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INTERVIEW : プー・ルイ(PIGGS)

インタビュー : 飯田仁一郎
文 : 西田健
撮影: 大橋祐希
共同生活にこだわらなくてもPIGGSとしてやっていける
──今のPIGGSに、すごく勢いを感じています。実際の体感としてはどうですか?
プー・ルイ:前よりは「PIGGSいいね」って言ってもらえることは増えてきました。でもめちゃくちゃ売れる気配があるかといえば、そうでもないですね。私はでんぱ組.incさんやBiSHが売れる直前の動きを近くで見てしまっているので、それに比べたらPIGGSはまだまだ頑張らなきゃなって思ってます。
──とはいえ、2024年11月から開催していた対バンツアー〈BOO BOO ZOO TOUR 2024〉は、かなり早々にソールドアウトの会場も出ていた印象があります。印象的なライヴはありましたか?
プー・ルイ:私的にはSHAKALABBITSさんと対バンできたことは大きかったですね。ずっと憧れだった人と同じステージでライブを見てもらえるのはすごく嬉しかった。この出会いを今後に繋げていきたいと思っています。

──昨年12月には、PIGGSとして初のバンドセットでのライヴ〈BOONENKAI2024〜BAND SET LIVE〜〉も開催しました。バンドメンバーはどうやって集めたんですか?
プー・ルイ:基本的にはRyan.Bが声をかけたんですけど、ベースは以前LUI FRONTiC 赤羽JAPANでお世話になっていた小原(小原ジャストビガン)さんに私がお願いしました。私が「第2期BiSをやりたい」って言ったから、LUI FRONTiC 赤羽JAPANは解散してしまったわけで、ずっと心残りがあったんです。もちろんあのとき第2期BiSをやらなかったら、プー・ルイとしては、本当に終わっちゃってたと思うから、その判断は後悔してないです。でもメンバーには迷惑をかけちゃったなと思っていて。そこでなにか恩返しができないかなと思って今回声をかけました。
──バンドセットでのライヴは、今後もやっていきますか?
プー・ルイ:はい! 楽しかったし続けていくことでバンドらしさも出てくると思うので、またやりたいとは思っています。
──そして2025年に入ってすぐに、PIGGSは共同生活の解消を発表しました。なぜこの決断をしたんですか?
プー・ルイ:やめた理由はいろいろあるんです。でもいちばん大きな理由は、昨年2024年からインディーズに戻っていろいろやってみたなかで、共同生活にこだわらなくてもPIGGSとしてやっていけるんじゃないかという自信がついたことですね。
──「PIGGSといえば共同生活」という印象はあったので、この決断は重要なポイントなのでは?
プー・ルイ:そうですね。そこは私としても大事にしていたので、崩したくないなと思っていました。でもコロナやインフルエンザが流行ったときに、ひとりが体調を崩すとみんなにうつってしまうのはマイナスだなとも思っていたんです。発表のときのコメント以外だとそういう理由もあって、共同生活をやめるという決断になりました。
──共同生活を解消してから変化はありましたか?
プー・ルイ:いまのところの大きな変化はないですね。でも共同生活を解消したもうひとつの理由としては、「メンバーに自立してほしい」という部分もあったので、個々ではいろいろと動いています。
