよ。でも、戻ってきてくれて嬉しかったです。トギーのことは尊敬してるので、自分もその姿を見て頑張りたいなって思います。
──トギーが復活して、いまは4人体制でのツアーがスタートしました。自分たちのなかで、以前の感覚は取り戻せているんですか?
ネオ : 正直まだ全部は取り戻せていない感じですね。モンちゃんはパフォーマンス面でも本当に一生懸命踊っていたし、私たちもそれに負けないように頑張ってたんですよね。そういう存在がいなくなったのは大きいですね。自分のなかでも物足りないなという気持ちが出てきてしまいそうになるんですよ。クオリティーに関しても、自分もメンバーもいまのままだと全然いけないと思います。
──なるほど。自分たちがイメージしてた5人のBiSはもっとすごい感じだったんですね。
ネオ : そうですね。いまのBiSで見せられる完成形のようなものを目指していました。
──モンちゃんがいたときよりも良くなったって自分たち自身が思えたら、そのときは本当にさらに良いBiSが観れるんでしょうね。
ネオ : そうですね。いまでもときどき、彼女だったらこういうときどういうふうにやってるかなって考えるんですよ。でも、いち早くそう思わないようにしないといけないし、そうしないと、BiSは進化していかないと思うんです。
──なるほど。4人で回っている〈ROAD of EVOLUTiONS TOUR〉はどんなツアーだと感じていますか?
ネオ : 今回は地方にいっぱい行かせてもらっています。前回行った地域もたくさんあって、そのなかでその地元の研究員がすごく増えている実感がありますね。3年前のツアーの頃は、たとえば北海道でライヴをやったときに、お客さんのなかで地元北海道に住んでいる研究員はたった3人みたいな感じだったんです。でも、いまは北海道のライヴに行くとほとんど地元の研究員が来てくれているんですよ。少しずつではあるけど、その地域のお客さんが増えてきているのかなって実感するツアーですね。少しでもまた次も来たいと思ってもらえるように、とにかくライヴの時間は楽しんでもらえるように頑張っています。
──先日10月14日には、新メンバーのヒューガーの発表がありましたね。ネオから見て、彼女はどんな方ですか?
ネオ : 私たちもまだそんなに関わってなくて、このインタヴューの時点では一緒に練習もしてないんですよ。でも、ヒューガーは強い芯を持っているんじゃないかと感じる部分があります。そこは楽しみですね。周りの人にもすごく期待される存在だと思っています。ナノ3が入ったときも思ったけど、ナノ3とはまた違う感じの部分でBiSを引っ張ってくれそうだなという期待をしています。いまのメンバーとは全然違う部分でいろいろ見せてくれそうですし、また新たなメンバーが加わるので、そこから私も吸収したいと思います。
──ネオ自身は引っ張るタイプの人ではないんですか?
ネオ : うーん……。私がいちばん頑張れるのは、近くで頑張っている人を見て、その人に全力でついていく方法なんですよね。全力で頑張ってる人に全力でついていきたいっていう感じが強いです。