スペシャル・フォトギャラリー
第三期BiS、トギーのスペシャル・フォトギャラリー。ここでしか見られない写真たちをぜひ、存分にご堪能ください!
INTERVIEW : トギー(BiS)
トギーのようなアイドルにとって、活動休止は、とても重い選択だったと思う。でも、ベストなパフォーマンスをするために、BiSをでっかい場所に連れていくために、そして彼女の人生のために、とても良い選択だったと思う。おかえり! でもさっそく、チャントモンキーが抜けてしまったぞ! さぁ、どうするBiS? 何度でも立ち上がるんだろっ!! ソンビのように!!!
インタヴュー : 飯田仁一郎
文 : 西田健
写真 : 大橋祐希
みんなにとっても休む選択をしたほうがいいんだったら
──活動休止を決めた経緯はどういう流れだったんでしょうか?
トギー : そもそも1年くらいずっと脚が痛かったんですよ。ツアーが11月まで決まっていたので、このままいったらどこかで足が壊れるなと思って怖くなったんです。だから、〈WACK WACK SHiT TOUR〉のZepp DiverCity公演の朝に検査をしました。そのときは、どうなってるかなという確認の気持ちだったんですけど、お医者さんから「折れてますね」って言われて、「えっ! マジで…!?」ってびっくりしました。正直ずっと痛かったんですけど、その痛みに慣れてしまっていたんです。
──どの部分が折れてたんですか?
トギー : すねの部分です。すねって上と真ん中と下の三段階に分けられるんですけど、MRIで見たら、いろんな部分にひびが入ってました。
──渡辺さんに骨折していることを伝えたときは、どういう反応だったんですか?
トギー : 渡辺さんに脚が折れてることを報告したとき、「立ち位置固定でやるか、休むかだね」という話をされたんです。そこではじめて活動休止っていう選択肢があるんだっていうことを知りました。私のなかでは、そもそも休む選択肢があると思ってなかったんです。頑張って続けることしか頭にありませんでした。
──脚の状態について、メンバーは知っていたんですか?
トギー : メンバーも私の脚が痛いことについては、ずっと知っていたと思います。1年前の『KiLLiNG IDOLS』をリリースしたくらいの時期から、練習のときもちゃんと踊れることが少なかったんです。ちゃんと練習もできてないし、申し訳ない状況になってしまっていて、それで気分が落ち込むこともありました。
──それから活動休止を決めるまで、トギーさん自身の気持ちはどうだったんですか?
トギー : 脚の痛みが強くて、いつか踊れなくなくなるかもしれないという不安から気持ちが暗くなっていました。そんなときに、たまたまBiSHのアイナ(アイナ・ジ・エンド)さんから「トギー元気?」ってLINEで連絡がきたんです。「元気じゃないです。いまの私はうんち人間です」って返したら、「電話しよっか」って言ってくれて、それから3時間くらい話しました。
──アイナさんからはどんな言葉をかけてもらったんですか?
トギー : 「本当にヤバくて辛くてどうしようもないんだったら、辞めるっていう選択肢もあるんだよ。辞めてもトギーは生きていける人だと思う」って言ってくれたんですよ。そんな言葉をもらってしまうぐらい、気持ちが落ちちゃっていたんだと思います。だから、アイナさんは私が生きて行けるようにアドバイスしてくれたんですけど、「私のなかで、辞めるっていう選択肢はないんです」って伝えたら、「心に優しく、体に優しく生きていきたいね」って言ってくれました。アイナさんには心を優しくしてもらってます。忙しいのにありがとうって思います。
──なるほど。辞めるっていう選択肢は、トギーさんのなかにはなかったんだ。
トギー : そうですね、続けることしか頭になかったです。私たちBiSは、1回も誰かが欠けてライヴをしたことがなかったんです。ネオが足を痛めていたときも立ち位置固定で続けていましたし。だから、続けられると思ってしまっていたんです。みんなもそこを不安に思っていなくて。でも、折れたって言ったときにネオから「これから先のほうが大事だから、いまはゆっくり休んでほしい」って言われたんです。そこで、みんなにとっても休む選択をしたほうがいいんだったら、じっくり休んで元気に戻ろうって最後は自分で決めました。