スペシャル・フォトギャラリー
BiSH、モモコグミカンパニーのスペシャル・フォトギャラリー。ここでしか見られない写真たちをぜひ、存分にご堪能ください!
INTERVIEW : モモコグミカンパニー
長編小説『御伽の国のみくる』は、モモコさんしか描けない世界で、めちゃくちゃすごいなって思った。映画「BiSH presents PCR is PAiPAi CHiNCHiN ROCK’N’ROLL」のモモコさんは、振り切れれて、爆笑でした。毎月出る新曲で、モモコさんの歌の使われ方がとても効果的だと思います。なので、早くBiSHの最新のライヴがみたいですね!!!!!!!
インタヴュー : 飯田仁一郎
文 : 井上沙織
写真 : 大橋祐希
ライヴハウスはBiSHにとっても特別
──長編小説『御伽の国のみくる』が刊行されましたね。これまではエッセイを書いてこられましたけど、初めての小説はいかがでしたか。
モモコグミカンパニー (以下、モモコ) : エッセイは頑張って書くというより、生きながら書いているだけなので、そんな苦ではなくて。逆に書くことに支えられて、その場所があるからBiSHでも頑張れるみたいなところがあったんです。でも小説はBiSHから一歩外れた場所にあると思っていて。BiSHを7年間やってきて、何が自分にとって楽しいか、どういうことをもう少し勉強していきたいかって考えたときに、やっぱり書くことに対してもう一回向き合おうと。そのためにはエッセイじゃなくて、違うジャンルの小説に足を踏み入れることがいちばんなのかなって思ったんです。世界を広げたかった。
──なるほど。手ごたえはどうですか?
モモコ : 自分の経験を書いたわけじゃないからなんとも言えないんですけど、小説って私の中では聖域というか清らかな場所なので、そこに土足で踏み込みたくないし、中途半端なものを出すのは絶対に違うから、自分では100点のものを出したつもりです。小説を書くことは昔からの夢で、すごくハードルの高いことに思えていたので、解散に背中を押されないと一歩踏み込めはしなかっただろうなと思いますね。メンバーのことを見ていても頑張っているのはすごく感じていたし、自分のやりたいことをやっていて羨ましいなって気持ちもあって。ほかのメンバーも頑張っているからこそ、自分も頑張れたところはあると思います。
──モモコさんとチッチさんだけは、まだ解散を発表してからの気持ちを聞けていないんです。なのでちょっと遡りますが、まず解散の話が切り出されたときのことから伺ってもいいですか。
モモコ : 渡辺さんから解散の話をされた瞬間としては、めちゃくちゃショックとかではなかったかもしれないですね。
──そうなんですか。
モモコ : 大人になっていく中で自分の人生も考えはじめるっていうのは多分みんなあったと思うんです。その区切りを綺麗につけてくれたのは優しいなって思いました。自分がいろんな人に見てもらえているのはBiSHにいるからっていうのは常に思っていて。だから見てもらえるうちに自分がやれることはしたいし、やりたいことを試してみようって想いはありましたね。
──12月24日の解散発表をした日はどんな気持ちでしたか。
モモコ : 解散の話が出てずいぶん経っていたから、自分たちの中では解散って言葉が当たり前になっていたというか、慣れていたんです。でも実際に発表してファンの方からの反応を受けとったら、もうひとつ深く打撃をもらって。ふわっとしていたものが現実になって覚悟が出来たというか、もっと身を引き締めるようになりました。その時期のライヴはファンの方もメンバーも泣いていたし、私はどういう顔をしていいかわからない、みたいな感じでした。泣いていいのか笑っていいのか。
──年末の紅白はいかがでしたか。
モモコ : メンバーみんな緊張していて、等身大の自分たちで大舞台に立ったなって思っているんですよね。すごくBiSHらしいステージだったと思う。そういうところできれいに飾りすぎない、等身大の姿で立っているところを見て「よかったよ」って言ってくれた方には、BiSHのことをちゃんとわかってくれているんだなっていう信頼があります。それに解散発表されてるのに紅白を見て好きになってくれたって方も結構いて。伝わったんだなって、すごく嬉しかったですね。
──いまやっている未開催地でのツアー〈COLONiZED TOUR〉はいかがですか。
モモコ : 待ってくれてた感がすごくて、めちゃくちゃ喜んでくれますね。コントでもめちゃくちゃ笑ってくれたり(笑)。温かい場所が多くて、ありがとうって思いますし、着々と恩返しに行けてるなって思います。ずっと遠くで応援してくれてた人たちに自分たちから会いに行くことができてよかったです。あと、もっと成長していかなきゃいけないなって感じていますね。もう終わりだけど、もう一段階成長できるんじゃないかなって。
──ベストアルバム『FOR LiVE -BiSH BEST-』の収益を寄付したライヴハウスツアー〈FOR LiVE TOUR〉では、ライヴハウスでしかできない成長もありますか。
モモコ : あると思うんですよね。自分の体力面とか、ついていけるかっていう心配はありますけど、ライヴハウスはBiSHにとっても特別なので。いろんな思い出や汗や涙は、やっぱりライヴハウスならではだなと思っていて、私はそっちの記憶のほうが鮮明かもしれないです。怒られたりとか、決していいものばかりではないですけど、その時々のBiSHを象徴してるのはやっぱりライヴハウスだなって思うので。