朝起きてカーテンを開けるということを覚えた
──解散に向けて、どんどんいろんなものが最後になりますが、いまはどんな気持ちですか?
アユニ:日々気づくことがあるので、きっと解散直前まで学ぶことがあるんだろうなと思います。「今まで培ったものを見せつけてやるぜ!」というより、ずっと階段を登り続けたいという気持ちが大きいです。
──最近アユニさんのツイートを見ていると、だんだん言葉がポップになっているのを感じます。何かきっかけがあったんですか?
アユニ:私はインターネットでの発言をおざなりにしていたなと思ったんですよね。最近はライヴも多いんですけど、チケットを取れない人や、ライヴに来れない人たちとも、もっと存在を確かめ合うべきだと思いました。生で会って確かめ合うのも大事ですけど、それだと限られた人数でしかできないですし。今からやっても遅くないと思って、頑張っています。
──なるほど。ツイートを見て、普段あんなに食べているんだと思いましたよ。
アユニ:私が痩せているから、ちゃんとご飯を食べているのかすごく心配されるんですよ。1日3食+甘いものを食べているので、皆さん心配しないでください(笑)。
──実際、雰囲気も明るくなりましたね。
アユニ:最近、朝起きてカーテンを開けるということを覚えたんです。みんなやっていることを知らなかったんです。人間の普通の生活をしてたら明るくなりました。気分が全然違いますね。
──(笑)良い話ですね。ラストシングル「Bye-Bye Show」はアユニさんにとってどういう曲になりましたか?
アユニ:渡辺さんはTHE YELLOW MONKEYがすごく好きですし、THE YELLOW MONKEYがいなかったらBiSHを作っていなかったと思うんですよね。そんなBiSHのご先祖様みたいな人にラストシングルをプロデュースしてもらったのは素晴らしい出来事だし、胸いっぱいで光栄でした。はじめてデモを聴いた時に感銘を受けたんです。この曲を大事に歌っていきたいと思いましたね。
──歌詞もすごく良いですよね。
アユニ:BiSHをパッとみただけで書ける歌詞ではないですよね。まるでずっと隣にいたかのように今までの歴史とBiSHへの愛がつまった歌詞だったことに驚きました。
──レコーディングはどうでした?
アユニ:すごく楽しかったです。私の歌に対して「JUDY AND MARYのYUKIさんっぽさを感じる」という嬉しいお言葉をいただいたんです(笑)。さらっと言っていただいたんですけど、私にはすごく響きました。その後にも「アイナちゃんとチッチちゃんの間の特性の声だね。2人とはまた違うけど、ちゃんと特徴的だね」と言われて嬉しかったです。