渡辺さんにはハマらなかったです(笑)
──なるほど。今年の2月に『DA DA DA DANCE SONG』がリリースされましたが、この曲はネオさんにとってはどういう曲になりましたか?
ネオ : ナノ3が入ってのはじめてのシングルなんですけど、5人のはじまりとしてぴったりだなと思っています。そのまま何も考えずに、ただただキマって、中で感じて、楽しもうぜ! みたいな感じですね。
──カップリングの“とまらない歌”はどうですか?
ネオ : 曲調が“DA DA DA DANCE SONG”とは正反対ですね。松隈さんも、「WACKにはあまりない曲」っておっしゃってくれました。まさかBiSにこんな曲がくると思っていなかったので嬉しかったです。研究員の方の「泣ける」とか「この曲大好きだ」という感想もありがたかったです。
──この2曲のレコーディングは、どうでしたか?
ネオ : “DA DA DA DANCE SONG”は、「楽しむことだけ考えたらいいじゃんこの歌詞」と思っていたので、レコーディングはすごく楽しかったですね(笑)。でも、“とまらない歌”は、めちゃくちゃ苦戦しました。これまでこういう曲調をBiSで歌うことがなかったので、苦手なことに気づいたんですよね。こういう曲もしっかりたくさん聞いておけば良かったと後悔しました。その時に松隈さんから、「ネオはFALL OUT BOYを聞いてみたら?」ってアドバイスをもらったんですよ。FALL OUT BOYは映画『ベイマックス』の主題歌もやっていたから、元々聴いていたんですよね。だからすごく良いなとおもって、いま一生懸命歌い方を研究しています。
──先日、参加した〈WACK合同オーディション2022〉はどうでしたか。
ネオ : 合宿に参加する前は、周りの人たちにも「ネオは絶対できるよ」って言う人と、「ネオちゃんで大丈夫かな」って心配する人もいたんですよ。でも、正直行ってみなきゃ分からないじゃないですか。だから、なにも考えずに楽しもうと思って行きました。実際すごく楽しかったです。反省点はいっぱいあるんですけど、後悔はしてないです。
──合宿では、どこが大変でしたか。
ネオ : マラソンがやっぱり大変でしたね。コーラ飲んだり、ドクターペッパーを飲んだりパンを食べたりと、しなくちゃいけないペナルティーが嫌でした。何日か目に自分のペナルティーが、でっかいパンになって、それが最悪で(笑)。でも、これもおもしろいなって捉えればいいんだって思うようになって、辛く見えないようにとにかく食べようと思っていました。
──コントはどうでしたか。
ネオ : ギターみたいなのを持って、弾くか弾かないかみたいな、クソつまらないネタをやりました。渡辺さんにはハマらなかったです(笑)。
──ハマらなかったんだ(笑)。他に印象に残っていることはありますか?
ネオ : コントをやった日、同時進行で曲の発表だったんですよ。前日の夜に曲が決まって、次の日の昼の12時にはコントと曲を完成させなきゃいけなかったんです。ナ後(オーディション時の名前)ちゃんという子と一緒にやったんですけど、そのナ後ちゃんはBiSHしか知らないくらい本当にWACKを最近知った子だったんですよ。まず合宿で何をするのかもわからなくて。だから課題曲とかも覚えてきていなくて、結局最下位になっちゃったんですよ。
──それは、大変でしたね。
ネオ : でもナ後ちゃんには、合宿を通してWACKのいろんなメンバーの先輩と組んで「WACKはBiSH以外にもいろんなグループがあるんだよ」、「こういう先輩たちが居るんだよ」っていうのを知ってもらいました。合宿終わった後に「あのとき組めて良かったです」「WACKをもっと知りたいなって思いました」って言ってくれて、本当に一緒にやって良かったと思いました。本当に途中から見違えるように変わっていったんですよ。最終日の“DA DA DA DANCE SONG”の時には、表情も変わっていて。その変化を見れたのがすごく嬉しかったですね。