貪欲マインドアイナ・ジ・エンド
──なるほど。“FiNAL SHiTS”のカップリングの“NOT FOREVER”はどんな曲になりましたか。
アイナ : “FiNAL SHiTS”の歌詞とニュアンスはちょっと似てると思うんですけど、“FiNAL SHiTS”は「いつかまたこの場所へ」とか、「いつか」みたいな言葉が出てくるけど、これは「いま走り出した」っていう、「“いつか”また会おうね、でも“いま”も走り出すんだよ」っていう、この“FiNAL SHiTS”と“NOT FOREVER”のセットで12ヶ月連続リリースの皮切りだって思います、私は。「いまもしっかり走るんだよ」っていう曲。
──「いま」っていうのは2022年?
アイナ : 2022年の1月。「そんな終わりのことばっか考えたって仕方がないじゃん」っていうか、「色々自分のダメなとこもあるけど、でも“いま”走るんだから、いま見ててよ」みたいな気持ちがしっかり込められてる気がします。
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──「いつかまたこの場所」の「この場所」っていうのは、イメージありますか。
アイナ : 私は正直浮かばないんですよ。レコーディングしてるときから、ずーっと、いまも。別にステージじゃなくてもいいか、みたいな。かといってコンビニでバイトしてて会うとかも違うしなって。6人がまたステージに集まれるって断言できないし。12ヶ月連続リリースした最後に、なにかわかるかなって思いました。
──最後にわかるんですかね。
アイナ : わかる気がしてるんですけど…。いまは、ライヴでやってるときとかは、わりと清掃員の顔を見ながら振り付けで「ちんぽ」ってやってるんで、いつかとかあんまり考えてないというか、「せーのっちんぽ! 頑張ろう!」みたいな気持ちで歌ってるのが結構リアル。
──なるほどね… どういうことですか(笑) ?
一同 : (爆笑)
──いまなんか、すごい納得させられたような気がしますけど、ちょっと待って(笑) ?
アイナ : 「ちんぽ」っていうのは…
──自分ら、「ちんぽ」って言ったらすべての人が納得すると思ってません?
アイナ : そんなことはないですよ(笑)。号令っていうんですかね、円陣をしてるんです、振り付けの最後で。この円陣はなんかわからないんですけど、すごいアウェーな場所とかでなんとなく「ちんぽ」があるだけで頑張れるっていう、魔法みたいな、個人的にそういうのが少しあって。それを清掃員とやってるんで、ポジティブになれるんですよね。
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──1月の代々木公園でやった「解散パーチー開会式」はなんだか吹っ切れた感じもしましたが、どうでしたか。
アイナ : 私はもう個人的なんですけど紅白のリベンジです(笑)。2022年の皮切りのライヴでまたしくじったら私はもうこれこそ終わりだ、って。もうジ・エンドとか言ってられない。リアルに終わりだから、やるしかない。まず自分がしっかりここで挽回しないとBiSHとして何も語れないっていう。あとあの日は、馴染みのある顔も初めて来てくださった方もいっぱいいたんですけど、初期の4人の頃来てたお客さんも結構いたんですよ。どれも同じ熱量の嬉しさがあるけど、やっぱ解散ってなって久しぶりに来てくれたんかなってびっくりして。そういうのはちょっと嬉しいですね。いっぱい頑張ります、今年は。
──2022年、アイナ・ジ・エンド、もしくはBiSHとしてどんな年にしますか。
アイナ : 去年は表現に対して、気張ってない方がかっこいいって思っちゃってた時期があって。「私、今感情的なんです!」みたいな歌を感情的に歌われても響かなかったんですよ。でも、やっぱそうじゃないなって最近気付いて。どんな歌や踊りでも、必死にやっているのが一番かっこよくて。できないことに挑戦したり、自分の殻を破っていくことを表現を通してできる、それをステージに立っててお客さんが見てくれるって、これ以上幸せなことはないなって改めて思ったので、2022年はいつでもぶちかませる人になりたいですね。強くなりたいのもあるけど、必死に食らいついていきたいです。音楽にしがみついていきたいというか。自分の心にしがみつきたくない。音楽やライヴにしがみついていかないと駄目な気がします、今は。一瞬たりとも慢心せず感謝を忘れない心で、貪欲マインドアイナ・ジ・エンドでいきます。
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編集 : 西田健
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LiVE iNFORMATiON
COLONiZED TOUR
【公演日時】
■2022年4月3日(日) 山梨 YCC県民文化ホール・大ホール
open/start 17:00/18:00
■2022年4月9日(土) 佐賀 佐賀市文化会館・大ホール
open/start 17:00/18:00
■2022年4月16日(土) 和歌山 和歌山県民文化会館
open/start 17:00/18:00
■2022年4月17日(日) 奈良 なら100年会館
open/start 17:00/18:00
■2022年4月23日(土) 福井 福井フェニックスプラザ
open/start 17:00/18:00
■2022年5月7日(土) 秋田 湯沢文化会館・大ホール
open/start 17:00/18:00
■2022年5月8日(日) 青森 リンクステーションホール青森(青森市文化会館)
open/start 17:00/18:00
■2022年5月14日(土) 山形 やまぎん県民ホール(山形県総合文化芸術館)
open/start 17:00/18:00
■2022年6月5日(日) 島根 島根県民会館
open/start 17:00/18:00
■2022年6月12日(日) 三重 四日市市文化会館・第1ホール
open/start 17:00/18:00
■2022年6月18日(土) 大分 大分iichikoグランシアタ
open/start 17:00/18:00
■2022年6月19日(日) 宮崎 宮崎市民文化ホール
open/start 17:00/18:00
■2022年6月24日(金) 北海道 旭川市民文化会館 大ホール
open/start 17:30/18:30
■2022年6月25日(土) 北海道 苫小牧市民会館
open/start 17:30/18:30
■2022年7月3日(日) 鳥取 鳥取県立倉吉未来中心
open/start 17:00/18:00
【チケット料金】
通常チケット(指定席) ¥8,000(税込)
※未就学児童入場不可
※当公演は全て電子チケットとなります。
詳しくはこちら
https://www.bish.tokyo/news/
WACK WACK SHiT TOUR
【公演日時】
■2022年2月6日(日)福岡 Zepp Fukuoka
[1公演目]Open/Start 13:30/14:30 [2公演目]Open/Start 17:30/18:30
[出演] BiSH/BiS
■2022年2月11日(金・祝)北海道 Zepp Sapporo
[1公演目]Open/Start 13:30/14:30 [2公演目]Open/Start 17:30/18:30
[出演] BiSH/豆柴の大群
■2022年2月15日(火)東京 Zepp DiverCity
Open/Start 17:30/18:30
[出演]BiSH/EMPiRE/豆柴の大群/WAgg
■2022年2月16日(水)東京 Zepp DiverCity
Open/Start 17:30/18:30
[出演] BiSH/BiS/ASP/WAgg
■2022年2月19日(土)宮城 仙台GIGS
[1公演目]Open/Start 13:30/14:30 [2公演目]Open/Start 17:30/18:30
[出演] BiSH/GO TO THE BEDS/PARADISES
【チケット料金】
■通常チケット(全席指定) 5,000円(税込)
※入場時にドリンク代別途必要
※未就学児童入場不可
※ダイブ/サーフ/モッシュ/リフト禁止
※全て電子チケットとなります
詳しくはこちら
https://www.bish.tokyo/news/
PROFILE
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アイナ・ジ・エンド、セントチヒロ・チッチ、モモコグミカンパニー、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、アユニ・D からなる“楽器を持たないパンクバンド” BiSH。
2015年3月に結成。5月にインディーズデビュー。2016年5月avex traxよりメジャーデビュー。
以降、「オーケストラ」「プロミスザスター」「My landscape」「stereo future」等リリースを重ね、横浜アリーナや幕張メッセ展示場等でワンマンを開催し、ロックフェスにも多数出演。