ギュッと濃縮還元みたいな時間にしなきゃいけない
──NHK「みんなのうた」に起用された“ごめんね”はどうですか。
チッチ : 歌詞をいただいたとき、子どもと一緒に見た親がどんな気持ちを教えられるかなって考えたんですよね。私も「ごめんね」がいちばん苦手なんですよ。「ありがとう」はすごく簡単に言えて、感謝って実は伝えやすいけれど、謝ることって言ったら怒られるかもしれないとか、気まずいから言いづらいとかあったりして。それですごく後悔したこともあるし、自分にもすごく響くから、フェスとかでやっててもめちゃくちゃ大事にしたい心を伝えてる感じがします。
──“LiE LiE LiE”は?
チッチ : 12ヶ月連続リリースの曲って、渡辺さんやBiSHの気持ちがポッと出ているなと思っていて。“LiE LiE LiE”はまんまですけど、イライラすることはあっても、結局は他人に任せてる自分が悪くて、自分の人生責任を取れるのは自分でしかないから、自分でやりたいことは全部やったほうがいいよみたいなことだと私は思っていて。カップリングも含め、気持ちが乗りやすい曲は多いですね。
──カップリングで思い入れがある曲はありますか?
チッチ : “Why are you alive??”がめちゃくちゃいい曲だなって、レコーディングのときに刺さったんですよね。赤裸々な気持ちが私たちが思っていることに近いなって思う。投げてもしょうがないし、やるっきゃない、目の前のことを目一杯やってBiSHがBiSHらしく届けるしかないって。結局自分に従わなきゃみたいなことも言ってるんですけど、自分が思ってきたことを忘れちゃいけないって私は感じているから、すごく響きましたね。あと「もしも手を離さないで ちゃんと握ったら」って歌詞にグッときていて。ライヴのとき、“サラバかな”の「その手を離さないよう」って部分でお客さんも手を伸ばしてくれているんですけど、解散ってそれを解くみたいな気持ちになるんです。
──なるほど。“サラバかな”と繋がりますか。
チッチ : “サラバかな”は名曲だと思います。いちばん好きです。
──12ヶ月連続リリースも折り返し地点ですね。解散までの間にBiSHはどうなっていきたいですか。
チッチ : いちばんかっこいいときに解散するって決めたからこそ、ギュッと濃縮還元みたいな時間にしなきゃいけないと思うので、それをみんなが見失わないようにしなくちゃなって思っています。ちょっと厳しめに言うときもあって、今後の話とかは「そんなのどうでもよくて」とか言っちゃうんですけど(笑)。私がそれぐらいにいたほうがちょうどいいのかなって思って。
──キャプテンですね。違う未来を考えだすタイミングだけど、「ここまではちゃんとやりましょう」っていうポジションですもんね。
チッチ : そうやってやってきましたからね。でもひとりの人間としても後悔したくないから、やるべきことをちゃんとやりたいなって思っているんだけど、上手くいかないこともあって悩んだりもして。2回目の解散ってないわけだから、どれだけやり残したことがない日々にするかっていうのをずっと考えているし、いろんな歌をちゃんと真心込めて歌っていけたらいいなと思います。
編集 : 西田健
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LiVE iNFORMATiON
COLONiZED TOUR
【公演日時】
■2022年7月3日(日) 鳥取 鳥取県立倉吉未来中心
open/start 17:00/18:00
【チケット料金】
通常チケット(指定席) ¥8,000(税込)
※未就学児童入場不可
※当公演は全て電子チケットとなります。
FOR LiVE TOUR
【公演日時】
■2022年6月28日(火) 長野 ALECX
open/start 17:30/ 18:00
■2022年6月29日(水) 石川 金沢AZ
open/start 17:30/ 18:00
【チケット料金】 立ち位置指定¥3,800(税込)
BiSH OUT of the BLUE
【公演日時】
2022年7月30日(土)
山梨 富士急ハイランド・コニファーフォレスト
open / start 16:00 / 17:30
【チケット料金】
■通常チケット 指定席 ¥8,800(税込)
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PROFILE
アイナ・ジ・エンド、セントチヒロ・チッチ、モモコグミカンパニー、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、アユニ・D からなる“楽器を持たないパンクバンド” BiSH。
2015年3月に結成。5月にインディーズデビュー。2016年5月avex traxよりメジャーデビュー。
以降、「オーケストラ」「プロミスザスター」「My landscape」「stereo future」等リリースを重ね、横浜アリーナや幕張メッセ展示場等でワンマンを開催し、ロックフェスにも多数出演。