いまやることは絶対にいまやるんだ
──その3人と一緒に石巻、気仙、宮古を回った東北ツアーはどうでしたか?
ナノ3 : 〈ARABAKI ROCK FEST.22〉に出て、同じバンドメンバーと一緒にツアーを回れたことが嬉しかったですね。仙台のおへそひろばというところでリリースイベントをやったんですけど、そこでも研究員のみんなが「ARABAKIのライヴよかったよ」って言ってくれました。
──東北という場所はナノ3さんにとって、どんな印象ですか?
ナノ3 : すごく温かい場所ですね。東北の研究員はみんな優しくて、いい人です。また、すぐに行きたいですね。
──先日リリースされた楽曲“BELiEVE”はヒダカ(トオル)さん作曲の曲ですが、ナノさん的にはどんな曲と感じていますか?
ナノ3 : “BELiEVE”を最初に聴いたときは、「すげぇ曲だ。こんなかっこいい曲が歌えて嬉しい! 」と思いました。いままで聴いてきたBiSの曲にもあんまりない感じだし、歌詞も聴く人によって感じ方が違うんじゃないかなって思います。
──レコーディングでは、どんなところを頑張りましたか?
ナノ3 : レコーディングのときに、サビが難しくて、苦戦したんですよ。感情的に歌うことができなくて。「お母さんとかおばあちゃんを泣かせる感じのニュアンス」ってヒダカさんが言っていたんですけど、そこに感情を乗せて歌うのが難しかったです。でも、ライヴでやってみたら気持ちが入りやすくて、回を重ねるごとに上手く歌えるようになっている気がします。
──ナノさんにとって、ライヴはどういう存在?
ナノ3 : 新春ツアー〈NEW GENERATiON BiS TOUR〉までは、単純に楽しめたらいいかなと思っていたんですけど、最近は楽しいだけじゃダメだなと思うようになりました。楽しむのはもちろんなんですけど、改善点を考えることも増えてきて。一回一回のライヴを大事にして、良くしていかないといけないという気持ちになってきました。
──ライヴをしていくうちに心境の変化があったんですね。
ナノ3 : そうですね。最初は緊張もあって、「とりあえず笑顔でやろう」とか「振りを大きくやって、頑張って歌ってみよう」って思っていたんですよ。でも、毎回観てくれている人はもちろん、久しぶりに観てくれる人も、はじめて見てくれる人にも、「BiSのライヴ良いな」って思われるように、いろんなことを考えなきゃいけないなって思うようになりました。
──7月6日には、最新シングル“Hey boy hey girl”がリリースされます。ナノさん的にどんな曲になりましたか?
ナノ3 : 「イエーイ」が頭から離れなくなるような曲ですね。歌詞のなかに、「今」という単語が何回も出てきて、「今は今しかない」という部分に、本当に共感しています。
──ナノさんは、“今”について、どう考えているんですか?
ナノ3 : 先のことも考えながらやらなきゃいけないと思ってるんですけど、いまのこの一回一回も無駄にできないんですよ。後々になって、「このとき、こんだけやっとけばよかった」って後悔したくないからこそ、いまを大事にして先のことに繋げられたらいいなと思っています。
──“Hey boy hey girl”のオススメポイントはありますか?
ナノ3 : 1番の「明日あるなんて考えたら 輝けないじゃん」のところが好きです。この歌全体がそうだと思うんですけど、「明日でいいやって思っていたら遅い、いまを大事にしなきゃいけないな」と感じるんですよ。「いまできることは絶対にいまやるんだ」という気持ちにさせてくれるので、そこが好きですね。
──ちなみに、ナノさんは、夏休みの宿題はすぐやるタイプでしたか? それとも先伸ばしにする方でしたか?
ナノ3 : めっちゃ早く終わらせるタイプでした。宿題をもらったら、夏休み前に終わらせちゃっていました。嫌なことは早く終わらせたい。そのあと、たくさん楽しみたいじゃないですか。